1.犬にバナナを与えてもいいの?
1-1.犬にバナナを与えてもOK!
1-2.体質や与え方によっては注意も必要
2.犬にバナナはどう与えればよい?
2-1.皮を剥いてから与えよう!
2-2.サイズに注意!
2-3.少し温めるとより良い!
2-4.与える量に気を付けよう!
4.愛犬におすすめのバナナのおやつ
4-1.ドッグシークランチ バナナ 50g
4-2.FIRST バナナ入りボーロ 90g
4-3.グラン・デリ おっとっと バナナ&りんご味 50g
5.愛犬用バナナおやつの手作りレシピ
5-1.切って焼くだけ「バナナチップス」
5-2.米粉を使った「バナナパンケーキ」
【掲載:2019.12.22 更新:2021.01.18】
犬にバナナを与えてもいいの?
◆犬にバナナを与えてもOK!
美味しくて栄養が豊富なバナナ。市販されているペット用おやつの中には、バナナ味の商品やバナナが配合されているものも少なくありません。
このことからも分かるように、バナナは結果的にいうと、犬に与えても健康的には問題のない食べ物です。
ただし、これはバナナアレルギーをもっていない個体に限っていえること。犬によっても、体質は違いますし、それぞれがもつアレルギーも違いますよね。
与えても問題がないというのは、愛犬がバナナアレルギーではないことが前提です。
◆体質や与え方によっては注意も必要
犬がアレルギーを起こすと、下痢や嘔吐、痒みなどの症状が起こります。発症する症状やそのレベルも個体によって様々です。バナナのアレルギーをもつ愛犬には、決して与えないようにしてください。
そして、アレルギーをもたない健康的な犬の場合にも、バナナを与える量が多すぎたり、与え方を誤ると、なんらかの健康被害が起きる可能性はあります。
バナナには食物繊維が豊富で整腸作用もあるので、健康な成犬であっても、与え過ぎてしまうと下痢になることは考えられます。
良質なドッグフードを与えていれば、基本的に他の食べ物を与える必要はありません。しかし、甘味もあり香りのよりバナナは、犬にとっても嬉しいおやつとなる場合も多いでしょう。
愛犬が欲しがっていたり、フードの食いつきが悪いので何か食べさせたい、といったケースに少量を与えるのが無難です。
犬にバナナはどう与えればよい?
それでは、バナナの与え方を詳しくチェックしていきましょう。
◆皮を剥いてから与えよう!
「バナナの皮は剥いてから」と前述したように、やはりバナナの皮を与えることはあまりすすめられません。
皮は、硬くて消化が悪く、喉や腸に詰まらせる危険性があります。最悪、呼吸困難や腸閉塞を起こしてしまう可能性も考えられるでしょう。
更に、皮には農薬が付着している場合もありますので、基本的に皮を剥いてから与えることが推奨されます。
◆サイズに注意!
愛犬にバナナを与える際には、基本的に皮を剥き、小さくカットするか、スライスする、または潰してから与えるようにします。
犬は、噛まずに飲み込んでしまうことも多いので、大きすぎると喉に詰まらせてしまう可能性があるのです。
小型犬は特に要注意です。人間にとって一口サイズであっても、犬にとっては十分喉に詰まらせる大きさとなる場合があります。
◆少し温めるとより良い!
バナナには体を冷やす効果もあるので、常温の状態で与えたり、電子レンジなどで温めてから与えると、体や胃腸に優しく負担をかけずに食べさせることができるでしょう。
◆与える量に気を付けよう!
バナナは、栄養価が高くカロリーが豊富です。バナナがもつ栄養については詳しく後述しますが、与えすぎてはカロリーオーバーとなる可能性があるでしょう。
「バナナ1杯でお茶碗1/2杯分」、と耳にしたことのある方もいると思いますが、バナナ1本(約100g)のカロリーは約86kcalにもなるのです。特に肥満傾向のある犬には注意が必要ですね。
バナナを与える量として適切な目安を見ていきましょう。
・愛犬の体重1kg → バナナの量6g
・体重3kg → 15g
・体重5kg → 22g
・体重10kg → 37g
・体重15kg → 48g
・体重20kg → 62g
・体重30kg → 80g
・体重40kg → 103g
このように、犬の体重が40kgある場合に、バナナ約1本分が適量となるというわけです。
ただし、これは健康体の成犬であり、他におやつを食べないケースを前提とした適量の目安です。個々に体質に違いはありますので、あくまで目安として考えてくださいね。
バナナにはどのような栄養がある?
カロリーや栄養価の高いバナナですが、具体的にどのような栄養分が豊富に含まれているのでしょうか。
バナナを与えることでメリットとなる、栄養分とその効果をチェックしていきましょう。
- エネルギー補給の即効性と持続性を持つ「単糖類・小糖類・多糖類などの3種類の糖質」
- 善玉菌の増加と悪玉菌を減少する効果と、整腸作用のある「食物繊維(レジスタントスターチ・フラクトオリゴ糖)」
- 血圧を下げる効果と、身体に溜まっている塩分の排出を行う「カリウム」
- 血圧調整の働きをもち、骨の主な構成成分となる「マグネシウム」
- 食欲増進や細胞再生の促進、更に動脈硬化予防に効果的な「ビタミンB群(B1・B2・B6)」
- 強い抗酸化作用をもち、活性酸素を除去する「ポリフェノール」
- 睡眠を促したり、情緒を安定させるなど、神経を落ち着かせる効果のある「トリプトファン(セロトニン)」
以上、これらの栄養がバナナには豊富に含まれているそうです。
身体の健康のために必要な栄養分がもちろん、精神安定の効果をも持ち合わせているというのは、とても魅力的なポイントですね。愛犬に適量を与えることで、飼い主さんへのメリットにつながることも多いでしょう。
ちなみに、ポリフェノールは熟したバナナにより多く含まれていますよ。
愛犬とのおやつタイムにバナナを利用することで、心身ともに健康にとって効果的な時間を作ることができるでしょう。
愛犬におすすめのバナナのおやつ
バナナが犬用おやつとなっている製品や、バナナ配合のおやつには種類が結構あります。
今回はおすすめのバナナのおやつを5種類紹介しましょう。どれを選べばよいか迷っている…という飼い主さんは是非参考にしてみてください。
◆ドッグシークランチ バナナ 15g
メーカー名 | ワールドペットケアプロダクツ |
---|---|
原材料 | バナナ |
保障分析値 | たんぱく質5.8%以上、脂質2.3%以上、粗繊維7.1%以下、灰分1.9%以下、水分4.0%以下 |
代謝エネルギー | 388.9kcal/100g |
原産国 | インド |
ドッグシークランチは、新鮮な果物と野菜だけで作られた犬用おやつです。
品質には徹底的にこだわり、原材料は、厳しい基準をクリアした農場で収穫された人が食べられるレベルの野菜や果物だけを厳選して使用。単一の原材料のみで作られているため、野菜や果物の本来の栄養をしっかりと吸収できます。
甘味料、保存料、着色料などの添加物はいっさい使用していません。
ドッグシークランチバナナは、新鮮なバナナをフリーズドライ製法で加工した犬用おやつです。
バナナそのものの風味はもちろん、ビタミン、ミネラル類など各種栄養素が収穫時の状態で凝縮されています。筋肉や骨の発達を促進するカリウム、皮膚や被毛の健康に役立つビタミンB6、免疫力を高めるビタミンCやマンガンが豊富に含まれています。
◆First バナナ入りボーロ 80g
メーカー名 | エースプロダクツ |
---|---|
原材料 | 馬鈴薯澱粉、砂糖、鶏卵、粉ミルク、クチナシ色素、バナナ、バナナ香料 |
保障分析値 | 粗たんぱく質:2.5%以上、粗脂肪:2.5%以上、粗繊維:0.3%以下、粗灰分:0.3%以下、水分:4.1%以下 |
代謝エネルギー | 390kcal/100g |
原産国 | 日本 |
愛犬のおやつの定番、ボーロにもバナナ味の製品が沢山あります。
こちらの商品は、国産で安心・安全!更に、ビタミンと食物繊維が豊富で、消化・吸収のよいお腹に優しいおやつです。
バナナの風味が漂うので、愛犬にとっても美味しく嬉しいご褒美として最適でしょう。
◆グラン・デリ おっとっと バナナ&りんご味 50g
メーカー名 | ユニ・チャーム |
---|---|
原材料 | 乾燥じゃがいも、小麦粉、植物性油脂、ホエイパウダー、砂糖、コーンスターチ、チキンエキスパウダー |
保障分析値 | 粗たんぱく質:4.8%以上、粗脂肪:10.0%以上、粗繊維:2.0%以下、粗灰分:7.0%以下、水分:10.0%以下 |
代謝エネルギー | 365kcal |
原産国 | 日本 |
森永製菓と共同開発。カリッとたのしい新食感おやつ。ノンフライ製法。1個あたり約1.1kcal。ワンちゃんの大好きなチキンパウダー仕上げ。愛犬の健康維持を考えカルシウムを配合しました。
愛犬用バナナおやつの手作りレシピ
バナナの犬用おやつは、商品にももちろんよりますが、ジャーキーやガムなどに比べると比較的安価で簡単に手に入れることができるでしょう。バナナ自体も、スーパーやコンビニなどでも手軽に入手することができますよね。
そこで、手作りしてみたいという方に、簡単に作れるバナナのおやつレシピを紹介します。
◆切って焼くだけ「バナナチップス」
<材料>
バナナ2本
<作り方>
- バナナの皮を剥き、3mm程度に斜め薄切りにします。
- 網にオーブンペーパーを敷き、バナナを重ならないように並べましょう。
- 130度のオーブンで、25~30分程焼いて水分を飛ばします。
- こんがり色付いたら、オーブンに入れたままの状態で冷ましましょう。
- 冷めたらオーブンから取り出して完成です。
◆米粉を使った「バナナパンケーキ」
<材料>
米粉100g、無調整豆乳150g、バナナ120g、オリーブオイル(焼く際に使用)
<作り方>
- ふるった米粉に豆乳を加えて、ダマがなくなるまで泡だて器などでよく混ぜます。
- 3mm程度に角切りしたバナナを①に加えて、さっくりとゴムベラなどで混ぜます。
- フライパンにオリーブオイルを入れて熱してから、②の生地を円形(10cm位)になるよう流し入れます。
- 中火~弱火で3分程焼き、表面がプツプツしてきたらひっくり返します。更に生地を押さえながら2分程焼きましょう。
- 再度ひっくり返して、1分程焼きます。
- 中まで火が通ったら取り出し、粗熱が取れたら完成です。
犬にバナナを与えるときのまとめ
愛犬の健康を守るためにも、食事に注意することは大切ですよね。おやつの内容にも気を配ることで、健康被害への対策をとれる場合もあるのです。
今回紹介したバナナは、栄養価が高いので、あまり食いつきがよくない愛犬を抱える飼い主さんにはぴったりの素材となるでしょう。
ただし、バナナに限ったことではありませんが、与え方や与える量には注意が必要です。「健康を守りたい」といって始めた結果、愛犬が病気になったり、身体に何らかの異常をきたしては元も子もありませんよね。
そのような場合は、すぐに動物病院へ相談してくださいね。
バナナアレルギーをもつ愛犬には決して与えないこと、バナナの皮は剥いてから与えること、与える適切量をまもること、基本的には小さくカットして与えること。
これらを守って、安心安全に愛犬と一緒にバナナを楽しんでくださいね。
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