北海道で体験できる犬ぞりレース3選!犬ぞりの歴史や犬種を知ろう!

2018.01.01

北海道で体験できる犬ぞりレース3選!犬ぞりの歴史や犬種を知ろう!

大型犬達が雪原をソリを引きながら疾走する犬ぞり。有名な映画「南極物語」や様々なメディアなどで見たことのある方は多いと思います。今回はシーズン真っ只中である犬ぞりについて、歴史やソリ犬として活躍している犬種を紹介します。北海道で行われる「犬ぞりレース大会」についての情報もありますよ! 中々身近に感じられない犬ぞりレース…憧れている方もいっぱいいますよね。機会があれば是非一度体験してみてください!

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犬ぞりとは?

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犬にソリを引かせて移動や運搬をする手段、またその構造全体のことを「犬ぞり」といいます。

かつては高緯度地域や積雪地帯において、ソリ犬達の活躍が人間の生活を支えることで発展していきました。
近代以降は世界各地で犬ぞりレースや犬ぞり体験など、イベントの一環として犬ぞりが用いられる機会が増えています。

◆犬ぞりの歴史

犬ぞりはモンゴルが発祥地と考えられており、3万~3万5千年前には存在していたという、とても古い歴史を持っています。

紀元前1,000年頃に居住地域が北極圏に近くなったことで、犬ぞりの役割はどんどん大きくなっていき、単なる移動手段に限らず、荷物の運搬や探検にも用いられるようになりました。

1911年10月20日に、人類初の南極点到達を果たしたロアール・アムンセンも、犬ぞりを使用することでこれに成功しています。また、その他にも犬ぞりが歴史の中で残した功績として、1925年に血清を1,085㎞輸送したソリ犬バルトの話はとても有名です。

◆犬ぞりの役割

始めはモンゴルの住人の交通手段として使用されていた犬ぞりですが、住人が居住範囲を広げていくことで、探検の際にも用いられるようになります。

ソリ犬は、耐寒・持久力・従順性に優れている上に、粗食に耐えられる性質を持っていました。馬などが生きていけない過酷な環境にも耐えることができ、当時大きな活躍をみせていたといいます。
また、北極地方の場合、走行場所となる氷の下が海であることが多いのですが、ソリ犬は海への落下を防ぐ為に、自身で氷の割れ目を避けるなどの判断をすることができます。

これらの性質から、犬ぞりは安全な交通手段といわれ、北極地方の探検にも用いられるようになりました。


犬ぞりで活躍する犬種

歴史からも分かるように、ソリ犬には寒さに強いことや、力があること、そして高い協調性が求められます。

世界中でソリ犬として活躍している犬種を一部紹介します。

◎アラスカンハスキー

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Goose-Alaskan Husky

ソリ犬として最も多くみられる犬種です。ケネルクラブ公認の純血犬種ではありませんが、生まれながらにソリ犬としての素質を備えている優秀な犬種として有名です。

体重は約18~34kgで、様々な犬種やオオカミなどが交じり合っています。ソリを引くのが好きで、それは本能としても刻み込まれているそうです。

◎アラスカンマラミュート

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アラスカン・マラミュート

犬ぞりレースでの記録保持者は、多くがこの犬種を採用していることが多いそうです。

体重は約36~54kgで、厚い被毛、理想的な骨格や四肢が特徴的です。持久力・牽引力・耐寒性に優れているので、長距離の犬ぞりレースや移動・運搬において大きな活躍をみせます。

◎カナディアンエスキモードッグ

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カナディアン・エスキモー・ドッグ

カナダ北部のイヌイットが、アザラシや熊猟などに用いていた犬種です。「エスキモーハスキー」や「キミック」という呼称もあります。

体重約30~40kgで、高い身体能力を持つ上に、耐寒性も高く、重労働にも耐えることができます。この犬種は、1匹で45~80kgの重量を引きながら、24~110km程移動することができるといわれています。

◎シベリアンハスキー

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ペットして飼われている家庭も多く、知名度の高い犬種です。

体重は約18~27kgで、従順な上に親しみやすい性格をしています。人に懐きやすく集団生活に向いていますが、闘争心は他の犬より強くありません。しかし適度な警戒心を持っているので、ソリ犬としても世界中で活躍しています。

◎サモエド

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前述した探検家アムンセンが、南極初遠征でソリ犬に採用したのがこの犬種です。

体重は約16~30kgで、温和で献身的な性格をしていることから、こちらも家庭犬として人気のある犬種といえます。口角を上げた表情が「サモエドスマイル」と呼ばれていて有名ですが、この可愛らしい表情を持ちながらも、過酷な条件下で自身の体重の約2倍近い荷物を引ける程の力持ちです。

◎グリーンランドドッグ

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Greenland Dog

世界で最も古い犬種の一つと考えられており、古代から狩猟・犬ぞりなどに用いられていた歴史があります。

体重約30~32kgで、粗食に耐えることができ、耐久力・忍耐力にも優れた、まさにソリ犬として適格な特徴を持っています。原産国グリーンランドでは、現在でもスノーモービルを抑えて、冬場の主要な移動手段として活躍しているソリ犬です。


犬ぞりレースとは?

犬ぞりレースとは、「マッシャー」と呼ばれるソリの操縦者が、ソリ犬達を率いてゴール地点までのタイムを競うもので、一部地域では冬のスポーツとして人気があります。

レースの距離はショート・ミドル・ロングの三種類に分けられ、ロングには1600キロ以上を数日かけて走るレースもあるそうです。ちなみに海外で有名な犬ぞりレースには、アラスカの長距離犬ぞりレース「アイディタロッド」や「ユコンクエスト」があります。

もちろん、本来犬ぞりが持っていた役割が消えてしまったわけではありません。アラスカやカナダ、グリーンランドなどの一部地域では、未だに現役で人間の為に働いているソリ犬達もいます。

◆「マッシャー」について

マッシャーとはソリの操縦者のことで、ソリ犬に人・物などを運ばせる「マッシング」を行う人のことを指します。

ソリ犬をコントロールする際には、様々なコマンドを使用され、以下がその一例となります。
例)Mush⇒進め、Gee⇒右に曲がれ、Haw⇒左に曲がれ、Whao⇒止まれなど。

使用される指示語はマッシャーによって違うようですが、指示する内容は大体どこの国でも同じだそうです。

◆ソリ犬のつなぎ方

犬ぞりには、「タンデムタイプ」「ファンタイプ」という二通りの犬のつなぎ方があります。

タンデムタイプは、ソリ犬達を一直線につなぐタイプで、森の中や険しい地形などを走る際に用いられます。「ランタイプ」と呼ばれることもあります。
ファンタイプは、ソリ犬達を扇形につなぐタイプで、開けた地形を走る際に用いられます。カナダ北部のイヌイットに古くから伝わるつなぎ方だといわれています。

◆犬のポジションによる役割

ソリ犬達を一直線につなぐタンデムタイプの場合、つないだ場所によって役割が変わります。全ての犬が、大体同じ大きさ・ペースで走ることを要求されるのです。

①リードドッグ

先頭を走る犬のことで、賢く、勇敢で直観力に優れていることが求められるポジションです。マッシャーに対して忠実であることが重要となります。
20世紀中頃までは1頭であることがほとんどでしたが、近年では2頭が主流となっているようです。

②ポイントドッグ
リードドッグのすぐ後ろを走る犬のことで、「スイングドッグ」とも呼ばれています。チーム全体の方向付けをする役割を担っており、強壮で足が速いことや、チームを導く能力が求められるポジションです。

③ホイールドッグ
ソリに一番近いポジションを走る犬のことで、体力と、マッシャーや他の犬との高い協調性が求められます。

④チームドッグ
ポイントドッグとホイールドッグの間で走る犬のことです。全体の牽引力を高めるのが役割ですが、6頭引きの場合には割愛されることがあります。


犬ぞりレースを体験してみよう!

広大な自然と豊富な積雪量を誇る北海道では、本格的な犬ぞり体験ができる場所が数々あり、犬ぞりレースも毎年行われています。今回は、北海道で見学のできる主な犬ぞりレースを紹介します。

◎JAPAN CUP 2018 第35回 全国犬ぞり稚内大会

全国犬ぞり稚内大会は昭和59年に初めて開催され、現在では「犬たちの甲子園」と呼ばれる程メジャーとなった犬ぞりレースです。

6頭引きレースや1頭引きレースの他にも多彩な競技種目が予定されており、ワンワンダッシュ、愛犬自慢コンテストなど様々なイベントも行われます。犬ぞりチャレンジという観客体験レースもありますよ!

◇日時 平成30年2月24日(土)~2月25日(日) 午前9時~午後3時
◇場所 大沼特設会場(北海道稚内市声問)
◇アクセス JR稚内駅から車で約20分

◎第8回 スレッドドッグレース イン旭川 2018

全国的には旭山動物園でよく知られる旭川ですが、犬ぞりレースも毎年開催されています。

8・3・1・6頭引きの犬ぞりレースが行われ、中には5km以上走るレースもあるそうです。
レースの他にも、スキージョアリングという、クロスカントリースキーを犬に引いてもらいながらするというウインタースポーツも体験できます。

◇日時 平成30年1月6日(土)~1月7日(日)・3月3日(土)~3月4日(日)※天候により時間等変更有
◇場所 旭川市科学館「サイパル」横(北海道旭川市宮前通東)
◇アクセス  JR旭川駅から車で約3分/道央道旭川北ICから約30分

◎第7回 えにわ犬ぞり大会

今回紹介した中では最も札幌に近い地域、恵庭市で開催されている大会です。

競技種目は1~3頭引き、距離3・7km、スキージョアリングなどが予定されています。
犬ぞりレースの他にも、一般参加型イベント「かけっこワンワン」や、芋煮の無料サービスもあるそうで、家族みんなで楽しめる大会となるでしょう。

◇日時 平成30年2月3日(土)~2月4日(日)
◇場所 えこりん村 花の牧場周辺屋外(北海道恵庭市牧場281-1)
◇アクセス JR恵庭駅からバスで約10分(西口より無料シャトルバス運行有)/道央道恵庭ICから車で約5分


まとめ

歴史ある犬ぞりレースを間近で観覧できるというのは、とても貴重な体験ですよね。ちなみに、上記の3大会はいずれも無料で観覧・入場が可能です。気になるな…という方は、是非一度、犬ぞりレースの迫力を目の当たりにしてみてください!

北海道には犬ぞりレースの他にも、冬のアクティビティとして気軽に犬ぞりを体験できるお出掛けスポットが沢山あります。興味のある方は、挑戦してみてください!素敵な思い出の一つがきっと作れますよ。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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