バリエーション豊かな人気犬種チワワ！どんな種類がいるの？

チワワの被毛の種類

トイプードルやポメラニアン、マルチーズなどの人気犬種と肩を並べて愛され続けている、小型犬のチワワ。
愛犬として家族に迎え入れている家庭も多ければ、飼育のしやすさから多頭飼いをしている愛犬家の方も少なくないでしょう。
チワワはメキシコ原産の犬種で、世界でも最小の純血種としても有名です。その体高は12～20cm程、体重は1.5～3kg程と本当に小さくて軽いワンちゃんです。
小さい身体に対して大きな耳や目、アップルヘッドという特徴も持ち合わせており、活発で献身的、臆病な反面勇敢で警戒心が強い、といった性格をしています。

男の子はやんちゃ・わんぱくで攻撃性が高い、女の子は賢く大人しい、といった性別ごとに多くみられる性格も挙げられますが、もちろん個体によって差があります。
そして被毛ですが、犬がもつ被毛の生え方には、毛が抜けにくい「シングルコート」と、毛が抜けやすい「ダブルコート」の種類がありますよね。チワワの場合はダブルコートに属します。そしてそこから更に、2種類の被毛タイプ（毛質）に分けられるのです。それぞれ紹介していきますので、チェックしていきましょう。

◆チワワの被毛①スムースコート

被毛タイプの一つ目が、スムースコートです。短毛で、ツルツルと滑らかな毛質を特徴としてもっています。スムースヘアードとも呼ばれていますね。
短毛のため身体のラインがハッキリと見えやすく、全体的にスッキリとした印象が感じられます。
光沢感のある滑らかな触り心地のよい毛並みは、癒されること間違いなしでしょう。ブラッシングやシャンプーなどの被毛のケアも比較的簡単に行えます。
暑さよりも寒さを苦手とする場合が多いので、冬はできるだけ防寒対策をしたり、暖かい時間帯に散歩するようにしましょう。

◆チワワの被毛②ロングコート

もう一つの種類をロングコートと呼び、こちらはスムースコートとは対照的で、全身がフサフサとしています。サラサラとした耳の飾り毛がとても特徴的ですね。

名前の通り、長毛なので優雅さが感じられるでしょう。被毛の長さを愛犬に求める場合は、こちらのタイプがおすすめです。
ただし、柔らかい毛は抜けやすく毛玉にもなりやすいです。換毛期の抜け毛もスムースコートと比べてかなり多くなるでしょう。こまめにブラッシングやお手入れをして、美しい毛並みを保つ努力をしてくださいね。
また、被毛が長いために寒さよりも暑さを苦手とする場合が多いです。夏の時期は、暑い時間帯での散歩を避けるようにしましょう。

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「短毛のスムースコート」「長毛のロングコート」と2種類の被毛タイプがあるチワワ。 どちらも可愛いですが、毛の長さよって少し印象が変わります。 それぞれの特徴と違い、魅力ポイントについて見ていきましょう。

チワワの体型（大きさ）の種類

チワワは、身体のタイプにも種類があります。大きく分けると、以下の3種類です。
それぞれ見た目の印象が違うので、飼い主さんの好みも分かれるのではないでしょうか。具体的にどんな違いがあるのか解説していくので、チェックしてみてください。

◆チワワの体格①ドワーフ

足が短く、ずんぐりむっくりとした体つきが特徴的なドワーフタイプ。細いイメージのあるチワワですが、ドワーフタイプに限っては、少ししっかりとした体型に見えるでしょう。

◆チワワの体格②ハイオン

手足が細く、か細いイメージがピッタリの体型がハイオンタイプです。細いだけでなく、足が長いという特徴もあるので、正にスレンダーなモデル体型といえるでしょう。

◆チワワの体格③スクエア

手足が短すぎず長すぎず、ちょうど良い体型が特徴的なのが、スクエアタイプです。ドワーフとハイオンのちょうど真ん中の体型だといえます。ちなみにこのスクエアタイプは、チワワの中でも販売価格が高めなようです。加えて人気も高いので、一番見掛けるタイプの種類かもしれませんね。

◆チワワの体格④スタンダードより小さいチワワ

上記三種類の他に、ティーカップ・極小チワワという呼び名も聞いたことがあるかもしれません。
通常のチワワの理想体重が1.5～3kgなのに対し、極小チワワは1.5kg以下の個体を指すことが多いのですが、犬種としては非公認となるので覚えておきましょう。
平均寿命はチワワ同様10～16年とはいわれていますが、極小チワワは身体が小さく骨が細いです。低血糖や骨折のリスクが通常のチワワと比べて高い上に、寒さにも更に弱いと認識しておいてください。
食事や室温管理などは常に必要です。何らかの異常を感じた場合は、すぐに対処できるよう環境を整えておくことがすすめられます。

チワワの毛色の種類

前述したように、チワワは毛色のバリエーションも豊富な犬種です。
単色・パーティーカラー・タンやトライ、などに大きく分けられますが、単色だけでも6種類程存在するのです。
毛色によって見た目の印象も大きく変わってきます。例えばロングコートチワワ同士でも、被毛のカラー次第で別の魅力を感じたり、模様によって表情も変わって見えたりと、その可能性は無限大なのです。
それぞれの毛色を紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。

◆チワワの毛色①単色

基本的にチワワは、2色以上の毛色が混ざる場合が多いため、単色は珍しい毛色だといえます。
スタンダードだともいわれる「クリーム」も、実は他の色が混ざっている場合が多かったり、子犬の頃は単色でも成犬になったら2色になった、というケースも珍しくありません。
このように珍しい全身単色タイプは、チワワの中でも人気が高いようです。単色として存在するカラーは以下の通りです。

• ブラック
• クリーム
• ホワイト
• レッド
• フォーン
• チョコレート

◆チワワの毛色②2色（パーティーカラー）

パーティーカラーとは、2色の色が入っている状態の毛色を指します。チワワの場合、ブラック＆ホワイトが高い人気を誇っていますね。
パーティーカラーの個体には、いわゆる麿と呼ばれる眉部分の模様を持つ子も多いため、一見タンとの違いが分かりにくいかもしれません。実際、ブリーダーによって決められるため、タンの色がほんの少し混ざっている状態であれば、ブラック＆ホワイトとされるケースもあるようです。

◆チワワの毛色③3色（トライカラー・タンカラー）

トライカラーとは、名前の通り3色の色が入っている毛色の状態をいいます。トライカラーの中では、ブラック・タン・ホワイトが人気色といえるでしょう。ちなみに、チョコレート・フォーン・ホワイトは珍しいタイプなので、ペットショップなどの店頭ではあまり見かけないかもしれませんね。
次にタンカラーですが、タンが指すのは眉・目の部分や頬の周辺に入る、黄褐色（渋色・淡い茶色なども）の模様のことで、ブラックタンは全ての毛色の中でも上位の人気を誇っています。飼育されている方も多いので、お散歩中にもよく見かけるのではないでしょうか。
タンの中では、イザベラ・タン、ブルー・タンが珍しく、店頭では中々みられないレアカラーだといえます。

◆チワワの毛色④その他の毛色

紹介してきた毛色以外にも、ブリンドル・スポット・イザベラ・セーブル・マールなど、他の毛色がチワワには存在します。
全体的にみてもかなり珍しい毛色が「ブリンドル」です。虎のような模様をしている毛色で、性格にはカラーというより模様の種類のことを指しています。

◆マールは要注意

珍しい毛色ときくと特別さを感じて、どうしても手に入れたい！と考える方も少なくないでしょう。
しかしチワワの珍しい毛色の個体には、生まれつき身体が弱くなってしまう可能性をもつ色もあるのです。

特にブルー系の色やマールには、健康欠陥が生じる確率が他の毛色に比べて断然高いといわれています。
ちなみにマールは、とてもキレイでおしゃれな毛色なのですが、実は日本の犬種スタンダードでは認められていないカラーなのです。
JKC（一般社団法人ジャパンケネルクラブ）でも、「高い確率で致死・難聴などの健康欠陥が生じる」と言われており、マール同士の交配は避けるようにされています。
もちろん、全ての個体に症状が現れるわけではありませんが、マールの子を迎える場合には、これらの可能性を事前に頭に入れておくべきでしょう。

まとめ

バリエーション豊かな見た目や魅力的な可愛さ、さらに飼育しやすいといった点からも、高い人気を集めている犬種のチワワ。
コンパクトな外見から、手足は細い枝のようにも思えますが存在感は大樹並みで、家族にとっても大切なパートナーとなってくれることは間違いなしです。
ただし、体は小さいとはいえ抜け毛のあるタイプなので、換毛期のブラッシングなどが必要不可欠ですし、カラーによっては病気を発症する可能性も考えられるため、これらの点には注意しましょう。

身体や様子に異常を感じた場合は早めに動物病院を受診し、日頃から被毛のケアや健康管理はしっかり行ってくださいね。
様々な体型・被毛タイプ・毛色が存在するチワワは、選ぶ段階からも抜群の楽しみを得られるでしょう。生涯のパートナーとして、家族の一員となってくれる子を是非探してみてくださいね。

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