犬とハムスターは一緒に飼える?相性や注意点は?!

2021.04.05

犬とハムスターは一緒に飼える?相性や注意点は?!

犬や猫、ハムスターなどの小動物はペットとしての人気が高く、飼われている方も多いでしょう。そんな中、犬と他の動物を一緒に飼いたいと思っている、または実際に飼っているという家庭も少なくありません。犬と他の動物を飼うことは可能なのでしょうか?今回はその中でも、ハムスターを犬と一緒に飼うことに注目していきます。他の動物との相性にも触れていきますので、是非チェックしてください。


犬とハムスターは一緒に飼えるのか

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犬と他の動物を飼っている家庭数は日本でも少なくないでしょう。猫や小動物、鳥や魚など、複数の種類のペットを飼っている飼い主さんは沢山います。
しかし、それぞれの動物との相性というものがあります。今回注目する「ハムスター」の、犬との相性はどうでしょうか?

犬や猫に次いでハムスターは、ペットとしての人気が高い動物の一種です。犬とハムスターを飼っている家庭も珍しくはありません。しかし、犬との相性が良いとは言えないのです。
ハムスターはネズミ科の動物であり、野生界においては、鳥類や哺乳類といったあらゆる動物に狙われる存在です。ほとんどの動物が、ハムスターにとっては天敵となり得るのです。犬にとってもそれは例外ではなく、祖先である狼はネズミを捕食することもあります。
このことからも、相性は良くない、とされる理由が感じ取れるでしょう。
また、ハムスターは視力が悪い分、聴覚・嗅覚が発達しており、警戒心の強い動物だといわれています。犬が近寄ると、匂いや音でその存在をすぐにキャッチできるのです。このため、犬が近くにいるだけでも、ハムスターがストレスを感じる可能性は十分あるでしょう。
ただし、犬同様、ハムスターにも個体によってその性格には差があります。臆病な子もいれば、そうでない子もいるので、飼っているハムスターの性格によって、犬や他の動物に対しての反応が違うこともあるでしょう。
いずれにしても、基本的に犬との相性があまり良くない小動物として、ハムスターが挙げられることを、しっかり頭に入れておく必要があります。
例え愛犬がしっかりとしつけのされた落ち着いた性格をしているワンちゃんだとしても、ハムスターを一緒に飼う上でのリスクやトラブルを覚えておかなくてはいけません。


犬とハムスターを一緒に飼うときに起きるトラブル

愛犬と一緒にハムスターを飼っている家庭が実際にあるように、犬とハムスターを一緒に飼うことが不可能というわけではありません。
愛犬にハムスターを襲わないように、しつけを施すことはできます。しかし、やはり起こり得るトラブルをしっかりチェックしておく必要があるでしょう。どのようなトラブルが発生する可能性があるのかみていきましょう。

◆吠える

同室で愛犬とハムスターを飼う場合、ケージ内で動くハムスターに反応し、愛犬が興奮して吠える可能性があります。好奇心旺盛だったり、警戒心の強い性格を持つ犬であればなおさら、愛犬の無駄吠えの原因となるリスクが考えられるでしょう。

◆噛む

フードに適応した飼い犬が、ハムスターを餌として狙って食べる、といった状況に陥る可能性は低いと考えられます。
しかし、本来ネズミ科であるハムスターは捕食対象とされることの多い動物であり、狼が祖先である犬は狩りをして生活をしてきた肉食動物でした。
ハムスターを捕食対象としてみることは現代の犬にとって少ないとはいえ、動くものを追いかけるといった本能は残っているのです。
そのため、ハムスターを追い回したり、爪を立てて噛み付いたりといった行動をとる可能性は十分あります。動くおもちゃだと認識してしまう場合もあるでしょう。犬にとっては遊びのつもりでも、夢中になることでハムスターの命を奪ってしまうケースも考えられるのです。
愛犬が好奇心からケージを倒してしまい、逃げ出したハムスターを追いかけ回す、といった最悪の事態を避けるためにも、犬とハムスターは別室で飼うことがすすめられます。


犬とハムスターを一緒に飼うときに気を付けること

前述したように、犬とハムスターを一緒に飼う場合には、十分注意することが必要です。特に、気を付けるべき以下の三点を頭に入れておきましょう。

◆ケージの外で会わせない

必ず守るべき注意点の一つが、ハムスターと犬をケージの外で会わせない、ということです。
普段は大人しく、しっかりしつけがされた犬だとしても、ハムスターの動きに反応して狩猟本能が発揮される可能性は否めません。犬には、逃げるものを追いかける習性があるのです。
突然動き出したハムスターを追いかけまわす可能性は大いにあります。また、逆のパターンも考えられるでしょう。愛犬が大人しくしていても、ハムスター側が自身を守るために攻撃的となり、愛犬に噛み付くケースもあり得るのです。
お互いが怪我をしない、させないためにも、愛犬とハムスターを直接会わせたり、一緒に遊ばせるようなことはしないよう気を付けましょう。

◆別の部屋で飼育をする

最も有効的な安全策として、部屋を別にする方法が挙げられます。ハムスターのケージが置いている部屋には、愛犬を入れないようにするのです。
同じ家にいても別居状態の空間作りをすることで、万が一ケージからハムスターが脱走した場合も、大惨事には繋がらないでしょう。さらに、ハムスターは犬と同じ空間にいるだけでも、匂いを察知してストレスを感じてしまいます。それを防ぐためにも有効的なのです。
同じ部屋での飼育が避けられない場合は、愛犬の視界に入らない所にハムスターケージを置きましょう。ただし高い所では、地震などが原因で事故に繋がるケースが考えられます。その場合は地震対策をしっかり行う必要があるでしょう。また、ケージの周囲を布で覆ったり、隠すような置き方をするなどの工夫をすることも効果的です。

◆注意して様子を見る

本来、犬とハムスターは相性の良い動物同士とはいえません。同室で飼育する場合は、飼い主さんが注意深く監視することが必要です。お互いを近づけさせないような努力や工夫をすることが重要となるでしょう。
もちろん、犬にもハムスターにも個々に性格や個性があります。相手によっては相性が良く、仲良く共生できるケースも確かにありますが、基本的にはハムスターが怖がる、ストレスを感じる場合が多いです。愛犬がハムスターケージに触れたり近づく場合は、即座に止めに入るよう配慮してくださいね。


他の動物との相性

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紹介してきたように、ハムスターと犬との相性はあまり良いとはいえません。それでは、他の動物ではどうしょうか。
ペットとして飼育されていることの多い、猫・ウサギ・フェレットやモルモット・鳥・爬虫類・魚について紹介していくので、それぞれ犬との相性をチェックしていきましょう。

◆猫

犬同様、ペットとしての飼育頭数が多い代表的な動物が猫です。
犬と猫が同居しているケースは実際に多いので、飼い主さんの周りにも犬と猫を飼っている家庭がいるかもしれませんね。
このことからも分かるように、犬と猫は相性が良いといわれており、ほとんどの場合で一緒に飼うことができるでしょう。
同居するといっても犬と猫の場合、同じ室内・スペースで仲良く過ごしているケースもあれば、室内外で互いに気にせず無視をしているような状態で過ごしているケースもあります。一緒に暮らしているとはいっても、その過ごし方には個体・家庭によって大きな違いが出てくるしょう。
またその相性は、犬と猫のどちらが先住犬・猫かによっても差がでます。
犬は一般的に群れを作る習性をもっていることから、新参者の受け入れには抵抗が少ないといわれていますが、猫の仲間は血縁者以外の新参者に対してストレスを感じるといわれているのです。
ただ先住犬・猫に、2・3ヶ月の子猫や子犬を迎える入れる場合は、相性の良いルームメイトとなれる可能性が高いそうですよ。
また、犬種によっても猫との相性の良し悪しが影響するともいわれています。
一般的に以下の犬種が猫と仲良くできる傾向にあるようです。参考までに紹介しておきましょう。

    ・ダックスフント
    ・ジャーマンシェパード
    ・プードル
    ・コッカースパニエル
    ・コリー
    ・ボーダーコリー
    ・バセットハウンド
    ・ビーグル
    ・ラブラドールレトリバー
    ・ゴールデンレトリバー
    …など。

◆ウサギ

ウサギも犬・猫に次いでペットとしての人気が高い動物の一種でしょう。犬との相性も悪くないといわれています。
愛犬が小型犬であるならば、猫よりもウサギとの方が相性の良い場合もあるかもしれません。
ただしそれはうさぎ側が譲歩しているからであり、愛犬へのしつけをしっかり行うことが必要となります。
性格にも個体差はあるので、ケージ飼いしていても犬が一緒にいることでウサギがストレスを感じて、軟便になる場合も実際にあるようですよ。
一般的にうさぎと相性の良い犬種としては、コリー・ピットブル・コーギー・ミックス犬などといわれており、犬と相性の良いうさぎの種類としては、ダッチ・ヒマラヤン・ハバナなどが挙げられます。

◆フェレットやモルモット

フェレットやモルモットもペットとして人気の高い小動物の一種ですよね。
フェレットは犬と猫と仲良くできるとの見解もありますが、イタチを狩るための犬種であったテリア系と一緒にすることはすすめられません。レトリーバーなどとも相性が悪いといわれています。
フェレットは本来犬・猫と同様に牙を持つ肉食動物であり、元々捕食者側の動物です。そのため、草食動物と比べると、他の動物に神経質になることが少ないと考えられているのですが、フェレットの動きが犬を興奮させることも十分考えられるので同居飼育には注意が必要でしょう。
フェレットと相性が良い犬種としては、うさぎと同様のコリーやコーギー、ミックス犬などが挙げられます。
またモルモットは、テンジクネズミ科のげっ歯類で、愛玩用や実験動物として用いられることが多い動物です。臆病で温和な性格の子が一般的に多いとわれています。
ハムスターよりも体は大きいですが、同じネズミ科という点からも、ハムスターと同様の注意が同居飼育には必要となるでしょう。

◆鳥

人気のペットの一つである鳥。実際に愛犬と一緒に飼っている飼い主さんも少なくないでしょう。
犬が届かない場所に鳥かご(ケージ)を配置しておけば、一緒に飼うことに問題はないといわれています。
ただし、好奇心から愛犬が鳥かごに飛び掛かったり、悪気はなくとも怪我をさせてしまったりといった、リスクは十分考えられるでしょう。
愛犬と鳥が仲良くしている動画などをみたことのある方も多いかもしれませんが、犬が鳥に対する攻撃性を抑える訓練をされているのだと認識しておくべきですね。
また、子犬は成犬と比べて本能的に手を出してしまうことが多いので、子犬との相性は悪いと思っておきましょう。愛犬がよく吠えるタイプである場合も、鳥がストレスを溜めてしまう可能性も考えられます。
そして鳥の種類にも注意が必要です。
コザクラインコやボタンインコは愛情深く、気難しい一面があるといわれています。他のペットへの嫉妬や、愛されないと感じてストレスから体調を崩す可能性が高いのです。
反対にセキセイインコやオカメインコは、嫉妬によるストレスを感じることが少ないといわれているので、鳥の性格にもしっかり目を配りましょう。
犬種としては、セッターやコッカーなどの鳥獣狩猟を仕事としてきた犬種はすすめられません。鳥が愛犬の興奮対象となることが多いでしょう。
ハムスターと同様、生活環境を別とする、別室で飼うことが、鳥と犬を一緒に飼う上では安全だといえるでしょう。

◆爬虫類

カメ・トカゲ・ヘビなどの爬虫類、カエルなどの両生類をペットして飼っている家庭も少なくありません。ただし、犬との相性は良くないと認識しておきましょう。
犬は食べる気がなくとも、トカゲなどを玩具にしてしまう可能性があります。
一緒に飼う場合は、生活環境が被らないように注意する必要があるでしょう。
また爬虫類・両生類と犬とでは、その種類にもよりますが室内の適温にも差が出ますよね。お互いが快適に過ごすためにも、やはり飼育スペースを別室とすることがすすめられます。

◆魚

金魚や熱帯魚も家庭での飼育数が多い種類のペットです。魚は水槽で飼育されますので、犬が水槽をひっくり返したりする心配がなければ、一緒に飼うことは難しくありません。
愛犬が届かない位置に水槽を配置するなどして、好奇心から突っ込んだりしないように対策を施しましょう。


他の動物と飼うときのリスク

紹介してきた通り、犬と他の動物にはそれぞれ相性があります。もちろん個々に性格が違うので、同居が上手くいくケースもあれば、難しいケースもでてくるでしょう。
いずれの場合も、飼い主さんは、犬が本来持っている本能や、一緒に飼う動物の生態や習性をしっかりと理解しておくことが重要です。
愛犬に悪気はなくとも、他の動物に怪我をさせてしまう、または怪我をさせられてしまう、最悪の場合、同居動物の命を奪ってしまう事態に陥るリスクがあるということをしっかり認識しておきましょう。
ケージや鳥かご、水槽などの配置場所には十分注意し、別室で飼うことがすすめられる動物に対しては、しっかりと飼育スペースを区切ってくださいね。
犬と他の動物を一緒に飼っている方のブログや記事をチェックしてみるのも良いでしょう。飼い方や飼い主さんの体験談などの紹介は、とても参考になるのでおすすめです。


まとめ

種類の異なる動物同士が仲良くしている姿は、とても癒されますよね。相性が良ければ仲良しな友達が増えることとなります。
しかし相性が悪かった場合は、互いにストレスを抱える生活となったり、様々なトラブルが発生するリスクが高まることとなります。
注意点をしっかり把握しておき、日頃から注意深くペット達を観察するようにしてくださいね。
ハムスターと犬を飼っている方は意外と多いです。
だからといって、より良い関係がどの個体にも築けるものではない、ということはしっかり認識しておきましょう。
どのような種類の動物を迎え入れたとしても、どちらも大切な家族の一員となります。
家族全員が素敵な毎日を過ごせるように、適切な環境づくりを考えてみましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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