愛犬とバーベキュー!BBQで犬が食べてもいい物、悪い物

2024.08.10

愛犬とバーベキュー!BBQで犬が食べてもいい物、悪い物

キャンプなどのおでかけ先やおうちのお庭などで、バーべーキューを楽しむ機会が増える季節となりました。 犬と暮らしている方の中には、BBQを愛犬と一緒に楽しみたい!という方も多いのでは。 この記事では、バーベキューにて犬が食べられる食材やバーベキューの最中の注意点、準備しておくとよいもの等をご紹介します!

犬が食べられないBBQの食材

BBQの写真

せっかく愛犬とバーベキューを楽しもうとしても、犬が食べてはいけない(避けた方が良い)食材を与えてしまっては、バーベキュー終了後に愛犬の体調不良を招きかねません。
人間はおいしく食べられる食材でも、犬におすそ分けをしないよう注意すべき食べ物を知っておきましょう。

◆肉類

愛犬とバーべーキューをする時に、スーパーなどで購入できるお肉を選ぶという方も多いでしょう。
その中でも犬に与えない方が良いのは、事前にタレなどで味が付けられたお肉や、ソーセージ、ベーコンといった加工肉です。

味付き肉や加工肉は犬にとっては含まれる塩分が多かったり、犬にとっては刺激物となる香辛料が使われていることも少なくありません。

また、加熱した骨付きの鶏肉をそのままあげると、噛み砕いた骨が鋭く尖ってしまい、犬の口腔や食道、胃腸を傷つけることがあるので避けてください。

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ハムやソーセージ、ウィンナーなどの加工肉は、食卓に並ぶことも多い身近な食品の一つですよね。手軽に手に入りますし、様々なレシピの材料としても利用できるので、毎日の食事を用意する上ではとても大助かりなアイテムだといるでしょう。しかしこの加工肉類、犬にとってはどんな食品だといえるのでしょうか。今回は、ハム・ソーセージ・ウィンナーなどが、犬に与える影響について紹介していきましょう。

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◆野菜類

玉ねぎや長ネギ、ニラ、ニンニクといったネギ類は、犬に中毒を引き起こす食材として有名です。
ネギ類に含まれる成分が犬の血液に含まれる赤血球を破壊し、危険度の高い貧血に陥る可能性があります。

ネギ類の中毒成分は、生でも加熱後でもその中毒性が失われることはありません。
お肉などと一緒にネギ類を炒めて調理することも多いですが、そのうちの肉だけを選んで犬に与えたつもりでも、ネギ類の成分はお肉や炒めた時に出る汁にも含まれており、中毒を引き起こすリスクは十分あります。

ちなみに、犬とバーベキューをする時に、人間用の食材だけを後から味付けできるようタレやドレッシングを持参することもあるでしょう。
しかし、その中には玉ねぎなどが含まれている場合もあるため、犬がお皿から盗み食いをしないよう注意してあげてください。

また、ネギ類以外にも、野菜の消化が得意とは言えない犬に「硬いまま」や「大きすぎるサイズ」で野菜類を与えると、消化不良を招く可能性もあるので止めておきましょう。

◆海鮮類

魚介類全般に言えることですが、犬とバーベキューをする時の食材選びでは、お肉と同じくあらかじめ人間用に味付けされたものは与えないようにしましょう。
特に、干物などをはじめとしたバーべーキューで使われやすい海鮮類は、濃い目の塩で味付けされているものも多く、塩分過多になりがちです。

また、生のイカやタコをそのままの状態でたくさん犬に与えてしまうと、「チアミナーゼ」と呼ばれる酵素により、ビタミンB1の欠乏症を引き起こすことがあります。
さらに、イカやタコは加熱しても犬の胃腸では消化しにくく、嘔吐や下痢といった症状にもつながりかねません。

◆人用のおやつ

焼くとおいしいマシュマロなどの人間用のおやつには、砂糖が多く使われています。
中毒に陥る食材というわけではありませんが、犬のカロリーオーバーや糖分過多につながるため、与えないようにしましょう。

危険な中毒を引き起こす人間用のおやつとしては、チョコレートが有名です。
カカオに含まれるテオブロミンには興奮作用があり、人間に比べて分解や排泄が苦手な犬には中毒成分となってしまいます。

溶かしたチョコレートを焼きマシュマロやフルーツと一緒にデザートとして食べることもあるかもしれませんが、犬とバーべキューをする時には万が一にも愛犬が口にしないように注意してください。
チョコレートは重篤な神経症状を引き起こし、愛犬の死につながる危険もある食材です。


犬も食べられるBBQの食材

BBQを楽しむ犬

愛犬とバーベキューをするなら、犬も一緒においしく食べられる食材を選んで楽しい時間を送りたいものです。犬とのバーベキューで活用しやすい食材や与え方をチェックしてみましょう!

◆肉類

犬とバーベキューをする時に使うお肉は、味付けがされていなければ、豚・鶏・牛のいずれでも大丈夫です。愛犬の好みに合わせて選んであげましょう。
ただし、生肉は食中毒のリスクもあるため、しっかりと火を通してからあげてください。

最近では野生のイノシシやシカなどのジビエ肉も人気ですが、こちらも寄生虫対策のため、必ず加熱する必要があります。

また、後で加熱するからといって、肉類を持ち歩く時間が長くなりすぎないように注意しましょう。お肉の表面で細菌が増殖して、犬も人間も後で辛い食中毒を招くかもしれません。

しっかりと低温を維持できる保冷ボックスを使ったり、犬とバーベキューをする予定の現地で購入するのがおすすめです。

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犬は雑食動物と言われていますが、実は、体の構造は肉食動物に近い構造をしています。そのため、犬は肉食動物らしく生肉を食べることができるんです!ただ、生肉にも与えていいものや悪いものもあります。ここでは、生肉を与えるメリットやどんなお肉が良いのかを紹介していきます。

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◆野菜類

加熱すると柔らかくなり、甘みも増すかぼちゃやにんじん、とうもろこしなどの野菜類は、犬も一緒においしく食べられる野菜です。
また、キャベツなどの水分が多い葉野菜は、生でも加熱後でも与えることができます。

犬に野菜類をあげる時には小さめにカットして、消化の際に負担がかかりにくいようにしてあげてください。

また、キャベツなどの水分が多い野菜は、犬が軟便や下痢にならないよう食べ過ぎは避けましょう。

◆海鮮類

味付けがされていない魚であれば、犬とバーベキューをする時に食べさせてあげることができます。この時に、魚の骨が口や食道に刺さらないよう、しっかりと骨を取り除いた身をほぐしてから与えてください。

甲殻アレルギーがなければ加熱したエビやカニを犬が食べても問題はありませんが、イカやタコと同じように消化が良いとは言えない食材のため、こちらはごく少量だけにしておくことをおすすめします。


犬とバーベキューをする時の注意点

◆リードを繋ぐ・目を離さない

愛犬とバーベキュー場を利用する時には、ノーリードが可能なエリアを除き、リードを使用しましょう。犬が何かに驚いた時や、見知らぬ場所に楽しくなって駆け出してしまいそうな時など、とっさの場面で飼い主さんのそばに愛犬を繋ぎとめる大切なアイテムです。

時々、バーベキュー中にリードを持っていられないからと、食材などを置くテーブルや人が座る椅子にリードを繋いでいるケースが見られますが、犬が引っ張るとテーブルや椅子がひっくり返り、思わぬ事故が起きてしまうこともあります。

犬とバーベキューを行える屋外スペースは、リードフックがない場所もよくあるので、地面にさして固定できるアウトドア用のペグを持参すると便利です。

そして、たとえリードを繋いでいたとしても愛犬の行動はしっかりと観察し、危ない行為をしていないか確認しながらバーベキューを楽しみましょう。特に、犬とバーベキューをするということは、身近にコンロや熱した炭といったやけどの危険があるものも多いです。愛犬のケガには気をつけてあげましょう。

◆犬に与えるのは「素材」のまま

犬が食べてOKな食材・NGな食材の例を先ほどご紹介しましたが、犬とバーベキューをしている最中に何をあげても良いのか判断に迷った時には、まずは「食材を素材のまま与えること」を意識してください。

また、素材のままで食べさせるにしても、消化が悪そうなものは避けておくのがベターです。

もしも中毒を引き起こしたり、味付けされた食材が混じることが心配なのであれば、犬用の食材を調理し終わってから加工品を焼いたり、人間用の食材と犬用の食材を調理するスペースは分けておきましょう。

◆熱中症対策や防虫対策を行う

夏ではなくても犬とバーベキューをする時に必ず行っておきたいのは、熱中症対策と防虫対策です。

汗をかいて体温調節ができる人間に比べ、犬は口呼吸で体内の熱を蒸散する程度しか体温を自ら下げる手段を持っていません。
脱水は熱中症のリスクを高めるため、まずはいつでも新鮮な水が飲めるように用意してあげることが重要です。

また、天気が良ければ春頃から初夏を思わせる気温を観測する日があるなど、熱中症のリスクは夏以外も十分注意しなければいけません。
直射日光を遮ることができるテントやタープの準備、暑い時は犬が涼しい室内で休めるようバーベキュースペースがついたログハウスを借りるなど、対策を練っておきましょう。

そして、犬とバーベキューをすることができる屋外スペースには、ノミ・マダニなどの寄生虫や、フィラリアを媒介する蚊がいることも多いものです。
寄生虫による病気を防ぐためにも、確実に対策できる駆虫薬を動物病院で処方してもらい、愛犬に投与しておきましょう。

◆周りへの配慮を忘れない

バーベキューができる場所は、広範囲にわたる貸し切りスペースでない限り、周囲に他の利用者もいます。中には犬が苦手という人もいるため、飼い主さんは愛犬が吠えたり、排泄行為をしないよう配慮が必要です。

犬とバーベキューをする時に愛犬のトイレマナーが心配であれば、事前にペットシーツの上でできるよう習慣づけておいたり、一時的にマナーベルトやオムツを活用するのも1つの方法です。

また、食事をするエリアで犬がトイレをすることに不快感を感じる人もいるため、愛犬のトイレは事前に済ませておきましょう。


愛犬とのバーベキューを楽しむために

ハイタッチする犬

◆犬同伴OKのバーベキュー施設を利用する

犬とバーベキューを楽しみたいなら、「犬連れOK」と表記されている施設を利用しましょう。

実際に行ってみたら、ペットはダメな場所だったという可能性もあります。
また、利用ルールは施設ごとに異なるため、ホームページなどで確認しておくことが重要です

宿泊も兼ねてバーべーキューをしたいなら、最近はペット同伴OKのキャンプ場やグランピング施設も増えているので、探してみると良いでしょう。

キャンプ場を利用する場合、車を横づけでできるオートサイトを選ぶと、荷物を運ぶ大変さも少なく便利です。

車をバーベキュースペースの近くに停めておくことができれば、愛犬が休憩したい時に車内を利用することもできます。

◆愛犬の為の準備をする

最近は「手ぶらでOK!」という気軽なバーベキュー場も増えており、食材の持込みやアウトドアグッズをその場で貸し出してくれているところも少なくありません。

しかし、愛犬用のグッズまではそろえることが難しいため、事前の準備が必須です。

リードやハーネス、食器などの基本的なグッズのほか、愛犬のくつろぎペースとなるドッグコット(簡易ベッド)や、体が汚れた時にサッと拭けるシャンプータオルなどを持参するのもおすすめです。
また、バーベキューの前後で水遊びをすることを想定するなら、愛犬の体を拭くタオルなども多めに持っていくと良いでしょう。

◆おもちゃやおやつを上手く利用する

愛犬とバーベキューをしている時に、人間用の食事をおねだりしたり、他の人や犬に興奮してしまった場合の対策として、気をそらすためのおやつやおもちゃも用意しておきましょう。

「食べちゃダメ」「あっちに行っちゃダメ」と愛犬を抑えることは大切ですが、「禁止」ばかりだとせっかくのバーベキューを楽しむことができません。

「これなら食べてもいいよ」とおやつをあげたり、普段とは違う場所でおもちゃ遊びをすることで、愛犬がお出かけを楽しんでくれるきっかにもなるため、ぜひ上手に活用してみてください。

◆近隣の動物病院を調べて置く

犬とバーベキューをする時間が何ごともなく終われば良いのですが、愛犬が急な体調不良やケガに見舞われる可能性もゼロではありません。

その際、かかりつけの動物病院まで遠いなら、緊急時の処置が間に合わないこともあります。

愛犬とバーベキューをする場所の近くにはどんな動物病院があるか、診察時間は何時までかなどを調べておけば、いざという時に役立ちます。動物病院までのアクセスも併せて、当日に焦らないよう下調べしておくと安心です。


まとめ

屋外で犬とバーベキューをするという体験は、飼い主さんと犬の両方にとって楽しい時間となるでしょう。

そして、バーベキューを楽しむという目的を達成するためには、食材や持参物、バーベキュー施設のルールの確認など、事前の準備が大切です。

犬とバーベキューをする時に、愛犬を守ることができるのは飼い主さんだけです。安全確保の意識と周囲への配慮を忘れず、バーベキューを満喫してみてくださいね。



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