1.トイプードルの毛色の種類
1-1.JKCで認められる毛色は5種類!
1-2.その他の毛色
3.トイプードルの人気の毛色
3-1.レッド
3-2.アプリコット
3-3.ブラック
3-4.ホワイト
3-5.シルバー
3-6.ブラウン
トイプードルの毛色の種類
たくさん毛色のあるトイプードルですが、トイプードルの祖先の毛色(原色)は、ブラック・ホワイト・ブラウンの3色だったといわれています。これを元に交配が進み、現在では他の色が加えられたそうです。
ちなみに、毛色のタイプは以下の二つに分類されます。
◎全身が単一色のタイプ(ソリッドカラー)
◎2色以上の色が混ざっているタイプ(パーティーカラー/ミスカラー)
全身が一色のみで構成される単一色タイプには、ホワイト等の主要な色が全て当てはまります。
また、2色以上で構成されている毛色の総称をパーティーカラーというのですが、トイプードルでは頭数が非常に少ないレアカラーです。これは、ブリーダーに
同じ色のトイプードル同士を繁殖させる、といった伝統があったことから、別のカラーをもつ親が少なく、結果的に2色の遺伝子をもつことがほとんどなかったからだそうです。
そして、はっきりと2種類の色が分かれているパーティーカラーに対し、部分的に色が混ざっているタイプをミスカラーといいます。
ちなみにJKC(ジャパンケネルクラブ)では、レッドの子に白い斑点が1箇所ある場合等、部分的には認めていますが、パーティーカラーをミスカラーと定義し、ミスカラーのワンちゃんの繁殖を推奨していないようです。
◆JKCで認められる毛色は5種類!
JKCでは犬種標準として、正式な毛色を規定しています。
トイプードルの場合、ブラック・ホワイト・ブラウン・グレー・フォーンの単色である5色のみが認められているのです。
ブラウンは深みのあるダークで均一、暖かみがあるべきとし、ベージュ及びそこから派生した明るい色は認められておらず、グレーは均一な深い色でブラックやホワイトに寄った色になってはならないとされています。フォーンにおいては均一な色であり、ペール・フォーン(クリーム)、レッド・フォーン(レッド)、オレンジ・フォーン(アプリコット)まである、としているようです。
ただし犬種標準とは、JKCが犬種の正しい繁殖を目的として規定したものであり、健康面の理由ではなく見た目上の理由から採用されている規定もあるため、この点については意見が分かれる部分もあります。現状ブリーダーが繁殖するトイプードルの大半は犬種標準の毛色の子が多いのですが、実際はパーティーカラーやその他のカラーも人気が高いといえるでしょう。
◆その他の毛色
単色の5種類の他にも、トイプードルには何種類もの毛色が存在します。色合いによって印象も様変わりするので、毛色の違いは大きいですよね。
パーティーカラーやミスカラーの他にも、ブラック&タン(レッド・フォーン&ブラック)、ブラウン&タン(レッド・フォーン&ブラウン)、ブルー、シルバーベージュ、カフェオレ、などの毛色があります。
ちなみに、ブラック&タンは黒い被毛をベースとして、眉毛・口元・肩・足に茶色の毛があるタイプ。ブラウン&タンはブラウンとレッドの2色の被毛があるタイプです。ブルーはシルバーとブラックの中間色で青みがかった特徴をもっています。
トイプードルは毛色によって性格は違うの?
トイプードルは、被毛の色によって性格が変わるという説があります。
信じがたい話だと感じる方も多いと思いますが、性格の特徴が少しずつ違うといわれているのです。
もちろん個体差があるので、一致しない子がいるのも当たり前ですし、人間の血液型占いと同様で科学的根拠もないのが実情です。あくまでも、そういった傾向がある、という程度に留めておくとよいでしょう。
また、トイプードルの値段も色によって違う場合があります。もちろん、血統や年齢(生後何か月か)、マズルや全身のバランスなども大きく影響しますし、ブリーダーやペットショップによっても平均価格は変わってくるでしょう。
やはり人気の高いレッドは他の子犬と比べて高いケースもあるようです。
レッドに限らず、高い値段がつく子犬もいますので、事前に問い合わせるなどして情報収集し、様々な個体を比較してみることをおすすめします。
トイプードルの人気の毛色
トイプードルの中でも人気の毛色をもつタイプを色別に紹介していきましょう。どんなカラーにも魅力はありますが、色味は見た目のイメージを大きく変える材料の一つとなります。
特徴や性格について解説していきますので、これからトイプードルを家族にお迎えしたい、購入したいと考えている方は参考にしてみてください。
◆レッド
赤みのある茶色、赤褐色のような色で、日本で最も人気の高い毛色のレッド。同じレッドでも濃淡に差があるので、濃い色の子と薄い色の子では印象が違って見えるでしょう。
人に懐きやすく、活発でやんちゃな子が多いといわれています。協調性に欠け自己主張をはっきりする傾向にあるので、マイペースで周りに合わせることが苦手かもしれません。
◆アプリコット
レッドに似たオレンジ系の色で、こちらも人気があります。テディベアカットがよく似合う、可愛いぬいぐるみのようなタイプですね。
性格は明るい子が多いといわれていますが、やや神経質で怖がりの一面を持つ子も多いようです。
散歩や外出の際に、他の犬や人と触れ合う機会をもつよう配慮し、社会性を身に付けるようにしましょう。
◆ブラック
プードルの3原色のひとつであるブラック。目・鼻・爪・唇など、全身が真っ黒のタイプです。
骨格がしっかりしていて、毛量が多く、皮膚も強いといった特徴を持っている子が多いそうですよ。
性格も最も安定しており、賢く明るく従順で人懐こい、という良い面が目立ちます。しかし、たまに気性の荒さを見せることもあり、その差が激しいともいわれています。
また、基本カラーということから遺伝子が安定しており、遺伝子関連の疾患を持つ子が少ないというのも大きな特徴の一つです。
元気で運動能力も高いので、運動不足には注意しましょう。運動不足はストレスの原因となる可能性があります。毎日の散歩やドッグランで思い切り走らせてあげる機会をもつよう気を付けてください。
◆ホワイト
こちらも3原色のひとつで、気品を感じるカラーです。根強い人気のある毛色だといえるでしょう。
成長してからの退色もほとんどないようです。
性格は明るく頭の良い子が多いといわれており、社交的なのでコミュニケーションの取りやすいタイプですね。
ただし他の毛色と比べると、被毛の汚れ・涙やけ・よだれなどは目立ってしまいます。そのため、綺麗で清潔な状態を保っていけるようこまめなケアをしていきましょう。
◆シルバー
上品な印象のある毛色のシルバー。生まれたばかりの頃はブラックに近い色をしていますが、成長するにつれてシルバーになっていきます。
甘えん坊でシャイな性格か、穏やかで落ち着きのある控えめな性格のどちらかになることが多いといわれているようですよ。
ただ、頑固な一面も持ち合わせているため、しっかりとコミュニケーションをとり信頼関係を築くことが大切です。
レッドやブラウンと違い飼われている方が少ないカラーなので、個性重視な飼い主さんにおすすめのタイプでしょう。
◆ブラウン
ホワイト・ブラックに次ぐ3原色の一つであるブラウン。茶褐色の落ち着いた色合いを持つ毛色です。
性格はマイペースで、つかみどころがなく、陽気な面を持ち合わせている子が多いようです。
運動能力は非常に高いのですが、人見知りで協調性に欠ける部分もあります。
マイペースと相まって「自己」を持っているので、飼い主さんに依存しすぎず、一定の距離感を保つことができるでしょう。
こういった理由から、独立心も強いので、留守番は比較的得意だといえます。その反面、しつけで苦労を感じる場合があるかもしれません。日々のトレーニングをしっかり行うことがすすめられます。
トイプードルの色が薄くなる「退色」とは
トイプードルの被毛には、年齢と共に毛色が薄く変化するという特徴があります。これを「退色」というのです。
この退色は、基本的にどんな毛色のトイプードルにも起こるといわれています。
例えば、シルバーのトイプードルの場合、真っ黒の被毛で産まれて、成犬になるにつれ全身がシルバーの毛色に変化しますし、ホワイトのトイプードルの場合は、クリーム色の被毛で産まれて、成犬になるにつれ全身がホワイトに変化していきます。
退色という言葉からあまり良いイメージを感じないかもしれませんが、退色することで本来の毛色に生まれ変わるということなのです。
中には退色の少ない子もいますが、両親の毛色が濃くても退色しないというわけではありませんし、食べ物・予防接種・トリミング(カットやシャンプー)などの、外的要因から毛色が変化することもあるのです。
日頃からブラッシングなどのお手入れを丁寧にすることで、毛艶が増し、毛質もよくなるので、被毛のケアに真剣に取り組むことをおすすめします。
まとめ
トイプードルは基本的に温厚で忠誠心もある、体臭の少ない小型犬なので、初めて愛犬を迎える初心者さんにとっても比較的飼育しやすい犬種です。
しっかりとしつけを行い信頼関係を築くことができれば、可愛さ溢れる大好きな家族の一員となってくれるでしょう。
色別での性格はあくまでも傾向と考え、愛犬を選ぶ際の判断材料の一つとして参考にしてくださいね。
ちなみに、メスは穏やかで飼いやすい、オスはやんちゃで気性が荒い、という話もありますが、これも毛色と同様で個体によって差があります。
また、プードルは体格差も多様に存在する犬種です。大型犬のスタンダードから超小型犬のティーカッププードルまで様々なサイズの子がいますので、事前にしっかりと飼育方法をチェックしておくことが必要でしょう。
どんな子を迎えたとしてもその子の成長を見守り、しっかりお世話することが飼い主としての当然の役割です。
涙やけ防止のお手入れはもちろん、耳や肉球のケア、定期的なブラッシングなど、外見の愛らしさと健康を守るためにも、日々努力が必要です。
飼いやすい犬種とはいえ、犬を飼うということは大変なシーンにも多々直面する、ということを忘れないでくださいね。
毛色が豊富で大人気犬種のトイプードル!愛犬としての迎え入れを、是非検討してみてください。
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