【獣医師監修】猫の正常なうんちの色や硬さは?下痢や便秘の原因に注意!

2019.07.18

【獣医師監修】猫の正常なうんちの色や硬さは?下痢や便秘の原因に注意!

猫の健康チェックはいくつかありますが、すぐにできることは毎日猫のうんちの状態を見ること。猫は体調が悪いことを隠そうとする生き物です。猫の体調不良にいち早く気付くために、飼い主さんは普段から愛猫の状態を把握しておくことが必要です。下痢や便秘などの状態から、色・硬さなど、うんちは健康のバロメーター。日頃からしっかりチェックしましょう。

猫の正常なうんちはどんな状態?

トイレでうんちする猫

◆一般的な猫のうんち

猫の正常なうんちについてご紹介します。ただし、これは一般的な猫のうんちの状態になりますので、普段から健康な状態の自分の愛猫のうんちをよく観察するようにしましょう。

・一日に1~2回程度(ひとつの目安として食事と同じ回数プラスマイナス1程度)
・コロッとしていて拾っても崩れずに処理できる程度の硬さ
・拾い上げたときに、猫砂はまわりにあまりつかない
・適当な水分を含んでいて、ツヤがある
・うんち以外のもの(未消化の食べ物や異物など)が混ざっていない
・色は濃い目の黄土色が基本(食べているフードによって多少異なる)
・うんちのにおいはするが、異臭ではない
・大きさは人差し指程度

◆うんちを健康チェックに役立てよう

猫のうんちは食べているものや腸内環境に個体差があり、すべての猫が一律に同じではありません。しかし、正常なうんちにはある程度共通する特徴があります。

猫がうんちをしたらすぐに処分せず、「硬さ」「色」「におい」「何か異物が混ざっていないか」などをしっかりと観察して、愛猫の健康チェックに役立てましょう。


猫のうんちが普段と違う時に考えられる原因は?

猫のうんちをチェックする女性

食べ物は胃腸で栄養が吸収され、大腸で水分が吸収された後に、うんちとして体の外に排泄されます。消化器系に何らかのトラブルが起こると、うんちの状態に変化が現れ、病状をつきとめる有力な手がかりになります。

毎日猫のうんちをチェックしていると、少しの違いに気がつけるようになります。うんちをよく観察して、その原因を知り早めに対処することで、猫の健康管理をしましょう。

◆普段より柔らかいうんち(下痢、軟便など)

猫トイレ用のスコップですくうと形がくずれてしまうやわらかいうんち。まわりに猫砂がたくさんつきます。猫の軟便はそのまま下痢に移行することが多いので、早めに原因を突き止めて対応しましょう。

うんちの柔らかさがちがう時に考えられる原因
・腸の中に細菌やウィルスが異常に増えている
・感染症や中毒を起こしている可能性がある
・今まで食べたことがないものや新しいフードにいきなり変えることによって、アレルギー性の腸炎を起こしている
・食物繊維のとりすぎで腸が過敏に刺激を受けている
・水分や脂肪分の取り過ぎで腸の働きが鈍っている
・環境の変化など、なんらかのストレスを感じている

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猫も人間と同じように、体調や加齢などにより様々な症状が身体に出てきます。中でも人の目にはっきりと分かる異常と言えば、下痢や軟便などのうんちの症状ではないでしょうか。
しっかりと下痢や軟便の原因を突き詰め、症状を軽くしてあげられるように、対処法を見てみましょう。

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◆普段より硬いうんち(便秘など)

ポロポロとした粒っぽいうんち。便秘気味なことが伺えます。

猫が便秘になると何度もトイレに行ったり、トイレ周辺をうろうろしたりするようになります。うんちを出そうとしても出すことができない、といった状態が見られます。

原因を知り、早めに対応することが大切です。何日も排便していない時や、おなかをさわると嫌がるようであれば、病気のサインかもしれません。早めに病院で診てもらいましょう。

うんちの硬さがちがう時に考えられる原因
・食事の量が少ない
・肉類の食べすぎ
・水分不足
・フードが猫に合っていない
・カルシウムが多く含まれている物の食べ過ぎ
・加齢などにより腸の機能が低下している
・環境の変化など、なんらかのストレスを感じている

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猫も人間と同じように便秘になることがあります。猫の便秘は放置しておいて自然に治るとも限らないもので、飼い主さんが適切に対処してあげる必要があります。
今回は、猫の便秘の原因と症状、そして便秘解消の方法、おすすめのフードについてもご紹介します。

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◆普段より臭いうんち

決まったフードだけを食べていればいつも同じにおいのはず。臭いうんちは栄養バランスが崩れているサインです。

うんちのニオイがちがう時に考えられる原因
・穀物を多く食べたときなどの消化不良
・動物性タンパク質や油分の多量摂取
・与えている食事以外に人間の食べ物などを食べている

◆普段と違う色のうんち

うんちの色は、消化の際に分泌される胆汁に含まれるビリルビンという物質の濃度によって変化します。また、消化器系のどこかで出血が起きているとうんちに赤い色の血が混じっていたり、全体的に黒いタール状のウンチが出ます。

血便が認められたらすぐに病院で受診しましょう。放置しておくと症状が悪化し、貧血も併発します。

うんちの色がちがう時に考えられる原因
・緑がかった黄色…消化不良を起こしている
・灰色っぽい黄色…何等かの原因(胆汁が不足しているなど)で脂肪が充分に分解されていない
・濃褐色…動物性タンパク質の取りすぎ
・タール状…胃や小腸など消化管の中で出血している
・血便…血液の赤い色が便に混ざっている場合は大腸から出血している

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猫の体調不良を判断する例として、うんちを観察する方法があります。 特にうんちは出ているかどうか、うんちの状態が健康なものかどうかとてもわかりやすいのです。そんなうんちが血便だった場合は、獣医さんへいくサイン。猫のうんちを片付ける時、ぜひ健康チェックを一緒にしてあげましょう。

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猫のうんちまとめ

毎日のうんちの観察は、猫の健康チェックのために欠かせません。猫は自分で体調不良を訴えることができないので、病気のサインを見逃して後悔しないためにも、猫がうんちをしたらすぐに状態をチェックしましょう。

愛猫のうんちに異常を発見したら、早めに動物病院で診察してもらうことが一番です。その際には少しでも診断を正確・迅速なものにするためにうんちを持参しましょう。

●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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そらにゃん

そらにゃん

猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?

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