1.リードと首輪のの必要性とは
1-1.リードの必要性
1-2.首輪の必要性
2.いつからリードと首輪を使えばよいか
2-1.お散歩デビューまでに慣れさせよう!
3.リードと首輪の種類
3-1.リードの種類
3-2.首輪の種類
4.子犬のリードと首輪の選び方
4-1.リードの選び方
4-2.首輪の選び方
リードと首輪のの必要性とは
◆リードの必要性
引綱のことをリードといい、犬の動ける範囲を制限するために使用されます。
主に散歩や外出中などに用いられ、周囲への迷惑を防止したり、愛犬を危険から守る働きをもっているのです。
どんなにしつけを施した利口な犬だとしても、突発的な行動がいつ起きるかは予測できません。
道路への飛び出しや、他人への飛び掛かり、脱走や迷子など、様々な危険から身を守るための命綱だと考えておきましょう。
子犬の場合、すぐに散歩デビューといきませんし、室内にいる時は基本的に使用しないことがほとんどですが、成長して散歩や外出に出掛けるようになると、なくてはならないアイテムとなります。
◆首輪の必要性
リードの使用と併せて、首輪の装着も散歩・外出時には必要です。ペットの散歩グッズとしては、リードとセットで用意しておくべきアイテムでしょう。
子犬に首輪は可哀そう、と考える方もいるとは思いますが、お散歩デビューに向けて装着に慣れさせておくことが大切です。
首にかかる負担が気になる、器官が弱い犬種だから首輪は避けたい、という飼い主さんも中にはいるでしょう。そんな場合は、ハーネス(胴輪)を利用することも可能です。
しかし首輪には、犬の引っ張りを防止するというハーネスにはない役割もあるのです。散歩のしつけが完了するまでは、首輪を使うべきだという意見もありますよ。子犬の様子をみながら、適切なアイテム選びをすることが重要です。
首輪・ハーネスのいずれにせよ、リードへ繋ぐことで散歩・外出中の危険防止やしつけの道具として、迷子札などを付けて身分証明書としても、犬を飼う上では必要不可欠なアイテムとなるでしょう。
いつからリードと首輪を使えばよいか
◆お散歩デビューまでに慣れさせよう!
一般的に子犬のお散歩デビューは、混合ワクチン接種から3週間後、生後3ヶ月が経過してからが望ましいといわれています。
しかし、散歩開始と同時にリードや首輪をいきなりつけることは望ましくありません。散歩を目指して、徐々に首輪やリードを装着する練習を行うことがすすめられます。これにより、子犬にかかるストレスを軽減することが大切なのです。
子犬を迎える時期として多いのは、生後2~3ヶ月頃でしょう。
迎え入れた直後は、慣れない環境や状況に、ストレスを感じやすいものです。少なくとも1週間は子犬の様子をみて、家や人に慣れてきてから少しずつ練習をしていきましょう。
リードと首輪の種類
一般的に市販されているリードには主に4種類のタイプ、首輪には主に7種類のタイプがあります。それぞれどのようなタイプがあるのか紹介していきますので、用途や愛犬に合わせて使用するリードや首輪を選択しましょう。目的別に用意しておくのもおすすめですよ。
◆リードの種類
スタンダードリード
一般的・基本的な形のリードで、散歩時の使用に最も適しているタイプです。
長さは商品によって様々ですが、基本的には0.5m~1.8m程のものが多いでしょう。
端には持ち手部分(円形状)があり、反対側の端には首輪・ハーネスを繋げる金具(ナスカン)が付いています。
フレキシブルリード(伸縮リード)
リード部分が伸縮するという特徴を持つアイテムで、広い場所などで愛犬を遊ばせるのに便利なアイテムです。手元で長さが調整できたり、ロック機能をもつものが多いでしょう。
ただし使い方には注意が必要で、日常的な散歩にはあまり適していません。
広場・公園・ドッグランなどで、周囲の状況に配慮しての使用が求められます。
トレーニングリード(ロングリード)
主に犬のトレーニングに使用するリードで、形状はスタンダードリードとほとんど変わりませんが、何しろとても長いので、使用する場所や環境・状況には注意が必要です。
広場・公園などでのフリスビーやボールを使った「とってこい」の訓練を施す際に便利なアイテムです。
マルチファンクションリード(多機能リード)
名前の通り、様々な機能をもつリードです。長さの変更や柱などへの係留ができたり、肩から掛けるショルダー機能があったりなど、色々なシーンで役立つアイテムといえるでしょう。飼い主さんにとって都合の良い機能を持つもの、愛犬に適したものを探してみてください。
◆首輪の種類
ベルト
最も一般的な首輪で、革製の素材で作られているものが主流です。
革製なので耐久性にも優れており、金属製ストッパーを穴に挿してサイズを調整できます。人間が使うベルトと同じ構造ですね。
日常的に使用する首輪として活躍できますが、その素材からは高級感も感じられるでしょう。
バックル
リュックサックなどの留め具のように、カチッと装着できるタイプの首輪です。素材は布製で、留め具部分がプラスチックでできているものがほとんどでしょう。
軽量なうえ比較的安価であり、ワンタッチで装着できるというメリットがあります。ただし、長期間の使用による留め具の破損や、布の劣化で緩くなりやすいというデメリットもあるので頭に入れておきましょう。
軽い、安い、という点から、すぐ買い替えの時期が訪れる子犬には最も適しているかもしれません。デザイン性の高いものも多数販売されています。
フルチョーク
引くことで首が締まる仕組みになっている首輪です。基本的にはトレーニング用として使用されるでしょう。
布製や丸紐、鎖などと素材も様々です。ちなみに鎖でできたフルチョークタイプは、チェーンチョークと呼ばれます。
大型犬や、力の強い個体の引っ張り防止に効果的ですが、小型犬やシニア犬などの負担がかかりやすい犬には向いていません。長毛種の場合も、巻き付き・毛ズレを起こしやすいので使用しない方がよいかもしれませんね。
効果的で正しく使用するためにも、トレーナーなどプロから使い方の指導を受けることがすすめられます。
ハーフチョーク
仕組みはフルチョークと同様ですが、チェーンチョークの一部分(肌に当たる箇所)が布地になっているタイプの首輪です。このため、フルチョークと比べて、首・皮膚への負担を軽減できます。
トレーニング用としての使用が一般的です。
マーティンゲール
ハーフチョークの鎖部分が、布やナイロンになっているタイプの首輪です。構造はチョークタイプと同様で引っ張ると首が締まる仕組みですが、完全には締まらないようになっている点にチョークタイプとの違いがあります。
軽量で負担が少ないため日常的な使用も可能ですし、デザイン性の高いものも多いという嬉しいポイントもあります。
首輪の抜けやすい、細身の犬種(グレイハウンドやウィペットなど)の飼い主さんに人気が高いようです。
スパイクチェーン
首輪の内側に、ゴツゴツした突起が付けられているタイプです。
大型犬・力の強い犬などの訓練に使用される首輪であり、小型犬やシニア犬であったり、日常的な使用には向いていません。
ジェントルリーダー
口・頭にも同時に巻き付けるタイプの首輪で、トレーニング用として使用されるのが主です。
引っ張り癖や噛み癖のある犬に使用されることがほとんどで、装着を嫌がる子も多いでしょう。日常的な使用は避けてください。
子犬のリードと首輪の選び方
◆リードの選び方
子犬のリードを選ぶ際に重視するべき点は、負担がかかりにくいかという点です。
軽さ・細さ・長さ・素材の、4つのポイントに注意して選びましょう。
リードの重さは、首への負担に大きく影響します。そのため、軽くて細めのものが子犬には適しているのです。
長さは、散歩の場合は1~1.5mが適切だといわれています。長すぎると行動制御ができなくなり、短すぎるとストレスに繋がります。
そして素材には、革系のものがおすすめです。子犬はよく動き回るため、滑りにくい革素材を選ぶことで、手・腕への負担を軽減することができるのです。
◆首輪の選び方
販売されている首輪は多種多様です。特に子犬や超小型犬・小型犬のものとなると、そのデザイン性やバリエーションはとても豊富なので、選ぶのに苦労するかもしれません。
しかし、首輪を選ぶうえで最も重要なのは、子犬が快適に装着できるか、必要な機能性は備わっているか、という点でしょう。
以下の項目を抑えながら、子犬にとって適切な首輪選びを行ってください。
適したサイズ
犬の大きさにピッタリと合うものが原則です。小さすぎては負担となりますし、大きすぎてはすぐに抜けてしまいます。
まずは子犬の首回りのサイズをメジャーで測り、余裕をもって付けられる首輪を探しましょう。ただし、長く付けたいからといって大きすぎる首輪を選ぶのはNGですよ。
また、重量があると子犬には負担が大きいので、軽くて丈夫な素材でできているものがすすめられます。
やわらかい素材
前述したように丈夫な素材がおすすめですが、首輪になれるまでは抵抗感を抑えるためにも柔らかい素材を選ぶのがよいでしょう。首回りにフィットする優しい素材を探してください。
大きさにあった幅
首輪の幅も、商品によって様々です。幅が合わなければ、首回り・顎・身体などに擦れるため、負担となったり嫌がる場合もあります。子犬の身体にちょうどよい幅のものを選びましょう。
シンプルなデザイン
リボンやチャームなど、可愛いデザインが施された首輪は沢山あります。しかし、首輪に慣れるうちは、そのような装飾が子犬の負担となる場合もあります。
装飾品が外れてしまえば誤飲の危険性も高めますので、デザインよりはシンプルで機能的なものをえらぶことがすすめられるでしょう。
子犬がリードや首輪を嫌がる時
◆子犬が動かなくなったら
散歩自体を嫌がっていたり、リード・首輪に慣れていないために、「装着すると子犬が動かない…」といった問題が起こることがあります。
リードや首輪に不慣れであることが原因の場合は、やはり慣れさせるしかありません。日常的に、首輪・リードを愛犬にみせる、匂いを覚えさせるなどして、そのアイテムに対する警戒心をほぐしてあげましょう。
散歩デビューで突然装着することは、前述した通りおすすめできません。室内でも首輪をつけて過ごす時間をつくったり、リードを付けて部屋の中を歩いてみるなどして、徐々にそれらのアイテムに慣れさせてください。
また、散歩自体に恐怖や不安を感じている場合もあります。外の世界に怯えているようであれば、歩かせる前に、子犬を抱っこしながらお散歩をしてみましょう。
◆子犬がリードを噛む
子犬がリードを噛んでしまう主な原因として、興奮・ストレス・遊び・不慣れの4つが理由として挙げられます。
散歩へ行く際に興奮している場合は、落ち着かせてから出掛けましょう。
ストレスが思い当たる場合は、その原因を探って、解消してあげる必要があります。
また、リード・首輪に不慣れであったり、遊びの一環で噛んでしまうケースもあるので、その場合は噛み癖に発展しないようにしっかりしつけなくてはいけません。
散歩中にリードを気にしているようであれば、軽い素材のリードを使用して、揺れないように短く持ってみましょう。リードを意識させないように配慮することで、落ち着いて散歩ができるようになるでしょう。
まとめ
リードや首輪は、愛犬と飼い主さんを繋ぐとても大切なアイテムです。
危険防止の命綱としても、しつけを行う際のペットグッズとしても、重宝する必要不可欠なものだといえるでしょう。
子犬のスムーズな散歩デビューをするためには、適切なアイテム選びをする、室内で慣らす時間をとるなど、事前の準備が必要です。
愛犬との楽しい外出時間を作れるように、しっかり取り組んでくださいね。
– おすすめ記事 –
・子犬に付けるなら首輪とハーネスどちらがいいの? |
・犬のノーリード問題!公園では禁止?ノーリードに潜む危険や注意点は? |
・犬が首輪を嫌がる!理由と適切なしつけ方法 |
・夜の犬の散歩は危険?犬を守る光る首輪のメリットとおすすめ商品 |