1.犬が寄りかかってくる理由
1-1.かまって欲しい、甘えたい
1-2.抱っこをして欲しい
1-3.安心している
1-4.不安がある
1-5.寒くて温まりたい
3.犬の飼い主さんへの愛情表現
3-1.飼い主さんをなめる
3-2.仰向けになりお腹を見せる
3-3.洋服・手などを甘噛みする
3-4.飼い主さんの物を咥える・運ぶ
3-5.お尻を向けて座る
犬が寄りかかってくる理由
飼い主さんがソファやベッドなど室内で寛いでいる時間や、スマホなどの操作をしている時など、ふと愛犬が隣にきて寄りかかってきた事はありませんか?
この愛らしい行動、飼い主さんからするととても嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
身体をくっつけてくるということは、信頼を寄せられているのだろう…そう感じている方も多いはず。
では、このような犬の行為にはどんな意味があるのでしょうか。主な理由を5つ紹介していきましょう。
ポジティブな理由が全てではないので、愛犬の感情を今以上に理解するためにも、しっかりチェックしてくださいね。
◆かまって欲しい、甘えたい
飼い主さんに寄りかかるなどの行動で、構って欲しい、甘えたい、という気持ちを表現している場合があります。
長時間の留守番をさせた後などに、帰宅した飼い主さんが落ち着いた様子を確認して、「構って欲しいな」「撫でて欲しいな」とアピールしている子は多いのではないでしょうか。
表現が上手な子の中には、大袈裟な仕草や行動を見せて甘えるタイプもいますが、控えめで少し不器用なタイプの子は、こうしてさり気なく飼い主さんに寄り添い、「愛情が伝わるといいな」と考えているのかもしれませんね。
構って欲しい、甘えて欲しい時に、自分のオモチャを持ってくるワンちゃんも少なくありません。
ただこの場合、引っ張り合いができる道具など犬の本能を満たせるタイプの物ばかりを持ってくるようであれば、運動不足を感じている可能性も考えられます。散歩の時間や普段の運動量が足りているか、思い返してみてください。
◆抱っこをして欲しい
飼い主さんに寄りかかる仕草が、抱っこをして欲しいという気持ちを表している場合もあります。抱っこ好きのワンちゃんには、特に見られがちな行動だといえるでしょう。
大変愛らしいサインの一つなのですが、このアピールがエスカレートして問題となるケースも考えられます。
飼い主さんが抱っこできる状態であれば要望に応えてもよいのですが、何か用事があったり、後にして欲しい時は対応しないようにしてください。
常に愛犬の要求に反応してしまうと、「こうすれば構ってもらえる」と勘違いしてしまうのです。そして、構ってあげられない場合に大きな不安を感じたり、自分の要求を必ず通そうとするワガママな性格になってしまう可能性が考えられます。
可能な限り愛犬を抱っこしてあげたい気持ちも分かりますが、毎回要求に応えることにはリスクが伴う、ということを注意点として覚えておきましょう。
◆安心している
飼い主さんに身体の一部をくっつける行為は、安心している、信頼しているという気持ちを表すカーミングシグナルの一つでもあります。
基本的に愛犬が飼い主さんに寄りかかっている時は、安心している状態だといえるでしょう。
犬は元々縄張り意識の強い動物であり、家に敵や家族以外の知らない誰かが入ってくるのではないか、と警戒していることが多いのです。
飼い主さんの隣にいることでその安心感から、警戒心を少しでも解くことができ、寝てしまっても飼い主さんが要るから大丈夫、と思ってくれているのでしょう。
愛犬が近くでリラックスしてくれるということが、あなたに信頼を寄せている証拠となるのです。
◆不安がある
安心を感じている時に限らず、安心感を得たい場合にも犬は飼い主さんに寄りかかることがあります。
もあるというわけです。
工事の騒音や雷、花火などの破裂音などが、聞こえ始めてか恐怖や不安に感じることがあって飼い主さんにくっついてくるケースら寄りかかってきたのであれば、それらに不安などを感じている可能性が高いでしょう。
飼い主さんを頼りにしているからこそ見られる行動なので、そんな時は優しく声を掛けたり撫でるなどして、愛犬が落ち着くよう対処してあげてください。
◆寒くて温まりたい
単純に寒くて温まりたい時に、愛犬が身体をくっつけてくる場合もあります。
寒い季節だけでなく、夏の冷房で身体が冷えてしまうこともあるので、愛犬の肉球・耳先などに触れて確認してみましょう。
冷えを感じる場合は、室温などを見直して快適な温度となるよう調整してくださいね。
犬が寄りかかってきたときの対応
愛犬が寄りかかってくる行動には、紹介してきたように様々な理由や感情が関係しています。
いずれも、飼い主さんを信頼しているからこそ見られる行為だといえるでしょう。
愛犬の様子からどんな気持ちなのかを見極めて、必要に応じて対応することが大切です。信頼関係を深めるためにも、毎日撫でたり声を掛けるなどの時間をとることが必要不可欠ですよ。
しかし全ての要求に応えることで、問題行動に発展する場合もありますので、その点は注意してくださいね。
飼い主さんの都合が悪い時は、相手にしないなど、メリハリをつけることも大事です。遊べる時は一緒に思いっきり遊び、抱っこできるときは抱っこしてあげましょう。
犬の飼い主さんへの愛情表現
愛犬が見せる飼い主さんへの愛情表現は、寄りかかってくる行動の他にもたくさんあります。
代表的な行動についていくつか解説していきますので、しっかり覚えておきましょう。
◆飼い主さんをなめる
リラックスしている時や飼い主さんの帰宅時などに顔を舐めてくるのは、「大好きだよ」という気持ちを表しているサインです。
ただし、顔をペロペロと舐める仕草には他にも理由があります。
犬は赤ちゃん時代、母犬の口を舐めて「ごはんがほしい」と伝えていました。このため、飼い主さんがおやつやご飯など食べ物を食べている時に、ちょうだいという催促で顔を舐めてくる場合もあるのです。
他にも、叱られた際に「もう怒らないでほしい」という思いから、飼い主さんをなだめようと舐めるケースもありますよ。
◆仰向けになりお腹を見せる
犬がお腹を見せてゴロンとするポーズをとるとき、それは最高にリラックスした状態を表します。いわゆる、「へそ天」と呼ばれるものですね。飼い主さんに撫でて欲しい、という気持ちを表しているのです。
子犬の頃、母犬に排泄を促してもらうときのポーズもこれにあたるので、飼い主さんを安心できる相手だと認識しているからこそ見せる姿勢だといえるでしょう。
ちなみに「お腹を見せるのは服従の証」ともいわれますが、その場合は口をしっかりと閉じていることが多く、体を固くして尻尾を股の間に巻き込んだ状態となります。
◆洋服・手などを甘噛みする
甘噛みは、子犬の頃に母犬や兄弟犬と一緒にじゃれて遊んでいた時の名残だといわれています。
甘噛みすることで、「一緒に遊ぼう」「構ってほしい」という感情を伝えているのです。
ただし、これも度が過ぎると困ってしまう問題です。噛むのを止めさせたい場合は、噛んでよいおもちゃを与えるのがおすすめですよ。
◆飼い主さんの物を咥える・運ぶ
飼い主さんの靴下やスリッパなどを咥えたり、どこかに運んでしまうワンちゃんは意外と多いです。
愛犬にとって、飼い主さんのニオイは特別なもので、近くに置いておきたい宝物のようなものなのでしょう。
このため、飼い主さんが使っているものを咥えたり運んだりしてしまうケースが多発するというわけですね。
飼い主さんが帰宅した際に、何かを咥えてお出迎えする子も中にはいます。これも、「大好きだよ」という気持ちを伝えるサインの一つだと考えられます。
また、何かを咥えてお出迎えした時、飼い主さんが笑顔だったり、褒めてくれた経験があり、それを繰り返している場合もあるでしょう。
いずれにしても、飼い主さんと過ごせる時間を大切に思っているからこそ、みられる行動だといえますね。
◆お尻を向けて座る
愛犬が近くに寄ってきた時に、お尻をくっつけて反対側を向いて座る、またくつろぐ、といった仕草をみせたことはありませんか?
安心している証拠として前述したように、これも飼い主さんへの愛情・信頼を示すサインなのです。
お尻を向けられることから、ソッポを向かれている…と寂しく感じる方もいるかもしれませんが、あなたのことが大好きだという証拠なので安心してくださいね。
犬にとって背中は無防備な場所です。そんな背中を飼い主さんに向けているということは、100%信頼されているということなのです。特に、柴犬などの警戒心の強い犬種にこの行動がみられるのであれは、信頼関係はしっかり築けているでしょう。
まとめ
愛犬が寄りかかってくる理由は様々です。しかし、いずれの理由にしろ、それは飼い主さんへの信頼感からみられる行動である場合がほとんどでしょう。
どんな理由から寄りかかってきたのかを判断し、適切な対応をとるようにしてくださいね。
普段から愛犬の行動や様子を観察し性格や状態を把握しておくことが、行動の原因を見極めるコツとなります。
愛犬のことをしっかり理解し、安心できるパートナーとして居続けられるよう尽力してくださいね。そして、愛犬との元気で楽しい日々を重ねていきましょう。
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