1.タイニープードルは“超”小型!ほかのプードルとの大きさの違いとは?
1-1.プードルは4つの大きさに分類される
1-2.タイニープードルは公認されていない
1-3.タイニープードルは、どのくらい小さいの?
2.タイニープードルはどんな性格?
2-1.元気印で陽気なわんちゃん
2-2.甘え上手で人懐こい
2-3.頭脳明晰でしつけやすい
2-4.神経質な面もある
3.タイニープードルの飼育方法について
3-1.小さいけれど運動量がある
3-2.ブラッシングで毛の健康を管理する
3-3.カットスタイルを楽しむならプロにおまかせ
3-4.寒暖差に気をつけた室温管理を
3-5.爪切りと耳掃除、目の周りのお手入れをする
3-6.メリハリのあるしつけを行う
4.タイニープードルを飼育するときの注意ポイントとは?
4-1.どこにいるかを常に把握しておき、安全に過ごせるケージを準備する
4-2.骨のトラブルに注意する
4-3.誤食や誤飲に注意する
タイニープードルは“超”小型!ほかのプードルとの大きさの違いとは?
タイニープードルの“タイニー”には、「小さな」という意味があります。
とにかく小さくて可愛らしいですが、どんなプードルなのでしょうか。
◆プードルは4つの大きさに分類される
“プードル”と聞いたとき、トイプードルをイメージする人は多いかと思います。
たくさんの人を惹きつける小さく可愛らしい見た目、甘えん坊の仕草などがとても魅力的。
毎年、、人気犬種ランキングの首位を争うほど人気のわんちゃんです。
トイプードルは、実は「プードル」という犬種を4つのサイズに分けたうちのひとつです。
ジャパンケネルクラブによると「プードル」という犬種は、
- スタンダードプードル
- ミディアムプードル
- ミニチュアプードル
- トイプードル
というように、サイズの違いで4種類に分類されています。
そのなかでも、もっとも小さなサイズがトイプードルです。
これら4種類のサイズの異なるプードルは、プロポーションや被毛の色、毛質、性格などは傾向的に似ています。
◆タイニープードルは公認されていない
上記のように、「プードル」はサイズによって呼び方が異なりますが、最も小さな「トイプードル」よりも小さなプードルがいます。
それが「タイニープードル」や「ティーカッププードル」。
ただ、タイニープードルやティーカッププードルは正式には公認されていない歴史的に新しいわんちゃんです。
そのため、基本的には「トイプードル」というサイズのなかでも“小さめ”なのがタイニープードルと考えられています。
◆タイニープードルは、どのくらい小さいの?
タイニープードルとほかのプードルとを比較してみましょう。
- スタンダードプードル…【体高】約45~60㎝、【体重】約16~25キロ
- ミディアムプードル…【体高】35~45㎝、【体重】約8~15キロ
- ミニチュアプードル…【体高】28~35㎝、【体重】約5~8キロ
- トイプードル…【体高】24~28㎝【体重】約3~4キロ
- タイニープードル…【体高】20~27㎝、【体重】約2~3キロ
- ティーカッププードル…【体高】23㎝以下、【体重】約2キロ以下
このように、スタンダードプードルはかなり大型ですが、トイプードルは体重5キロ以下と超小型。
おなじ「プードル」という犬種でも、これだけ大きさが異なるのです。
タイニープードルはどんな性格?
トイプードルを小型に改良したタイニープードル。
歴史が新しいため、誕生のいきさつについて、はっきりしたことは分かっていません。
そのため、「タイニープードルはこんな性格」とは明確にはデータが少ないものの、ほとんどトイプードルと同じ傾向と言えるでしょう。
それでは、タイニープードルの性格についてまとめてみます。
◆元気印で陽気なわんちゃん
成犬になっても2~3キロの子が多く、超小型のタイニープードル。
小さい割にアクティブで運動神経も抜群です。
好奇心が強く、さまざまなものに興味を持ち近づくこともあります。
成長しても、まるでパピーのように可愛らしい姿とやんちゃさが続くわんちゃんです。
◆甘え上手で人懐こい
トイプードルと同様に、タイニープードルはとてもフレンドリーです。
人懐こい性格なので、飼い主さんと打ち解けるのも早いでしょう。
小さいサイズですから、飼い主さんもタイニープードルとの触れ合い頻度も増えます。
そこで「甘えているときが心地よい」とタイニープードルも学習し、甘え上手になるのかもしれませんね。
◆頭脳明晰でしつけやすい
タイニープードルは、とても賢いわんちゃんです。
そもそもプードルは犬界でもトップクラスを誇る知能の高さです。
古くは鳥猟の回収などで用いられていたという歴史があるため、賢く判断能力に優れているという特徴を持っています。
人間に例えると3歳児並みと言われるほどの理解力があります。
可愛らしくおっとりした見た目をしていますが、実は頭脳明晰で凛々しい犬なのです。
信頼関係を築きながらしつけることで、飼い主さんの言わんとすることも理解してくれます。
◆神経質な面もある
プードルの過去とリンクしていますが、タイニープードルは神経質なところがあります。
狩猟をしていた歴史から、何事にも警戒心を働かせてしまう本能的な部分が備わっているためです。
小さい体ながら「誰かが来たよ!」とチャイムに反応して吠えて知らせることもあります。
タイニープードルの飼育方法について
タイニープードルの飼育方法のポイントを見ていきましょう。
◆小さいけれど運動量がある
タイニープードルの身体は小さいですが、動くことが大好きです。
小さなタイニープードルの運動量は、基本的に室内で動くだけでも満たしてあげられます。
ただ、「社会化を促進する」「適度な日光浴」などのためには毎日の散歩がとても大事です。
超小型のわんちゃんですから、ご自宅の近辺を軽く散歩するだけでも結構な運動量となるでしょう。
◆ブラッシングで毛の健康を管理する
タイニープードルはシングルコートのため、抜け毛は少ない方です。
しかし、抜け毛がまったくないわけではありません。
ブラッシングをしないことで、カールに埋もれてしまう可能性もあります。
カールの毛に埋まった汚れや抜け毛を取り除くように、定期的なブラッシングが重要です。
タイニープードルのブラッシングは、一般的には「数日おきでもよい」と言われています。
ただ、数日おきだとブラッシングを忘れてしまう可能性もあります。
曜日を決めてブラッシングする、もしくは「朝食後や昼食後」「散歩から帰宅したとき」など毎日の日課にすれば忘れずに済みます。
わんちゃんとのスキンシップや血行促進にもプラスの効果があるので、ご自身のタイミングでブラッシングタイムを定期的に設けてみてくださいね。
◆カットスタイルを楽しむならプロにおまかせ
タイニープードルは毛量が多いので、カットをしていろいろな見た目を楽しめる犬です。
自己流でやると失敗するリスクがあるので、トリミングサロンを利用すると安心。
ただ、肉球の裏やお尻周辺は飼い主さんがカットしてもいいかもしれません。
「トリミングサロンの予約までに期間がある」というとき、伸びすぎた肉球の裏の毛で滑ってケガをしないようにカットしてもいいでしょう。
◆寒暖差に気をつけた室温管理を
もこもこの被毛に包まれて暖かそうな印象がありますが、シングルコートのタイニープードルは寒がりです。
しかも、体が小さいため、寒くなりがちな室内の下部分で過ごさなければなりません。
ふだんタイニープードルが過ごす場所付近に温度計を設置、適切な温度管理をしてあげてくださいね。
また、ケージを置く場所にも気を配りましょう。
窓の近くは直射日光があたるうえ、空気が逃げて寒暖差がおきやすいため避けましょう。
◆爪切りと耳掃除、目の周りのお手入れをする
伸びた爪を放置すると、歩きづらくなります。
特に、地面に着くことのない「狼爪(ろうそう)」は伸びすぎると丸まり肉球にささるリスクもあるので注意しましょう。
伸び方にもよりますが、爪切りは1か月に1回程度が目安です。
蒸れやすい垂れ耳なので耳掃除も忘れずに行いましょう。
蒸れから耳垢が溜まって菌が繁殖しやすく、炎症のリスクもあります。
ただし、綿棒でぐりぐりと掃除すると耳内部が傷つきます。
犬の耳掃除の洗浄液などを柔らかいコットンを使い優しく拭き取るといいでしょう。
自信がない場合、動物病院でもやってもらえます。
また、タイニープードルは目の周りにも毛が生えているため、涙やけを起こしやすいと言われています。
汚れや目ヤニがついていたら、早めに優しく拭き取ってあげてくださいね。
◆メリハリのあるしつけを行う
タイニープードルはとにかく可愛らしいので、ついつい甘やかしすぎになることも少なくありません。
その“甘え”がいつしか“わがまま”にならないように、適切なしつけをすることが大切です。
ただし、叩くなどの暴力は絶対にNG。
ちょっとだけ叩いたつもりでも、極小のタイニープードルにとっては強い力ですから、ケガや心の傷につながります。
しつけのコツは、ふだんからスキンシップやコミュニケーションを密にし、信頼関係を強固にしておくことが基本です。
そして、褒めることを中心に、愛情を注ぎながらしつけましょう。
タイニープードルを飼育するときの注意ポイントとは?
「体が小さい」という体の特徴から、飼育で気をつけなければならないポイントもたくさんあります。
特に、注意したいことをまとめてみました。
◆どこにいるかを常に把握しておき、安全に過ごせるケージを準備する
体が小さいばかりに心配なのが「タイニープードルの姿が見えなくて踏んでしまう・蹴ってしまう」ということです。
飼い主さんの目にも入りにくい小ささですから、意識して動かなければ「いつの間にか足元にいた」ということも考えられます。
- ソファの下に潜り込んでいた
- 飼い主さんが閉め忘れた扉から廊下や窓の外に出てしまった
- 家具の後ろに入り込んだ
など、小さいタイニープードルは室内でも行方不明になることも少なくありません。
飼い主さんが家事や育児に追われていてタイニープードルを気にかけてあげられないときは、できる限りケージ内などで過ごしてもらうと安心です。
◆骨のトラブルに注意する
トイプードルよりも小さくなる傾向のタイニープードル。
わずか2~3キロとなれば、骨も細く骨折や脱臼のリスクは高まります。
それでいて、タイニープードルは“やんちゃ”で“運動好き”です。
飼い主さん側で、いかに安全対策ができるかがリスク回避のカギとなります。
体が小さいので、大型犬よりも省スペースで飼うことができます。
ただし、ちょっとしたスペースでも体の小ささを活かして、ダイナミックに駆け回ることもできます。
滑りやすいフローリングで脱臼、ソファや階段から落下して骨折…などは考えられることです。
フローリングは特に滑る床材ですから、カーペットやタイル、フロアマット、ペット用の「滑りにくい素材」などを選ぶといいでしょう。
フローリングをそのまま残したい場合は、“愛犬が過ごせる場所”と“立ち入らせない場所”を区切るのもおすすめです。
また、運動好きなタイニープードルは、ソファや階段にジャンプして動くことは苦ではありません。
しかし、人間にとって「ほんの少しの高低差」も、体の小さいタイニープードルにとっては大きな段差。
思わぬ大きなケガとなることもあります。
階段には近づけない、ソファにはスロープをつけるなどの対策も考えてみましょう。
◆誤食や誤飲に注意する
タイニープードルは好奇心が強いわんちゃんです。
しかも、体が小さく、人間の目の届かないところまで興味を持ちます。
飼い主さんの死角になっているところに、犬が食べると危険な食べ物や、薬やタバコの吸い殻、ボタンなどが落ちていると誤飲のリスクがあるので要注意です。
まとめ
タイニープードルは、プードルの4つのサイズのなかでも、トイプードルをさらに小さくしたわんちゃんです。
可愛い見た目、そして愛嬌のある人懐こい性格で飼い主さんをいつも笑顔にしてくれます。
頭も良いのでしつけもしやすく、愛情を注ぐほどに信頼関係も深まるでしょう。
また、タイニープードルは超小型ならではの注意ポイントがたくさんあります。
体が小さくケガをしやすいため、タイニープードルの特徴を考えた飼育環境づくりをしてあげてくださいね。
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