ミニチュアシュナウザーとは?
ミニチュアシュナウザーの「シュナウザー」とは、ドイツ語で「小さなヒゲ」という意味です。と、聞けばお分かりかと思
いますが、メイド・イン・ジャーマニー(ドイツ)です。19世紀に農場のネズミ捕りのためスタンダードシュナウザーとアーフェンピンシャーを掛け合わせて小型化されました。
アメリカではスタンダードシュナウザーやジャイアントシュナウザーからだいぶ遅れて輸入されましたが、第二次大戦後わずか数年で先輩たちや本国ドイツでの人気を上回る人気者になりました。もちろん、今でも変わらぬ人気ぶりです。日本には昭和30年代にアメリカから輸入されています。
高さはオス・メス共に30~35センチくらい、体重も共に6~13キロ。名前の通りミニチュアです。
ミニチュアシュナウザー、その特徴
ミニチュアシュナウザーの特徴と言えば、顔周りのやはり「毛」でしょう。口の周囲に生えている「小さなヒゲ」、楕円(だえん)型の目の上に生えている「アーチ状の眉毛」。口の周りのヒゲはネズミ捕りの際に害虫などに口をかじられないために備わったという説が強いようです。
そして耳。垂れ耳と立ち耳の2種類が存在しますが、もともとは垂れ耳。立ち耳のシュナウザーは生後半年以内に手術しているから。人間で言う整形ですね。
性格は、故郷のドイツでは「人間並みの知性」と言われるくらい頭脳明晰(めいせき)です。ご主人にはとても従順で指示にはちゃんと従いますし、周囲にも目を向けているので、状況に応じて適切な行動をとることができます。また、無駄ぼえもほとんどしませんし、体毛はダブルコートですが抜け毛が少ないので家で共に暮らすには最適と言るでしょう。2匹以上と暮らしているご主人も多いです。
快適に暮らすポイント1~汝(なんじ)、ストレス対策を怠るなかれ~
非常に賢く従順なミニチュアシュナウザーですが、それ故に非常に神経質でストレスに弱いのが玉に傷。
ちょっとした不安を感じたり、警戒心を持った状態が長く続くと無駄ぼえするなどの「らしくない状態」になることもあります。
それを避けるには、常にフラットな気持ちで接することです。あなたが落ち込んでいるとミニチュアシュナウザーも落ち込んで食欲がなくなったりします。あなたが怒っていると怖がって近寄ってこなくなってしまうかもしれません。お気をつけあれ。
1番のストレス対策はやはり運動してスッキリさせることでしょう。運動と言っても歩く速さの散歩10分程度で十分です。ただし、毎日続けること。
快適に暮らすポイント2~汝(なんじ)、ケアを怠るなかれ~
まずは体毛のブラッシング。ミニチュアシュナウザ―の体毛は針金状で絡みやすい癖がありますから、抜け毛は少ないですが毛玉になりやすい。足元やうちももなどは特に丁寧にブラシをかけてあげましょう。
食事の後など口の周りも汚れるので清潔に。
それと耳。外耳に毛が生えていますから外耳炎になりやすいです。耳掃除はまめにしましょう。
快適に暮らすポイント3~汝(なんじ)、しつけを怠るなかれ~
・夜鳴きなど無駄ぼえする場合
無視してかまってあげない。それでもやまないようなら床などを叩いて脅かす。
・かみ癖が出た場合
1,かまれたら親犬がやるように、あおむけにして胸と首を押さえ、目を見ながら「ウー」とうなり声を上げる。
2,かまれたら鳴き声を上げるくらいの強さでつねる。または大げさに「痛い!」と声を上げ、それで口を離したら褒めてあげる。
3,かまれたら床を叩くなどして脅かす。
・トイレのしつけ
必ず子犬の時に始めましょう。あくまでトレーニングと割り切ること。
人目につかない部屋の隅やサークルなど、犬が落ち着ける場所にトイレを設置。
寝起きや食事の後、何らかの興奮状態があった後が排せつのタイミング。急いでトイレに連れて行きましょう。
犬が自分でトイレを探すようになったら、きちんとトイレまで誘導してあげましょう。
犬が排せつし終わるまで、きちんと見届けることです。トイレができたら、大げさにでも褒めてあげます。
いかがでしたでしょうか?前述の通りとても賢い犬ですので、良好な関係を築きやすいと思いますよ。