ジャックラッセルテリアってどんな犬?
ジャックラッセルテリアはイギリス原産の小型犬で、名前の由来にもなっているジャック・ラッセルという牧師がキツネ狩りのために作り出したのがはじまりといわれています。
狩猟犬ということもあり攻撃的な性格を持っていたものの、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークと交配したことをきっかけに、今主流のジャックラッセルテリアに改良されていきました。
見た目は小柄で可愛らしい印象ですが、「テリア気質」とも呼ばれるテリア特有の性質がより強い子が多いといわれています。
「テリア気質」とは元々狩猟犬として人間と一緒に暮らしていたテリア犬が持つ頑固、勇敢、大胆、機敏、活発、忠実などの特徴的な性質のことをいいます。
家族に対しては非常に友好的で従順な性格ですが、初めての人にはかなり強い警戒心を抱くこともあるので、なるべく子犬の頃から人間と多くの時間を過ごすことが大切です。
また、とても賢い犬なので飼い主が力不足だと判断すると、突然言うことをまったく聞かなくなったりしてしまうこともあります。
その分、主従関係をしっかりとしておけば非常に飼いやすいともいわれており、こちらも子犬の頃からしっかりとしつけておくことが大切です。
ジャックラッセルテリアの子犬はどこで出会える?
ジャックラッセルテリアはその犬種自体がそこまで希少性が高いわけではなく、比較的出会いやすい犬種だといえます。
ジャックラッセルテリアに出会うためにはこの3つの方法があります。
・ペットショップ
・専門ブリーダー
・里親制度
子犬の時の環境は成長した後の生活にも影響を及ぼします。
例えばブリーダーから引き取る場合、育てていた環境がしっかり整っているのかなど、犬舎を見学させてもらった方がよいでしょう。
長く一緒に暮らしていくために、きちんと自分の目で確かめることをおすすめします。
お迎えする上で気をつけたいこととおすすめグッズをご紹介!
お迎えする前の環境も大切ですが、もちろんその後の生活も重要です。
きちんとそのワンちゃんに合った環境やグッズを用意してあげなければなりません。
子犬をお迎えする前に知っておきたい、一緒に暮らす上で気をつけたいことと準備しておきたいグッズをまとめました。
◆しつけ
冒頭でもお話しした通り、ジャックラッセルテリアは非常に賢く、飼い主に従順な性格をしています。
その分、初めて目にする人間や他のワンちゃんに警戒心をいただくことがあります。
勇敢で活発な面も持っているため、自己判断してすぐに体が動いてしまい、攻撃的になってしまうこともあるので、子犬のうちからしつけは徹底しておきましょう。
なるべく早いうちから公園やドッグランなどに連れ出し、他のワンちゃんともきちんとコミュニケーションをとれるようにする地道な訓練が大切になります。
また、ワンちゃんのしつけには怒鳴ったり手を出すことはただ信頼関係が壊れてしまうことにつながるだけです。
基本的に昔から人間と共に過ごしてきた犬は、褒められることで自身の存在価値を感じることができるのです。
ジャックラッセルテリアも同様、「褒めて伸ばす」方がいいといわれていいますが、本当に悪いことをしてしまったときはきちんと叱らなければ、かえって飼い主が下に見られてしまうことがあります。
悪いことをしたときには、なるべく低く落ち着いた声で注意することが大切です。
しつけには飼い主自身も一貫性を持ち、いいこととダメなことのスイッチをしっかり切り替えることで、ワンちゃんにも伝わりやすくなり、主従関係も保ちやすくなります。
子犬の頃は何でも思い切り甘やかしてあげたくなりますが、この時期にしっかりとしつけておかないと、成犬になった時に手が付けられなくなる、ということもあります。
お互いに長く快適に暮らすためには、小さなうちからしっかりと信頼関係を築いていきましょう。
◆食事
ジャックラッセルテリアのように小型犬は粒が小さく飲み込みやすいタイプのフードがおすすめです。
フードに水を少し含ませて食べやすくしてもいいかもしれません。
生後9ヶ月くらいまでは体を作る大切な時期になるので、栄養たっぷりのフードを十分に食べさせるようにしましょう。
しっかり食べてたくさん運動させることでジャックラッセルテリアの魅力でもあるがっしり筋肉質の丈夫な体を作ることができます。
また、人間の赤ちゃんと同様、子犬の時期は一度にたくさん食べることが難しいので、生後4ヶ月くらいまでは1日に3~4回くらいに分けて食事を与えるようにしましょう。
4ヶ月以降は徐々に1日の食事回数を減らしていき、成犬になる頃には1日2回の食事回数になるよう調節していきましょう。
個体差はありますが、肥満は1歳半を過ぎたころから気にすればOKです。
とにかく子犬のうちは毎日きちんと栄養を摂って体を動かすことが大切なのです。
ジャックラッセルテリアにとって特に大切な栄養分は、筋肉の維持に必要なタンパク質と皮膚や被毛の健康を維持するオメガ3系やオメガ6系の脂肪酸です。
これらの必要な栄養素を十分に摂れるフードを選ぶことをおすすめします。
◆運動
ジャックラッセルテリアは小柄ですが、筋肉質な体をしているので食事と運動の管理も必要になります。
元々狩猟犬として動き回っていたジャックラッセルテリアは、運動が足りないとストレスを感じてしまうこともあります。
毎日朝夕30分程度のお散歩と、できるだけドッグランなどで思う存分体を動かす時間を作ってあげましょう。
また、非常に賢い犬種なので宝探しのような頭を使う遊びも喜んでくれます。
雨などで外に散歩に出られない場合はこのようなゲーム性のある遊びをお家で楽しむのもおすすめです。
◆環境
ジャックラッセルテリアは猟欲が強いため、猫や体の小さい動物、子供などと一緒に暮らすことが得意でない場合が多い犬種です。
もちろん個体差はありますが、長く一緒に暮らす上で家族を傷つけてしまったりすることも考えられるので、きちんと考えてみてください。
その他、しつけがしっかり済むまではモノを噛むなどのいたずらをすることもあります。
留守番をさせる場合はケージに入れたり、噛んではいけないもの噛み防止用の塗布剤を塗っておくことをおすすめします。
また、お家の中でも元気いっぱい走り回るジャックラッセルテリアですが、実は引き起こしやすい病気の中に「膝蓋骨脱臼」などの関節トラブルがあります。
関節に大きな負荷がかからないように、滑りにくい床材や犬用の滑り止めマットを敷くなどしたり、なるべく段差をなくしてあげましょう。
◆お手入れ
・トリミング
ジャックラッセルテリアには3つの被毛タイプがあり、その毛質によってトリミングの必要性が異なります。
「スムースコート」と呼ばれる短毛タイプは耳などの細かい部分を調整するくらいで、定期的なトリミングはそこまで必要ありません。
「ラフコート」と呼ばれるウェーブがかった長毛タイプは定期的なカットが必要になります。
1~2ヶ月に1回はトリミングサロンに行ってお手入れするようにしましょう。
「ブロークンコート」と呼ばれるタイプはスムースとラフが混ざったタイプで、毛質も硬い毛や柔らかい毛がミックスされており、3タイプの中で最も毛量が多いです。
こちらのタイプも定期的なトリミングが必要になります。
・ブラッシング
ジャックラッセルテリアは一年中を通して抜け毛が多い犬種といわれています。
抜け毛を放置すると毛玉や皮膚の炎症を起こすことがあるので、日々のこまめなブラッシングが大切です。
スムースコートは特に抜け毛が多いので毎日しっかりブラッシングをしましょう。
短く硬い毛質なのでマッサージ効果も高いといわれるラバーブラシで抜け毛を取り除き、仕上げに獣毛ブラシでツヤを出してあげましょう。
ラフコートやブロークンコートの場合は、抜け毛も取り除けて絡まりも解けるスリッカーブラシを使うのがおすすめです。
仕上げはコームでもつれがないか確認してツヤを出してあげましょう。
また、ブラッシングは毛のお手入れだけでなく皮膚をマッサージする効果があったりコミュニケーションにもつながります。
その他、抜け毛対策のためにもシャンプーは月に1~2回はおこないましょう。
爪切りや歯磨き、耳掃除など日々のお手入れはワンちゃんが嫌がることが多いですが、子犬のうちから慣らしてあげると次第にお手入れもしやすくなります。
子犬のうちからさまざまな経験を
ジャックラッセルテリアはとにかく子犬のうちから社会性を持たせてあげることが、他のワンちゃんや初対面の人とトラブルを引き起こさないためには大切なポイントです。
お散歩に出られるようになったらなるべく公園やドッグランなど他のワンちゃんと触れ合える場所に連れて行ってあげましょう。
この時、飼い主も心の準備をして何かあった時にきちんと対処できるようにしておきましょう。
ワンちゃんも飼い主さんも最初のうちはどんなことも緊張してしまうかもしれませんが、ストレスにならない程度にさまざまなことにチャレンジさせてあげてください。
いろいろな経験をして、していいこととダメなことの区別を自分でつけられるように時には叱ることも大切です。
ついつい愛くるしい子犬の時期は何でも許してあげたくなってしまいますが、そこはぐっとこらえて成犬になっても理想の信頼関係を保てるようにしつけをおこなうことが必要です。
子犬の頃にきちんとしつけさえすれば、ジャックラッセルテリアは元々の頭もいいので遊びの幅も広がり、飼い主側としても楽しくなりそうですよね。
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