1.かき氷は犬に与えても大丈夫!
2.かき氷を犬に与える際の注意点
2-1.シロップや練乳はかけない
2-2.無理に与えない
2-3.胃腸の悪い犬にはNG
3.氷やアイスクリームは与えてもいいのか
3-1.氷は与えても良い
3-2.人間用のアイスクリームはダメ
かき氷は犬に与えても大丈夫!
かき氷の原材料は氷ですよね。氷は水でできているので、基本的には愛犬に与えることに問題がない食べ物だといえるでしょう。
日本の気候は高温多湿で、猛暑が続く暑い夏の季節があります。この時期、かき氷はワンちゃんにとっても、体温を下げる、水分補給になる、といったメリットをもたらしてくれる存在になるのです。
氷を1~2個与えれば身体の温度を下げるのに効果的ですし、水分補給ともなるので熱中症予防となる可能性もあります。
また、氷をそのまま与えるとサイズによっては喉に詰まらせる恐れがありますが、かき氷は氷を細かく砕いた状態のものなので、そのリスクも回避できます。特に子犬やシニア犬には、氷をそのまま与えるのは避けた方が良いので砕いて与えることが大事でしょう。
かき氷はペットにとっても、正に、夏の暑さ対策にぴったりのおやつになるといえますね。
しかし、どんな食べ物にもいえることですが、与える際の注意点はあります。そのポイントをしっかり確認しておくことが必要です。適切な与え方をすることで、安心で快適な生活を愛犬が送れるようにサポートしていきましょう。
かき氷を犬に与える際の注意点
かき氷を与えることで愛犬にメリットがあるとお伝えしましたが、与え方には注意が必要です。
例えば、かき氷が熱中症予防に良いと前述しましたが、これはあくまで予防が目的ということです。
熱中症の症状が現れている時は、氷を与えることで胃が急速に冷えて血液が胃に集中してしまい、他の部位が血液不足となってしまうのです。このため、熱中症発症時に氷を与えるのはNG行為なので覚えておいてくださいね。
それでは、他の注意点についても紹介していきますので、しっかりとチェックしていきましょう。
◆シロップや練乳はかけない
かき氷というと、シロップや練乳などがかけられているものが連想されるでしょう。しかし、犬に与える場合は、これらをかけてはいけません。
かき氷のシロップは、犬にとって糖分が濃すぎるのです。多すぎる糖分は肥満の原因にもなりますし、過剰摂取によって腎臓・肝臓に悪影響を及ぼす可能性もあります。
そして練乳は、糖分が多いことに加えて牛乳が材料として使用されているため、犬にとってはよくありません。
犬は乳糖不耐症といって、牛乳に含まれる乳糖を分解することができない体質をしているのです。このため、牛乳を摂取することで、嘔吐や下痢などの症状を起こしてしまいます。
愛犬にかき氷を与える場合は、絶対にシロップや練乳をかけずに、基本的には味付けなしで食べさせましょう。
トッピングには、バナナやリンゴなどのフルーツを用意するのがおすすめです。
犬が食べても問題のない食材で、愛犬の好きな果物や野菜を飾り付ければ、十分オシャレなごちそうにもなりますし、肉類を混ぜてごはん代わりにすることもできますよ。
犬用かき氷のレシピは後述しますので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。
愛犬と一緒にかき氷を楽しむ場合は、「味付けしない!」が重要なキーワードです。これを徹底しましょう。
◆無理に与えない
人間同様、犬も食べ物などを過剰に摂取すれば、何らかの形で身体に異常をきたしてしまいます。
適量を与えることが重要ですが個体差もあるので、飼い主さんがしっかり愛犬の様子を観察することが重要なのです。
与えることで健康的なメリットが獲られる食材は沢山ありますが、与えすぎると身体に負担を掛ける結果となります。かき氷に関しても同じことがいえるでしょう。
限度を超えて与えてしまうと、下痢などを引き起こす可能性があるのです。さらに、下痢が続くことで脱水症状などを引き起こすケースもありますので、特にお腹の弱い子や何らかの病気を患っている子には注意が必要でしょう。心配な方は、獣医師などに相談してから与えるようにすると安心ですね。
基本的に氷は、犬に必ずしも与えなくてはいけないものではありません。愛犬が好んで食べようとしないなら、与える必要はありません。愛犬が好んで食べたがる場合にのみ、少量をまず与えて様子をみていきましょう。
◆胃腸の悪い犬にはNG
前述したように、かき氷には身体の温度を下げる効果があります。この通り、かき氷を与えることで直接的にお腹を冷やすことになるのです。
胃腸が冷えるということは、胃に負担を与えてしまうということです。健康的な犬であれば問題が起こる可能性は低いですが、愛犬が元々胃腸の弱いタイプの場合は、かき氷を与えない方が良いでしょう。
氷やアイスクリームは与えてもいいのか
かき氷は犬に与えても大丈夫だと紹介してきましたが、氷やアイスクリームはどうでしょうか。
それぞれ、チェックしていきましょう。
◆氷は与えても良い
氷はかき氷の材料であり、もとを正せば水です。アレルギーの心配もないので、基本的には与えても問題ありません。
ただし、サイズによっては喉に詰まらせたり、舌にくっついて慌てることで口内を傷付けてしまう可能性は考えられます。
愛犬にとって適切なサイズにしてから与えたり、水に濡らしてから与えるのがオススメですよ。
ちなみに、ミネラルウォーターで氷を作る方も中にはいると思いますが、氷は水道水で作った方が良いといわれています。
塩素の効果で製氷機は殺菌されているのですが、ミネラルウォーターには水道水と違い、塩素が入っていないのです。このため、ミネラルウォーターで氷を作ると、製氷機や製氷皿などに菌が繁殖してしまうというわけですね。
製氷機を使用している家庭では、水道水で氷をつくることがすすめられるでしょう。
◆人間用のアイスクリームはダメ
連日の猛暑が続くと、かき氷の他にもアイスクリームなどの冷たいデザートが食べたくなるものです。冷凍庫に常備している家庭も多いのではないでしょうか。
アイスを食べる飼い主さんを羨ましそうに眺める愛犬も少なくないでしょう。一口ならいいかな?と与えたくなる気持ちは分かります。しかし、人間用のアイスクリームは愛犬に与えるべきではないのです。
人間用のアイスクリームには、見た目を美味しく見せるための合成着色料や、香り・風味付けに使う合成香料など、犬にとって全く必要のない添加物が含まれている場合があります。それどころか、人間にとっては無害でも、犬にとっては有害となる成分が含まれている可能性もあるのです。
愛犬にアイスクリームを与えたい場合は、必ず犬用のアイスクリームを与えるようにしましょう。
現代では、犬用のアイスやシャーベットも多数販売されています。無糖ヨーグルトや豆乳ホイップなど、整腸作用のある安心できる素材で作られているものが多いです。
一緒にアイスを楽しみたい場合は、必ず犬用のアイスクリームを用意しておきましょう。
ワンちゃんにおすすめのかき氷レシピ
犬用のかき氷の作り方は沢山あります。果物を使用しておやつにするのも良いですし、特別な日のディナーとして野菜やお肉を使用するのも良いでしょう。
愛犬が散歩や運動の後で暑そうにしている時、水分補給をさせたい時などに、飼い主さん手作りかき氷を与えてみませんか?
おすすめの犬用かき氷レシピを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
◆鶏ささみかき氷
鶏のささみ、水、スライスチーズだけで簡単に作れる、夏にぴったりのひんやりおやつです。
鶏ささみの茹で汁を凍らせ、かき氷のように削るだけ!凍らせて常備しておけるので、火照った身体のクールダウンや水分補給におすすめです。
詳しい作り方は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
◆冷凍した果物もおすすめ!
かき氷や犬用アイスクリームの他に、冷凍した果物を与えるのも良いでしょう。ただし、必ず犬にとって害のない果物を用意してくださいね。
小さくカットしてから冷凍したり、凍らせた果物をブレンダーなどで細かくしてから与えましょう。削ればフルーツかき氷もできますね。
りんご・バナナ・ブルーベリーなどがオススメです。それぞれのメリットを紹介しますので、参考にしてみてください。
◎りんご
- 抗酸化作用のあるポリフェノールが、老化やガン予防に効果的。
- クエン酸によって、エネルギー補給や疲労回復効果がある。
- ペクチンが腸内環境を整えて、便秘を予防する。
◎バナナ
- ビタミンB群がエネルギー代謝を促して、身体の機能を全面的にサポートする。
- 良質な食物繊維が便秘を予防する。
- フラクトオリゴ糖が、腸内の善玉菌やビフィズス菌を増やして環境改善をする。
◎ブルーベリー
- 低カロリーのため、肥満防止に役立つ。
- アントシアニンが、目の疲れの改善作用をもたらす。
- ルテインによって、皮膚のエイジングケアに効果的。
まとめ
かき氷は犬にとっても、身体の温度を下げたり、水分補給に効果的な食べ物となります。
愛犬の様子を見ながら与える量に気を付けて、ぜひ与えてみてくださいね。
人間用のかき氷シロップや練乳は絶対にかけてはいけません!彩りが欲しい場合は、果物や野菜などで応用してみましょう。
飼い主さん用と愛犬用のかき氷を準備すれば、かき氷を中心に、涼しく楽しい夏の思い出が一つ増えるかもしれませんよ。
今年の夏は、暑さを凌ぐ手段の一つとしても、かき氷を利用してみてはいかがでしょうか。
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