大人気のラブラドールレトリバー、その子犬の選び方は?

2020.08.25

大人気のラブラドールレトリバー、その子犬の選び方は?

大型犬のなかでも大人気のラブラドールレトリバー。 「ラブラドールレトリバーを迎えたい」、そう思った時にどんなことに気をつければいいでしょうか。 子犬を迎える前の準備や、選び方のポイントをまとめていきます。

【目次】
1.迎える前にはどんなことを理解しておくべき?
 1-1.ポイント1:ワンちゃんの一生を守っていく気持ち
 1-2.ポイント2:ラブラドールレトリバーを育てる住環境?
 1-3.ポイント3:飼うための費用のこと
 1-4.ポイント4:散歩に時間を割ける?
 1-5.ポイント5:「ラブラドールレトリバー」という犬について理解を深めておく
 1-6.ポイント6:オス・メスのどちらを選ぶか

2.ラブラドールレトリバーの子犬を選ぶポイント
 2-1.見た目でチェックできること
 2-2.性格はどうやって見極めるべき?
 2-3.遺伝的な部分をチェック

3.お迎えする前の準備について~揃えておきたいグッズ
 3-1.食事のためのグッズ
 3-2.トイレ用品
 3-3.犬のベッド
 3-4.ケージ、サークル、クレート

4.まとめ

迎える前にはどんなことを理解しておくべき?

犬を飼うきっかけのひとつとして、「一目惚れ」というケースもあるでしょう。
ラブラドールレトリバーが素敵な犬だから暮らしてみたい」と、犬種が好きで家族にしたいという考えの人もいるかと思います。

ただ、迎えた後にイメージとのギャップに悩まされたり、理解不足でお世話が不十分だったりというのは避けたいですよね。
ラブラドールレトリバーの子犬を迎える前に、再確認しておきたいポイントをいくつか
紹介していきます。

◆ポイント1:ワンちゃんの一生を守っていく気持ち

ラブラドールレトリバーの子犬を迎えるとき、大事なのが「一生守っていく」という気持ちです。

ペットは家族」、まさにその言葉どおり、さまざまなお世話が必要になってきます。

子犬で迎えたワンちゃんにとって、飼い主さん家族が親代わり。
人間界で生きるためにしつけをしたり、健康のために散歩をしたり、病気になったら病院に連れて行ったり…と、たくさんの時間をかけなければなりません。
どんなときも深く寄り添ってあげるようにしましょう。

◆ポイント2:ラブラドールレトリバーを育てる住環境?

子犬のラブラドールレトリバーはとてもかわいいですが、かなり大きく育ちます。
生まれたばかりの頃はわずか数百グラム、生後2~3か月には6~10キロ程度で小型犬程度の大きさとなるでしょう。
それからグングン成長をしていき、生後10か月にもなると30キロ前後と大型に育つワンちゃん。
成長後のことを考えると、広い住環境で飼ってあげるのが理想です。

また、ラブラドールレトリバーは基本的に穏やかであまり無駄吠えもありません。
しかし、体重が重く、家のなかで動いたときの振動が伝わることもあるので、集合住宅などでは慎重に考えた方がいいかもしれませんね。

◆ポイント3:飼うための費用のこと

ラブラドールレトリバーは体が大きいので、「ドッグフードや病院代にお金がかかる」という現実的な部分も事前に理解しておかなければいけないでしょう。
犬の食事は体重に比例するので、ラブラドールレトリバーのように大きな犬の食費は多めに必要です。

また、病院にかかったときの医療費や、ペットサロンやペットホテルなどでもサイズに合わせて高くなるでしょう。

◆ポイント4:散歩に時間を割ける?

ラブラドールレトリバーは体が大きいので、運動量も多いです。
小型犬の場合、散歩が少なめでも、その分、家のなかで歩くだけでも運動量に繋がります。

しかし、ラブラドールレトリバーのような大きな犬は、そういうわけにはいきません。
成犬になると体重が30キロ前後になるので、1日2回は散歩に連れ出してあげなければならないでしょう。
散歩時間は1回につき、30~60分程度
「朝・晩」「昼・晩」などの組み合わせで、しっかりと散歩に時間を割けるかどうか確認しておきましょう。
仕事をしていれば、「いつ散歩に連れ出すか」という点も考える必要があります。

また、ラブラドールレトリバーは穏やかで優しい犬種ですが、体が大きいので力はあります。
散歩のときにリードをしっかり掴み、もしものときに支えてコントロールできるパワーも飼い主さんには求められます。

◆ポイント5:「ラブラドールレトリバー」という犬について理解を深めておく

ラブラドールレトリバーにどんなイメージを持っているでしょうか。
盲導犬としての賢い姿を思い浮かべる人もいれば、ドッグランで楽しそうに駆け回る元気いっぱいの姿を思い浮かべる人もいるかと思います。

どちらの犬もラブラドールレトリバーであることに間違いないですが、ペットとして飼うのであれば、犬種としての歴史や性格について理解を深めることが大事です。

ラブラドールレトリバーは狩猟犬として活躍していた過去がありワイルドなところがあるものの、実は穏やかな性格です。
「頭が良いのでしつけがしやすい犬」なのですが、それに安心して飼い主さんが何も努力しなければ関係性が微妙になることも。
性格は個体差があり、これからの環境でもだいぶ変わります。
パートナーに迎えた後には、しっかりと愛情を注ぎましょう。

◆ポイント6:オス・メスのどちらを選ぶか

オスとメスでは、体の大きさや性格、特徴などがやや異なります。
月齢が浅いときはあまり差が感じられませんが、1歳になる頃にはオスの方が大きく重く育ちやすいです。
オスはマーキングの習性があり、縄張りアピールが強いでしょう。
やんちゃで元気な分、飼い主さんに対しての愛情表現も豊か。
甘えん坊なので、スキンシップはたくさん必要です。

メスはヒートと呼ばれる出血があるので、その時期にはワンちゃん用のナプキンでケアする必要があります。

子犬の頃は活発ですが、オスと比べると成長するにつれておとなしい性格になると言われています。
性格は個体差があるので「傾向」として捉えておくといいでしょう。


ラブラドールレトリバーの子犬を選ぶポイント

生きた動物を飼うときに、「選ぶ」という言葉にどこか抵抗があるという人もいるかもしれません。
でも、何気ないインスピレーションで迎えるよりも、健康的で性格の良い子を選んだ方が安心感に繋がるかと思います。
これから長く家族で過ごせるように、健康的な子犬を選ぶことは大事ですよね。
どんなポイントで選ぶといいでしょうか。

◆見た目でチェックできること

健康かどうかは、外見からチェックすることができます。
「なんとなく眺める」のではなく、ポイントを絞って観察してみましょう。

目~輝きや視力をチェック~

「目の輝き」「きちんと見えているか」の確認のために、目を見てみましょう。
涙が溢れていたり、目ヤニが多ければ目の病気を抱えているかもしれません。

耳~ニオイや聞こえをチェック~

ラブラドールレトリバーは垂れ耳なので、パッと見ただけでは耳の汚れは気づきにくいかもしれません。
耳周辺から、変なニオイがしないか確認しましょう。
近くの音に反応しているかどうか、耳の聞こえもチェックしておくと安心です。

鼻~湿り具合をチェック~

健康的な子犬は、起きている時間帯は適度な湿り気のある鼻です。
鼻から鼻水が垂れているのは、体調が悪いかもしれません。

皮膚、被毛~ツヤや皮膚炎をチェック~

ラブラドールレトリバーは短毛ですが抜け毛は結構あります。
ブラッシングが不足していると毛ツヤが悪かったり、抜け毛で皮膚が蒸れて皮膚炎になっていることも。
皮膚の異常もチェックしておきましょう。

口~ニオイと歯並びをチェック~

口からニオイがしていると口腔内の環境が悪いかもしれません。
歯並びもチェックしておきましょう。

お尻~お尻の赤みをチェック~

下痢が続いていると肛門周りが赤くただれていることがあります。

◆性格はどうやって見極めるべき?

ラブラドールレトリバーは、犬種としては「穏やかでフレンドリー」と言われています。
ただ、すべてのラブラドールレトリバーがそうとは限りません。

性格は犬種で傾向が異なりますが、環境に左右される部分も大きいです。

今現在の性格に問題を抱えている場合、これから「穏やかでフレンドリー」にしつけるには、少し苦労するかもしれません。

家族に迎える時点で、なるべく社交性の高い子犬を選べば、しつけるときにもスムーズという考え方もできますよね。

そこで、子犬を選ぶときには、現在の性格もチェックしてみましょう。

短時間で性格を見極めるのは、難しいことですが、まずは近くによって声をかけてみましょう。
社交性があって好奇心旺盛なタイプだと、人間から声をかけられると嬉しそうに駆け寄ってくるでしょう。
撫でさせてもらったときに、受け入れてくれるケースなら、「人間好き」な性格かもしれませんね。

しかし、声をかけられても反応しなければ社交性はあまりないですし、撫でたときにカチコチになっていればナイーブな性格でしょう。

オドオドしながらも好奇心を見せてくれれば次第に慣れる可能性もありますが、「ウーッと唸る」「後ろを向いて逃げる」などなら、一緒に暮らしてから人慣れするまでは長期戦となるかもしれませんね。

◆遺伝的な部分をチェック

「ラブラドールレトリバー」という同じ犬種のなかでも、生まれてくる子犬は十人十色です。
「大型犬」「穏やかな性格」「賢い」など、犬種としての特徴は大きく受け継ぎますが、ばらつきがあるのが普通。

そこでヒントになるのが親犬でしょう。

特に、将来的な体の大きさや体重を知りたいときには、親犬のことを聞くという人も多いです。
絶対とは言い切れませんが、内面的な部分や病気なども親犬の情報があれば、参考にできるかと思います。


お迎えする前の準備について~揃えておきたいグッズ

ラブラドールレトリバーの子犬が安心して過ごせるように、迎える前には環境を整えてあげたいものです。
迎えたその日から必要なものも多いので、忘れずに準備しておきましょう。

◆食事のためのグッズ

ドッグフードを入れるため、飲み水を入れるため、食器は2つ買うようにします。

食器には、ステンレス製やプラスチック製、陶器製などさまざまな種類があります。
なかでもステンレス製はお手入れがしやすく、衛生的に優れています。
プラスチック製は軽すぎて安定性が悪く、ドッグフードをこぼしてしまう可能性もあります。

ラブラドールレトリバーはすぐに成長します。
迎えたときの食器が小さくなったら、少し大きめなものに交換してあげるといいですね。

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衝撃や熱の変化に強いステンレス食器です。フードやお水入れに最適です。

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◆トイレ用品

トイレは当日から必要です。
トイレトレーのほかにも、周辺に敷くためのトイレシーツも用意しましょう。
トイレトレーニングがまだできていないので、部屋のあちこちに粗相をします。
粗相をしたときの掃除用品として、犬用の消臭スプレーがあると便利です。
舐めても安心の素材からできている「犬用」と書かれたものを買うといいでしょう。

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◆犬のベッド

子犬が安心して眠れるように、犬用のベッドを準備してあげましょう。
子犬は眠る時間が長いので、体に負担がかかりにくいベッドを選ぶのがおすすめです。
寒い時期に合わせたフカフカした素材、暑い時期に合わせた冷感素材など、ベッドは素材や形状についてたくさんの種類があります

また、ベッドが安心できる場所と認識してもらうため、ペットショップやブリーダーさんのもとで使っていた毛布やおもちゃを一緒に置いておくのもおすすめです。

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パピーベッド オールシーズン ブラウン

オールシーズン使用できるペット用ベッド

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◆ケージ、サークル、クレート

初日から数日間は、広いリビングにいると緊張するので、子犬にとっての「自分だけの空間」があるといいでしょう。
ケージやサークルは、子犬にとってのリラックススペースになると同時に、留守番中の安全にも繋がります。

ラブラドールレトリバーは、子犬サイズから成犬サイズになるまではあっという間。
「子犬だから」と小さいサイズを選んでも、すぐに窮屈になってしまうでしょう。

ベッドやケージ、クレートについては、長く使うことを想定して、あらかじめ大きなタイプを買うようにするといいかもしれませんね。

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まとめ

ラブラドールレトリバーの子犬を迎えると決まれば、これからの楽しい時間にワクワクした気持ちになりますよね。
ただ、生きている子犬を家族にするのですから、一目惚れや思いつきで簡単に迎えるわけにはいきません。
迎える前には「ラブラドールレトリバーがどんな犬か」をきちんと知っておくべきでしょう。
ペットショップやブリーダーを訪れたときには、目や鼻、耳など体全体もよくチェックして健康的な子を迎えると安心です。

また、迎えた当日に慌てることのないように、生活に必要なグッズも前もって準備しておきましょう。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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