1.犬のトイレを室内に設置する時のポイント
1-1.寝床から離れた場所がよい!
1-2.人目につかない場所がよい!
1-3.充分な広さで快適さを保とう!
2.犬のトイレを置く場所のおすすめ2選
2-1.洗面所や脱衣所
2-2.人の死角となる収納スペース
3.犬のトイレの選び方
3-1.適切なサイズを選ぼう
3-2.機能性にも注目
3-3.掃除のしやすさも考えよう
3-4.価格と外見も併せてチェック
【掲載:2020.04.01 更新:2021.08.10】
犬のトイレを室内に設置する時のポイント
みなさんは愛犬のトイレをどこに置いていますか?マンションや一戸建てなど、居住環境や部屋の広さによって、置ける場所が変わってきますよね。
室内に十分な広さがあれば、そこまで困ることはないかもしれませんが、工夫しなければ難しい…といった家庭も多いでしょう。
いずれの場合にも忘れてはいけないのは、愛犬にとってその場所がトイレをしやすい環境かどうかといった点です。せっかくトイレトレーニングができていても、トイレの置き場所によって愛犬が失敗をしてしまうケースも沢山あるのです。
まずは愛犬のトイレを設置する場所として、抑えておきたいポイントをみていきましょう。
◆寝床から離れた場所がよい!
犬は基本的にきれい好きな動物で、寝床の近くでの排泄を好まない習性があります。このためトイレは、愛犬の寝床から離れた場所に設置することが好ましいといわれています。
ケージ内にトイレを置いている家庭も多いでしょう。トイレトレーを置けるスペースのあるケージやサークルも実際に沢山の種類が販売されています。このようなトイレ一体型のケージは、トイレの置き場所にも困りませんし、掃除なども便利で使い勝手がよいことは確かですよね。
しかし、このタイプを利用している場合、寝床から離れて排泄する習性によって、愛犬が散歩や外出までトイレを我慢したり、トイレと違う場所で排泄してしまう、などの問題行動を起こすようになる可能性があるのです。
とはいえ住環境によっては、このトイレ一体型ケージの使用を避けられない場合もあるでしょう。
この場合は、トイレと寝床スペースに明確な区切りをつけることをおすすめします。市販されている商品の中にも、トイレとの区切りが付いているタイプもありますので、そのようなタイプへ変更したり、ケージ内に置く場合は寝床からできる限りトイレを離すなど、様々な対策をとってみてください。
◆人目につかない場所がよい!
犬も人間と同様、排泄の最中は無防備になります。このことから、愛犬が落ち着いて排泄を済ますためには、人の行き来が激しくなく、人目につきにくい所がトイレとして好ましい場所だといえます。
実際に我が家の愛犬の中にも、人の視線を感じると中々排泄行為に入らない子がいます。愛犬のプライバシーを守ることも、トイレの設置場所として頭に置いておく必要があるということですね。
人目につきにくい場所への設置は、飼い主さんにとってもメリットがあります。例えば来客時など、できればお客さんの視界にトイレスペースを入れたくないでしょう。それを避けることができますよね。
ただし、人目に付きにくいということは、飼い主さん自身も愛犬の排泄に気付きにくかったり、トイレシートを取り換えるのを忘れる、などといったデメリットもあります。衛生環境を保持するためにも、こまめにトイレをチェックするのを忘れないようにしてくださいね。
室内にそのような空間を設けることが難しく、リビングなどの生活空間に置くのを避けられない場合は、トイレの周囲に囲いを付けたり、目隠しとなるものを設置するとよいでしょう。
机などの下をトイレスペースとする方法もおすすめです。この方法であれば、インテリアに馴染ませることも可能ですし、囲われた空間で愛犬が落ち着いてトイレを済ませることもできますよ。
◆充分な広さで快適さを保とう!
ワンちゃんによって差はありますが、排泄前にくるくるとその場を回る愛犬も多いでしょう。この行動を妨げる設置の仕方をすると、トイレを失敗したり、排泄物のはみ出しに繋がる恐れがあります。
また、トイレスペース周辺に愛犬が嫌う物を置いていたり、鏡などの反射を感じる状態となっていても、これに繋がりますよ。
愛犬のサイズにもよりますが、トイレトレーを大きくしたり、トイレシートを広く敷けるスペースを確保するなど、快適なトイレスペースを作ることがすすめられます。
愛犬が設置したトイレスペースを嫌がっていたり、失敗が続くようであれば、その場所が何らかの理由で気に入らないと感じている可能性があります。その原因を突き止めて、対策を練ってくださいね。
犬のトイレを置く場所のおすすめ2選
◆洗面所や脱衣所
お風呂場に近い洗面所や脱衣所は、愛犬のトイレスペースとしておすすめの場所の一つです。時間によっては人の往来も少なく、人目につきにくい場所という条件もかないますよね。
お風呂場に近いということで、トレイトレーの掃除などもとても便利です。使用を続けると、トイレトレーにも汚れがつきますし、万が一のはみ出しの際にも、すぐにお風呂場で水洗いすることが可能です。掃除のしやすさで考えると、脱衣所が最もおすすめの場所といえるでしょう。
ただし、脱衣所に十分な広さが必要です。広さに余裕のある家庭であれば、是非試してみてください。
人間用のトイレ内に愛犬のトイレスペースを設けることも、広さがあれば可能です。この場合、臭いなどが気になりにくいというメリットがありますね。
しかし、トイレのドアを常に開放しておかなければ、愛犬が好きな時に用を足せなくなります。それではトイレの我慢に繋がってしまうので、各家庭の間取りにもよりますが、脱衣所の方が向いているケースが多いといえるでしょう。
◆人の死角となる収納スペース
階段下や壁面に収納部分がある部屋であれば、これらの場所を愛犬のトイレスペースとして利用する方法があります。
この場合、場所がリビングでも目立ちにくいですし、インテリアの邪魔にならないように設置することが可能です。また、室内の隅におくよりも開放感はないので、愛犬も落ち着いて用を足すことができるでしょう。
トイレシートの取り換えが少々し辛くなりますが、愛犬の快適さとインテリアを重視するのであれば、こちらの方法がおすすめです。
しかし、やはりこの場合も十分な広さがあることが前提です。更に、部屋の間取りや収納スペースがこのような形態でなければまずできないことでもあります。この設置方法が可能なお部屋に限ったおすすめスペースといえますね。
これが叶わない場合は、前述したように机やシェルフなどを利用した、空間作りをしていきましょう。
また、人目につかない場所として通路にトイレを設置するケースもあります。部屋と部屋を繋ぐ廊下のような場所がある家庭であればこれも可能でしょう。こちらもトイレと同じように、ドアを常に開けておくことがすすめられます。
死角となるという条件ももちろん大事ですが、愛犬が好きな時にトイレへ行くことができる環境であるかも、設置の際には念頭に置いてくださいね。
犬のトイレの選び方
トイレの設置場所が飼い主さんと愛犬にとって良い場所であっても、トイレトレーが適していなければ元も子もありません。トイレトレーの選び方にも注意が必要です。
以下のポイントを踏まえて、適切なトイレトレーを探してみましょう。
◆適切なサイズを選ぼう
トイレトレーは、基本的に愛犬の身体のサイズに合った大きさのものを選ぶことが重要です。小さすぎては排泄物のはみ出しの直接的な原因となってしまいます。
適切なサイズとして、愛犬の身体の2~3倍の大きさがあるものが望ましいといわれています。くるくると回って体勢を整えてから排泄する個体も多いので、充分な広さが必要だということですね。
使用するトイレのサイズを明確にしてから、そのトイレトレーを置ける設置場所を決めましょう。
◆機能性にも注目
トイレトレーの性能は商品よって様々です。愛犬の性格や癖などを理解した上で、ぴったりの商品を選ぶ必要があります。
トイレシートをイタズラしてしまう子であれば、メッシュカバーを付けられるものがすすめられます。特に子犬の頃は、イタズラしてシートをはがしたり、噛みちぎったりしてしまうケースが珍しくありません。誤飲にも繋がってしまうので、このような場合はメッシュカバーの利用がすすめられます。
メッシュの周りにすき間なし!お手入れしやすいカタチ。
プラスチック製なので、水洗いできてお手入れ簡単です。
ゴム脚付きなので、ズレにくく床をキズつけません。
メッシュをつけて、シーツのかみちぎりや引っかきなどのいたずらを防ぎます。
しつけが終われば、メッシュを外してシーツトレーとして使えます。
対応シーツサイズ:レギュラーシーツ
愛犬が足を上げて用を足す男の子の場合は、L字型トイレトレーや、ポール付きのトイレトレーを利用するとよいでしょう。
・シーツのかみちぎりや引っかきなどのいたずらを防ぎます。
・プラスチック製なので、水洗いできてお手入れ簡単です。
・滑り止め付きなので、ズレにくく床をキズつけません。
段差のあるタイプは排尿時の漏れを防ぐには効果的ですが、愛犬が高齢犬の場合、これが負担となる可能性が考えられます。愛犬の様子をみて負担を感じているようであれば、段差のないトイレトレーや材質の柔らかい商品を使うことがすすめられます。
◆掃除のしやすさも考えよう
トイレトレーの材質は、基本的に掃除のしやすいものがほとんどです。しかし、商品によっては隙間が多かったり、オシッコが入り込んで汚れが取りづらいタイプのものも中にはあります。
手入れが面倒であれば飼い主さんの負担が増え、継続して使用するのが困難であったり、衛生面の悪化にも繋がってしまうでしょう。
愛犬の使いやすさはもちろん大切ですが、併せて飼い主さんにとっても使いやすいものを選択することが望ましいでしょう。
背面部の壁に高さがあるので足を上げるワンちゃんにぴったり。背面部の壁にシーツをセットできるシーツ止めクリップ付き。
いたずら防止のメッシュ付き。メッシュは取り外して使うことも可能なので、いたずらがなくなればメッシュを外して使用、回転式フレームでシーツの交換も楽々。
◆価格と外見も併せてチェック
販売されているトイレトレーは、機能性はもちろん、その価格や外見にもそれぞれ違いがあります。
インテリアに重きを置きたければ、その外見やカラーにも気を使いたいと考える飼い主さんも多いでしょう。インテリア重視だと、どうしても高価なものになりがちですがやはり見栄えも良いです。ただし、その場合も愛犬にとっての使いやすさはきちんと確認してくださいね。
価格はそのサイズや機能によって、安価なものから高価なものまで様々です。飼い主さんの経済面と相談して、ぴったりのものを選びましょう。
まとめ
愛犬と生活する上で、トイレスペースはなくてはならない物です。適したトイレの設置場所をみつけるには、何度か失敗を重ねるかもしれませんが、諦めずにチャレンジしましょう!
トイレの場所を変える場合は、少しずつ移動をしたり、移動前の周囲の状況と大きな変化をつけないように、徐々に行うのがポイントです。
家族のみんなにとって快適な生活環境を作るために、様々な工夫や適したアイテム選びに挑戦して、素敵なペットライフを過ごしましょう!
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