1.犬に待てを教える必要性
1-1.「待て」が必要な時とは?
3.待てが得意な犬種と苦手な犬種
3-1.待てが得意な犬種
3-2.待てが苦手な犬種
4.犬に待てを教える方法
4-1.犬に待てを教える方法①はじめて教える場合
4-2.犬に待てを教える方法②教えなおす場合
4-3.犬に待てを教える方法③何度教えてもできない場合
5.犬がなかなか待てをできない理由
5-1.飼い主の動きについてきてしまう
5-2.飼い主の中でも優劣がある
6.犬に待てを教える際におすすめのおやつ
6-1.JOYSele 総合栄養食 トレーニングごはん GOODサイン
6-2.九州産ささみ ささみジャーキー 細切り 150g
6-3.コジマ ホームメイドシリーズ プチ・ビスケット
6-4.グラン・デリ ワンちゃん専用おっとっと 各種
犬に待てを教える必要性
犬のトレーニングの中でも特に重要なのが、「待て」のコマンドだといえます。
「待て」は食事の前にさせる指示だとイメージされる方も多いかもしれませんが、実は、その待てってお預けの意味になっている事をご存じでしたか?犬にとって人間社会で、重要な待ては、愛犬を危険から守ることや他の人に迷惑をかけないことです。
トレーニング事態は難しくありませんが、飼い主さんの根気と時間は必要です。まずは、どんな時に「待て」が役に立つのかを紹介しながら、併せてその必要性について解説していきましょう。
◆「待て」が必要な時とは?
「待て」は様々な場面でとても役に立つコマンドです。
例えば、愛犬同伴カフェでのんびりしたい時や、散歩中や公園などで他の犬に対して攻撃的な様子を見せた時、更には愛犬が道路などの危険な場所へ飛び出しそうになった時など、飼い主さんと愛犬の両者にとってメリットをもたらすしつけの一つだといえるでしょう。
愛犬が「待て」を理解し習得できていれば、飼い主さんが愛犬の行動をコントロールすることができるというわけですね。
大人しく待てることで飼い主さんはストレスなく生活することができますし、何よりもトラブルを
回避したり、愛犬の安全を守るためにも大きな力を発揮するのです。
大切な愛犬の身を守るためには、愛犬の衝動的な行動を制限する必要があります。興奮によって他者や他の犬に飛びついたことでトラブルになったり、道路への飛び出しで交通事故にあうなどのケースは珍しくありません。これらを回避するためにも、「待て」は身に付けておくべきコマンドの一つなのです。
いつから待てを犬に教えられるのか
愛犬に「待て」を教えるタイミングは、「おすわり」や「ふせ」が出来るようになってからが理想だといわれています。歩いている時などに「待て」と指示を出してもできないことが多く、難易度が高くなってしまうからです。
手順としては、まずお座りや伏せをさせて愛犬の動きを止めることが先で、その状態で「待て」を教えることがすすめられます。
子犬の場合は、生後2ヶ月から、しつけのトレーニングを覚えていけるといわれています。成犬となると根気はいりますが決して無理ではないので、練習を諦めずにチャレンジしてみてください。
待てが得意な犬種と苦手な犬種
犬種ごとにもつ特性によって、「待て」が得意な犬種と苦手な犬種が挙げられるのをご存知でしょうか。もちろん犬にも個々の性格があるので個体差はあります。そのため一概にはいえませんが、参考までに紹介していきましょう。
◆待てが得意な犬種
飼い主さんに褒められるのが大好きだったり、ご褒美(おやつなど)をもらうことでモチベーションがあがるタイプは、比較的「待て」が得意な犬種だといわれています。
例えば、トイプードル、ラブラドール・レトリバー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどが代表的です。
ご褒美に与えるのは主食のドッグフードや普段与えているごはんでも良いですが、犬の反応を見て嗜好性を上げてみると良いでしょう。
◆待てが苦手な犬種
好奇心が強くて、自分がやりたいことを優先する、アクティブで興奮しやすいタイプは、「待て」な苦手な犬種だと考えられます。
例えば、柴犬、ウェルシュ・コーギー・ペンブローグ、ジャック・ラッセル・テリアなどが代表的です。
ご褒美には、普段与えていない、犬の好奇心に打ち勝てる程の最高のおやつを用意するのがおすすめです。」
犬に待てを教える方法
「待て」のトレーニングのゴールは、犬を少しの間じっとさせておくことではありません。
自身の欲求を抑えて飼い主さんの指示に従うことで「いいこと」がある、と犬に覚えてもらうことが本当のゴールなのです。
犬の欲求を抑えることは容易ではありません。しかしトレーニングを続けることで、愛犬と飼い主さんの絆はより強く深いものになっていくでしょう。
人間だって、お腹が空いたら何か食べたい!ストレスが溜まったら思いっきり遊びたい!などの欲求をコントロールするのは難しいですよね。個体によっては道のりが厳しい場合もありますが、正しい教え方とコツをしっかり覚えて、愛犬と気持ちを通わせられるようになるまで頑張ってくださいね。
それでは、「待て」のやり方を犬の状況それぞれに合わせて紹介していきましょう。
◆犬に待てを教える方法①はじめて教える場合
最初に「待て」を教える時は、6ステップで教えていくのがポイントです。
- 愛犬にリードを付け、飼い主がリードを握った状態で向かい合う。
- 「おすわり」をさせ、お座りできたら言葉だけで褒める。
- 手で「待て」のサイン(合図)を出して、同時に「待て」と指示を出す。
- 1カウント成功したら、座ったままの犬にフードを一粒与えて沢山褒める。
- 2カウント成功したらフードを与え褒める、次に3カウントとカウントを伸ばして褒めていき、「待て」の練習をしてご褒美を与えるのを繰り返す。
- 最後は犬とアイコンタクトを取って、「OK」などの開放のコマンドを与えて終了する。
「待て」のコマンドは、「OK」や「よし」などの解除の指示が出るまで動かないことが最も大切です。愛犬が途中で立ってしまった場合は、サインで戻し、立ち上がるまえの状態から再び始めましょう。
このルールを徹底して、ご褒美をあげても解除のコマンド無しでしつけを終了しないよう注意してください。
一定の場所で、維持してできるようになったら、次は、徐々に距離をとり、1~2m離れても待てるように継続していきましょう。
ちなみに「待て」の号令をかける時は、少し低めの声で言うのがコツですよ。
尚、犬の集中力は長くありませんので、一回のトレーニングは5分が適切だといわれています。一日の中で何度かに分けて、これを繰り返しましょう。
◆犬に待てを教える方法②教えなおす場合
おすわりはできるのに待てができない場合は、「動かないでいるとご褒美がもらえる」ということを認識させる所から教え直す必要があるでしょう。
最初は「待て」などの指示を言わずに、10秒くらい動かないでいられるようになったら、「待ての指示」と「動かないでいること」を結び付けていくのです。
静かな室内や庭など、誘惑が少ない場所・環境を選び、以下の手順で挑戦してみましょう。
- 「おすわり」の指示で愛犬を座らせる。
- 一瞬でも愛犬が動かないでいられる時間が経ったら、褒めてご褒美を与える。
- カウントを伸ばし繰り返して徐々にカウントを伸ばし、10カウント待てるようになったら次のステップへ進む
※失敗した場合は、失敗したカウントの1カウント前に戻り成功したら次のカウントへ進む
まず10カウントを目指し、最終的に60カウントを目指していきましょう。
◆犬に待てを教える方法③何度教えてもできない場合
ワンちゃんによっては、どうしても「待て」が苦手な子もいます。何度教えてもできない日が続けば、飼い主さんの心も折れてしまいそうになるでしょう。
まずは、教え方に誤りがないか見直し、愛犬にとって適切なトレーニング方法ができているかを確認してみてください。
いきなり長い時間に挑戦してはいませんか?まずは1舜でもそのままの姿勢で動かずにいられたら、沢山褒めてあげましょう。その後、1カウント、2カウントという風に少しずつ時間を伸ばしていくのです。
「待て」の教え方についての写真付きネット記事も沢山ありますので、様々な手順の中から愛犬に適したものを探してみるとよいでしょう。
また、どんな方法をとっても愛犬に「待て」が身に付かない場合は、プロの手を借りるのも一つの手です。周りに相談できるブリーダーさんやペットショップの方がいたら聞いてみるのもよいですし、ドッグトレーナーにお願いする方法もあります。
「待て」は犬が人間と一緒に生活する上で、必要最低限覚えさせておきたいしつけの一つともいえるので、自分だけでは無理だ!と感じる飼い主さんは、一度プロの方からアドバイスをもらってみてください。
犬がなかなか待てをできない理由
愛犬が「待て」をできない場合、犬によってその理由や原因は様々です。一般的にできない理由として考えられるケースをいくつか挙げていきますので、愛犬の悩みに近いものがないかチェックしてみてください。
◆飼い主の動きについてきてしまう
「待て」の指示を十分に理解していないために、飼い主さんの動きに釣られて動いてしまうケースがよくあります。
愛犬が「飼い主が動いたら待てを終了してよい」と、覚えてしまっている可能性もあるでしょう。
教える際には、コマンドを解除してから動いても良い、というルールを徹底しなくてはいけません。
◆飼い主の中でも優劣がある
指示を出す家族によって「待て」が成功したり失敗したりする場合は、愛犬が飼い主さんの中で優劣を付けている可能性が考えられます。
「犬が人間を下に見ている」という考えをよく聞くと思いますが、そうではなく飼い主さん自身が、一緒にトレーニングをしたくなるような魅力を愛犬に感じさせることが大切でしょう。
信頼関係をしっかり築けるように、日々愛犬と接してくださいね。
犬に待てを教える際におすすめのおやつ
愛犬が「待て」をしっかりマスターするためには、ご褒美に与えるおやつにも気を配る必要があります。おすすめのおやつを三つ紹介してきますので参考にしてみてください。
◆JOYSele 総合栄養食 トレーニングごはん GOODサイン
粒数×カロリーで、簡単に与えた分のカロリー計算ができる優れものの総合栄養食です。普段の食事と差し引きして計算できるので、ご褒美の与えすぎが心配な飼い主さんには持ってこい!フレーバーは素材のみが使用されているので、アレルギーが気になる愛犬にも安心です。さらに、食べやすいモイストタイプで、トレーニングにちょうど良い小粒タイプという点もポイントが高いですね。
◆九州産ささみ ささみジャーキー 細切り 150g
低脂肪&高タンパクという、太りにくくて美味しいおやつなので、トレーニングのご褒美には最適の商品です。九州産鶏が使用されており、厳選されたささみが丁寧に仕上げられています。至極の一品で、愛犬のやる気もアップするかもしれませんね。細切りタイプなので、千切って与えるのもおすすめです。
◆コジマ ホームメイドシリーズ プチ・ビスケット
アレルギーが少ないといわれる山羊ミルク入りの小さなビスケットです。プチサイズなので、トレーニングのご褒美としてもちょうど良い大きさで与えやすいですね。オリゴ糖やカルシウムも配合されており、国産という嬉しいおすすめポイントもあります。他にも、チェダーチーズ入り、乳酸菌入りといったバリエーションがありますので、愛犬のお好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
◆グラン・デリ ワンちゃん専用おっとっと 各種
森永製菓と共同開発した。いろんな形が楽しい、カリッと、心地よい食感のおやつ「おっとっと」です。ノンフライ製法なので1個あたり約1.1kcalだからカロリー計算もラクラク♪カリッとした咀嚼音やチキンパウダー仕上げで愛犬も夢中!愛犬の健康維持を考えカルシウムを配合。愛犬とのコミュニケーションやしつけのご褒美にぴったりです。
まとめ
「待て」をしながらよだれを垂らすワンちゃんの愛らしい動画を、メディア等で見掛けたことのある方も多いのではないでしょうか。自分の欲求を我慢して、飼い主さんの指示をしっかりきこうとする姿には、可愛さや面白さはもちろん、愛おしさを感じますよね。
ただし、「待て」は食事の際にのみ効果を発揮するものではなく、愛犬の安全のためにも大きな力となるコマンドの一つです。
大切な愛犬のためにも、しっかりと訓練を続けてマスターするべきだといえるでしょう。まずは飼い主さんが正しいトレーニング方法をきちんと覚えて、愛犬と一緒に「待て」のスペシャリストを目指してみてください。
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