犬にパンを与えても大丈夫?注意したいパンの具材と与えるときの注意点

2021.05.21

犬にパンを与えても大丈夫?注意したいパンの具材と与えるときの注意点

パンは香り豊かで人気が高い食べ物ですが、犬にとっても嗜好性の上がる食べ物です。基本的には食パンなどのシンプルなパンであれば犬に与えても問題ありませんが、与える量や頻度には注意しなければいけません。 今回は、犬にパンを与える際の注意点を中心に幅広くご紹介します。

【掲載:2020.02.15  更新:2021.05.20】

犬にパンを与えても大丈夫?

犬 パン

香り豊かでパンが好きな犬も多いかと思いますが、パンについては成分や量を中心に注意点さえ守れば、犬に与えても問題ありません。

人間用のパンであれば食パンなどのシンプルなものを選び、アレルギーやカロリー、パンに入っている成分に注意して少量をオヤツとして与えるようにしましょう。

ちなみにパンをはじめとした犬のオヤツの目安は、1日の総食事量の約1割以内が理想的です。


犬にパンを与えるときに注意すべきこと

◆アレルギーに注意

犬の食物アレルギーの原因の多くは、牛肉やラム肉、鶏肉などの肉類ですが、パンによく使用される小麦やたまご、乳製品などもアレルゲン物質になり得ます。

これらによって食物アレルギーを引き起こした場合は、激しい痒みや腸炎、皮膚炎などが引き起こされやすいため、パンを与える際は食物アレルギーの危険性についても把握しておきましょう。

犬の小麦粉アレルギー発症数は年々増加しているとの報告もあるので注意が必要です。

◆カロリーに注意

人間用のパンは大抵カロリーが高く、頻繁に与えた場合は肥満の原因になります。

犬の肥満は万病のもとであり、糖尿病や膵炎、関節炎や心血管疾患、高血圧などの原因、または呼吸器官や心臓に疾患がある場合は過度な負担がかかります。

パンだけでなくどんな食材にも同じことがいえますが、与えすぎないよう注意しましょう。

◆消化不良に注意

少量であれば問題ありませんが、パンの与えすぎは下痢や嘔吐などの消化器系症状を引き起こす要因になるので注意しましょう。

基本的に犬は動物性たんぱく質の消化を得意とし、多くの場合パンの主成分となっている小麦などの穀物の消化は不得意とします。

与えすぎは消化不良の原因にもなり得ますので、量に注意して与えましょう。

◆口腔内トラブルに注意

小麦粉や強力粉などが含まれているパンに関しては、弾力や粘り気が強いものが多く、歯や歯茎に付着しやすいので、虫歯や歯周病には気をつけましょう。


与えてはいけないパンの種類

犬に与えてはいけないパン

◆総菜パン

総菜パンは、主にパン自体の製造とは別に調理されたハムや焼きそば、たまごなどを挟み込んだり乗せたりしているパンです。

これらは人間用に調理されており、塩分や脂が非常に多いので、犬には与えないようにしましょう。

通常体に不要な塩分は尿として体外に排出されるため、少量の塩分であれば問題ありません。しかし、人間の食べ物のように塩分量が多いと、肥満、下痢や嘔吐などの消化器系症状のみならず、腎臓や心臓に疾患がある犬の場合は、排泄機能が制限されることによって、病気を進行させる危険性があります。

◆菓子パン

人間の菓子パンにはチョコレートやココアなどを使用していることがありますが、犬にとってこのようなカカオ製品は「テオブロミン」が含まれているため、中毒症状により命を落とすこともあります。

食べた量やカカオの含有量によっても危険度合いは異なりますが、犬にとっての中毒成分が含まれている食べ物は与えないに越したことはありません。

また、菓子パンの多くはカロリーも高く、肥満の原因になる、またはパンの味付けや食べた量によっては腎臓や肝臓、心臓などに負担をかける恐れがあります。

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◆玉ねぎが入ったパン

玉ねぎには「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれており、犬はこれを消化するための酵素を持ち合わせていないため、中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至ります。

また、玉ねぎだけでなく、ニラやらっきょう、ニンニクなどネギ科の食材には「アリルプロピルジスルフィド」が含まれていますが、この成分に関しても中毒症状を引き起こしやすく溶血性貧血の直接的原因になるため、パンを与えるときは十分注意しましょう。

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◆カレーパン

カレーパンには香辛料が含まれている可能性があるため、犬に与えないようにしましょう。

香辛料の危険度合いは種類によって大きく異なりますが、大抵の香辛料は犬にとって刺激が強く、下痢や嘔吐などの胃腸障害を引き起こす危険性があります。

消化器系症状が重度の場合は、脱水症状も引き起こされて犬によっては命を落とす危険性もあります。

◆レーズンパン

レーズンが入ったパンは、ぶどう同様に腎臓に過度なダメージを与えるため非常に危険です。

食べた量や犬の健康状態などにもよりますが、急性腎不全で死に至る場合こともあるため、絶対に与えないようにしましょう。

初期症状として脱水症状、下痢や嘔吐などの消化器系症状などが現れるため、誤ってたくさん食べてしまった場合は早急に獣医師に相談する必要があります。

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犬にパンを与えるメリット

◆食欲低下気味の犬に最適

パンは香り豊かで犬の嗜好性が上がるため、病気や老衰など何かしらの原因で食欲が低下している犬に試してみると良いでしょう。

手作りであれば、チーズやヤギミルク、無糖ヨーグルトなどでさらに香りを強める、ミキサーで細かくしたバナナやリンゴを加えて果糖で食欲を上げるのも効果的です。

また、愛犬が好きな肉や魚、野菜や果物などもペースト状にして加えるなど、パンを上手に利用すれば食欲がない犬の栄養補給にも効果的です。

◆歯が悪い犬に適している

パンだけを過剰に与えるのは好ましくありませんが、歯を中心に口腔内にトラブルがあって硬い物を食べることができない犬には柔らかなパンがおすすめです。

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犬用パンのおすすめ5選

犬にパンを与える際は、犬用に製造されている塩分や脂質が控えめなパンが安心です。

◆コジマ ホームメイドシリーズ ブランパン チーズ

コジマ ホームメイドシリーズ ブランパンは、犬用に糖質制限がされており、犬の嗜好性が高いチーズをトッピングしてあるので、食欲が低下している犬のオヤツに適しています。

適度な食物繊維やビタミン、ミネラルも含まれている安心して与えることの出来る犬用のパンです。

◆コジマ ホームメイドシリーズ ミルクパン

こちらの商品は、ブランパン チーズのミルク味バージョンのパンです。

北海道産の原料だけを使用して作られており、犬が好むミルク味に仕上げることによって嗜好性が上がる工夫がされています。

◆グラン・デリ きょうのごほうび プチごほうびパン

グラン・デリ きょうのごほうび プチごほうびパン ミルク味 100g

ふっくらおいしい、プチサイズのごほうびパン。
毎日の健康に配慮して、オリゴ糖・カルシウムを配合。

購入
メーカー名 ユニ・チャーム
原材料 穀類(小麦粉、小麦タンパク)、糖類(グラニュー糖、ブドウ糖、オリゴ糖)、ショートニング、脱脂粉乳、パン酵母、グリセリン、調味料(アミノ酸)、膨張剤、香料、ミネラル類(カルシウム)
保証分析値 タンパク質:8.5%以上、脂質:3.5%以上、粗繊維:2.0%以下、粗灰分:3.0%以下、水分:22.0%以下
代謝エネルギー 約310kcal/100gあたり

プチごほうびパンは、老犬や小型犬でも食べやすいサイズで、胃腸ケアに役立つ「オリゴ糖」や骨の形成に必要な「カルシウム」が配合されています。


簡単な手作り犬パンのレシピ(オーブンを使用)

●犬の料理研究家考案!愛犬用手作りパン
ボーン型もちもちベーグル

ちょっぴり面倒な発酵も冬の快適グッズを使用すればお手軽にできちゃいますよ♪ワンちゃんはそのままで、飼い主様はそのままでもジャムなどをつけても美味しく召し上がれます。

レシピはコチラボタン

◆【手作り犬パンの材料】

  • 小麦粉 300g
  • たまご 2個
  • ぬるま湯 200ml程度
  • ドライイースト 5g
  • 強力粉 少量

※食欲低下気味の犬であれば、チーズやヤギミルク、無糖ヨーグルトなどを追加しても可

無添加やぎミルク 40g 無添加やぎミルク 40g

◆【作り方】

  1. 小麦粉300g、ぬるま湯200ml程度、ドライイースト5gをボールに入れて混ぜる
  2. たまごをしっかりと溶いてから加えて、粘り気がでるまで生地をこねて丸める
  3. パン生地ができたら濡れた布巾とラップで包み、1.5~2倍程度まで膨らむまで常温でねかせる(1時間半程度が目安)
  4. 膨らんだ生地に箸などを使って穴を開け、優しく押しての空気を抜く
  5. 強力粉をまぶして15等分にして再び生地を寝かせる(10分程度が目安)
  6. オーブンに入れてきつね色になるまで焼く(予熱200度であれば20分~30分目安)

※手作りパンであっても一度に与える量は少量にしましょう。


まとめ

犬にパンを与えるときの注意点を中心にご紹介致しました。

パンのみならず、総合栄養食でないオヤツを与える時には与える量や食物アレルギーなど注意しなければいけないことがいくつかあります。しっかりと注意点を守って適切な量を与えるようにしましょう。



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smochijp

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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