1.“マルポメ”はマルチーズ＆ポメラニアンのMIX犬
2.マルチーズの特徴
2-1.特徴1：ふわふわの真っ白な被毛でぬいぐるみみたい
2-2.特徴2：とても小さな犬
2-3.特徴3：明るく元気、人との交流が大好き
2-4.特徴4：家族への愛情が深い“超甘えん坊”
2-5.特徴5：カットスタイルが楽しめるわんちゃん
3.ポメラニアンの特徴
3-1.特徴1：ふわふわ感のあるボリューミーな被毛
3-2.特徴2：成犬になっても小さなサイズ
3-3.特徴3：実は番犬としても活躍できる
3-4.特徴4：活発で遊ぶことが大好き
3-5.特徴5：飼い主さんへの忠誠心が高い
4.マルポメってどんな犬？
4-1.身体的特徴①：予想体重は小さめ
4-2.身体的特徴②：つぶらな瞳とふわふわの被毛
4-3.性格①：天真爛漫で活発
4-4.性格②：飼い主さんに忠実でしつけもしやすい
4-5.性格③：気が強いところもある
“マルポメ”はマルチーズ＆ポメラニアンのMIX犬
マルポメは、純白の毛に包まれて“ぬいぐるみ”みたいな「マルチーズ」、そして思わず抱きかかえたくなるような小さな体の「ポメラニアン」の2種のわんちゃんを親に持つMIX犬です。
犬種が混ざり合ったMIX犬は、どんなわんちゃんに育つか未知数です。
でも、多くの場合、親犬となる犬種の特徴を深く受け継ぎます。
そこで知っておきたいのが、「マルチーズ」と「ポメラニアン」がどんな特徴を持っているかということ。
次に主な特徴をピックアップしてみたので、
見ていきましょう。
マルチーズの特徴～ふわふわ純白！まるでぬいぐるみ～
まずは、マルチーズの代表的な特徴です。
◆特徴1：ふわふわの真っ白な被毛でぬいぐるみみたい
真っ白な長毛で、ふわふわの毛に包まれた見た目は、まるでぬいぐるみです。
シングルコートの真っ直ぐな毛質で、可愛らしいなかにもエレガントさも兼ね備えています。
◆特徴2：とても小さな犬
丸みのある頭部と短めのボディで、全体的にふんわりした愛らしい体型をしています。
ヨーロッパでは、ふわふわの抱き心地や可愛い顔立ちが注目され、上流階級の婦人から抱き犬として大人気でした。
理想的な体重が3.2キロ以下で、とても小さなわんちゃんです。
◆特徴3：明るく元気、人との交流が大好き
ヨーロッパで古くから愛玩犬として人気があった犬種です。
貴婦人たちの抱き犬だったことはもちろん、船旅をする船員たちのペットとしての過去もあります。
さまざまな人々の心の癒しとして大活躍したことが分かります。
人間と触れ合うことが好きで、とてもフレンドリーな性格です。
基本的に穏やかでコミュニケーション上手。
慣れるまでに時間がかかることもありますが、相手が自分の敵ではないと分かれば友好的に振舞ってくれるわんちゃんです。
◆特徴4：家族への愛情が深い“超甘えん坊”
人間のことが好きなマルチーズですが、特に飼い主さんへの愛情は絶大。
甘えん坊の度合いもかなりのもので、「片時も離れたくない！」と言わんばかり“べったり”と寄り添ってくることもあります。
お家のなかでピョコピョコと後追いしてくる様子は、とても可愛らしく飼い主さんの心を鷲掴みですね。
◆特徴5：カットスタイルが楽しめるわんちゃん
マルチーズは、どんどん被毛が伸びる毛質です。
毎月のようにトリミングしてもらうとき、さまざまなカットスタイルが楽しめます。
ドッグショーで活躍するマルチーズは、地面に直毛が垂れたフルコートでエレガントな雰囲気が定番。
小さな丸い顔が映えるようにテディベア風にカットするのも人気です。
また、口ひげを目立たせてシュナウザーのようにした「シュナウザーカット」というカットスタイルもあります。
ポメラニアンの特徴～ドイツ生まれの超小型犬～
それでは、次にポメラニアンの代表的な特徴です。
◆特徴1：ふわふわ感のあるボリューミーな被毛
ポメラニアンの祖先となった犬は、サモエドやスピッツ。
寒冷地でソリを引く役目があったサモエドは、防寒性のダブルコートですが、ポメラニアンもそれを受け継ぎ、ボリュームがある被毛が特徴です。
顎周りや胸にも豊富な被毛が生え、可愛いなかにも“たくましさ”も感じられます。
また、ポメラニアンの被毛カラーは豊富で、オレンジ、レッド、ホワイト、ブラック、ブラウン、チョコレート、ブルーなど10を超えるカラーが認められています。
さらに、白を地色としてほかの色が混ざった「パーティーカラー」、黒を地色として褐色の模様がはいった「ブラックタン」もあります。
◆特徴2：成犬になっても小さなサイズ
ポメラニアンは、ジャーマンスピッツやサモエドなど身体の大きな犬を小型化したわんちゃんです。
18世紀ごろには10キロほどと、まだまだ大きめサイズでしたが、改良を重ねられて“超”をつけられるほど小型になりました。
19世紀の時代を生きたビクトリア女王も自身のペットとしてポメラニアンを愛してやまなかったと言われています。
成犬になっても2キロ前後のサイズで、いつまでも可愛らしい見た目をキープできるでしょう。
キツネっぽさがある頭部「フォクシーヘッド」を持っているのも、ポメラニアンの特徴です。
何歳になっても子犬のようなところも、人気の理由と言えそうです。
◆特徴3：実は番犬としても活躍できる
超小型犬で可愛い見た目ですが、実はワイルドな一面もあります。
ジャパンケネルクラブによると、ポメラニアンは「原始的な犬・スピッツ」の分類に属しています。
「原始的」とは、がっしり系で尖った顔立ち、オオカミっぽさが残った外見の特徴があります。
秋田犬などの日本犬、アラスカンマラミュート、シベリアンハスキーなどワイルド系の犬が名前を並べるなか、小さなポメラニアンも同じ仲間…と思うと、とても意外な感じがしますね。
愛玩犬っぽい雰囲気を醸し出しつつも、勇敢で番犬気質も持ち合わせています。
持ち前の注意力を発揮し、何らかの異変があれば吠えて知らせてくれるでしょう。
ペットとして一緒に暮らしながら、番犬的役割もこなしてくれるわんちゃんです。
◆特徴4：活発で遊ぶことが大好き
身体が小さなポメラニアンですが、とてもパワフルです。
人間やほかの犬にもフレンドリーで、一緒に遊びたがる活発さがあります。
“好奇心旺盛”と“知的で意欲的”という面が備わっているので、訓練次第でいろいろと学んでくれるでしょう。
アウトドアに連れ出すととても喜びます。
超小型犬ですから、車などでの移動もしやすいでしょう。
◆特徴5：飼い主さんへの忠誠心が高い
人間の使役犬として活動していたスピッツなどをもとにしている犬種ですから、リーダーに対しての忠誠心が高いです。
飼い主さんとの信頼関係がしっかり築けていれば、家庭犬として長く一緒に暮らしていけるでしょう。
マルポメってどんな犬？身体的特徴や性格から考察してみよう
マルポメは「マルチーズ」と「ポメラニアン」から誕生したMIX犬で、近頃人気が高まっています。
「ポメマル」「ポメチーズ」とも呼ばれます。
どんなわんちゃんなのか、マルチーズとポメラニアンの特徴と比べながら見ていきましょう。
◆身体的特徴①：予想体重は小さめ
マルポメはMIX犬のため、成犬になったときに何キロになるかは断定できません。
ただ、マルチーズもポメラニアンもどちらも小型のわんちゃんです。
マルポメも“小さい”という遺伝子は間違いなく受け継ぐため、予想としては2～3キロほどと言えるでしょう。
家族に迎える段階で、マルポメの両親の体重を教えてもらえれば、具体的な予想ができるかもしれませんね。
ただし、「どんな食事を食べさせるか」や「食べっぷりはどうか」など、食事内容や食事量によっては予想よりも大きめに育つこともあります。
食べさせ過ぎれば、体型はおそらく大きくなってしまうでしょう。
でも、「あまり大きく育ってほしくない」からと本来必要な食事量を減らせば、栄養不足となり体調を崩す原因にも。
愛犬の健康を考えて、しっかりと食事管理をしてあげましょうね。
◆身体的特徴②：つぶらな瞳とふわふわの被毛
顔立ちはマルチーズ、ボディがポメラニアン寄りになるケースが多いようです。
くりくりとした丸い瞳はぬいぐるみのような可愛らしさ。
ずっと見ていても飽きないくらい魅力的な顔立ちですね。
顔は、マルチーズの遺伝子が強く現れるでしょう。
胸元や首にはボリュームのある被毛が生えていて、ポメラニアンのような雰囲気があります。
被毛にボリュームがありますから、実際の体重よりも若干大きく感じられるかもしれませんね。
被毛に関しては、ポメラニアンの遺伝子が強く現れる傾向です。
被毛の色は親の毛色によってさまざま。
白系、オレンジ系のケースが多いでしょう。
また、被毛構造もポメラニアンを受け継ぐことが多いでしょう。
ダブルコートのポメラニアンのように、換毛期になると大量の抜け毛がごっそり…。
ふだんから毛量が多いうえ、ブラッシングをしなければ抜け毛が埋まったままで蒸れて皮膚炎のリスクも高まります。
こまめなブラッシングで抜け毛ケアをし、毛並みを整えて見た目を綺麗にしてあげてくださいね。
◆性格①：天真爛漫で活発
マルチーズとポメラニアン、両者は明るくフレンドリーなところがあります。
マルポメもそんな2種のわんちゃんの傾向を受け継ぎ、多くの場合、「天真爛漫」と言えるような愛嬌を感じさせてくれるでしょう。
甘えん坊さんの度合いが強いマルチーズの性格を強く受け継ぐと、「構ってちゃん」となることも。
でも、飼い主さんのことが大好きですから、いたずらっぽい行動が見られてもしつけで緩和ができます。
たくさんのことに興味を持ち、人間と遊ぶことも大好きです。
とても元気なマルポメは、室内でも楽しそうに動き回る様子が見られるでしょう。
ただ、小さい体型をしているため、運動のし過ぎで関節に負担がかかることも多いです。
室内の段差や階段は特に注意しなければならないポイントです。
滑りやすい床材で脱臼することがあるため、
カーペットを敷いたり、ペット向けの滑りにくい床材へのリフォームもおすすめです。
楽しそうに遊んでいるときのマルポメの表情を見ていると、毎日癒されることでしょう。
遊びやコミュニケーションを通じて、マルポメとたっぷりと絆を深めてくださいね。
◆性格②：飼い主さんに忠実でしつけもしやすい
甘えん坊のマルチーズ、忠誠心が高いポメラニアン…という性格がバランスよく混ざり、飼い主さんに対してはよく懐いてくれます。
知的で物覚えがよいため、「飼い主さんは自分にとってリーダー的存在」と理解できれば、しつけのトレーニングも前向きに取り組んでくれるでしょう。
◆性格③：気が強いところもある
マルポメは、ポメラニアンの番犬的な気質を受け継ぎ、他者に勇敢に立ち向かうことがあります。
マルチーズのフレンドリーな性格が前面に出れば初対面でも人見知りをあまりしませんが、スピッツが元祖犬のポメラニアンの遺伝子が強ければ、ときどき警戒心から吠えることもあるでしょう。
小さな体で相手に向かって物怖じしないところは、とても勇敢です。
気が強いのは、信頼している飼い主さんを守りたいという気持ちの現れでもあり、信頼関係の深さを感じとることができるでしょう。
ただ、吠えることが日常化すると、吠え癖が悩みのタネとなってしまいます。
吠えるのは「見たことがない人」「聞いたことがない音」など、知らないものへの警戒心からです。
子犬のときから外に連れ出し、たくさんの人や動物、物に出会わせてあげることで、緩和もされるでしょう。
まとめ
マルチーズ・ポメラニアンともに、小さくてふわふわの被毛で“ぬいぐるみ”みたいな可愛らしいわんちゃんです。
また、「明るく活動的」「飼い主さんのことが大好き」という共通点を持ったマルチーズ・ポメラニアンを親に持つマルポメですから、楽しい日々を過ごせるでしょう。
MIX犬は、身体的特徴や性格が親犬からどのように受け継ぐかは分からないものです。
でも、今回お伝えしたマルチーズとポメラニアンの特徴から考察すると、飼い主さんにとって素敵なパートナーになることが予想されます。
成長過程で予想と雰囲気が異なるケースもあるかもしれませんが、大切な家族となった愛犬を大きな愛情で包んであげてくださいね。
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