【獣医師監修】犬の膿皮症の原因、治療法は?皮膚トラブルを予防しよう

2019.05.10

【獣医師監修】犬の膿皮症の原因、治療法は?皮膚トラブルを予防しよう

犬の皮膚の様子が何か変と思って病院へ連れて行ったら、「膿皮症」と言われた!という経験はありますか?名前からして何かとても痒そうな名前ですが、犬の膿皮症とは、犬の皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染することで発症する化膿性の皮膚病の事をいいます。 今回は、犬の膿皮症について原因や治療法、おおよその治療費などを詳しく紹介していきたいと思います!犬の膿皮症を知り、愛犬の皮膚トラブルにいち早く気付いてあげられるようにしておきましょう!

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犬の膿皮症の原因は?

犬の膿皮症の原因

犬が膿皮症になってしまう原因の前に、犬の膿皮症についてどんな病気なのかを説明していきます。

◆膿皮症とは?

犬の膿皮症とは、犬の皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染することで発症する化膿性の皮膚病の事をいいます。

膿皮症の症状は、細菌感染の程度や深さによって変わっていきますので、以下の症状は参考程度に覚えておきましょう。

・発赤が皮膚に現れる
・発疹
・丘疹
・脱毛
・かさぶた
・膿疱

このように、犬の膿皮症は痒みや丘疹をともなう厄介な病気です。

丘疹とは、ただ赤くなるだけでなく、発疹が隆起しているような状態の赤いブツブツの事を言います。

膿疱とは、膿が溜まってしまっている膨らみの事を言っています。そして膿疱は破れるとリング状に剥がれてかさぶたができる表皮小環となります。
表皮小環は痒みがありますので、犬が痒がって症状のある場所を掻きむしったり、齧ったりするようになってしまいます。

症状が進行し重症となってくると、皮膚に瘻孔と言われる管状に空いた穴が出来てしまい、そこから血液や膿汁などが排出されるような状態になってしまいます。

◆犬が膿皮症になってしまう原因

犬の膿皮症は、皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染することが原因で発症します。

細菌に感染する原因としては、不衛生な環境にいた、擦り傷や咬み傷をそのままにしていた、老化や栄養不良による皮膚の免疫力や抵抗力の低下などが挙げられます。
つまり、皮膚のバリアが弱まってしまうと細菌に感染し、膿皮症へと発展してしまうという事ですね。

犬が膿皮症になってしまう原因はそれだけではありません。
アカラス症(別名、ニキビダニ症)やアレルギー性皮膚炎などの他の病気に感染していることにより、二次的に発症するケースもありますので注意が必要です。

日常生活においては、シャンプーをきちんと洗い流せていない事から発症してしまう事もあります。また、使用しているシャンプー剤が犬の肌に合っていない時や、間隔を開けずに頻繁に犬をシャンプーしている事でも膿皮症へ発展してしまう事があります。


犬の膿皮症の治療法は?

さて、犬の膿皮症になってしまう原因は分かりましたね。それでは犬の膿皮症はどのようにして治療するのか、治療法をご紹介していきます。

犬の膿皮症は症状の出方や進行度により治療方法が異なり、大きく分けて2種類の治療法が適応されます。

◆外用療法の場合

犬の膿皮症が一部分だけなどの限局的な場合や、全身だけれど症状が軽く発見が早かった場合などは、こちらの外用療法が適応される事が多いようです。

外用療法では、主に抗菌性の塗り薬やシャンプーを使い治療していきます。
抗菌性のシャンプーは、犬の皮膚から汚れや皮脂を落としてくれるだけでなく、細菌が増殖してしまう事を抑える効果も期待できる物を使用します。

抗菌性の塗り薬やシャンプーの成分としては「クロルヘキシジン」「乳酸エチル」「過酸化ベンゾイル」などの成分が含まれている物を使用すると良いようです。

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◆全身療法の場合

こちらの全身療法の場合は、先ほどの外用療法でもなかなか治らない犬の場合や、全身に広範囲で症状が現われている場合、症状が重く重症な場合に用いられることのある治療法です。

こちらの全身療法は、主に抗生物質を投与して行く治療法になってきます。

投与される薬の種類としては、「クラブラン酸」「アモキシシリン水和物」「第一世代セファム系抗生物質」などが使用されます。

犬が膿皮症を発症してしまった場合には、このような治療が適応されます。
しかし、上記のいずれでも治らない程感染が酷い部分の場合には、その部分を切除する手術を施す場合もあるので、早期発見・早期治療が大切となってきます。


犬の膿皮症の治療費は?

犬の膿皮症の治療法を説明していきましたが、皆さんも膿皮症の治療費がいくら程かかってしまうのか気になりますよね。

愛犬が万が一膿皮症に掛かってしまった時の参考までに、一般的な犬の膿皮症の治療費を頭に入れておくと良いでしょう。

一般的には犬が膿皮症に掛かってしまった場合、一回の診察で下記くらいの治療費が掛かるようです。

・診療費      1,000円
・細菌培養検査   7,000円
・皮膚検査     2,500円
・処方       2,000円

合計       12,500円

診察料や処方料などは動物病院ごとに決まっており、実際は掛かり付けの動物病院によって異なりますので注意しましょう。

また、1度の診療で犬の膿皮症が治れば良いのですが、実際にはすぐには良くならず何度も動物病院に通う事となるケースが多いものです。そのため、病院に通う回数によっても費用は異なります。

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犬の膿皮症の予防法は?

犬の膿皮症

犬の膿皮症について原因や治療法、治療費などは理解いただけたと思います。しかし、できる事なら愛犬が膿皮症に掛からないようにしてあげたいですよね。

大抵の病気に予防する方法があるように、犬の膿皮症にもきちんと予防法が存在します。愛犬が膿皮症に掛からないようにしてあげるために、膿皮症の予防法も学んでおきましょう。

◆皮膚を清潔にする

犬の膿皮症は、皮膚が清潔に保てなくなることで感染してしまいます。そのため、犬の皮膚を清潔に保ってあげる事が大切です。
日頃からこまめに被毛や皮膚のお手入れをすることや、定期的に犬をシャンプーしてあげる事が予防となります。

しかし、先ほどの膿皮症の原因でもあったように、シャンプーをし過ぎると皮膚のバリアが失われ、かえって膿皮症になるリスクを高めてしまいます。

シャンプーの頻度を良く考え、洗いすぎとならないように気を付けましょう。

◆環境を清潔にする

膿皮症を予防するには清潔にする事が一番重要ですが、犬を清潔にしても犬のいる場所の環境が悪く不潔であると、膿皮症のリスクが高まります。

例えば、糞や尿がそのままになっている、水はけが悪く犬が濡れやすいような状態になっているなどの問題があると、犬の皮膚にも悪影響を与え、皮膚の状態が悪くなることで膿皮症へと発展することも良くあります。

犬を普段飼っているスペースを今一度見直し、きちんと清潔に保ってあげましょう。

◆皮膚疾患がある場合きちんと管理しておく

元々アレルギー疾患などがあり、皮膚の状態が良くない犬の場合は、そのままにしていると二次感染のリスクが高まります。病院で診察を受けている場合は、継続して医師の指示に従い治療をしましょう。

病院で診察を受けていないけれど皮膚に湿疹などの症状が出ている場合などは、そこから細菌感染してしまい、膿皮症へと発展するケースも良くありますので、きちんと病院を受診し治療しておきましょう。

◆皮膚の通気性を良くしておく

皮膚の状態に不安がある犬や被毛の量が多く上手にコントロールできない犬種の場合、皮膚の通気性を良くするために毛を短くしておく事も膿皮症の予防へと繋がります。

皮膚のトラブルは、皮膚が蒸れることで発症するリスクが高まります。アレルギー疾患などの皮膚疾患を持っている犬や毛量が多い犬種などは、毛を短くして見る事も一つの有効な方法ですね。

◆犬の皮膚に合ったシャンプーを使用する

犬の皮膚に合っていないシャンプーを使用すると、皮膚にダメージを負い、そのせいで皮膚トラブルへと発展してしまいます。そうなると、もちろん膿皮症のリスクも高まりますよね。

敏感肌の犬には敏感肌用、子犬なら子犬用、アレルギーのある犬なら薬用など、自分の愛犬に合うシャンプーを選び使用しましょう。


まとめ

犬の膿皮症について、原因や症状、治療法から予防法までご説明していきましたが、いかがでしたか?

犬の膿皮症は皮膚の抵抗力や免疫力が弱まる事で発症してしまう病気ですので、出来る限り愛犬の皮膚の免疫力・抵抗力を弱まらせないようにする事が大切です。
そのために、犬を清潔に保ってあげることや環境を清潔にしてあげることは必要不可欠です。

愛犬の肌を上手にコントロールし、愛犬が膿皮症になってしまわないように気を付けてあげましょう!

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※


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ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。

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