犬はパプリカを食べても大丈夫!おすすめレシピや与える際の注意点をご紹介!

2023.07.02

犬はパプリカを食べても大丈夫!おすすめレシピや与える際の注意点をご紹介!

メイン料理にもサラダにも使用できる食べ物の一つ、パプリカ。赤や黄色の鮮やかな色で、正に食事に彩りを与えてくれる存在ですよね。それではこのパプリカ、愛犬に与えてもよい野菜なのでしょうか?今回はパプリカに注目して、その栄養素や、犬に与えることで期待できるメリットについて解説していきます。パプリカを使ったおすすめのレシピも紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

パプリカは犬に与えても大丈夫な食材

犬とパプリカ

パプリカは犬に与えても基本的には問題のない食べ物です。

パプリカ同様にナス科トウガラシ属のピーマンよりも肉厚であり、苦味ではなく甘味があるため、苦味の苦手な子でも食べてくれる可能性があるでしょう。

もちろん、与える量や与え方には注意が必要ですが、犬にとって嬉しい栄養素を多く含む植物なのです。
まずはパプリカに含まれる栄養素と、期待できる効果についてみていきましょう。

◆パプリカに含まれる主な栄養素

パプリカはカラーピーマンとも呼ばれており、日本では赤色・黄色・橙色(オレンジ)が一般的です。

緑色のピーマン同様にパプリカもピーマンなのですが、果肉が厚くて大型の品種がパプリカと呼ばれています。
緑のピーマンは未成熟な果実であり、パプリカは成熟したものが出荷されているのです。

栄養価はパプリカの方が高く、特に赤ピーマンの栄養はどの色よりも突出しています。
例えば、ビタミンAの元となる「βカロテン」は、赤色のパプリカには1100μg/100g含まれているのに対して、その他の色のパプリカは400μg/100g程度とかなり差があります。
同じパプリカと呼ばれる食べ物も、色によって栄養価に違いがありますので、気になった方は調べてみて下さいね。

さて、犬はβカロテンを体内合成してビタミンAを作ることができるのですが、ビタミンCも体内合成できます。ビタミンA(βカロテン)・ビタミンC・ビタミンEは、抗酸化作用をもつビタミンとして、「ビタミンACE(エース)」と呼ばれていますよ。
ちなみに赤色パプリカに含まれる赤色色素のカプサンチンにも抗酸化作用があるそうです。

◆犬にとって期待できる効果

次に、パプリカを与えることで期待できる健康効果について紹介していきます。栄養素ごとに確認していきましょう。

カリウム
過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ったり、血圧を安定させる効果をもたらしてくれるのがカリウムです。
ただし、腎臓が弱っている個体にとっては過剰となり、心臓にダメージを与える可能性があります。愛犬が腎臓病などを発症している場合は、事前にかかりつけの獣医師に相談するなどして、摂取量には要注意しましょう。

葉酸
葉酸は、体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートするといった、大切な役割を持つ栄養素です。造血のビタミンとも呼ばれており、人間社会でも妊娠中に摂り入れたい栄養素として有名ですよね。

βカロテン
前述したように、体内でビタミンAに合成することができる栄養素がβカロテンです。
ビタミンAは、健康な被毛や皮膚、粘膜を正常に保ち、視力の維持にも役立つ働きをもっています。不足すると、免疫力低下や骨の形成不全に繋がる恐れがあります。

ビタミンE
トコフェロールとも呼ばれるビタミンEには抗酸化作用があり、アンチエイジング(老化予防)や認知症予防、皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など)への抗炎症作用が期待できます。
単体では吸収効率が低いのですが、脂質と一緒に摂ることで吸収が促進されるそうです。

ビタミンC
強い抗酸化作用があり、ガン予防やアンチエイジング効果が期待できるビタミンC。生体内の異物を解毒する作用や、免疫機能を向上させる働きをもっています。コラーゲン生成の手助けもしてくれるので、心強い存在ともいえますね。犬の場合は体内で合成することが可能ですが十分ではない場合もあるため、積極的に摂り入れたい栄養素の一つでしょう。
不足すると貧血や免疫力の低下に繋がるため、しっかり摂取しておきたい成分です。

これらの他にも、食物繊維やミネラル等、魅力的な栄養素を豊富に含んでいるパプリカ。
ただし、与えすぎや与え方を間違えると、個体によっては病気や体調の悪化を招く恐れがありますので、与える際の最適な方法もしっかり覚えておくことが大切です。


犬にパプリカを与える際の方法

パプリカ

どんなに魅力的な栄養素をもつ食材も、誤った与え方をすれば良い効果を得られません。効率的で安全に栄養素を摂取するためにも、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。

◆生でもOKだが、加熱した方がベター

パプリカは生のまま与えても問題のない野菜ですが、加熱することで甘味が増します。このことからも、加熱調理がすすめられるのです。

生のシャキシャキした食感が好きな子もいると思いますが、犬には甘いものを好む傾向があるので、加熱したパプリカの方が喜ぶワンちゃんが多いのではないでしょうか。
愛犬の反応をみながら、様々な加工法を試してみるのもよいですね。

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◆種やワタは取り除く

パプリカの種やワタにも栄養が含まれており、与えても基本的には問題ありません。

しかし、種の消化はあまりよくありませんので取った方が良いといえるでしょう。
またヘタ部分は硬いため、消化不良となったり、喉に詰まらせる危険性もあります。へたに関しては、必ず取り除いてから与えるようにしてくださいね。

◆与えていい量の目安

パプリカに限ったことではありませんが、野菜などはあくまでも副食という立ち位置にあります。

主食としては、総合栄養食であるドッグフードを与えなくてはいけません。
パプリカを与える際も、一日の摂取カロリーの20%を超えないように注意してください。体重10kgの成犬の場合は、パプリカ1個の8分の1が摂取量となります。

しかしもちろん個体差はありますし、小型犬と大型犬では食べる量が違いますので、愛犬の様子をみながら適量を探ることがすすめられます。
数値はあくまでも目安として、手作り食の材料やごはんのトッピング、おやつなどとして利用してみてくださいね。


犬にパプリカを与える際の注意点

愛犬にパプリカを与える場合は、前述したポイントに沿って正しく与える必要があります。

量を守らず与えすぎては体調不良を招きますし、カットや不要部分を取り除く工程を省いては、誤嚥する可能性も考えられます。
与え方や量には、十分注意しなくてはいけません。

加えて、以下の注意点についてもしっかり認識しておく必要があります。愛犬にパプリカを与える前に、必ずチェックしておきましょう。

◆アレルギーに注意!

愛犬にパプリカを初めて食べさせる場合は、必ず少量を与えてから様子をみることを徹底しましょう。

その後アレルギー症状がみられなければ、少しずつ量を増やしていきます。
アレルギーの主な症状は、体を痒がる、嘔吐・下痢などがみられるなどです。パプリカを与えた後に気になる様子がみられた場合は、動物病院で獣医師の先生に相談してください。

◆アルカロイドは問題ない?

パプリカを含むナス科の植物には、アルカロイドという成分が含まれています。
これは、犬が摂取すると嘔吐・下痢などの中毒症状を引き起こす可能性のあるものです。

しかしパプリカの場合、相当大量な量を食べない限りは基本的に問題ありません。アルカロイドは油に溶ける性質があるので、心配な飼い主さんは、電子レンジでの加熱よりは油で炒めてから与えると安心でしょう。

また、パプリカはトウガラシの仲間でもあり、トウガラシにはアルカロイドの一種で、犬にとって毒性のある辛味成分「カプサイシン」が含まれています。
仲間とはいえパプリカにはカプサイシンは含まれていませんので、この点でも愛犬に与えて問題ないといえるでしょう。


まとめ

赤い野菜の代表格としても、トマトと並んでイメージが浮かぶパプリカ。
犬にとっても、魅力的な効果をもった栄養素が豊富な食べ物となります。

しかし、与え方を間違えると体調不良の原因ともなり得ますので、前述した注意点を情報としてしっかり覚えておいてくださいね。

子犬や老犬には特に、加熱して柔らかくしたり、小さくカットするなどの配慮を怠らないようにしましょう。
全ての食べ物にいえることですが、量の与えすぎは絶対にダメです。
主食としては必ずドッグフード(総合栄養食)を与え、パプリカはおやつやトッピング程度に活用することを意識してください。

ペット用手作り食のレシピも沢山ありますので、愛犬にピッタリのレシピを色々と試してみるとよいでしょう。
上手に与えることで、病気、避妊・去勢手術後の回復や健康維持をサポートすることもできます。

デメリットとなる注意点や理由をきちんと認識し、適切な方法で効率よく、ご飯で愛犬を元気にしましょう!



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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