犬がブラッシングを嫌がる!理由と嫌がらないブラッシングの方法

2022.06.18

犬がブラッシングを嫌がる!理由と嫌がらないブラッシングの方法

愛犬がブラッシングを嫌がるのには、理由があります。トラウマがあったり、ブラシをおもちゃだと思っていたり。しかし、ブラッシングには、スキンシップや、病気・ケガの早期発見などたくさんのメリットがあるので、ブラッシング嫌いは克服したいですね。今回は、犬がブラッシングを嫌がる理由をご紹介し、ブラッシング嫌いを克服するための方法および犬が嫌がらない正しいやり方を解説します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

【目次】
1.なぜ犬はブラッシング嫌がる?

2.犬がブラッシング嫌がる理由
 2-1.触られたくない
 2-2.トラウマ
 2-3.道具が合っていない
 2-4.ブラシをおもちゃだと思ってる
 2-5.病気やケガがある

3.犬にブラッシングするメリット
 3-1.スキンシップによりコミュニケーションが取れる
 3-2.抜け毛を減らす
 3-3.ホコリや花粉を取り除く
 3-4.ノミ・ダニを取り除く
 3-5.血行促進
 3-6.皮膚病やできものなどのチェックができる

4.犬にブラッシング嫌いを克服させる方法は?
 4-1.日頃からスキンシップをする
 4-2.道具に慣れさせる

5.犬がブラッシングを嫌がらない正しいやり方
 5-1.犬に合った道具を選ぶ
 5-2.ブラッシングの手順

6.まとめ

なぜ犬はブラッシング嫌がる?

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ブラッシングをしようとすると不機嫌になって唸ったり、暴れたり、噛んだりする愛犬に悩んでいる飼い主さんは、少なくありません。
では、何故犬はブラッシングを嫌がるのでしょうか?
端的に言えば、犬にとって不快だからです。具体的には、単純に体に触られたくない、過去に嫌な思いをしたトラウマがある、道具が合っていないなどネガティブな理由もある一方で、ブラシをおもちゃだと思っているかもしれません。


犬がブラッシング嫌がる理由

ここでは、ブラッシングを嫌がる理由を一つひとつ、具体的に見ていきましょう。

◆触られたくない

ブラッシングを嫌がる子は、そもそも体に触られることに慣れておらず、触られたくないと思っている可能性があります。
犬同士の接し方を見ていると分かりますが、ボディーランゲージを使ったり吠えたり、本来、犬は体を触れ合わせないコミュニケーションを取っています。
飼い始めたばかりでまだ人馴れしていなかったり、以前に触られた時に嫌な思いをしたことがあったりすると、触られること自体が嫌でブラッシングを嫌がるのです。

◆トラウマ

犬は基本的に、数秒前の記憶までしか覚えていられないと言われています(短期記憶)。
しかし、嬉しかったことや楽しかったこと、逆に辛かったことや怖かったことなどは、経験と結びつけて長く覚えています(長期記憶)。
そのため、過去にブラッシングやマッサージで痛い思いや怖い思いをしたことを覚えていて、それがトラウマになっている場合があります。例えば、毛玉を引っ張られて痛い思いをした、大人しくしていないと叱られて怖い思いをしたなどの経験です。

◆道具が合っていない

ブラッシングの道具には、材質や硬さの異なるさまざまな種類があります。ブラシの種類が犬種や毛質、毛の長さに合っていないと、不快に感じて嫌がる原因になります。

ピンブラシ

名前の通り、ピンが並んでいて人用のヘアブラシのような見た目のブラシです。ピンの先端は丸くなっているため、皮膚を傷つけにくく、初心者向けのブラシと言えます。
背中など広い面には適していますが、顔や足周りなどの細かい部分には適していません。

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●ピン先でしっかり被毛をブラッシングできます。
●長毛種特有の美しくて健康な被毛のための必需品。
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●長時間でも使いやすく、手が疲れにくいハンドル。

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獣毛ブラシ

豚毛など獣毛を使ったブラシで、柔らかいのが特徴です。基本的にどこでも使用できる万能タイプと言えます。ソフトタイプとハードタイプの2種類があり、ソフトタイプであれば顔周りでも安全に使用できます。
使用に向かない部位は特に無く、全身、顔周りなど部位を選びません。

ラバーブラシ

ゴム製で柔らかく、マッサージ効果も期待できるブラシです。
多くの商品はゴムのいぼ部分が太い面と細い面があり、細い方は背中など毛の深い部分ではあまり効果がありません。
お尻などの広い面には、太い方を使いましょう。一方、太い方は、顔周りなどの細かい部分には向いていません。足、耳、顔には、細い方を使ってください。

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わんちゃんの抜け毛が気になる方へ。
ラバーブラシはゴムが毛を絡めとる抜け毛のお手入れに最適なブラシです。
ブラシ自体も柔らかいため皮膚を傷つけません。
短毛種のマッサージや、シャンプーブラシにもおすすめです。

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スリッカーブラシ

細かい「くの字」状の針金がついているブラシです。ソフトとハードの2種類があります。目が細かいため、よく毛が取れます。
ただし、ハードは皮膚を傷つけやすくて初心者には使いづらいため、ソフトがおすすめです。
背中などの広い面には向いていますが、顔や足などデリケートな部分には適していません。

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コーム

櫛のことで、細かい目と粗い目が半々になっていることが多いです。不要な毛を掬い取るために用い、仕上げにも適しています。
さらに目の細かいノミ取りコームもあります。
背中などの広い面には適していますが、足や顔周りでの使用には注意が必要です。特に耳が挟まると危険なので、気をつけましょう。また、関節に当たらないようにしてください。

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長毛種の毛並みを整えるのに最適!
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◆ブラシをおもちゃだと思ってる

犬種によって程度は異なるものの、犬には本来、動くものを追いかける本能があります。
そのため、飼い主さんが動かすブラシが獲物に見えて、おもちゃになっているかもしれません。子犬の頃は何でもおもちゃになるため、特に勘違いしていることが多いでしょう。
逆に、ブラシが大きすぎたり、ニオイ(体臭)がないため「未知の存在」と認識したりして、怖がっている場合もあります。
愛犬の様子を観察して、遊んでいるのか、怖がったり怒ったりしているのか見極めるようにしましょう。

◆病気やケガがある

病気やケガで、触られると痛い部分があるのかもしれません。
それまで嫌がらなかったのに急に嫌がるようになった、特定の部位を触ると嫌がるなどの場合には、病気やケガなどの不調を抱えている可能性があります。
病気やケガに気づいたら、すみやかに動物病院を受診してください。


犬にブラッシングするメリット

愛犬が嫌がっていても、ブラッシングをする必要があるのでしょうか?答えは、「ある」です。ブラッシングには、いくつものメリットがあるからです。

◆スキンシップによりコミュニケーションが取れる

触れ合うことによって愛犬とのコミュニケーションを取ることができ、より良い関係を築くことができます。

◆抜け毛を減らす

毛並みを整えて、日々抜け落ちる被毛の量を減らします。

◆ホコリや花粉を取り除く

ホコリや花粉を取り除くことで、皮膚の衛生状態を良好に保ったり、アレルギーを予防・緩和したりすることができます。

◆ノミ・ダニを取り除く

被毛についたノミやダニを取り除き、刺し傷による皮膚炎や感染症を予防することができます。

◆血行促進

マッサージ効果から血行が促進され、ストレスの解消にもつながります。

◆皮膚病やできものなどのチェックができる

抜けた被毛を取り除き、皮膚への風通しを良くします。風通しがよくなることで、皮膚トラブルの原因を抑えることにつながります。


犬にブラッシング嫌いを克服させる方法は?

◆日頃からスキンシップをする

触られること自体に慣れていないわんちゃんには、まず日頃からスキンシップを取ることから始めましょう。
嫌がる場所に強引に触れようとすると、愛犬は嫌な思いをするだけではなく、飼い主さんを「嫌なことをする人」と思って信頼関係が崩れるかもしれません。
たくさん遊んであげた後に一緒に寛いでいるときなど、飼い主さんもワンちゃんもリラックスしているときにスキンシップを取るようにしましょう。
また、焦らず、少しずつ、触られることに慣らしていくのもポイントです。
優しく声をかけながら、愛犬が触られても嫌がらずリラックスできる部位から撫でてあげて、触られることは良いこと・嬉しいことという経験を積み重ねていきましょう。

◆道具に慣れさせる

ワンちゃんが道具を怖がっているなら、道具に慣れさせることから始めましょう。慣れるまでは、そのブラシで無理にブラッシングをしないようにしてください。
最初は、ブラシを置いた場所から50cmほど離れた場所に、大好きなフードやおやつを置いて様子を見ます。わんちゃんが食べたら、置く場所をブラシに少し(10cmほど)近づけ、徐々にブラシとの距離を縮めていきましょう。
道具に慣れたら、片手や知育玩具を使ってフードを食べさせながら、ブラシをさりげなく体に当てます。道具をおもちゃにしてしまう子は、ここからスタートしましょう。
ご褒美用のフードを食べている間に、ブラシが犬の視界に入らないように、後ろからそっと体に触れてみます。
触れても問題なくなってきたら、片手や知育玩具を使いながら、少しずつ練習しましょう。2人で行うと、1人がフードを与える役をできるのでおすすめです。


犬がブラッシングを嫌がらない正しいやり方

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◆犬に合った道具を選ぶ

犬種や被毛の長さ、毛質によって使う道具は異なります。

長毛種

抜け毛取りにはスリッカーブラシを使い、もつれをほぐすにはピンブラシ、毛並みを整えるためにはコームを使います。

短毛種

ピンの先端で皮膚を傷つけないよう、スリッカーブラシの使用は避けましょう。
皮膚への負担の少ないラバーブラシや獣毛ブラシがおすすめです。

スムースコート

短毛種の中でも、特に被毛の短い犬種です。
被毛の汚れを取るには、ブラッシングよりタオルで拭く方がよいでしょう。毛並みを整えるためには、獣毛ブラシを使用します。

ワイヤー種

抜け毛取りには、スリッカーブラシを使います。
換毛期には、スクラッチャーを使って抜け毛を取りましょう。

カール種

トイプードルなど、被毛が撒き毛状になっている犬種です。
ブラシに被毛が絡みやすいので、ピンブラシやコームを使いましょう。

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【トリマー監修】犬のブラッシングブラシ・コームの種類と選び方は?

犬の被毛や皮膚を健康に保つためには、毛質にあったブラシを使ったブラッシングが欠かせません。 ブラッシングは被毛を健康に保つと同時に、皮膚のトラブルの早期発見や、ノミ、ダニ予防、毛玉防止による皮膚病の予防など様々なメリットがあります。 毎日ブラッシングを行う事が望ましいですが、難しい場合には週1~2回は行うことをおすすめします。 ブラッシング用ブラシには、スリッカーブラシ、コーム、ピンブラシ、ラバーブラシなど多種多様なブラシがあります。 ブラシの選び方や、ワイヤーヘア、ヘアレスドッグの場合のケア方法など、犬のブラッシングについてご紹介します。

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◆ブラッシングの手順

◎背中・腰・横腹・首の後ろ
アンダーコートが抜けるので、毛をかき分けながら、腰から背中、首の順で行います。
ブラシはブラッシングする面と平行にして、毛の流れに沿って行ってください。逆毛で行うと、皮膚を傷つける恐れがあるのでNGです。
スリッカーブラシやラバーブラシを使用します。

◎足周り
他の部分に比べて毛の薄い足の周辺は、嫌がるようなら無理に行う必要はないでしょう。
細いタイプのラバーブラシか、獣毛ブラシで優しく行いましょう。また、骨が出ているかかとなど関節部分には当たらないように気をつけてください。刃の固いものは、おすすめできません。

◎太もも~お尻周り
肛門や、オスなら睾丸、メスなら陰部にブラシが当たらないように注意します。
太ももにはスリッカーブラシ、肛門周りには獣毛ブラシを使いましょう。

◎しっぽ
毛量は多いですが身の部分は細いので、ブラシが当たる部分は少ないです。このため、強くブラッシングをすると皮膚を傷つけてしまうので注意してください。
スリッカーブラシを使い、毛の流れに沿って行うほか、横向きや斜め方向に行ってもいいでしょう。
尻尾を引っ張りながら行うのは、NGです。

◎首周り
横首、前首、肩、胸は、顎を支えながら行いましょう。
スリッカーブラシを用いて、毛を逆立てないように、毛並みに沿って、毛をかき分けながら行います。

◎顔周り
目などにブラシが当たると危険です。顎の下を支えて、獣毛ブラシを使いましょう。
耳の下部分は抜け毛が多いのでコームの目の細かい部分を使用すると良いですが、コームの歯の間に耳を挟んでケガをする事故もあるので注意が必要です。
耳の裏は、4本の指で耳裏に土台を作って親指で支え、根元から先端に向かって優しく行いましょう。

◎お腹周り
お腹周りはあまり毛が生えていないので、獣毛ブラシやラバーブラシでさっと行えばよいでしょう。


まとめ

ブラッシングには、抜け毛を取り除いて皮膚の状態を良好に保つほかに、飼い主さんとのコミュニケーションや病気・ケガの早期発見などのメリットがあります。
ブラッシングを嫌がるワンちゃんは少なくありませんが、ぜひ、ブラッシング嫌いを克服して愛犬の健康を保ち、良好な関係を築いてくださいね。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。

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