【掲載:2020.09.10 更新:2023.01.17】
レモンビーグルとは
レモンビーグルと聞いて新しい犬種だと思われた方もいらっしゃると思いますが、レモンビーグルはあくまで『ビーグル犬』です。
ビーグルといえばハウンドカラー(トライカラー)と呼ばれる茶色、黒、白の3色の被毛を持つ子がメジャーですが、実はビーグルには「レモン&ホワイト」と呼ばれる薄い茶と白のバイカラーで全体的に淡い色合いの毛色を持つ子もいます。
レモンビーグルの”レモン”はこのカラーの名前であり、薄い茶色と白の被毛を持つ『ビーグル犬』がレモンビーグルと呼ばれているのです。
ビーグル犬について
ビーグルといえばスヌーピーのモデルとなった犬としても有名ですね。
ビーグルはどこか小さいイメージもありますが、成長すると10kgほどになる中型犬です。
イギリス原産の犬種で、古代ギリシャでウサギ狩りに用いられていたハウンドドッグが祖先と言われています。
ビーグルはハウンドドッグ(猟犬)の中では最も小型だとされていてますが、筋肉質でたくましい体つきをしていて、体力があり大きな声で獲物を追いかけ続けることができる優秀な狩猟犬でした。
大声で吠えながらビーグル犬同士で群れになり、すばしっこく逃げ回るウサギを追い詰める様子から「森のトランぺッター」や「草原の声楽隊」などと呼ばれていたようですよ。
また、猟を行う上で欠かせない後ろ足の推進力と嗅覚も非常に優れていて、その嗅覚は、麻薬探知犬として活躍する個体がいるほどです。
イギリス王室でも狩猟犬として重宝されていたビーグル犬ですが、地方によっては様々な被毛の種類や大きさのビーグル犬が存在していて、現在よりも小型の犬たちが飼われていたと言われています。
ビーグル犬が日本に渡ってきたのは明治時代で、当時は狩猟犬として飼われていましたが、昭和に入り家庭犬として飼われ始め、ここから日本国内でも人気を集めるようになりました。
◆名前の由来
名前の由来は諸説ありますが、ビーグルの語源はフランス単語の”begueule”(ベグー)だと言われており、「開いた喉」を意味します。
声が太く大きいのは、猟で獲物を追跡中に出す声で、狩人や他の猟犬に伝えるためと言われています。
◆見た目
まずは、一般的なビーグルの見た目を押さえておきましょう。
◆カラー
一般的なビーグルの見た目を紹介しましたが、
ここでは、ビーグル犬のカラーについてご紹介します。
他のビーグル犬と「レモンビーグル」の大きな違いは色だと既に述べましたが、
レモンカラー「ハウンドカラー」「レッド&ホワイト」
◆性格
狩猟犬として活躍してきたビーグルは活発でやんちゃな性格をしています。
運動したり遊んだりすることが大好きで、好奇心も旺盛です。
興味を持ったことはどんどん知ろうとする、犬らしい素直なかわいい性格です。
まるで人間の子どもを相手にしているかのような活発さで愛おしく思うでしょう。
群れになって狩りをしていたため、他の犬とも仲良くできる社交的な性格でもあります。
社交的がゆえに、大胆に他の犬に近づくことがあるので、散歩中はコントロールが必要かもしれません。
また、嗅覚が優れているので、お散歩中あちこちニオイを嗅ぎながら探索して歩くことがあります。
さらに、飼い主にもフレンドリーで愛情深いです。
甘えん坊で寂しがり屋であり、忠誠心が強いので、飼い主さんから離れようとしない時間が多いでしょう。
そのため、お留守番はあまり得意ではなく、長時間になるとストレスになってしまいます。
とにかく活発でヤンチャ者なので、時にはイタズラしてしまうかもしれませんが、甘えてきたら許してしまうかもしれませんね。
飼育方法
ビーグルはなんといっても元気いっぱいです!
運動不足はストレスになり無駄吠えに繋がるので、毎日の散歩が大切です。
1回30分程度のお散歩を1日2回しっかりとしてあげましょう。
また、筋肉量が多いので、外で遊ぶときはフリスビーやオモチャを投げて遊んであげるのもいいですね!
しかし、ビーグルは運動が大好きな反面、ヘルニアにかかりやすい犬種として知られていますので、継続的な激しい運動は腰に負担をかけるのでオススメできません。
愛犬の様子を伺いながら、あくまで「適度な」運動を心がけてください。
その他、人と過ごすことが大好きなビーグルですが、時にはひとりの時間を大切にしたいときもありますので、室内ではテリトリーのスペースを用意してあげましょう。
お手入れの面は、ビーグルは他の犬とくらべて皮脂の分泌が多いです。
短毛種であるため体臭が出やすい犬種でもありますので、日頃からこまめなケアを取り入れてあげましょう。
◆お手入れ方法
ビーグルのお手入れは比較的簡単です。定期的に蒸しタオルで体をふいてあげれば、十分にきれいになります。
しかし、被毛が密集して生えているため、毛の生え変わりの時期に多くの毛が抜けます。
ムダ毛を取り除くことや、ダニ・ノミなどの害虫を予防する目的で、こまめにブラッシングしてあげましょう。
また、夏場などの蒸し暑い時期は垂れ耳であるビーグルたちは、耳が蒸れがちです。
気になった際には耳の拭き取りシートで拭いてあげるとよいでしょう。
ビーグルに限った話ではありませんが、お手入れとして必ずやってほしいのが「爪切り」です。
犬の爪の多くはアスファルトで削れるため、定期的にトリミングで一緒に切ってもらう程度で十分ですが、親指は別です!
親指だけは地面に着かないため、どんどん伸びてきてしまいます。
犬は爪の中に神経と血管があり、放っておくと爪と一緒に伸びていき、この状態で爪を切ると、悲鳴をあげ出血してしまいます。
また、伸ばしたままにしておくと、肉球に食い込み、歩くたびに痛みが出てしまいます。
こうなってしまうと、大好きな散歩ができなくなってしまうので、トリミングの際に一緒に切ってもらうか、健康診断がてら動物病院で診てもらうのも一つの手です!
◆飼育上の注意点
ビーグルにはかかりやすい病気があります。
ここでは、病気を予防するための注意点をご紹介します。
まとめ
ビーグルは新しい犬種ではなく、ビーグル犬のレモンカラーです。
通常のビーグルよりも柔らかく、優しい色味なので、そういった部分でも癒しを与えてくれるかもしれません。
元々集団生活に慣れている犬種ですので、多頭飼いにも向いています!
ビーグルは非常に人なつっこく、甘えん坊です。
ペットと濃密な時間を過ごしたい人や、お子様がいるご家庭にはピッタリの犬ではありますが、猟犬の血が影響してか無駄吠えも多めの犬種です。寂しい気持ちをフォローしてあげないと、無駄吠えが増える原因になります。
いたずらっ子でもあるため、甘やかすのではなく、
しっかりと向き合ってあげる時間を増やしていきましょう!
また、レモンビーグルは運動不足になると、太りやすく病気にもつながります。
飼い主さんがレモンビーグルからのサインをしっかり受け取って管理してあげてください!
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