1.四国犬の歴史について
2.四国犬の特徴
2-1.四国犬の見た目
2-2.四国犬の大きさ
2-3.被毛について
2-4.四国犬の寿命
4.四国犬の病気
4-1.アレルギー性皮膚炎について
4-2.治療、予防について
四国犬の歴史について
#shikoku #shikokuken #四国犬 Mon beau Manten <3
My beautyful Manten <3 pic.twitter.com/sBYWTiQ1Bk— Emilie Akita Shikoku (@ChanurAkita) November 15, 2021
四国犬は、高知県を中心とする山岳地帯にいたニホンオオカミが先祖と言われている、ヤマイヌという野犬です。
猟人がヤマイヌを飼って、猟犬として育てたことが始まりとされております。
ヤマイヌのルーツは、ニホンオオカミと考えられております。そのため四国犬は、オオカミによく似ております。
以前は、土佐犬や高知犬と呼ばれておりました。しかし、聞きなじみがあるかもしれませんが、土佐闘犬と間違えられたり、高知県と混同したりすることから、今は四国犬という名前で統一されております。
四国犬は、1937年に国の天然記念物に指定されました。天然記念物に指定されていると聞くと、気軽に飼うことが出来ないのかと思われると思いますが、そのようなことではありませんので大丈夫です。
四国犬の特徴
四国犬のことを知っている人は多くはないと思います。四国犬の特徴をまとめてみました。
◆四国犬の見た目
四国犬は日本の犬のなかでは、もっともオオカミに似ていると言われております。そのワイルドな風貌で、勇敢でありながら、飼い主にとても従順な犬種となります。
四国犬の耳はピンッと立ち、顔つきは凛々しく、大きく巻いた尻尾を背中に背負っています。
昔からの猟犬としての立ち方の中にもクリッとした目で可愛らしい表情もしてくれます。子犬の四国犬は、その可愛らしい目が特徴になります。
◆四国犬の大きさ
四国犬の体の大きさについては、大人になるとオスで52cmほど、メスで49cmほどになります。四国犬はそれほど大きな犬種ではありませんが、筋肉質な体をしています。急斜面でも移動できるほど、足腰の筋肉が発達しております。野性的な気迫があり、オオカミと言われるだけのことはあります。
体重につきましては、最終的に15kg~25kgほどになります。
◆被毛について
四国犬の毛色は、ゴマ、赤、黒褐色の3色です。ゴマの1本の毛が2色に成り立つ不思議な毛色をしています。
この毛色がオオカミに似ているため、山などで見間違えられることがあるようです。
四国犬の被毛のタイプは、コートタイプというタイプの犬に分類されます。被毛は短毛なため、お手入れも楽そうに見えますが、実際には抜け毛が多く、こまめにお手入れをしないといけません。
コートタイプは、シングルコートタイプとダブルコートタイプの2つに分れております。
シングルコートとは、被毛が一重構造になっているもののことを言います。ミニチュスダックスやチワワが代表的なシングルコートの犬にあたります。
ダブルコートは、被毛が上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二重構造になります。シングルコートとは違い、春や秋の季節になると、換毛期になります。寒い冬には、しっかりと毛が生えてきます。ダブルコートは、比較的短毛種が多いのですが、換毛期には下毛が多く抜けてしまいます。この時期にお手入れを怠ってしまうと毛玉ができてしまい、その毛玉によって通気性が悪くなり、皮膚の病気などの原因となってしまうこともあります。
◆四国犬の寿命
四国犬の寿命につきましては、平均寿命が10年~12年くらいです。この寿命については、中型犬の平均的な寿命と言えます。もちろん、15年以上長生きする四国犬もいます。
寿命については、生活環境や飼い主さんの飼育状況によって影響がでてきてしまうものです。四国犬は、運動をしっかりさせてあげると長生きする犬なので、飼い主さん自身の生活環境に合わせて、一緒に運動して長く暮らせるようにしてあげたいです。
四国犬の性格

四国犬は、とても勇敢な性格です。飼い主さんに従順でたくましいです。頼れるパートナーになってくれるイメージです。警戒心の強さも特徴の一つです。
警戒心の強さから、自分のテリトリーを守る傾向が強い犬です。知らない人が近づいたり、散歩中に別の犬と会うと警戒して、攻撃的になることがあります。
元々が猟犬なので、その狩猟本能は健在です。飼い主さんがしっかりとコントロールしてあげる必要性がでてきます。
オスとメスとで大きな性格上の違いはありませんが、少しだけ違いがあるとすれば、攻撃的な面と運動量になります。
四国犬のオスは、攻撃性が強く出る傾向があります。自分のテリトリーを大事にするため、多頭飼いには不向きと言えるでしょう。
運動量が多いのもオスになります。オスの場合は、より多く運動させてあげましょう。その一方、メスの方は少しおとなしく、平穏で穏やかに接する傾向があります。しかし、オスでもメスでも運動時間には気を付けましょう。
四国犬の病気
四国犬は、基本的に体が丈夫で健康管理しやすいと言われております。しかし、かかりやすい病気の一つにアレルギー性皮膚炎があります。
◆アレルギー性皮膚炎について
食べ物や花粉、ハウスダストなどの、本来は体に害のないものに対して、過剰に免疫機能が働いてしまい体にとってマイナスの症状を引き起こしてしまうことを「アレルギー」といいます。
アレルギーの中でもアレルギー性皮膚炎は全身の皮膚にかゆみ等の症状がでてしまいます。
アレルギー性皮膚炎には、ノミアレルギー性皮膚炎、通常疥癬、マラセチア皮膚炎などがあります。
◆治療、予防について
ノミ、ダニに関しては、駆虫薬を使用します。駆虫薬にはスポット剤、内服薬があります。
犬の体以外にも、住宅環境の中に潜んでいるため、掃除機や拭き掃除等で徹底的に清掃して下さい。
シャンプーも非常に効果的です。痒みが強い場合には、抗炎症剤を使用する場合もあります。
飼い主さんができる予防については、スキンケアが有用です。日常的なブラッシングは有効的です。もちろん、シャンプーを丁寧にしてあげることも大切です。
四国犬の飼い方
四国犬は、どのような飼育方法が良いのでしょうか。飼育環境やお手入れ、しつけ等みていきます。
◆飼育環境
四国犬は、相手を格付けして、言うことを聞く相手を選びます。そのため、飼い主さんがリードすることが大切になります。主従関係をきっちりと構築していくことが重要です。
四国犬は物覚えのいい犬なので、犬の方が従う態度を取ってくれるようになれば、駄目なことを覚え、飼い主さんの指示に従える最高のパートナーとなってくれます。
散歩は、朝晩各1時間ほど取ることが大切です。四国犬は、足腰が強く、持久力に優れているため、少しの散歩では疲れません。昔から山岳地帯を走り回っていた四国犬なので、運動時間の確保は必須となります。運動時間が少なくなると、ストレスに結びついて問題行動を引き起こしやすくなりますので、注意が必要です。
ドッグランの利用は運動時間確保のためにおすすめです。ただし、四国犬が他の犬と仲良く出来ない可能性もありますので、貸し切りのドッグランを利用するのもおすすめです。
◆お手入れについて
四国犬のブラッシングは週に2~3回程度が目安となります。ただし、ダブルコートの被毛は換毛期になると多くの毛が抜けるため、この時期にはこまめなブラッシングを心掛けましょう。しっかりと下毛を取り除いてください。
ブラッシングやシャンプーの際には、アレルギー性皮膚炎のこともあるので、皮膚の異常がないかも確認してあげると良いでしょう。
◆しつけ
四国犬のしつけについては、子犬の時からが重要になります。子犬のうちから主従関係の構築を重要視してください。子犬の時期は、可愛さゆえについつい甘やかしてしまいます。しかしその場合、成犬になってから大変です。
わがままになったり、手がつけられなくなったり、飼い主さんもお手上げ状態です。
野性本能が強く残っている犬種なので、しつけ段階でプロのトレーナーに相談するのもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。四国犬について、理解していただくことは出来ましたでしょうか。
四国犬は気難しい一面もありますが、パートナーとしての優れた性格を持っております。
飼う際にはこれらのことをしっかりと理解して飼ってください。
四国犬は希少な犬種なので、ペットショップでは見かけることはありません。
もし、この記事を読んでいただき、四国犬について興味を持っていただいた方がみえたら、四国犬はブリーダーや日本犬保存会からのお迎えになりますので、問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
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