干し芋は犬に与えても大丈夫!与える際の注意点とは

2024.06.15

干し芋は犬に与えても大丈夫!与える際の注意点とは

干し芋といえば、健康に良いおやつなイメージですよね。 さつまいもを好きなワンちゃんは多いので、飼い主さんが干し芋を食べていると欲しがる子もいるかもしれません。 干し芋はさつまいもを蒸して干すだけのおやつなので、基本的には食べても問題ありませんが、与える際に注意点もいくつかあります。 干し芋を与えるメリットや注意点等について詳しくご紹介いたします。

犬は干し芋を食べても大丈夫!

おやつをおねだりする犬

さつまいもといえば、犬が食べても大丈夫な食材の1つで、さつまいもが好きな犬は多いですよね。

犬用のおやつにもさつまいもを使ったおやつがたくさんありますので、飼い主さんが干し芋を食べているとその干し芋を欲しがる子もいると思います。

犬は干し芋を食べても大丈夫なのか…。
答えは、「基本的には大丈夫」です。

干し芋はさつまいもを蒸し、それを干すことで作られるものなので基本的には犬が食べても大丈夫です。
のちにご紹介する注意点を守ったうえで与える「無添加の干し芋」であれば問題ないと言えるでしょう。

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犬はさつまいもを食べても大丈夫?さつまいもを与えるメリットと注意点

さつまいもって美味しいですよね。料理に使うだけではなく、焼くだけでも美味しい食材です。ホクホクとした昔ながらの焼きいもは、割る前から蜜が溢れ出しているものまで様々です。そんなさつまいもを愛犬と一緒に食べたい。でも、犬はさつまいもを食べても大丈夫なの?注意すべきことは? 今回は、犬にさつまいもを与える時のメリット・デメリット、おすすめのさつまいもおやつを紹介します。

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◆干し芋の栄養価

さつまいもといえば、食物繊維が多い食材として有名ですね。
干し芋は、健康なおやつとして取り上げられることが多くありますが、一体どのような成分があるのでしょうか。

主な成分と役割、期待できる効果についてご紹介します。

カリウム

カリウムは、余分な塩分を体外に排出(利尿作用)させたり、高血圧やむくみの予防が期待できます。
100gあたり980mgほどが含まれています。

食物繊維

食物繊維には、腸内の環境を整える働きがあり、不溶性と水溶性の2種類があります。

不溶性食物繊維は特に便の量を増やし腸の蠕動運動を促し、水溶性食物繊維は腸内の善玉菌の栄養素のなり、善玉菌量の増加が期待できます。
不溶性食物繊維は100gあたりに3.5g、水溶性食物繊維は100gあたり2.4gが含まれています。

ビタミン類

糖質をエネルギーに変換する時に重要な働きを担い、疲労回復効果が期待できる『ビタミンB1』

コラーゲン生成に必要不可欠で抗酸化作用を持つ『ビタミンC』

抗酸化作用があり、若返りのビタミンとも言われている『ビタミンE』

など、免疫力アップや抗酸化作用を期待できるビタミン類も含まれています。

干し芋は蒸したさつまいもと比べ、カリウムと食物繊維が約2倍に増加しています。

食物繊維が豊富なので、便秘気味のワンちゃんなど腸内環境を整えたい子におすすめです。
干し芋に含まれる脂質は100gあたり0.6gと低めですが、食べてわかる通り自然な甘さが強く糖分は高い上に、ワンちゃんは食物繊維を消化するのが苦手なので与えすぎには注意が必要です。

また、甘くて嗜好性が高い事から、普段食の細いワンちゃんの食事(フード)に混ぜる事で食欲UPに繋がる可能性があります。
その他にも、投薬が苦手なワンちゃんに、干し芋に薬を仕込む事でストレスなく投薬できるメリットがあります。


犬に干し芋を与える際の注意点

チワワ

人間にとっても犬にとっても多くのメリットをもたらす干し芋ですが、与え方には少し注意が必要です。

◆干し芋の与え方

干し芋には、平干しや丸干しとスライスした大きい状態のまま売られているもの、その他スティック状になっているものがあります。

スティック状など飼い主としては犬に与えやすい形状に感じるかもしれませんが、犬に与える際はのどに詰まらないように一口サイズに小さくしてから与えましょう。

◆与える量と頻度

干し芋を“おやつ”として与える場合、与えているフードの10%程度にしましょう!
(1日の摂取カロリーの10%以内でも良いです。)
食物繊維の摂りすぎは、消化不良を起こし、下痢や便秘の原因になってしまいます。
また、干し芋は糖質が多いので、食べ過ぎは肥満の原因になります。

愛犬にダイエットフードを食べている場合は、もう少し量を減らしても良いかもしれません。
その理由として、ダイエットフードは食物繊維が普通のフードよりも含有量が多い場合があります。
愛犬の様子を見ながら、調整しましょう!

与える量や頻度は愛犬の体調を見ながら調節しましょう!

◆アレルギーに注意

稀ですが、アレルギーが出る子もいます。

犬の食物アレルギーの場合、アレルゲンとなる食材を食べてから数十時間経ってから症状が出るケースが多いと言われています(遅延型)ので、初めて芋を与えるという飼い主さんは、愛犬の様子を注意してみてあげましょう。

はじめての時は、一口だけにして置いたり、日中、動物病院がやっている時間帯に与えてみるのがよいでしょう。

皮膚に痒みや赤みが出たり、目の充血や下痢・嘔吐などの症状がある、元気がないなど、いつもと違う症状が現れた場合は、食物アレルギーの可能性があるので注意しましょう!


干し芋の選び方とおすすめ商品

干し芋と言っても、スーパーで見かける人間用の干し芋もあれば、ペットショップで販売されている犬用の干し芋まで様々あります。
愛犬には、どのような干し芋を選んであげたらよいのでしょうか?
それでは、干し芋の選び方とおすすめ商品についてご紹介していきます。

◆干し芋は無添加の物を!

愛犬に与える干し芋は、保存料や添加物が含まれていない物が良いでしょう!
人間用に販売されている干し芋は嗜好性を上げる為、砂糖が添加されている物や保存料・添加物が入っているものもあるので、注意しましょう。
購入する際は原材料等をしっかりチェックする必要があります。
犬用のおやつとして販売されている物であれば犬専用に作られているので、添加物等の心配はそこまでしなくてよいでしょう。

◆犬用の干し芋

ペティオ 素材そのまま さつまいも スティックタイプ
商品詳細を見る


原材料がさつまいもだけなので安心です。
小型犬や子犬の場合は、喉の詰まらないように小さくカットするなど工夫すると良いでしょう!

◆干し芋は手作りできる?

オーブンにかける前のさつまいも

干し芋の基本の作り方は、さつまいもを蒸すor茹でる→天日干しですので、ご家庭でも簡単に作ることが出来ます。

天日干しが基本ですが、低温のオーブンで水分を抜くようにじっくり焼くという方法でも出来るようです。

詳しい作り方が気になる方は、『干し芋 作り方』などで検索して、お砂糖など添加物はなしのレシピで作ってみて下さいね。


まとめ

素朴で自然派の干し芋ですが、優しい甘みとしっかりとした歯ごたえがあり、幅広い世代から人気のおやつです。
芋好きな飼い主さんなら、おやつに食べているという方も多いのではないでしょうか。

干し芋には血圧を維持してくれる“カリウム”や整腸作用のある“食物繊維”が豊富です。
その他にビタミンCやビタミンB1などのビタミン類も豊富に含まれているので、疲労回復効果や抗酸化作用による体の老化防止も期待できます!

しかし、与えすぎは下痢や便秘などの消化不良を起こす原因になる事を覚えておかなければいけません!
犬は人間とは異なった食性の為、野菜の消化能力が人間より劣ります。身体に良いからと言って、与えすぎには注意しましょう。
また、糖質が高いので、カロリーオーバーにならないようにも気を付けて下さい。

市販の干し芋を購入する時は、保存料や添加物に注意しましょう!
人間用の干し芋には砂糖がまぶしてある商品もあるので、ペットショップなどで犬用の干し芋を購入する方がおすすめです。
その他に、ご自宅で手作りの干し芋を作るのもおすすめです。

少し時間と手間はかかりますが、安心安全の干し芋ができ、愛犬と一緒におやつの時間を楽しむのも良いと思います。最近では100円均一で干し野菜用の網も販売されていますので、是非挑戦してみて下さい!!



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PetSmilenews編集部

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