1.「犬の水遊び」メリットは?
1-1.全身運動でストレス解消効果
1-2.エネルギー消費率が高く、ダイエットにも効果あり
1-3.関節への負担が少なく、高齢犬のリハビリにも効果的
3.犬と水遊びを楽しむ方法
3-1.まずは水に慣れる
3-2.水に浮くおもちゃで遊ぶ
3-3.飼い主と一緒に楽しめる水上スポーツをする
【掲載:2020.07.29 更新:2023.06.06】
「犬の水遊び」メリットは?
一口に「水遊び」といっても、おうちで水鉄砲やシャワーで遊ぶことから、川や海、プールに行って水の中に入ることをメインに遊ぶことまで様々ですね。
普段のボール遊びやお散歩とは違う刺激になるので、水遊びが好きなワンちゃんも多いのではないでしょうか。
そんな水遊びや水泳は犬にとってどんなメリットがあるのか、順番に見てみましょう。
◆全身運動でストレス解消効果
水遊びや水泳は全身を使った運動ですので、体を思いっきり動かすことでエネルギーが発散され、ストレス解消になります。
ひとりの水遊びでも十分ストレス解消になりますが、飼い主さんも一緒に遊びに加わることで、より一層愛犬にとって楽しい時間になります。
◆エネルギー消費率が高く、ダイエット効果もあり
水中では水の抵抗によって陸上よりも身体に負荷がかかる為、エネルギー消費率が高くなり、ダイエット効果が期待できます。
また、普段あまり使われない筋肉を使うので、陸上とは別の運動効果が得られます。
◆関節への負担が少なく、高齢犬のリハビリにも効果的
水中では浮力が発生しますので、腰や四肢の関節にかかる負担が陸上よりも軽減されます。
人のリハビリもプールなどで行われることがありますが、同じように水遊びや水泳は犬にとって足腰を動かす・筋肉をつけるリハビリになります。
泳ぎが得意な犬種・苦手な犬種
これまで水泳や水遊びをしたことのない犬にとっては、水の中は未知の世界です。
飼い主さんも、愛犬が水遊びや水泳を楽しめるのか、果たして泳げるのか?という心配も頭をよぎるでしょう。
もちろん水遊びなどにも個体によって好き嫌いが分かれますので、まずは飼い主さん自身が愛犬の様子をみて判断する必要があります。
ただ、基本的に泳ぎが得意、または苦手、されている犬種もいるので、参考までに紹介しておきましょう。
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
- スタンダード・プードル
- ボーダー・コリー
ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリーバーは、元々鳥猟犬といって水の中の獲物を回収しに行く仕事をしていた犬種です。
鳥や魚などの獲物を咥えたまま水の中を泳いで回収していたので、泳ぐのがとても得意です。
基本的に水に入ることが好きで、水場に行くと喜ぶ子も多いでしょう。
また、スタンダード・プードルは鴨猟で獲物の回収役として活躍していた犬種なので、泳ぎが得意だといわれています。
トイ・プードルやミニチュア・プードルなどは愛玩犬として改良された種なので、スタンダードと比べると泳ぎは苦手だともいわれています。
ボーダー・コリーは元々牧羊犬で、牧場で羊を追って誘導する役割を担っていたので水に入る機会はあまりない犬種ですが、持ち前の運動能力の高さから泳ぎが得意な子が多いようです。
この4犬種の中でも、ラブラドール・レトリーバーは、最も泳ぎが上手な犬種と言われています。
被毛には高い撥水効果があり、ブンブンと振る様子が印象的な大きなしっぽは泳ぎにも役立っています。
ラブラドール・レトリーバー水辺の環境に適応していて、実は足に水かきもあります。
- ダックスフンド
- フレンチブルドッグ
- ビーグル
- 柴犬
泳ぎが苦手な犬種に共通しているのは、元々陸上での活動に特化した犬種であったことです。
ダックスフンドは、元々アナグマを狩るために改良された犬種で、巣穴にもぐるため胴体が長く手足が短いです。
この短い手足からも分かるように、陸上で狩りの力が発揮されるのに対して、水中での動きが不得意です。
また、体の構造の繋がりでいうと、鼻先が短い「短頭種」であるフレンチブルドッグは、どうしても鼻や口から水が入りやすいので泳ぐことに適していません。
ビーグルや柴犬は、山などで狩りを手伝う犬として生まれたので、元々水に触れる機会が少なかったことから、泳ぎが苦手と言われています。
柴犬は、かなり神経質な犬種でもあるので、そういった警戒心から水を嫌がる子も多いようです。
犬と水遊びを楽しむ方法
冒頭でも触れましたが、一口に水遊びといっても、遊びの内容は様々です。
愛犬とどのように遊べるのか、その遊びの為にはどのような準備が必要かなどご紹介します。
◆まずは水に慣れてもらう
泳ぎが得意な犬種・苦手な犬種をご紹介しましたが、結局はその子自体が水が怖くないか、水を使った遊びを楽しいと思えるかが肝心です。
いきなり流れのある川や海などに連れて行っては愛犬も怖いかもしれませんし、自然ですので危険も伴います。
まずはおうちのお風呂場や小さなプールなどを使って、水自体や水位のある状態に慣れてもらうとよいでしょう。
その際に水鉄砲やホースを使って、水に動きを出してあげると追いかけたり水を捕まえようとして楽しんでくれるかもしれません。
◆水に浮くおもちゃで遊ぶ
水遊びにおもちゃを取り入れるのも良いでしょう。追いかけてみたり、沈めてみたり、普段とは違う動きのおもちゃに興味津々なこと間違いなし!
水に浮くタイプのおもちゃが水遊びには望ましいので、おもちゃが水遊びに適しているかを事前に確認しておいてください。
◆飼い主と一緒に楽しめる水上スポーツをする
海や川、プールで遊ぶだけが犬の水遊びではありません。現代では、愛犬と一緒にSUPなどの水上アクティビティができるスポットがあるのです。
SUPは愛犬と一緒に、ボードの上で寝転んだり、漕いで進んだり、景色を楽しんだりと、自然とも一体となって楽しめるマリンスポーツの一つです。興味のある方は、是非挑戦してみましょう!
◎Wave Glide
埼玉県秩父の長瀞で、SUP体験のできるスポットです。集合から解散までが2時間の短いコースなので、初めて挑戦してみたい方にはピッタリ!
http://www.waveglide.com
◎AQUA TRAIL Outfitter fuji
静岡県富士宮市にあるスポットです。SUPに限らず、愛犬と一緒にカヤックができるツアーが開催されています。逆さ富士で有名な本栖湖でSUPが楽しめます!
http://www.aquatrail.com/sup.html
◎B-TRIBE
愛知県蒲郡市にあるサーフショップで、愛犬と一緒にSUP同乗体験ができます。犬用の救命具なども用意されているので、安心して取り組めますね!
http://www.b-tribe.jp/index.html
犬と水遊びをするときの注意点
愛犬との水遊びにはいくつか注意したい点があります。
まずは、大前提、愛犬に無理をさせないということです。
まだ水への警戒心があったり、慣れていない中で川や海、深いプールに連れて行っても、嫌な印象しか残りません。
しっかりと、水遊びの準備として愛犬に水とのふれあいかたを学んでもらってから、自然の世界も見せてあげると良いでしょう。
また、はじめのうちは慣れないことも多いと思いますので、ライフジャケットなどを着用させると安心です。
◆水遊びをする時のマナー
愛犬との水遊びは、紹介したようにツアーなどに参加することもできますし、海や川などで無料で楽しむこともできます。
お家で簡易プールなどを使用して遊ぶことももちろん可能ですよね。
この場合、細かいマナーはほとんど必要ありませんが、一般の方も利用する海や川、水遊びスポットなど公共の場を利用する場合は、充分注意が必要です。
公共の場では、犬が苦手な方やアレルギーを持っている方もいるでしょう。むやみに愛犬を放したり、人が多い場所は避けるなどの配慮を忘れないようにしましょう。
排尿・排便の片づけはもちろんですが、事前に、愛犬を泳がせても良いか周囲の人に確認することをおすすめします。
また、水遊びスポットや体験ツアーなど、場所によってルールは異なります。犬が入ってはいけない場所ももちろんありますので、遊びに出掛ける前にその場所にどんなルールが設けられているかをきちんと確認しておきましょう。
体験ツアーであれば、持参が必要なアイテムもそれぞれ違います。忘れ物をすると参加できない場合もあるので、どのような体験内容なのか、持ち物は何か、愛犬のサイズや状態は参加可能なのかを、しっかりチェックしておいてください。
◆水遊びをした後の体のケア
水遊びの後は、愛犬の身体を必ず真水でよく洗いましょう。
皮膚から被毛までをしっかり洗い、砂・ゴミなどを落としてください。洗ったあとはよく乾かしましょう。
湿気を放置すると、皮膚や被毛の健康によくありません。
そして、足裏などに怪我がないかも併せてチェックしてください。室内プールなどに比べて、屋外での水遊びでは怪我をしてしまう可能性があります。指の間をしっかり確認してくださいね。
まとめ
思い出作りにもぴったりな愛犬との水遊び。楽しい時間を過ごすためにも、外出エリアのルールや水遊びにおけるマナーをしっかり守りましょう。公園などへのお散歩と一緒で、周囲への配慮を忘れないようにしてください。
愛犬の健康状態を事前に確認しておくことも必要です。屋外であれば、事前に水の温度もチェックしておきましょう。
また、基本的なしつけをきちんと行っておくことも、屋外での活動や公共の場を利用するためには重要なことです。
安全な水遊びで楽しい思い出を作るためにも、事前準備をしっかりとしてくださいね!
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