暑さに強い犬の特徴と犬種を解説

2022.05.29

暑さに強い犬の特徴と犬種を解説

年々気温が上昇しており、ペットの体調も心配になりますよね。 犬は基本的に暑さに弱い生き物です。 それぞれの犬種の特徴に合わせて、暑さ対策をおこなっていくことが大切になります。 正しい暑さ対策を行い、ペットの健康を守っていきましょう。 この記事では、犬が暑さに弱い理由、暑さに強い犬種、夏の暑さ対策について、それぞれ詳しく解説していきます。

犬が暑さに弱い理由

暑い犬

犬は基本的に暑さに強くありません。

その理由は「汗腺」にあります。
汗腺とは汗を分泌する腺のことをいいます。
人は暑さを感じると、脇や顔などに汗をかきますよね。
そうして汗をかき、水分を蒸発させることによって体温を下げる体の仕組みになっています。

しかし、犬は足の裏側、つまり肉球にしか汗腺がありません。
つまり、水分を蒸発させることのできる部位が限られており、人と比べて体温を下げる効率がとても悪いです。
その分、体温が上昇すると、舌を出して「ハアハア」と素早く呼吸することで舌から水分を蒸発させて体温を下げています
とはいえ、口と肉球からしか水分を蒸発できない犬にとって、日本の暑さは大敵です。

また、脱ぎ着できる服ではなく、身体中を毛でおおわれているため、サマーカットなどの対策も必要になります。
犬が暑さに弱い理由を知ることで、より適切な暑さ対策を行えるようにしましょう。

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暑い季節になってくると、気になるのが熱中症です。 特に犬は全身を豊かな被毛でおおわれているため、熱がこもりやすく熱中症には特に注意がひつようになります。 人は汗をかくことにより、体温を下げて体温調節をしますが犬は汗をかくのでしょうか? 犬の汗についてと体温調節の関係について紹介します。

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比較的暑さに強い犬の特徴

暑さに強い犬にはどんな特徴があるのでしょうか?
犬は基本的に暑さ弱い生き物ですが、中には比較的暑さに強い特徴を持つ犬種もあります。
気温が高い環境には耐えられるけど、湿度が高い環境は苦手、など犬種によっても苦手なものが異なるので、それぞれに合わせた対策が必要になります。
これから新しく犬を家族に迎えようとしていたり、すでに犬と一緒に暮らしていたりする場合は、その子が比較的暑さに強いのか、弱いのか、チェックしてみてください。

◆成犬

子犬の頃は体温調節機能が未熟なので、熱さや寒さに弱いです。
一方で成長した大人の犬(成犬)であれば、体温調節機能も確立されているので、ある程度の気温に耐えることができます。
ただ、暑さに強いといっても、子犬の時期に比べると、という話にすぎないので1日の温度差が激しい空間での飼育はやめましょう。
暑さに強いから安心と思わずに、犬の様子をしっかりと観察し、適切な温度管理をしてあげてください。

◆マズルが長い

マズルとは、口と鼻にかけての部分を差し、鼻と口が前に出ているような犬をマズルが長いと表現します。
犬は「ハアハア」という口呼吸によって水分を蒸発させ、体温の低下を図るので、口呼吸のしやすいまずルの長い犬種は、比較的暑さに強いといえます。
パグのように鼻がつぶれているような犬種は、口を大きく開くことができず水分を蒸発させにくいため、暑さに強いとはいえません。

◆狩猟犬

狩猟犬とは、鳥や獣を狩るときに使用される犬のことを指します。
狩猟犬は、狩りをする犬ということもあり、嗅覚や運動神経に優れており、他の犬に比べて体力があります。
体力があると暑さ寒さに耐えることができるので、狩猟犬は暑さに強いといえます。
猟犬としての歴史を持つ犬種は、暑さに強いぶん、非常にエネルギッシュで運動量もかなり多いので、ドックランなどへ積極的に出かけてストレスを発散させる必要があります。

◆短毛種

暑さに強い犬は、短毛種に多いです。
人間のように自由に服を脱ぎ着できればいいですが、犬はそういうわけにはいきません。
長毛種は分厚い毛皮を着ているのと同じなので、熱が身体にこもってしまいます。
一方で、短毛種であれば毛が短いおかげで、体温がこもりにくいため、比較的暑さに強いといえます。
長毛種の犬にはサマーカットなどを施すなど、毛皮を軽くする対処が必要です。

◆原産国が暑い国

暑い国が原産の犬種は、暑さに耐えられるように品種改良されているため、暑さに強いです。
暑さに強い犬種を飼育したいと思っている場合は、犬種の減産について調べてみるといいかもしれません。
ただし、暑さに強いとはいえ、どれだけ暑くても大丈夫というわけではないので、他の犬と同様に、適切な暑さ対策を施す必要があります。


暑さに強い犬種

柴犬

ここまで、暑さに強い犬の特徴についてまとめてきました。
暑さに強い特徴を持つ犬種には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、それぞれの犬種が持つ特徴について紹介していきます。

◆柴犬

従順な性格と、古風で愛らしい外見が人気の柴犬。
古くから日本に存在している犬種で、日本の気候に適した性質を持っています。
日の当たらない場所に小屋を設置するなどして、室外で飼われていることも多いです。

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◆ビーグル

とろんとした瞳と垂れ耳がチャームポイントのビーグル犬。
身体はそれほど大きくありませんが、骨が太くがっしりとしており、猟犬として活躍していた歴史を持っています。

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◆ジャックラッセル

コーギーにも似た短めの足と、賢い性格で人気なジャックラッセル。
原産国はイギリスで、1年間猟犬として活躍できるように改良されてきました。
比較的暑さには強いですが、湿度が高い場所は苦手な犬種なので、室温だけでなく湿度にも気を配ることが大切です。

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◆ダルメシアン

101匹わんちゃんで知られる、黒ぶち模様が愛らしいダルメシアン。
短毛種の中でもとくに毛が短い犬種なので、熱がこもりにくい性質を持っています。
そのぶん紫外線には弱いので、日が照っている時間帯の散歩は避けましょう。

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◆サルーキ

引き締まったボディと、特徴的な耳が美しいサルーキ。
原産国は中東で、暑さの厳しい場所の出身なので、日本の高温多湿な気候にも比較的強いです。
足が長いぶん走るスピードもあるので、運動好きな人にピッタリの犬種です。

◆イタリアングレーハウンド

愛くるしい表情と、穏やかな性格が人気のイタリアングレーハウンド。
脂肪がほとんどついていない身体つきなので、暑さに強いです。
暑さに強い一方で、寒さには弱い犬種なので、冬場は服を着せるなどの対処が必要です。

◆バセンジー

落ち着きがあり媚びない性格で、猫のような犬と評されることのあるバセンジー。
原産国は中部アフリカで、1年中温かい場所の出身なので、比較的暑さに強いです。
毛も短くお手入れの手間がかからない犬種です。

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暑い夏に向けて犬の暑さ対策

日本の夏はどんどん気温が上昇し、人間はもちろんペットにとっても辛い季節になりました。
熱中症などを発症することにより命を落とすペットも多いです。
適切な暑さ対策をとることで、犬の命を守れる環境を整えましょう。
ここからは、暑い夏に犬を守る方法について紹介していきます。

◆冷却グッズを使う

ひんやりマットや、保冷剤付きの首輪など、犬用の冷却グッズは様々あります。
冷却グッズだけで暑さ対策することは難しいかもしれませんが、冷却グッズを活用することで、より快適な環境整えることが可能です。
例えば、散歩に出かけるときに冷却効果のある胴着を着せたり、コンクリートで火傷しないように靴下を履かせるなど、アイテムも活用場面も多岐に渡ります。
冷暖房機能付きの小屋なども存在するので、住環境に合わせて冷却グッズを活用してみてください。

●おすすめ商品
クールひんやりアルミボード L

電気を使わない省エネクール用品。体の熱がボードに移るので、心地よくて快適です。安全・清潔に使える、冷却放熱効果に優れたアルミボードです。

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クマさんのジェルクッション L

柔らかなハニカム構造で衝撃を吸収。蒸れにくく長時間座っても楽な体圧分散マットです。

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◆室温や湿度を一定に保つ

室温25℃程度、湿度50%程度が快適な温度とされています。
外出の際、部屋の冷房を切って出かけたら、お留守番をしていた犬が熱中症になってしまった、なんていうケースも多いです。
人が部屋にいない間も、犬の健康を守るために空調を点けっぱなしにする方が安心です。
部屋をキンキンに冷やす必要はないので、ほんのり涼しいくらいの室温を保ち、快適な室温を保ちましょう。
電気代等が気になる気持ちもわかりますが、夏の間の電気代よりも、犬の健康の方が大事なのではないでしょうか。

◆ケージを涼しい場所に移動する

犬を留守番させるときにケージに入れる飼い主さんも多いです。
ゲージの場所を、日当たりの悪い部屋や、廊下などの涼しい場所に設置するだけでも、暑さ対策には有効です。
空調のある個室にゲージを設置すれば、広いリビングを冷やすよりもコストを抑えて空調を使用することが可能なので、そういった工夫をしましょう。
なかなか涼しい場所がない場合は、遮光のカーテンを窓に取り付けたり、マットなどの冷却グッズを活用するなどして、犬が暮らしやすい環境整えてあげるようにしてください。


まとめ

ここまで暑さに強い犬の特徴や、暑さ対策についてまとめてきました。
人間以上に暑さに弱い犬と暮らすためには、入念な暑さ対策が欠かせません。
比較的暑さに強い犬種であっても、暑さ対策は必ず必要です。
熱中症を引き起こすと命の危険にも繋がります。
愛犬の命を守るために、毎年の暑さ対策を適切に行うことで、安心安全に長生きできる環境を整えてあげましょう。



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