1.犬の毛玉とは?
1-1.換毛期に要注意
1-2.犬の毛玉はどこにできやすい?
1-3.毛玉ができやすい犬種
1-4.体を頻繁に舐める犬もできやすい
3.犬の毛玉を放置するとどうなる?
3-1.汚れがたまり不衛生になる
3-2.皮膚が引っ張られて痛む
3-3.皮膚病の原因になる
3-4.取るときに痛みを伴いやすい
3-5.腸閉塞などの病気の原因に?
.犬の毛玉予防や毛玉除去に役立つ商品
7-1.毛玉をほぐす際に役立つ「スリッカーブラシ」
7-2.毛玉予防に効果的な「ファーミネーター」
7-3.重度の毛玉をとる際に活用できる「ローション」
7-4.シャンプー後にしっかりと乾かす「フリーハンドドライヤー」
7-5.毛玉予防に役立つ「さっぱり清潔シート」
犬の毛玉とは?
犬の毛玉とは、被毛が絡まりあってできた毛の塊のことを指します。
◆換毛期に要注意
犬には「換毛期」と呼ばれる毛の抜け替わり時期があります。この時期は多くの毛が抜けて、抜け毛同士が絡まりあい毛玉になりやすいので、普段以上にブラッシングをしてあげなければいけません。
換毛期には個体差がりますが、一般的にはアンダーコートとオーバーコートがある「ダブルコート」の犬に発生し、春の始まり~7月頃と秋の始まり~11月頃の年2回ですので、この時期は特に毛玉に気を付けましょう。
◆犬の毛玉はどこにできやすい?
毛玉は基本的に犬が動いた際に何かに接触する部位に発生しやすいので、耳の根本部分、脇、肢の内側やお尻の周辺部分にできやすいと考えられますが、ほぼ全身の被毛にできる可能性があることを理解しておきましょう。
首輪を常につけている犬の場合、首の周辺にも毛玉ができやすくなります。
◆毛玉ができやすい犬種
毛玉は毛の長い長毛種に多く、毛質が柔らかい犬やカールしている犬はさらに毛玉になりやすいので注意が必要です。
毛玉ができやすい犬種は、ポメラニアン、シーズー、プードル、ヨークシャー・テリア、マルチーズ、シュナウザー、コッカー・スパニエル、ゴールデン・レトリバー、バーニーズ・マウンテン・ドッグなどです。
毛の長さや質だけでなく、よだれの多い犬はよだれが垂れる首下の胸の被毛に細かな毛玉ができやすいので、都度ふき取ってあげなければいけません。
◆体を頻繁に舐める犬もできやすい
癖やストレスによって頻繁に毛を舐める犬の場合、絡まっている被毛に水分が加わることからさらにほぐしにくい状態になり毛が固まりやすいので、注意が必要です。
犬の毛玉はなぜできる?
毛玉はブラッシングの頻度が少ない、またはシャンプー後にしっかりと乾かさなかったときなどに、毛同士が絡まりあってできてしまいます。
ブラッシングのときや犬に触ったとき、絡まりがある場合は毛玉になる前に早めにほぐしてあげることが大切です。
犬の毛玉を放置するとどうなる?
◆汚れがたまり不衛生になる
毛玉の内部にはホコリやごみなどがたまりやすく、通気性も悪いため細菌、ダニやノミなどの住処になってしまうことがあるので、衛生的に好ましくありません。
◆皮膚が引っ張られて痛む
毛同士が引っ張りあうため、痛みや皮膚の炎症を伴い、皮膚が引っ張られるため歩きにくくなることがあります。最悪の場合は皮膚が裂けてしまう危険性があります。
◆皮膚病の原因になる
毛玉ができて通気が悪くなると皮膚が蒸れてしまいやすく、汚れや菌が皮膚上に長い時間留まることで皮膚病を引き起こす可能性があります。
◆取るときに痛みを伴いやすい
放置して大きくなってしまった毛玉は、取るときにも痛みや皮膚の炎症を引き起こしやすく、毛玉処理に時間もかかるため犬のストレス要因になります。
◆腸閉塞などの病気の原因に?
ブラッシング不足で犬が被毛や毛玉をたくさん飲み込んでしまった場合、毛玉は消化することができないため体内に留まってしまう危険性もあります。
小さな毛玉であれば通常便と一緒に体外に排出されますが、最悪の場合は体の内部にとどまって腸閉塞を中心とした病気になる危険性があります。
犬の毛玉の取り方
◆準備するもの
すきバサミ・スリッカーブラシ・コームブラシ
(毛玉が重度の場合は上記に合わせてペット用毛玉取りローション)
◆取り方
<小さな毛玉の場合>
- 犬の皮膚が引っ張られて痛みを感じないよう、毛玉と皮膚の間をしっかりと押さえます。
- 皮膚が引っ張られないよう押さえたまま、スリッカーブラシを使って毛の先端部から少しずつほぐします。
- 毛玉がとれたらしっかりとコームブラシなどを使用して毛並みを整えます。
<大きな毛玉の場合>
- すきバサミで毛玉を幾つかに分けるよう切り込みを入れます。切り込みを入れる際は、皮膚に対して水平にハサミを入れず、皮膚を傷つけないよう注意しながら縦にハサミを入れましょう。
- スリッカーブラシやコームで少しずつ梳かしながら毛玉をほぐします。
- スムーズに毛が梳かせない場合、毛玉取り用ローションを被毛に塗ってスリッカーブラシで少しずつ梳かします。
毛玉取りローションがない場合は犬用トリートメントを薄めて代用することもできます。 - 毛玉がとれたらしっかりとコームブラシなどを使用して毛並みを整えます。
犬の毛玉を取るときの注意点
皮膚を引っ張ってしまうと痛みや炎症を引き起こしてしまうので、ブラシで引っ張ってしまわないよう注意しましょう。
暴れてしまう犬や毛玉が重度の場合は、誤って皮膚を切ってしまう危険性があるので、出来なそうであれば動物病院やトリミングサロンで処置してもらうことをおすすめします。
またバリカンを使用する際、皮膚が見えるほどに刈ってしまうと見た目が悪いだけでなく、皮膚の保護機能が低下する危険性があるので長めに毛を残して刈りましょう。
犬の毛玉の予防方法
毛玉予防には何より日々のブラッシングが効果的です。
ブラッシング頻度は多すぎると被毛や皮膚のダメージの原因になってしまうので、長毛種の場合は最低でも週に2~3回、短毛種であれば週に1回以上を目安として考え、換毛期は必要に応じて頻度を増やしましょう。
そのほか、シャンプー後は必ずしっかりと毛を乾かしてあげることが毛玉予防には効果的です。
犬の毛玉予防や毛玉除去に役立つ商品
◆毛玉をほぐす際に役立つ「スリッカーブラシ」
スリッカーブラシは毛玉など被毛のもつれをほぐすのに効果的です。
最近では様々な種類の商品があるので、愛犬の大きさや用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
毛玉をほぐすために使用する際は、ピン先に円形のクッション性素材がついたものはおすすめしません。
https://pet-shop.jp/kojima/PG030ProductDtlPage.act?itemNo=11022151&colorCd=1&sizeCd=1
◆毛玉予防に効果的な「ファーミネーター」
ファーミネーターは抜け毛がごっそりとれると評判の商品で、ダブルコートの換毛期がある犬種のためのブラシです。
先端が固くとがっているので、皮膚にダメージを与えないよう撫でる感覚で優しく毛をほぐしましょう。
◆重度の毛玉をとる際に活用できる「ローション」
毛玉取りローションがない場合は、洗い流さず使用できるローションがおすすめです。
こちらの毎日お手入れローションは、皮膚のケアにも役立つアロマオイルでできており、静電気によって付着しやすいホコリや花粉の予防効果も期待できます。
毛玉ができてしまった箇所にはこのローションをつけ、ほぐしながら梳いてあげるとよいでしょう。
◆シャンプー後にしっかりと乾かす「フリーハンドドライヤー」
毛玉をつくらないためにはシャンプー後にしっかりと毛を乾かしてあげなけれないけません。
ハンドフリードライヤーの場合は両手が空くので、暴れてしまう犬や被毛が長くてドライに時間がかかる犬にはおすすめです。
◆毛玉予防に役立つ「さっぱり清潔シート」
何かしらの理由でシャンプーができない犬、体力が低下している老犬などの被毛の健康管理に効果的なシートです。
乾きが早いのが特徴で、静電気防止効果が期待できるため、花粉やハウスダストの付着を軽減、毛玉の発生を抑える効果が期待できます。
犬の毛玉に関するまとめ
犬の毛玉は衛生的に好ましくなく、皮膚炎や皮膚病の原因になりやすく痛みを伴うことがあるため、犬のQOL低下を引き起こしやすくなります。
また、一度できてしまった毛玉は飼い主さんもほぐすのに苦労し、犬にとってもストレス要因になります。
ブラッシングは被毛の健康維持に役立つだけでなく、犬とのコミュニケーションに役立ち、皮膚を適度に刺激することで血行促進にも効果的ですので、日々のケアをしかりと行いましょう。
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