1.犬と猫は仲良くできるのか
2.犬と猫の性格の違い
2-1.犬の性格
2-2.猫と仲良くできる犬種
2-3.猫の性格
2-4.犬と仲良くできる猫種
3.犬と仲良くできる猫種
3-1.平等に接する
3-2.ご飯の時間や場所に配慮する
3-3.ストレス発散させてあげる
3-4.爪のケアを行う
犬と猫は仲良くできるのか
犬と猫が仲良くすることは可能です。
ただしお互いがストレスなく過ごすことができるようになるために、飼い主さんの配慮が大切といえます。
まず飼い主さんは犬と猫を飼う際に、しっかりと自分だけの場所を持てる空間を用意してあげましょう。
犬も猫もテリトリーを大切にする動物のため、住んでいる家の中に「自分だけが過ごす場所」や「共有する場所」、「侵入を許す場所」を作り出します。
犬と猫がお互い干渉しない自分だけが過ごす場所を確保した上で、共有する場所でストレスなく過ごすことができたら、仲良くできる可能性は高いでしょう。
飼い主さんは自分だけが過ごす場所を、お互い入れない場所に設置してあげる必要があります。
猫であれば犬が届かないような高い位置に寝床を確保してあげたり、猫用ケージを利用する方法を考えたりしてください。
犬であればサークルを設置して中に寝床やトイレを置き、猫の侵入を防げるような自分だけの居場所を作りましょう。
常に一緒に過ごすと多少のストレスがかかるため、犬と猫それぞれの性格を見極めて徐々に一緒に過ごしていけるようにしてみてください。
犬と猫の性格の違い
仲良くできることも多い犬と猫について、性格や仲良くできることが期待できる種類についてそれぞれ見ていきましょう。
◆犬の性格
犬の性格は犬種や性別、育ってきた環境にもよるため一言でこれ!と表わすことはできません。
しかし犬の習性としては警戒心が強く縄張りを大切にし、走るものは追いかけ、嫉妬心が強い場合があることを把握しておきましょう。
犬は群れで暮らしてきた動物のため、うまく躾ければ多くの場合活発で忠実、同居している飼い主さんや家族、動物に対して尊敬や従順性を示してくれます。
◆猫と仲良くできる犬種
猫と仲良くできる犬を種類から選びたい場合、以下の犬種を検討しましょう。
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・ゴールデンレトリバー
・ラブラドールレトリバー
・マルチーズ
・ダックスフンド
・コリー など
上記の犬種はどれもフレンドリーである場合が多く、猫だけでなく子供と一緒に育てるのにも向いている犬種です。
特にゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーはフレンドリーな犬種であることも知られているため、猫が後から入ってきた場合でもストレスなく迎えてくれる場合があります。
猫によっては大きな身体に安心感を覚え、甘えることも考えられるため同居を考える際は検討すべき犬種です。
またマルチーズやダックスフンド、コリーなども同居にはおすすめの犬種ですが、好奇心が強いあまり猫のペースを乱し、ストレスを与える可能性があります。
◆猫の性格
猫は人間と一緒に暮らし始めた歴史が短いせいもあるのか、犬に比べて独立心が強く警戒心も強い性格をしています。
またひとりの時間が必要できれい好き、動くものを捕まえたがる、年を取れば取るほど変化に弱くなる傾向がある習性への理解も必要です。
ただし猫に関しても生まれ持った性格のほか、環境によって性格が変化する場合があります。
犬との同居を考える際はなるべく次に紹介する仲良くできる可能性のある猫種を選びましょう。
◆犬と仲良くできる猫種
犬と仲良く出来る猫は、以下の種類が考えられます。
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・アメリカンショートヘア
・ラグドール
・メインクーン
・ペルシャ
・スコティッシュフォールド など
上記の猫種は甘えん坊な性格で、家族と認めたものに対して穏やかでおっとりとしている場合が多いといえます。
特にラグドールは抱っこが大好きな猫種で飼い主さんについて回ることも多いため、犬を甘えられる対象として覚えれば寄り添う姿も見られるかも知れません。
また猫の雑種の場合、毛色によって性格を多少判断できる場合があります。
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・黒色:社交的で賢い
・白色:警戒心が強く臆病
・キジトラ:警戒心が強いが慣れると人懐こい
・サバトラ:慎重であるが慣れれば人懐こい
・茶トラ:甘えん坊で人懐こい
・サビ:賢く社交的
・ミケ:甘えん坊だが慣れるまではツンデレ
・ハチワレ:色の配分によって性格が異なる場合もある
またメスと比べてオスの方が懐きやすい場合などもあるため、猫を迎える際の性格判断は多方的な面から見て判断してくださいね。
犬と猫を一緒に飼う際の注意点
犬と猫を一緒に飼うことが決まったら、ストレスを感じさせないために以下の4つの注意点を守りましょう。
◆平等に接する
犬と猫と一緒に暮らす際、平等に接することを忘れないように注意しましょう。
どちらか一方を可愛がり、もう一方をおざなりにしてしまうと嫉妬やストレスを招き、危険です。
語りかける順番、撫でる順番、フードを与える順番などさまざまな場面で順番を意識し、先に飼っている犬や猫が居る場合はその子を優先に、一緒に飼い始めた場合は常に一方を優先せず、平等に接するよう心がけてください。
◆ご飯の時間や場所に配慮する
犬も猫もご飯を食べている時間に邪魔されるほどストレスの貯まることはありません。
ご飯の時間や場所に配慮し、お互いに邪魔されることなくゆっくりと食べられる場所を確保してあげましょう。
ご飯の食べ方も犬は一度に大量に食べ、猫は少量ずつ何回かに分ける習性を持っているため、猫が残したご飯を犬が食べることのないよう注意してください。
犬に食べられてしまうと猫は必要量のご飯を摂取することができませんし、動物種に適さないご飯を食べることで、犬も何らかの栄養素を取り過ぎたり不足したりしてしまう恐れがあります。
お互いにいいことはないため、猫であれば犬が届かないような高い場所にご飯置き場を設置してあげるなど飼い主さんが配慮してあげましょう。
◆ストレス発散させてあげる
犬や猫を飼う上で当たり前のことですが、上手にストレス発散をさせてあげましょう。
たとえば犬であれば毎日の散歩やドッグランなどでの運動とコミュニケーションです。
たっぷりと運動し、飼い主さんと存分に触れ合うことで犬はストレスから解放されるでしょう。
猫の場合は、ひとりの時間の確保と適度なコミュニケーションを大切にしてください。
運動も必要ですが、猫はひとりの時間を持つこともストレスの発散に重要です。
また撫でたりマッサージしたりおやつを与えるなどのコミュニケーションも大切なので、お互いから見えない場所で適度にストレス発散をさせることも重要といえるでしょう。
◆爪のケアを行う
犬と猫を一緒に飼い始めたら時にはじゃれたり攻撃的になったりする場合があります。
ケガの可能性を防ぐため、犬も猫も爪のケアを行っておきましょう。
たとえ悪気がなくても犬の伸びた爪が当たっただけでも猫へのダメージは大きいものですし、猫の鋭く尖った爪が犬の眼球などに刺さってしまう危険も考えられます。
日頃から爪のケアを行い、留守中はケガをする危険を考えて放しておくなど目が届かない際の対策を講じましょう。
犬と猫はどちらを先に飼うのがいいのか
犬と猫はどちらが先に飼うのがいいのかと悩む飼い主さんもいますが、できれば生後3カ月程度の子を同時に飼うと仲良くなりやすいといえます。
子猫や子犬の生後2~3カ月の時期は社会化期と呼ばれる時期で、この先の性格を決定するほど重要なものです。
この時期にさまざまな刺激に触れることで、犬も猫も多くのものを吸収していきます。
社会化期を迎えた際に子猫と子犬を同時に迎えることが出来ればお互いの存在が当たり前になり、同居が成功する可能性は高くなります。
ただし先に犬や猫を飼っている状態で、新しい子を迎えたいと考える場合もあるでしょう。
その場合、先に住む動物が犬であれば成功する可能性は高いです。
好奇心旺盛な猫を犬が温かく迎えてくれれば、猫も安心して仲良く暮らす姿が見られるのではないでしょうか。
先に住む動物が猫の場合、同居が難しいことも考えられます。
見知らぬ犬に猫がストレスを感じてしまうと、トイレではない場所で排泄をしたり犬や飼い主さんに強い攻撃性をしめしてしまったりする場合があるでしょう。
同時に迎えられない場合、トライアル期間を設けられると安心です。
2週間程度一緒に暮らしてみて、最初は攻撃的だったものの徐々に慣れてくるようでしたらこの先の同居がうまくいく可能性が高いと考えられます。
先住のペットがストレスで食欲不振に陥ったり性格の変化が改善されなかったりする場合、諦めることも検討してください。
まとめ
今回は犬と猫の同居について解説しました。
犬と猫が寄り添い仲良くしている姿は見てとても微笑ましいものですが、すべての犬と猫が同居を成功するとは限りません。
犬や猫の性格や習性、同居の順番と飼い主さんの接し方などによって同居がうまくいくかどうかは変わっていきます。
飼い主さんはまず同居に関しての知識をしっかりと頭に入れ、注意点を守った上で迎える準備をしていきましょう。