1.犬用の腹巻の効果
2.犬用の腹巻の使い方
2-1.サイズを測って犬のお腹にフィットするものを選ぶ
2-2.どうやって犬に着せるの?
2-3.オスの場合、おしっこはどうするの?
3.犬にも冷え性があるってホント?
3-1.冷え性ってどんなもの?
3-2.寒がりの犬種は冷え性になりやすい
3-3.特に老犬の場合は「冷え」を感じやすい
3-4.犬の冷え性はとても深刻です…
4.犬が“冷え”を感じるとどんな症状が現れるの?
4-1.寒くて震える
4-2.肉球や足、耳が冷たくなる
4-3.水を飲む量が減ってくる
【掲載:2022.09.30 更新:2023.02.24】
犬用の腹巻の効果
犬の寒さ対策として「犬服」もいいのですが、排泄しやすいようにお腹を覆わないことが多いです。
しかし、犬の体のなかでも冷えやすいと言われているのが、被毛が薄くなっているお腹。
腹巻なら、冷えやすい部分を中心的にカバーできるでしょう。
また、「体が締め付けられる」と感じているのか、洋服が苦手なワンちゃんも多いかもしれません。
腹巻きなら、体全体を締め付けることなく、温めたいお腹だけに取り付けることができます。
人間にも同じことが言えますが、お腹が冷えると内臓の動きが弱まり、さらに血流が悪くなる…と悪循環です。
腸内環境の悪化で、下痢を起こすかもしれません。
お腹を温めて腸の働きを良くすることで、体温もアップします。
実は、体温が1度あがると免疫が5倍にも6倍にもなると言われています。
愛犬の冷えには、「お腹を温める腹巻」はとても効果があるのです。
また、腹巻は、犬の体を安全に温められるというメリットがあります。
冬に愛犬が冷えを感じている場合、暖房やペット用のヒーター、湯たんぽなどのアイテムがあります。
ただ、電気を使ったヒーターは使い方を間違うと低温やけどの心配があるかもしれません。
腹巻なら、お腹をほんのり温めることができ、ゆっくりとじっくりと体温をあげていくことが可能です。
犬用の腹巻の使い方
◆サイズを測って犬のお腹にフィットするものを選ぶ
さまざまなサイズがある市販の犬用腹巻。
伸び縮みはするものの、愛犬の腰回りに合ったものを選ばなければ「圧迫されて苦しい」「締め付けられる感じできつい」と愛犬が不快に感じている可能性もあります。
冷えたお腹をサポートする意味で選んだ腹巻が、逆にお腹の負担とならないように注意しましょう。
腰回りのサイズをきちんと測って、愛犬にフィットするものを選んでくださいね。
◆どうやって犬に着せるの?
犬用腹巻には、人間のレッグウォーマーのような伸縮性のあるタイプ、ベルトタイプなどがあります。
犬を抱っこして着せるのが難しい場合は、座った体勢でも脱着ができるベルトタイプがおすすめです。
マナーベルトのようにマジックテープが付いていれば、着脱もしやすいでしょう。
また、腹巻をつけたまま犬が動くと、「ズレる」「脱げる」ということもあります。
そんなときには、洋服と一体化した腹巻もいいかもしれません。
体全体を覆いながら、ズレることなくお腹も守ってくれるでしょう。
◆オスの場合、おしっこはどうするの?
男の子の場合、腹巻をつけているとおしっこで汚れることがあります。
飼い主さんが気づかずにいると、おしっこの水分が腹巻に浸透して冷たくなり、逆にお腹が冷えるかもしれません。
「おしっこが腹巻に引っかかりそう…」という心配があるときは、愛犬が排尿の素振りを見せたタイミングでさっと脱がせてあげましょう。
でも、腹巻をつけている間中、愛犬から目を離さず、おしっこの予感を見逃さないのは難しいものですよね。
そこで、「濡れたときの洗い替えを準備しておく」という方法もあります。
腹巻をしたことで愛犬が不快にならないように、気を配ってあげてくださいね。
犬にも冷え性があるってホント?
皮膚が被毛に包まれていることから、人間よりも寒さには強そうなイメージがある犬。
寒い冬にも元気にお外で散歩している姿を見ると、「冷え」とは無縁なのかと思ってしまいます。
でも、犬によっては寒さにはめっきり弱い子もいて、犬によっては冷え性になるのです。
◆冷え性ってどんなもの?
血液が体の末端まで届かずに、手足が冷えて寒さを感じる状態です。
人間では、筋肉量が著しく減ってくる高齢の人や、年齢は若いものの「もともと筋肉が少ない」といった?やせ型の女性などに、冷え性はよく見られます。
手足はもちろん、体全体が温まらないため、本来は暑いはずの季節でも「寒い」と言って厚着をするなど、冷え性は軽視できない症状です。
また、体の末端が冷えるタイプのほか、内臓が冷えるタイプなど、その症状はさまざまです。
◆寒がりの犬種は冷え性になりやすい
犬の大きさや体質はさまざまですから、寒さに強い犬もいれば、寒がりの犬もいます。
人間でもそうであるように、気温・室温の条件が同じ環境にいても、冷え性を発症するかどうかは異なります。
特に、寒さに弱い“寒がり犬”は冷え性になりやすいと言えるでしょう。
寒がり犬の代表と言えば、「原産国が暑い地域の犬」や「小型犬」、「子犬」、「老犬」などです。
また、長毛種よりも短毛種の方が寒さを感じやすいと言われています。
これらの条件が重なった場合、さらに寒がりで冷え性になる確率も高まってしまうでしょう。
◆特に老犬の場合は「冷え」を感じやすい
若い年齢の犬の場合、散歩や遊びで運動量も十分にあります。
ふだんの運動で筋肉も程よくついていますから、血液が滞りにくいでしょう。
しかし、年齢を重ね、いわゆる老犬世代に突入すると、筋肉も落ちます。
常に血流が悪い状態、そこに寒さが加わると、さらに「冷えた体」となるのです。
◆犬の冷え性はとても深刻です…
体が冷えてしまう冷え性。
特に冬に「手先が冷たい」「暖房をしても寒い」という症状に辛さを感じる方もいるのではないでしょうか。
ただ、人間の場合、「寒いから上着を着よう」「暖房の温度を強めよう」「寝る前に湯舟にゆっくり浸かろう」「靴下を履こう」など、寒さを改善しようと自分自身で考えて取り組むことができます。
でも、犬は自分では対策ができません。
そこで飼い主さんが何かしらの対策をしてあげることが大事です。
犬が“冷え”を感じるとどんな症状が現れるの?
犬は、寒いことを言葉で伝えてくることはありません。
そのため、飼い主さん側で犬が寒いと感じている症状を覚えておくようにしましょう。
◆寒くて震える
寒くて思わず身震い、そんな症状は人間にもありますよね。
犬も寒ければ震えます。
小刻みに体を揺らすことで熱を作り出す本能的な行動です。
特に、南国原産で超小型犬のチワワは寒さや緊張で震えることがよくあります。
◆肉球や足、耳が冷たくなる
人間の冷え性と同様に、犬も体の末端が冷えてきます。
肉球や足、耳に触れたとき、冷たければ、冷えを感じている可能性が高いです。
◆水を飲む量が減ってくる
寒さを感じると、水を飲まなくなることがあります。
いつもならぬるいと感じる飲み水でも、体が冷えることで「冷たい」と思うのかもしれません。
犬が寒がっている!犬の冷え性対策とは?
犬が寒がっていたら、まずは体が温まるように対策しましょう。
毛布などのふわふわした素材の布地をそっとかけてみてください。
背中側はもちろんですが、毛が薄いお腹側にも布地があたるようにすると温まります。
洋服の着用やケージを毛布で覆うのもおすすめです。
また、犬の近くに温度計を設置、暖房や冷房の設定温度を調整して室温をあげましょう。
夏の冷えの場合、「冷房の風が直接あたる」というケースもあります。
飼い主さんがいる場所が適温でも、直接風があたる犬は冷え冷え…という温度差が発生していることもあるので注意しましょう。
そのほか、ペット用のヒーターや湯たんぽで温めるなどの方法も試してみてくださいね。
まとめ
犬の冷えは、冬はもちろん、夏でも起こるものです。
体が冷えると血流が悪くなって、犬の体に異常が見られるようになります。
特に、寒がりの犬種、高齢犬&小型犬などは体温調整がしにくいため、より「寒い」と感じているかもしれません。
寒さ対策にはさまざまな方法がありますが、犬の冷えやすいお腹を守るときに効果があるのが腹巻です。
また、腹巻は基本的に負担が少ないアイテムですが、「長時間使って蒸れる」「サイズが合わなく苦しい」などにならないように、飼い主さんの目の届く範囲だけで使ってみてくださいね。
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