犬の健康を守る散歩後の正しいケア方法とは?

2021.11.05

犬の健康を守る散歩後の正しいケア方法とは?

犬と暮らすうえで「散歩」は欠かせない存在です。 また、散歩後に正しいケアを行うことが、犬の健康を守るために重要になります。 正しい方法で清潔な状態を保ち、犬も人も快適に暮らせるようにしていきましょう。 この記事では、散歩後の正しい犬のケア方法、ガムを踏んでしまったときの対処法、足を触られるのが苦手な犬向けのケア方法などについて、それぞれ詳しく紹介していきます。

犬の散歩後には足をどうする

犬の足
散歩後の犬の足は、土や砂で汚れています。
汚れたままにしておくと、部屋が汚れるだけでなく、病気やけがの原因にもなりかねません。
毎回のケアを丁寧に行ってあげましょう。

主なケアの手順は、汚れを拭き取る、足を乾かす、保湿するという流れです。

また、散歩後のケアで最も重要になるのは「足にケガをしていないかチェックする」こと。
触って痛がる部分はないか、トゲなどが刺さっていないかなどをしっかりと確認します。

特に犬の肉球は、歩くときの衝撃吸収や、発汗機能を持つ重要な部分なので、散歩後は1本1本丁寧にチェックするようにしてください。
夏場など地面が熱くなる時期はやけどもしやすくなるので、さらに注意が必要です。
ここからは、それぞれの手順について、やり方とポイントについて紹介していきます。

◆濡れタオルで拭く

清潔なタオルを濡らして、足を拭いていきます。
長毛種の犬などは、タオルでは拭きにくい場合もあるので、洗面台などに水を薄く張って、足をチャポチャポしながら洗ってください。

散歩後に毎回シャンプーで洗う必要はありません。
(獣医さんに指示を受けている犬の場合は、その指示に従ってください)

過度にケアをしすぎると、肉球のバリア機能低下や、炎症を招く原因にもなることもあります。
あくまで優しく、シンプルなケアを、丁寧に行うことを心がけてください。
また、足を綺麗にしようとしてゴシゴシ洗うのは、犬の足が傷つく原因になるのでやめましょう。
人の肌と同じように、洗いすぎはむしろ炎症を招きます。

◆よく乾かす

汚れを拭いたタオルとは別に、乾いた清潔なタオルを用意します。
風邪の原因にもなるので、足はきちんと乾かすことはとても重要です。

濡れタオルで拭いたままにしておくと、足が湿ったままになってしまい、蒸れてしまいます。
足が蒸れていると犬が気にして舐めてしまい、雑菌の繁殖を招くこともあるので、注意が必要です。

肉球の間は特に蒸れやすく、荒れやすいので、乾いたタオルで肉球の隙間も優しく拭き取るようにしましょう。
また、洗う時と同じように犬の足をゴシゴシ吹くのもNGです。
優しく水分を吸い取るようにして、丁寧に乾かすことを心がけましょう。

◆保湿を行う

足を洗うことで、肉球表面の油分が落ちるので、乾燥しやすくなります。
そんな時は、乾燥を防ぐことのできる、犬の肉球専用の「肉球クリーム」を塗るのがおすすめです。
人の髪と同じように、犬の足も自然乾燥させるとパサついてしまいます。
洗ったり拭いたりした後はすぐに乾かし、必要に応じて保湿をして、犬の肉球を健康な状態に保ちましょう。

乾燥が酷くなると、かゆみが生じたり、ひび割れてしまうこともあります。
一度ひびが入ってしまうと、治るまで散歩に行けずストレスになるので、未然防ぐことがとても重要です。
散歩に行けないことは犬にとって大きなストレスになります。
いつでも散歩に行ける状態を、散歩後のケアで保ってあげましょう。

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犬の散歩後に足を洗う場合

散歩後に足を洗うときは「洗いすぎない」ことにも注意してください。
毎回のようにシャンプーで足を洗ってしまうと、必要な皮脂まで落としてしまうため逆効果です。

犬のシャンプーは3週間に1回程度がベストだといわれています。
部分的に使う分には大丈夫だろうと思わず、必要な時にだけシャンプーを使用してください。
また、散歩後に砂やゴミで体が汚れている場合は、シャンプーではなくブラッシングで汚れを落としてあげるようにしましょう。
10分~20分ほどかけて丁寧にブラッシングすることで、リラックス効果や血流促進などのメリットもあります。
過度なケアは逆効果になることも頭に入れ、犬にとって適切なケアを行えるといいですね。

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犬がガムを踏んでしまった場合の対処法

ガムを踏んだ

散歩中、犬が何を踏んでしまうか分かりません。
しつこく張り付くガムを踏んでしまった、ということも少なくないため、もしもの場合に備えて、対処法を知っておくと便利です。
ここでは、犬の足にガムがついてしまったときの簡単な対処法を紹介していきます。

①冷やしてとる
ガムは冷やすと粘着力が弱まる性質を持っています。
氷や保冷材などを使って、足の表面についたガムをとっていきましょう。

冷やすのに時間がかかると、凍傷やストレスの原因になるので、ガムをピンポイントで素早く冷やしてあげることが重要です。
細かい部分は冷やしにくいので、表面に付着している大まかな部分だけを落としていきます。

②油で拭き取る
表面のガムが落ちたら、肉球などの間に挟まったガムを取り除いていきます。
ガムは油分で溶ける性質を持っているので、コットンなどに油を湿らせて撫でるようにしてとっていきましょう。
使用する油は、万が一舐めてしまっても大丈夫なように、食用のものを使います。

犬が匂いに反応して舐めたくなってしまわないように、サラダ油などの香りの少ないものを選ぶと良いでしょう。
毛に絡まっていたり、肉球の間に挟まっているような場合は、綿棒などを使うと落としやすくなります。

③石鹸で油分を洗い落とす
シャンプーや食器用洗剤を薄めたものを使用し、足の油分を落としていきます。
油分が残ってヌメヌメしていると、犬が気にしていつまでの舐めてしまうので、最後まで丁寧に洗い落としていきましょう。

皮ふが弱い犬の場合は、無理して1度に落とそうとせず、洗浄力の弱いシャンプーなどで2度洗いしてあげる方が、負担が少なく済みます。


犬が足を拭くのを嫌がるとき

犬の中には足を拭かれたり、掴まれたりすることを嫌がる犬もいます。
とくに保護犬などの人とのスキンシップに慣れていない犬に多いです。

嫌がっている犬の足を無理やり掴んだりすると、信頼関係が壊れてしまったり、散歩に行くのが嫌になってしまうかもしれません。
そんな風にならない為にも、犬にストレスを与えない、それぞれに合わせた工夫をすることが必要です。

犬が足を拭くのを嫌がるときの対処法には、次のようなものがあります。

◆靴下や靴を履かせる

犬用の靴や靴下を活用して、未然に汚れを防ぎます。
靴や靴下は、真夏のやけど対策にも有効なので、1足持っておくことをオススメします。

また、犬の足のサイズ感に合っていないと、すぐに脱げてしまうので、それぞれの犬に合ったサイズや素材のものを選ぶようにしてください。
履きなれていないものを嫌がる犬が多いので、散歩で使用する前に、家の中などで試し履きしておくことをおすすめします。
滑り止めがついているものや防水のものなど、多機能な製品が増えているので、必要に応じて選んでください。
靴下や靴を履くことで、ガラス片などによるケガも防ぐことができるので、履くことを嫌がらない犬にはとてもメリットの多い方法です。
しかし、靴下などを嫌がる犬もいるので、無理やり履かせることだけは絶対にやめましょう。

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◆タオルの上を歩かせる

水が苦手な犬や、落ち着きのない犬の場合は、タオルの上を歩かせて綺麗にするという方法もあります。
清潔なタオルを濡らして、玄関などに敷いて置き、その上を歩かせるだけの簡単な方法です。

ただし、この方法は肉球周りの細かな汚れを落とすことが難しいので注意が必要になります。
長毛種など肉球周りに毛が多く生えている犬には不向きです。
また落ち着きがなく、すぐに走り回ってしまうような犬にも効果がないため、そういう場合は浅く水を張った場所を歩かせる方が、効果的です。

◆おやつを使って足に触る練習をする

一番手っ取り早いのが、犬に慣れさせることでしょう。
おやつを使って少しずつ慣れさせていくことで、負担を減らしていくことができます。

芸を覚えさせるのと同じ要領で、散歩後に足を拭いたすぐ後で、褒めながらおやつを与えましょう。
これを繰り返すことで「足を拭く=良いことがある」と犬に覚えさることができます。

初めからなれることは難しいと思いますが、根気強く続けることで次第に慣れてくるでしょう。
また、慣れる前の段階で、力づくで拭いたり怒ったりすると、散歩後は怒られるという勘違いが生まれてしまいかねません。
焦らず、丁寧に、時間をかけて慣れさせていきましょう。


まとめ

ここまで、散歩後の犬のケアについてまとめてきました。
散歩と同じように、散歩後のケアをすることも大切な習慣です。
また、犬のケアは重要なスキンシップの1つでもあります。
日々の変化を見逃さないためにも、毎日のケアは非常に大切な存在です。
犬は自分で不調を伝えたり、細かくケアをすることができません。
飼い主が責任をもって、毎日の健康管理を行い、変化を見逃さないことが重要になります。
大切な愛犬を守るためにも、丁寧なケアを毎回心がけましょう。



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