ペットの火葬にはどんな方法がある?必要な物や準備とは

2023.01.08

ペットの火葬にはどんな方法がある?必要な物や準備とは

「ペットは家族同然の存在」という意識が定着してきた現代では、ペットの火葬についても様々な方法を選択できます。愛犬との別れなどできれば想像したくはありませんが、やはりいつか訪れるものなのです。飼い主さんとしてしっかりと知識を蓄え、準備をしておく必要があるでしょう。今回は犬の火葬について、その方法などを紹介していきます。いざという時に慌てないためにも、しっかりチェックしてみてくださいね。

ペットが亡くなった後、まずすること

犬

かけがえのない存在である愛犬が亡くなった場合、飼い主さんや家族は精神的に大きなダメージを受けることとなるでしょう。何も考えられない状態に陥ってしまう可能性もありますよね。
しかし、大切な愛犬のため、しっかりと見送る準備をしなくてはいけません。

いつか訪れる愛犬との別れに備えて、葬儀の方法にも目を向けておく必要があるのです。
ペット霊園の利用、庭(自己所有している土地)への埋葬、火葬の方法など、ペットの弔い方にも様々なやり方があります。(尚、所有地以外に勝手に埋葬することは条例違反や不法投棄と見なされるのでNGです)

ペット火葬だけでも種類がありますので、今回はペットの火葬について取り上げていきますよ。
まずは愛犬が亡くなってしまった際に、「しなくてはいけないこと」からチェックしていきましょう。

◆愛犬が亡くなってから葬儀会社に依頼するまで

①涼しい部屋へ移動

涼しく管理された部屋や場所にペットシートなどを広げて、愛犬の遺体を寝かせましょう。
この時、頭の下にタオルや毛布などで枕を作ってあげます。手足は寝る時の姿勢のように、少し曲げてあげましょう。

②遺体の冷却処理

ペットも人間同様、冷やさなければ腐敗が進みやすくなるため、遺体を冷やして保管する必要があります。保冷剤やドライアイスなどで体を冷やしてあげましょう。

氷を使う場合は、必ずビニール袋などに入れてください。ちなみに腐敗は頭部と腹部から始まります。ドライアイスなどは頭とお腹を中心として全体に置きましょう。
体液が染み出た場合は、ティッシュなどの柔らかいもので優しくぬぐってください。

③お供えをして葬儀社へ連絡

バスタオルや毛布などを体にかけてあげましょう。お花や大好きだったおもちゃ、おやつなどを置くのもよいですね。
ここまでを完了したら、利用するペット葬儀・火葬業者へ連絡をしましょう。


ペットの死後、いつまでに火葬を行うのか

「納骨」に関する明確な期限はありませんが、「火葬」に関しては期限が定められます。これは行政・法律的なくくりではなくて、腐敗に関する期限なのです。
命を失った動物の体は徐々に腐敗するため、いつまでも手元に置いておくことはできません。

一般的な保冷剤で安置する場合、2日前後がベストであり、長くても3~5日以内に火葬することすすめられるでしょう。

もちろん季節や使用するアイテムによっても左右され、ドライアイスであれば夏場で一週間程度、冬場で10日程度はもつともいわれます。しかしこれは「限界値」であることを忘れないでください。
特段の事情がない限り、限界値まで安置する考えは避けるべきでしょう。


ペットの火葬方法

愛犬などのペットを火葬する方法として、主に以下の4種類が挙げられます。
それぞれ違いがありますので、万が一に備えてしっかりチェックしておきましょう。

◆個別火葬(一任)

一任個別火葬とも呼ばれることがあるこの方法は、合同火葬とは違い愛犬の骨がしっかり残る方式です。
ただし家族が立ち会う形ではなく、スタッフが遺体を預かって焼き上げ、その後遺骨を返す流れで行われます。
見送りたいけど焼き上げるのを待つのが精神的に厳しい、という家庭・飼い主さんにはこの方法がおすすめだといえるでしょう。
 

◆個別火葬(立ち合い)

一般的な人間の火葬と同様に、家族が立ち会って火葬する方法がこの方式となります。ペットの葬儀・火葬を扱う業者に愛犬の遺体を持ち込み、火葬をしてもらうやり方ですね。
この方法の場合、遺骨の収骨も家族で行うことができるので「愛犬の面倒を最後までみることができる」というのが大きな特徴だといえるでしょう。

◆合同火葬

数匹のペットをまとめて火葬する方法で、費用としては最も安価となる方式です。公営の場合は、この方法をとることが多いようです。
また、愛犬を一人で逝かせたくない、みんなと一緒なら寂しくない、といった考えの飼い主さんにとっては非常に魅力的な方法だといえるでしょう。
ただし合同火葬の場合、他の犬と一緒に火葬されるために愛犬の骨が手元に戻ってくる可能性はほぼありません。職員(スタッフ)が合同で埋葬することになるので、愛犬の遺骨を手元に残したいと考える飼い主さんには不向きな方法となります。

◆訪問火葬

「出張火葬」とも呼ばれるこの方法は、家(マンション)まで車が来て火葬するやり方を指します。火葬設備(火葬炉)を備えた特別な車内で焼き上げるため、駐車場などを利用して行います。
愛犬の身体が大きく移動が困難な場合、葬儀社・火葬施設が遠方で車がない場合などにおすすめの方法です。
ただし、火葬設備を備えた車を持っている火葬業者でなくては、この方法はとれません。訪問火葬が絶対条件である場合は、依頼する前にその旨をしっかり伝えましょう。


ペットの火葬当日の流れ

ペットの火葬

火葬の方法によって違いがありますが、今回は個別立ち合い火葬と訪問火葬の二種類について、その流れを紹介していきます。

◆個別立ち合い火葬の場合

①葬儀社へペットを連れて行く

ペット葬儀社によって多少の違いはありますが、基本的には葬儀会場に飼い主さんとペットが一緒に足を運ぶこととなります。業者によっては、送迎サービスを実施している所もあるでしょう。

②読経が行われる

読経が行われます。住職に読経の相談をしたい方もいるかもしれませんが、ペットに対しての読経は、寺院によって見解が異なるため、良い返事が貰えるとは限りません。

③お別れをする

火葬前に最後のお別れをします。思い出やお礼など、愛犬に気持ちや感謝を伝えましょう。この後は火葬となるので、悔いのないように最後の時間を過ごしてくださいね。

④火葬・収骨・納骨を行う

火葬が行われ、その後、家族の手で収骨から納骨を行います。

◆訪問火葬の場合

①葬儀・火葬の担当業者がくる

火葬設備つきの車とスタッフが自宅にきます。現在は周囲の目に配慮して、業者名の入っていない車を用いている所が多いそうです。また、臭いなどが出ないようにも配慮されています。

②スタッフとの打ち合わせ

スタッフによる説明を受け、料金の相談などが行われます。

③お別れをする

個別立ち合い火葬と同様に、最後のお別れをする時間となります。大好きだったドッグフードや餌などを入れてあげると良いでしょう。

④出棺・火葬

火葬設備付きの車内で火葬が行われます。訪問火葬であっても、家族の立ち合い可能としている所もよくあるそうです。

⑤返骨または収骨を行う

返骨という形で業者側がお骨を扱うが家族で収骨も可能、共同墓地に埋葬するところまで引き受け可能など、このあたりはペット葬儀・火葬業者によって違いがでてきます。
打ち合わせや問い合わせの段階で、しっかりと確認をしておきましょう。明確な希望があれば、担当者にきちんと伝えてお願いしておくことが重要なのです。

◆火葬にかかる時間

火葬にかかる時間は、ペットのサイズによって異なってきます。
例えば、ハムスターなどの小動物の場合は30分程度で火葬が終わりますが、小型犬や子犬など3kg程度までの犬であれば50分程度かかるでしょう。
7~25kg程度の犬で1時間~1時間半、それ以上の大型犬ならば2時間以上かかることも珍しくないようです。
ただしこれは、あくまでも火葬にかかる時間なので、実際にはプラス2時間程度の時間は見ておく必要があるでしょう。併せて移動時間なども考えておかなくてはならないので、注意してください。

◆立ち会う際に必要なもの

犬の火葬に関して、明確な所持すべきものというのはありません。
ただ一般的には、以下のアイテムを持参する方が多いようなので、支度しておくものとして参考にしてみてください。

  • 愛犬の生前の写真
  • お花
  • 好きだったペットフードなど
  • 数珠
  • ハンカチなど
  • 首輪などを持ち帰る袋

尚、棺に入れるお供え物については注意が必要です。棺に入れられるものは限られているので、葬儀に招かれた時は特に気を付けましょう。

おすすめのお供え物は花です。毒・棘があったり、匂いのキツイ花、色の濃い花を選ぶのは避けてくださいね。迷う場合は花言葉で選んだり、お花屋さんにペット葬儀用の花と伝えれば見繕ってくれるでしょう。棺に入れる際には優しく撫でて声を掛けながら、身体の周りに入れてあげてください。
お供え物としておやつを持参するのであれば、その子の好みを知っている必要があるでしょう。ビニール袋は棺に入れられないので、紙皿などを用意して少量のおやつを入れてあげます。袋のままや、全量を入れること、お皿もなしに入れることは避けてください。

◆服装について決まりはなし

ペットの葬儀・火葬での服装については、特に明確な決まりはありません。このため、必ずしも喪服を着る必要はないのですが、場所や状況によって判断することが大切でしょう。

人間の火葬場とペットの火葬場が併設されている公共施設であれば、周りへの気遣いや配慮から、喪服を選んだ方が良いかもしれません。
いずれにしろ決まったマナーがあるわけではないので、不安な場合は葬儀社に電話などで気軽に聞いてみると良いでしょう。
ただし、動物の毛皮が使用されている服・持ち物や、派手なアクセサリー、匂いの強い香水などは、どの方法で葬儀をするにしろ問題ですので避けるようにしてくださいね。


ペットの火葬にかかる費用

人間の火葬を行う場合の料金は、市町村によって異なりますよね。しかしペットの場合、基本的な料金を決めるのは体格(体重)とプランになります。
ペットの場合は体のサイズが大きければ大きい程、金額が高くなるのです。
火葬時間が長くなり、スタッフを長く拘束することとなりますので、同じ犬であっても小型犬と大型犬では料金に差がでてくるというわけですね。

また、希望するプランによっても料金は大きく変わってきます。
一般的には、合同火葬<個別一任火葬<個別立ち合い火葬<出張火葬、の順で費用が高くなるケースが多いといえるでしょう。
2kg未満の個体であれば、個別一任火葬で17,000円程度、個別立ち合い火葬で22,000円程度という所が多いようですが、葬儀社によっても異なりますので、あくまでも目安として参考にしてみてくださいね。
40kg程度の大型犬の個別立ち合い火葬で10万円を超えるケースもありますので、やはり事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。
尚、目安として紹介したのは火葬を基本としたプランであり、お別れの儀式は小規模なものを想定しています。人間同様、ペットの葬儀にもいわゆる「天井」はないので、数十万~百万円ほどの豪華な葬儀を行うことももちろん可能ですよ。


まとめ

大切な家族の葬儀に関しては、できるだけ目を背けていたいと思う方も多いでしょう。しかし、万が一に備えておくことが、愛犬と飼い主さんの両者のためにもよいことなのです。
深い悲しみの中で、葬儀社への予約など手続きをするのはとても辛いです。この時の苦痛や困難を軽減するためにも、愛犬の火葬について情報を集めておく必要があるでしょう。
お迎えの時はいつくるか分かりません。飼い主さんの不在時かもしれませんし、夜間の場合もあります。予め、はじめにしなくてはいけない対応を覚えておき、できるだけスムーズに対処できるよう準備をしておいてくださいね。
最後まで家族・パートナーとして寄り添い、愛情と感謝をしっかり伝えるためにも、愛犬のセレモニーに関して、その方法やプランを固めておきましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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