1.サモエドってどんな犬?
1-1.極寒地生まれのワンちゃん
1-2.笑顔が可愛い!癒し系のワンちゃん
1-3.モフモフで白い被毛
1-4.温和でフレンドリー、そして甘えん坊なワンちゃん
2.サモエドの子犬の体重推移
2-1.成犬になるとやや大きめの体
2-2.どんな風に増える?サモエドの体重推移の一例
2-3.増え過ぎないように体重管理をしっかりと
3.サモエドの子犬をしつける上で注意したいポイント
3-1.ポイント1:無駄吠えをしないための育て方
3-2.ポイント2:サモエドのしつけは「褒めて」
3-3.ポイント3:噛み癖って直る?
3-4.ポイント4:愛情をかけて育てていこう
サモエドってどんな犬?
サモエドは、どんなワンちゃんなのでしょうか。
見た目や性格について、迫っていきます。
◆極寒地生まれのワンちゃん
サモエドは、ロシアおよびシベリア地域のサモエド族と深い繋がりを持つ犬です。
「サモエド族」という遊牧民族は、猟や荷物運びなどの役割を担う犬と暮らしていました。
その犬達がサモエドの元祖となったワンちゃんです。
サモエドの「大きめの体型」はソリをひくのに役立ち、「モフモフの被毛」は極寒地での作業をスムーズにしてくれました。
また、ときにはモフモフの被毛のサモエドと一緒に寝る飼い主さんを暖める「湯たんぽ」のような役割もしていたそうです。
◆笑顔が可愛い!癒し系のワンちゃん
サモエドは、つぶらな瞳や上向きの口角から、まるで笑っているかのような印象を与えます。
サモエドスマイルと呼ばれ、多くの人を魅了する表情です。
◆モフモフで白い被毛
サモエドの被毛は、モフモフとボリュームがあります。
極寒の地でも寒がらずに大自然を駆け抜けるため、厚めの被毛で覆われています。
真っ白、もしくはクリームで、まるで綿あめを連想させるモフモフ感が可愛いですね。
◆温和でフレンドリー、そして甘えん坊なワンちゃん
サモエドは、周囲を広く包み込むような温和な性格をしています。
我慢強いタイプで、小さい子どもがいれば「お兄ちゃん・お姉ちゃん」的な存在になってくれそうです。
そんな落ち着いた性格の一方では、甘えん坊なところもあります。
飼い主さんには絶大な信頼感を持ち、「近くにいたい」と寄り添っていくこともあるでしょう。
サモエドの子犬の体重推移
これからサモエドを迎えるときには、子犬から成犬までの体重推移について気になるものですよね。
どんな風に成長していくのでしょうか。
◆成犬になるとやや大きめの体
個体差がありますが、成犬になったサモエドは「体高53~57センチほど」「体重18~32キロ前後」が平均的と言われています。
犬の体の大きさは、正式なボーダーラインはないものの、「中型犬は25キロ未満」、「大型犬は25キロ以上」と言われるケースが多いです。
そのため、中型犬と大型犬のボーダーライン近辺が平均体重のサモエドは、「大型犬に近い中型犬」という位置づけになるかもしれませんね。
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体重の増え方は、
・「オス・メス」という性別の違い
・出生時の体重
・体質
・骨格
・食事環境
・生活環境
・親の体格
などで、かなり変わります。
最終的には、オスは20~30キロ程度、メスは16~20キロ程度になること多いサモエド。
ただ、体重推移は個体差があるので、あくまでも参考程度にとどめておくといいでしょう。
◆どんな風に増える?サモエドの体重推移の一例
サモエドを飼うなら、「どんな風に育っていくか」をイメージしておきたいですよね。
ここでは、「サモエドのオス」について、体重推移の一例を見ていきましょう。
生後2か月「5キロ前後」
大型犬のサモエドも、生まれたばかりの頃は、わずか数百グラムと小さい体をしています。
生後2か月くらいには、生まれたときの10倍近くまで体重が増え、5キロ前後の重さになります。
この頃は、骨が急速に成長するので、それに合わせて体も発達。
大型犬の場合、あっという間に小型犬程度のサイズになります。
生後3~4か月「8~9キロ前後」
大型犬の場合、生後半年程度までの成長は著しく、“グングン”と育つ姿が見られます。
1か月で3キロほどの増加があるのは、大型犬のサモエドなら普通のこと。
生後3~4か月には、8~9キロ前後の体重になります。
年齢的には、まだまだ「赤ちゃん犬」ですが、すでに小型犬を超えるサイズになっているでしょう。
生後6か月「14~15キロ前後」
生後6か月頃までは、毎月3キロ前後ほどずつ増えていきます。
生まれてから半年程度で、成犬になったときの半分ほどの重さにまで育ちます。
そして、体重増加のスピードは緩やかになっていくのが一般的です。
生後8~9か月「20~22キロ前後」
生後6か月までのような勢いのある体重増加はありませんが、少しずつ体重は増えていきます。
緩やかではありますが、まだまだ成長中。
もっと体重は増えるでしょう。
生後12か月「24~25キロ前後」
小型犬の場合、生後10か月ほどになると成長期も終わり、成犬のサイズになります。
成犬になったときの体が大きい大型犬は、生後18か月頃までは成長期と言われています。
「1歳になったから体重の変化がないだろう」と思っていても、まだまだ育ち盛りなのです。
◆増え過ぎないように体重管理をしっかりと
ここまでお伝えしたように、大型犬は生後半年までは急ピッチ、それ以降は緩やかな成長をします。
1歳を過ぎても、成長期です。
ただ、1歳頃になると、体格は安定します。
見た目にあまり変化はないかもしれません。
それに、平均的な体重に達していないと、「大きくならない?」「成長が止まった?」という焦りも出てくることもあるでしょう。
しかし、成長して欲しいあまり、「ドッグフードを多めに与えようか」という発想はNGです。
それが肥満の原因になることもあるので、注意しなければなりません。
サモエドの場合、16~30キロくらいが理想的な体重です。
メスなら、16キロ程度ということもあります。
年齢や体重に合わせながら、「食べさせ過ぎ」に注意してドッグフード与えてくださいね。
サモエドの子犬をしつける上で注意したいポイント
体重面での成長ももちろんですが、同じくらい「心の成長」も大事です。
大型犬は生後半年も過ぎると、大きくしっかりとした体つきになりますが、心はまだまだ赤ちゃん。
心も健やかに成長できるように、「しつけ」をきちんと考えなければなりません。
サモエドの子犬をしつけるときに、心得ておきたいポイントについて説明していきます。
◆ポイント1:無駄吠えをしないための育て方
サモエドは、極寒地で作業犬として働いていた経歴の持ち主。
人間のために作業をして喜ばれることが大好きで、基本的に穏やかです。
あまり無駄吠えをするイメージはないかもしれませんが、子犬の頃は無駄吠えが見られることもあるでしょう。
無駄吠えの理由を知る努力を
サモエドが吠えるのには、何かしらの理由があります。
「どうして吠えているのか?」を見極め、それに応じて対処するといいでしょう。
「吠える=無駄吠え」と結びつけ、理由も突き止めずに「ダメ!」と叱るのはよくありません。
犬の吠える理由で多いものは?
犬は、「ごはんをちょうだい」「そこのオヤツを取って」「散歩に連れて行ってよ」などの要求吠えをよくします。
また、赤ちゃん期のサモエドは甘えん坊なので、「ひとりで留守番は寂しいな」「夜に飼い主さんと離れて寝るのは不安だな」と不安からナイーブに吠えることもあります。
要求吠えは「無視」が解決法
ワガママ心からの要求吠えは、「無視」が一番の解決方法です。
何かを求めて吠えている場合、それを与えれば吠えるのを止めるかもしれません。
しかし、それでは「吠えれば飼い主さんは応じてくれる」と学んでしまいます。
「吠え」がエスカレートすることもあるので、要注意です。
「吠えても願いは叶えないよ」という姿勢を見せ続けることで要求吠えへの対処をしましょう。
ただ、その前に、食事の量や時間、散歩量などを見直すことも大事です。
本当に、食事量や散歩量が不足して、悲痛に訴えているかもしれません。
◆ポイント2:サモエドのしつけは「褒めて」
サモエドのしつけをするときには、褒めながら信頼関係を深めていくことが大事です。
本来、人間に対して友好的なサモエド。
人間との共存のルールが分からない子犬時代に、しつけと称して威圧的な態度をされると「人間って怖い」と信頼関係を築けなくなります。
子犬の頃は、「大好きな飼い主さんが喜んでくれている」というのが一番のモチベーションになります。
トレーニングをするときには、「よくできたね!」「おりこうさん!」というワードとともに、撫でたりオヤツを与えたりと“トレーニングって楽しい”を本能的に覚えさせていきましょう。
◆ポイント3:噛み癖って直る?
噛み癖は、早めに直しておきたい行動のひとつです。
フレンドリーなサモエドは、大好きな家族とスキンシップをとりながら「カミカミ」と噛んでしまいます。
もちろん、この行動は「甘えている」「じゃれている」の甘噛みで、愛犬側としても悪気はありません。
しかし、前述のようにサモエドの成長は早いため、生後6か月にもなれば10キロを超えた大きめの体のサイズになってしまいます。
その甘噛みを直さないうちに成犬になれば本気噛みをする可能性も。
周囲へのケガのリスクが高まるので、甘噛みは早めに直しておく必要があります。
甘噛みをしてきたときには、低めの声で「イタイ!」「ダメ!」と一喝しましょう。
楽しく遊んでいたなら、甘噛みをされた瞬間に遊びを中断し、「噛んだら飼い主さんが離れていった…寂しい」と思わせるのもコツです。
とは言え、犬は本能的に何かを噛む動物です。
犬用のおもちゃなど「噛んでもOK」のものを与えてあげて、くれぐれも人間は噛まないようにしつけていきましょう。
◆ポイント4:愛情をかけて育てていこう
サモエドを健やかに育てるには、ストレスに注意しなければなりません。
サモエドは、そもそも仲間と集団で暮らしていく生活を好むので、孤独が苦手です。
ひとりぼっちの空間で過ごす時間が長いと、何とも言えないストレスがのしかかってしまいます。
また、室内飼いで家族と一緒の空間にいたとしても「孤独」と感じさせる飼い方もNGです。
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・サモエドが近づいてきているのに声をかけない、
・遊びたがっているのに無視する
・事務的に散歩をする
などでは、家族と一緒にいたとしても心は孤独です。
犬のストレスは、軽視できません。
人間のように「ストレス解消」と言って好きなことをできるわけではないので、飼い主さん側が対処してあげないと溜まり放題。
病気にかかって寿命を縮めてしまうケースも多いです。
言葉が話せない犬だからこそ、常に気を配ってあげましょう。
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ストレスMAXになった犬は、
・吠えるのを止めない
・ごはんを食べない
・足をずっと舐める
・毛が抜ける
・攻撃的な行動をする
などの、ストレスサインを見せてきます。
ストレスを溜めないため、そしてストレス解消のために、日頃から愛情をかけたコミュニケーションを心掛けることが大事です。
運動量が多いサモエドは、運動不足でもストレスが溜まります。
ときには、ドッグランなどダイナミックな遊びにも連れ出してあげると喜びそうですね。
まとめ
サモエドの子犬の成長はとても早いです。
ずっと一緒にいると気づきにくいですが、日々、成長しています。
生後半年も過ぎると、生まれたときの10数倍にもなるでしょう。
今回、お伝えした体重推移は、ほんの一例です。
体重の増え方や成犬になったときの体重は、個体差があります。
平均に届かないからと、食事を増やし過ぎると肥満になるので注意しましょう。
また、見た目では気づきにくいのが心の成長です。
体は大きくても、子犬時代はまだまだレベルアップ中の時期。
「たくさん甘えさせてあげたい」というのが飼い主さんの本音かもしれませんが、しつけをしていかなければ、吠え癖や噛み癖として問題行動につながることもあります。
サモエドの特徴や性格を考えながら、家族みんなでしつけに取り組んでいきましょう。
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