1.子犬はいつからトリミングしていいのか
1-1.ワクチン接種が終わっている
1-2.接種が必要なワクチン一覧
1-3.生後3か月以降からOK
3.トリミングにかかる費用
3-1.トリミングコース例
3-2.犬種別料金例
4.トリミングを行う頻度
4-1.子犬の場合
4-2.成犬の場合
4-3.老犬の場合
子犬はいつからトリミングしていいのか
子犬を初めて迎え入れた家庭にとっては、何もかもが初めての経験となりますよね。愛犬家上級者さんであっても相手が子犬となると、その扱いやお世話の仕方には成犬とは違う配慮や注意が必要となります。
ワンちゃんのシャンプーや被毛のカット、爪切りやブラッシングなどのお手入れをしてくれて、全身をキレイに整え、おしゃれなスタイルにくれるトリミングサロンでも、子犬となるとその利用にはタイミングなどに気を付ける必要があるのです。
まずは子犬の頃からトリミングサービス・施術を受けられるのかどうか、その点について解説していきましょう。
◆ワクチン接種が終わっている
犬を飼う上で重要なお世話の一つに、愛犬へのワクチン接種があります。
基本的に、必要なワクチン接種が終わっていなければ、子犬がトリミングを受けることはできないと考えておきましょう。
カット込みであれば生後4か月以降、シャンプーのみであれば生後3か月以降可能だというのが大体の目安となります。
尚、ワクチン接種後すぐにシャンプーやトリミングをするのはNGです。
ワクチン接種の直後は体調が崩れやすいので、数日~1週間ほど空けて予約をするようにしてください。動物病院からも、接種当日は安静にするよう言われるはずです。既にトリミングを予定している場合は、獣医師にいつからトリミングが可能かを相談してみると一番安心ですね。
ワクチンが必要なのは子犬の頃だけではありません。成犬となっても定期的に必要となりますので、飼い主さんはワクチン接種日とトリミング・ペットサロン利用のタイミングに常に注意するようにしましょう。
◆接種が必要なワクチン一覧
トリミングサロンは多くの犬たちが出入りする場所です。そのため、ワクチン接種が済んでいない犬を受け入れることはできないのです。トリミングを受けるためには、以下2種類のワクチン接種が必要となります。
①狂犬病ワクチン
狂犬病予防法によって、年1回の摂取が義務付けられているワクチンです。生後90日を超えた飼い犬全てに、法律で義務付けられています。
動物病院や自治体主催の集合注射に参加して、接種してもらいましょう。
トリミングサロンでも狂犬病ワクチン接種証明書がない場合は、入店を拒否されることがほとんどだといえます。
狂犬病は人間にも感染し、その致死率はほぼ100%という恐ろしい病気なのです。必ず、毎年1回のワクチン接種を受けるよう努めてくださいね。
②混合ワクチン
複数種類をミックスさせたワクチンを混合ワクチンといい、動物病院でのみ接種が可能となります。
犬ジステンパーウイルス・犬パルボウイルス・犬伝染性肝炎・犬アデノウイルス2型・犬パラインフルエンザウイルス・犬コロナウイルス・犬レプストラ、などに対する目的のもので接種義務はありません。ただし、重篤な状態になる感染症(特に犬ジステンパーウイルス・犬パルボウイルス・犬伝染性肝炎)もあるため、予防接種は強く推奨されているのです。その他の感染症についてもリスクの高さ、地域性などによって推奨される場合があります。
子犬やワクチン接種履歴が不明なワンちゃんを飼い始めた際には、ワクチンの種類や接種時期、頻度などについて獣医師と相談し、可能な限り接種させるよう心掛けてください。
それでは、基本的なワクチン接種スケジュールの目安を紹介しておきましょう。あくまでも例ですので、接種に関してはかかりつけの獣医師の指示に従ってくださいね。
- 1回目の混合ワクチン…生後6~8週
- 2回目の混合ワクチン…生後12週 または前回から3週間後
- 3回目の混合ワクチン…生後16週 または前回から3週間後
これらのワクチン接種完了後に、2週間ほど様子を見てからトリミングサロンに連れて行くのが最も理想的だといえるでしょう。
◆生後3か月以降からOK
前述したように、必要なワクチン接種が完了していない子犬は、基本的にトリミングを受けることはできないため、個体によっては早くて生後3か月から5か月程が、トリミングデビューできる時期だと考えられるでしょう。
ちなみに混合ワクチンの接種は、2回で完了する子犬もいれば3回必要な子もいます。混合ワクチンの接種回数は、子犬の体内にある抗体の強さが関係しているため違いが出てくるというわけです。
母犬の抗体が遺伝して体内に残ったものを移行抗体といいますが、これが無くなるまでの期間には個体差があり、移行抗体が残っている状態で混合ワクチンを打つと抗体の力でワクチン効果が薄れてしまうのです。
このことから、早めに抗体が無くなった子犬は2回で接種完了となり、長い間抗体が残った子犬は3回の接種が必要となるわけですね。
混合ワクチンの効果の有無については、犬種・体格・見た目などから判断することはできません。子犬のトリミングデビューについては、やはり最終的に獣医師の指示に従うことが最も安全でしょう。
トリミングで行う内容とは
トリミングとは、ハサミ・バリカンなどを使用し、犬の被毛をキレイに切り揃えていくことを指します。ペットショップに併設されたサロンや、トリミング専門サロンなどで依頼することができますよ。
トリミングには、シャンプーやブラッシングに加え、爪切り・耳掃除・肛門絞りなどのグルーミングがセットになっているケースがほとんどです。サロンによっては、パック、マイクロバブル、アロマエステなど、人間のエステサロン並のサービスを行っている所も珍しくありません。
自宅でももちろんシャンプーはできますが、全身のドライヤーが大変だったり、自分で美しく毛並みを揃えるのは至難の業ですよね。被毛のカットに加えてグルーミングについてもしっかりと勉強してきた、プロのトリマーさんにお願いした方がやはり安心して任せることができるでしょう。
トリミングにかかる費用
※参考:ペットの専門店コジマ トリミング
トリミング費用は、犬種や大型犬・小型犬といった身体のサイズ、またサロンや地域によっても差があります。共通していえるのは、主に身体の大きさや被毛の長さによって、料金も比例して高くなるといった点でしょうか。
コースにも種類があり、内容によって値段が変わってきます。
例として、ペットの専門店コジマのトリミングコースをみていきましょう。大きく分けて以下の2種類のコースがあります。
◆トリミングコース例
シャンプーコース
シャンプー・爪切り・耳掃除・足裏カット・足裏周りカット・肛門腺しぼり、が基本的にコースに含まれる。
シャンプー&カットコース
シャンプー・全身カット・爪切り・耳掃除・足裏カット・足裏周りカット・肛門腺しぼり、がコース内に含まれる。
◆犬種別料金例
犬種別の料金もいくつか紹介していきましょう。
しかしもちろん、サロンによっても変わりますので、初めてトリミングをお願いする場合は、事前にトリミングサロンに確認しておくことをおすすめします。以下料金は、あくまで目安として参考にしてくださいね。
チワワ(スムース)
シャンプーコース ¥4,180(税込) / シャンプー&カットコース ¥5,940(税込)
トイプードル
シャンプーコース ¥6,380(税込) / シャンプー&カットコース ¥8,910(税込)
柴犬
シャンプーコース ¥7,590(税込) / シャンプー&カットコース ¥10,120(税込)
ラブラドールレトリバー
シャンプーコース ¥11,440(税込) / シャンプー&カットコース ¥15,180(税込)
小型サイズの犬種の中でも料金には差がありますし、大型犬のトリミングですと2万円を超える犬種もいます。定期的にトリミングを必要とする犬種を飼う場合は、この費用に関しても事前に計算に入れておく必要があるでしょう。
コース内容の他にもオプションメニューがありますし、毛玉になっているとその分料金がかかる所もありますので、お願いする前にはしっかりトリマーさんと相談・確認をしておくことがオススメです。
トリミングを行う頻度
トリミングの必要性は犬種や被毛タイプによって大きく差が出ます。トリミングによるカットが不要な犬種もいれば、定期的なカットが必要な犬種もいるのです。
このため、トリミングを行う頻度は犬種によって違うといえるでしょう。
しかしどの犬種も、シャンプーは必要不可欠なケアの一つとなってきます。年代別で、どれくらいの頻度でシャンプーを行うべきなのかを紹介していきましょう。愛犬の性格や体調にも左右されますので、健康体であることを想定した平均回数としてとらえてくださいね。
◆子犬の場合
シャンプーは子犬の体に負担をかけてしまうので、生後2か月頃までは控えましょう。もし、身体が汚れてしまった場合は、汚れた部分だけを素早く洗い流すなどの対処法をとってください。
生後3か月頃でワクチンが完了したら、徐々に体が濡れることに慣れさせていきます。適切なシャンプーの頻度は成犬と同様で、月に1~2回程度でよいでしょう。
◆成犬の場合
生後7か月~6歳頃までの成犬の場合、月1~2回程度のシャンプーが基本です。ただし、被毛の種類や身体の汚れ具合によって回数を調節しなくてはいけません、
しかしあまりに頻繁に洗ってしまうと、必要な油分まで洗い流すこととなり、乾燥やフケなど皮膚病の原因ともなりえるので注意が必要です。
◆老犬の場合
7歳以上の老犬に場合、二か月に1回程度のシャンプーに留めておくのが安心です。その理由は、体力が衰えて生きた老犬にとって、シャンプーが大きな負担となってしまうからです。
体調が悪い場合は無理にシャンプーをする必要はありません。散歩や粗相などで体が汚れてしまっても、体を濡れタオルで拭いたり、汚れた部分だけを洗い流すなどすれば大丈夫です。
現代では洗い流す必要のないシャンプーも多数販売されているので、そういったアイテムを利用する方法も検討するとよいでしょう。
子犬がトリミングを嫌がってしまう場合
嫌がる子犬に無理やりトリミングを行っては、それが原因でトラウマになり、その後ずっと苦労することとなるでしょう。
トリミング中に暴れると危険ですし、トリミングサロン側から施術を断念され、お迎えの連絡がくる場合もあります。何より子犬自身が、不安な気持ちから大きなストレスを感じることとなってしまいますよね。
決して無理強いはしないことが大切です。
どうしてもトリミングサロンが苦手な場合は、動物病院に相談してみましょう。シャンプー・部分カット・爪切り・肛門腺しぼり、などの対応をしてもらえることがあります。かかりつけの病院であれば、安心感も高いでしょう。
◆トリミングに通うために
子犬がトリミングサロンで不安にならないように、事前に様々な経験をさせて慣れさせておく方法があります。
ブリーダーやペットショップの飼育環境によって、既に不安を感じない子も中にはいますが、元来臆病な性格の子も少なくはないのです。
トリミングサロンで特に嫌がることが多いのが以下の内容となりますので、これらを事前に経験させて、慣れさせておくと不安を軽減することができるでしょう。
- 濡れること
- シャワーの音
- ドライヤーの音
- ブラッシング
- 耳掃除
- 口周りを触られる
お家でのシャンプーを経験させてみたり、日常的に耳や口周りを触られることに慣れさせるなど、飼い主さんが自宅で練習させることができる内容ばかりですよね。
ペット用シャンプーや耳のケアグッズなどを用意しておけば簡単に取り組めますので、ぜひ挑戦してみてください。
そしてどうしても苦手意識の強い事柄に関しては、事前にトリマーさんに伝えておくとよいでしょう、
まとめ
トリミングは犬種によっては、必要不可欠なケアの一つです。しかし、無理強いをしたり、始めるタイミングを間違えると、愛犬にとって大きなストレスや負担を掛けることとなってしまいます。
必ずワクチン接種を行うこと、事前準備としてトリミング内容に添った物事に慣れさせておくことを徹底してくださいね。
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