キツネみたいな見た目の犬を知っている?似ている部分はどこ?

2022.09.16

キツネみたいな見た目の犬を知っている?似ている部分はどこ?

キツネといえば細長い顔とピンと立った三角の耳、ふわふわとした尻尾が特徴的ですよね。 可愛らしい姿に「飼育してみたい!」と思ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、キツネを自宅で飼うのは難しいので、今回はキツネに似た可愛いワンちゃんをご紹介します! 是非お気に入りの犬種を見つけてみてくださいね。

犬とキツネは同じ科

伸びている柴犬

みなさんは生き物の分類についてどれくらい知っていますか?
普段何気なく口にしている「哺乳類」「爬虫類」といった言葉は、実はしっかりとした専門用語です。1758年に分類学の父と呼ばれるリンネが、地球にいる人や植物、菌までのたくさんの生き物たちをグループ分けをしました。

生き物の分類の仕方には諸説ありますが、現在一般的に使われているリンネの分類方法では
界→門→網→目→科→属→種
という分け方になっています。左から段々とグループが小さくなり、より近い仲間と定義されています。

この方法で犬とキツネの分類を詳しく見てみると
犬「動物界 脊椎動物門 哺乳網 食肉目 イヌ科 イヌ属
キツネ「動物界 脊椎動物門 哺乳網 食肉目 イヌ科 キツネ属
となります。つまり、犬とキツネは「イヌ科」という同じ括りで、生き物としてかなり近しい関係ということが分かりますね。

ちなみに、食肉目というのは基本的に肉食で知能が高く、捕食するための感覚器が発達している哺乳類を指します。
余談ですが、同じくペットとして身近な猫は「食肉目 ネコ科 ネコ属」に分類されます。


似ている部分はある?

犬とキツネを比較したときに、違っている点と同じ点があるのでそれぞれ項目に分けてまとめてみました。

◆見た目

【キツネの特徴】
・体重は種類によるが約5kg~10kg程度
・体長は平均的には50cm~80㎝程度
・目が細く、瞳孔に縦のスリットが入っている
・耳が大きい
・しっぽが太い
・体全体が被毛でおおわれている

【犬の特徴】
・体重は犬種によるが3kg~5㎏程度
・体長は平均的には20cm~40cm程度
・目も瞳孔も丸い犬種が多い
・耳が大きい犬種が多い
・しっぽは細長い犬種が多い
・体全体が被毛でおおわれている

犬は「犬」という括りの中でも見た目も性格も様々な種類がいるので、一口には言えませんが、キツネと犬が似ている点もありますね。目やしっぽは異なりますが、大きな耳をしていたり被毛で覆われていたりと似ています。

◆生態

【キツネの生態】
・単独もしくは家族で生活するため群れをつくらない
・夜に狩りなどを行う夜行性
・世界各地の森林や草原で生息している
・小動物や鳥、昆虫などいろいろなものを食べる雑食
・穴を掘って捕食したエサを穴に隠す

【犬の生態(野生の犬の場合)】
・群れをつくって生活する
・活動時間はさまざまだが、野生の犬は夜行性の場合が多い
・森林や山奥で生活している
・さまざまな動物や穀物などを食べる雑食
・穴を掘って身を隠したりエサを隠す

生態については社会性の部分で大きく異なっていますね。キツネは猫に似ていて孤立しても生活できるので、それだけ身体能力が高く、より狩りに長けているということになります。生活する時間帯や習性は似ています。


キツネ顔の特徴は?

子狐の横顔

人間の顔の系統でも「キツネ顔」という言葉が使われますが、犬にとってのキツネ顔の特徴はどのようなものなのでしょうか?

キツネ顔の特徴として最も分かりやすいのが、>面長でシャープな顔立ちをしている点です。
目元から鼻や口にかけての部分(マズル)が長く、シュッとしている印象があります。

キツネ顔とよく比較されるのが「タヌキ顔」です。タヌキ顔はキツネ顔とは対極の顔立ちで、丸顔でマズル部分も短めなので全体的にふっくらしたような印象です。
キツネ顔を美人系タイプとしたら、タヌキ顔はかわいい系タイプになるでしょう。

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柴犬の顔はたぬき顔とキツネ顔に分かれる?

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キツネに似ているといわれている犬種

キツネ顔の特徴がわかったところで、いよいよキツネ顔といわれている犬種をご紹介します。犬種ごとの特徴や飼育方法もあわせて説明します。

キツネは飼えないけどキツネに似たワンちゃんを飼いたいという方はぜひチェックしてみてくださいね!

◆柴犬

柴犬

柴犬はキツネに似ている犬種の代表格です。被毛はレッドやクリーム、ごま、黒などさまざまで、被毛の色がレッドの柴犬がキツネに似た色をしています。

顔はキツネ顔の個体もいればタヌキ顔の個体もいるので、飼育する際は好みに合わせて選びましょう。柴犬の中でキツネ顔になる種類は「山陰柴」や「縄文柴」に多いといわれています。これらは骨格が似ており、穴の中に顔を入れて獲物を見つけることが得意な種類です。
日本だけでなく海外でも人気が高い柴犬ですが、その歴史は古く、原始時代に日本列島に移住してきたタイミングで柴犬も一緒にわたってきたと言われています。現在ではさまざまな海外犬との配合が進んでいるため、純粋な柴犬が少なくなってしまっているようですが、柴犬のみで交配を行い繁殖させる動きをおこなっている団体もあります。

飼育時のポイントとしては、とにかくたくさん遊ばせてあげることです。柴犬はとても元気で散歩に行ったり走りまわることが好きな個体が多いので、1日2回くらい散歩に連れて行ってあげられると好ましいです。
また、柴犬には換毛期があります。被毛は短毛ですが、換毛期になると抜け毛が増えて部屋のあちこちにまき散らしてしまうこともあるので、ブラッシングはこまめにやってあげると良いですよ。

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◆コーギー

コーギー

コーギーも柴犬と同じように被毛の色がレッドで大きな耳が特徴的なワンちゃんです。

プリプリなおしりがとてもキュートで、日本ではしっぽが切られていることが一般的ですが、海外ではしっぽを残しているコーギーも多いです。しっぽが切られていないコーギーはふさふさとしたしっぽを持っていて、ますますキツネに似ています。
しっぽを切られていることが多い理由は、元々コーギーは牧畜犬だったからです。牧畜犬とは、牧場で家畜たちを見守ったり誘導したりする役割を持つ犬を指します。コーギーのしっぽはキツネのように長く太いので、家畜に踏まれてしまわないようにしっぽを切っていたようです。

飼育する際は、吠え癖に注意しましょう。牧畜犬として家畜の見張り役をしていただけあって吠える声は太く大きいです。なぜ吠えているのか考え、ストレスからなのか警戒しているのかを判断できると効果的なしつけができますよ。
とても活動的で元気なワンちゃんなので、たくさん散歩に行かせてあげましょう!

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◆スピッツ(フィニッシュスピッツ)

フィニッシュスピッツ

画像:株式会社コジマ アニマル図鑑より引用
スピッツにはさまざまな種類がいますが、特に「フィニッシュスピッツ」はキツネに似た特徴を持っています。耳がピンと立っていて被毛はレッド系、体長もキツネくらいのサイズなので、パッとみたときにキツネに見えるくらい似ています。

フィニッシュスピッツはフィンランド原産の犬種で、狩猟犬として活躍していました。寒い環境でも生活できるようにダブルコートの被毛になっています。フィニッシュスピッツは日本であまり見かけない種類ですが、同じスピッツという括りでは、白いスピッツを交配させ小さく改良した「日本サモエド」がいます。

フィニッシュスピッツはあまり日本での飼育数が多くないので、日本スピッツを飼育する場合のコツを紹介します。
よく吠える個体とおとなしい個体がいますが、日本スピッツは賢くて飼い主様に従順なのでしっかりとしつければ吠え癖などの問題行動を起こさなくなります。日本スピッツもフィニッシュスピッツと同じくダブルコートなので、こまめなブラッシングが必要です。また、肌が敏感で病気にかかりやすいので、シャンプーの頻度も1か月に1回程度おこなうようにしましょう。

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◆ポメラニアン

ポメラニアン

さらさらな毛並みとくりっとしたかわいらしい目を持つポメラニアンにはあまりキツネ顔の印象がないかもしれません。実はポメラニアンにもタヌキ顔とキツネ顔があります。
柴犬同様にキツネ顔とタヌキ顔が存在しているポメラニアンですが、実は先祖がスピッツなのです。そのため、スピッツの特徴を受け継いでいるままのポメラニアンはよりキツネ顔をしており、これが本来のポメラニアンの顔というわけです。

ポメラニアンは交配によってマズルが短くまん丸な顔をしたタヌキ顔の子が誕生していますが、これは愛犬家のビクトリア女王によって交配が進められたといわれています。ビクトリア女王はいろいろな種類の犬の中でもポメラニアンを特に愛し、さらに小型化をはかるために交配を重ねたようです。
体格が小さく屋内飼育しやすいポメラニアンですが、とても賢いワンちゃんなので良いことと悪いことの区別を幼いころから教えてあげないとイタズラ好きな子に育ってしまいます。悪いことをしたら落ち着いて叱りつけ、正しいことをしたら思い切りほめてあげましょう。

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◆シベリアンハスキー

シベリアンハスキー

最後にご紹介するのはシベリアンハスキーです。ハスキーといえばグレーの被毛なのでキツネよりオオカミに似ているかもしれませんが、グレー以外にもさまざまな被毛をもった個体がいます。ご紹介したほかの犬種と同じように、レッドの被毛を持つハスキーはキツネとそっくり。体格もキツネとおなじくらいの大きめサイズなので、初見だとキツネと見間違えてしまうでしょう。

ロシアのシベリアが原産地で、極寒の中でソリを引いたり番犬として人間を守る役割を持っていました。ロシアで病気が流行した際に、吹雪の中でハスキーたちが1000キロ以上もの距離をリレー方式でソリを引き、血清を運んだ伝説を残しています。

きりっとしていて凛々しい顔立ちのハスキーですが、見た目に反して性格は温厚です。人間にも友好的なのであまりしつけに苦労することはないかと思いますが、ほかの犬種よりもやや覚えるのが苦手な傾向なので、根気強くしつけてあげると良いですよ。
ハスキーは大型犬で力が強く、かなり体力もある犬種なので、散歩中もときどき飼い主様を引っぱろうとする動きがみられます。自分が行きたい方向にどんどん進んでしまうと危ないので、飼い主様の後ろをついてくるように練習が必要です。また、原産地がロシアということもあり暑さには弱いことは認識しておきましょう。

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小さなキツネが犬と間違われる

子狐

子キツネと子犬は非常に似ています。子犬だと思って保護したが実は子キツネだったというニュースもあったほどです。これには「ベビースキーマ」が関係していると考えられています。
ベビースキーマとは、幼い動物が持つ身体的特徴のことで、動物行動学者のコンラート・ローレンツが提唱した概念です。人が赤ちゃんを見たときに、人種や好みなど関係なくかわいいと思ってしまう本能的なものはこのベビースキーマよりきています。
ベビースキーマの特徴はいくつかあります。これらの特徴は人間に限らず、さまざま動物にみられます。

・体全体をみたときに頭の割合が大きい
・目と鼻が顔の低い位置にある
・丸く大きな目をしている
・頬がふっくらしている
・手足が短い

たしかに子犬や子キツネを見てもこの特徴が当てはまりますよね。大人になったキツネはマズルが大きかったり目が細かったりしているので、成長するにつれてキツネらしい特徴になっていきますが、子キツネは一見すると子犬と見間違えてしまうくらい特徴が似ています。


まとめ

柴の子犬

いかがだったでしょうか?
今回はキツネに似ている犬種を中心にご紹介しました。どの犬種もキツネに似ている部分があってかわいらしいですよね。
キツネ顔が好きな方は、キツネではなく今回ご紹介した犬種を飼育するのがおすすめです。飼育方法などの情報が豊富ですし、動物病院で対応してくれる場所が多いので飼育しやすいと思います。

ワンちゃんを飼っている方もこれから飼いはじめる方も楽しいペットライフをお過ごしください♪



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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