【獣医師監修】愛犬の元気がない!何が原因?サインは出ていたの?

2019.07.25

【獣医師監修】愛犬の元気がない!何が原因?サインは出ていたの?

愛犬の元気がないように感じると、皆さん心配になりますよね。思い当たる事がないにもかかわらず愛犬の元気がない時は、何が原因だったのか気になってしまうものです。そもそも犬の元気がない事にいち早く気が付いてあげられるように、「犬の元気がない時とは一体どのような状態なのか」を知っておく必要があります。 そこで今回は、「犬の元気がない時にはどのようなサインが出ているのか」「犬の元気がない原因は何か」「犬の元気がない時は犬の身体にどのような症状が出ているのか」をご紹介していきたいと思います。皆さんの愛犬の元気を守るためにも、参考として覚えておきましょう!

犬の元気がない時のサイン

cd6b3d33eeca25dc4ccfe8d2b09c7071_s

犬は動物の本能から、「自分が今、不調である」という事を周りに悟られないように振る舞う事があります。

大抵の犬の場合、他の動物の目はごまかせても人間である飼い主さんならば気付ける「何らかのサイン」が出ているものです。

普段はとても元気に活動している愛犬が次のようなサインを出していたら、「元気がない」状態の可能性があります。

◆震えている

犬は様々な理由から「震える」ことがあります。「震える」というと、「寒いのかな?」と思いがちですが、「元気がない」時にも震える犬がいます。

寒さ以外の体の不調からくる震えの原因も、様々な理由が挙げられます。

・子犬の場合
子犬の場合は特に、普段は活発に活動している状態が正常ですよね。活発に活動しているべき子犬が、じっと震えている場合には、「低血糖症」などの症状を発症している場合があります。

犬の低血糖症とは、血液の中の糖分濃度が急激に下がることにより引き起こります。
「震える」だけでなく、ぐったりする、痙攣する、意識が混濁するなどの症状も引き起こしてしまうので注意が必要です。

低血糖症に限らず、子犬が震えてぐったりしている場合には何かの病気を発症している可能性が高いので、すぐに動物病院に掛かりましょう。

【大切な家族のもしもに備えるムリなくスリムなペット保険】
petfamily_656
>>げんきナンバーワンSlim<< ※一部補償対象外もございます

・高齢犬の場合
高齢犬の場合、普段から寝ている時間が長くなるため分かり辛いかもしれませんが、普段と違い寝ている時に震えている場合は元気がないサインの可能性が高くなります。

高齢になると病気を発症する可能性も高くなりますので、元気がない事にすぐに気付けるように普段から愛犬の様子をきちんと観察しておきましょう。

・中高齢犬の場合
中高齢犬で震えだけでなくぐったりとした症状も出ている場合、「腎不全」や「子宮蓄膿症」などを発症しているケースもあります。

・暑い日の場合
寒さだけでなく夏日などの暑い日に犬が震えている場合、「熱中症」に掛かっている可能性も考えられます。熱中症も重症化すると命に係わる事もありますので、様子が変だなと思った時には早めに病院に掛かりましょう。

このように、「震え」というサインからは様々な原因が考えられます。

◆ご飯を食べない

いつもより食欲がないという事も犬の元気がないサインである可能性があります。

しかし食欲がないと言っても、「食べたり食べなかったりしている」という場合は単にフードの選り好みをしているだけということもあります。食欲がない状態が続きぐったりしている様子でしたら、愛犬に何かしらの不調が起きていると考えられます。

食欲がなくなる原因としては、消化器疾病の「胃腸炎」や「子宮蓄膿症」など、様々な要因が考えられますので、食欲がないことが続いており元気がない様子が見られた場合には、早めに掛かり付けの病院を受診しましょう。

◆唸る

「いつもは気持ちよさそうに撫でられていたのに、愛犬を撫でていたら急に唸るようになった」という場合、犬の身体に怪我などの不調が起きているサインでもあります。

犬は自分が怪我をしている事や不調のある事を隠そうとする習性があるため、怪我をしている場所を触られる事を嫌がる子が多くいます。

愛犬とのスキンシップを取る時には、愛犬の身体に痛いところがないかチェックしながら触ってあげましょう。

◆寝てばかりいる

犬は身体に不調が現れ元気がなくなると、寝てばかりになる事があります。老犬ですと普段から寝ている時間が長くなるため、愛犬の不調には気付きづらいかもしれません。

しかし寝てばかりいるというだけでなく、呼びかけても反応がない、食事もしようとしないなどの様子が見られる時は病気を発症して調子が悪い場合がありますので、注意しましょう。


犬の元気がない原因

44f96ea572fa179cab4b91a7bd7a3479_s

犬の元気がない時に見られるサインについては分かりましたが、何が原因となって犬の元気がなくなってしまうのか気になりますよね。

犬の元気がなくなってしまう原因としては、主に以下のような理由が考えられます。

◆ストレス

犬の元気がなくなってしまう原因の一つとして、「ストレス」が挙げられます。犬のストレスは、人間にとっては「そんなことで?」と思ってしまうような事でも原因として引き起こってしまいます。

犬にストレスが起きる主な要因としては、

・環境の変化(引っ越しや旅行など)
・予防接種
・ワクチン
・病院への通院、入院
・手術
・トリミング
・ペットホテル
・雷
・天候不良(台風など)

などの事が挙げられます。

もちろん皆様の愛犬の性格にもよりますので一概には言えませんが、犬に取ってはこのような些細な事でもストレスを感じてしまうことがありますので注意深く様子を観察してみましょう。

●あわせて読みたい
犬もストレスでうつになる!?犬がストレスを感じている時の行動とは?

「犬のうつ病」を聞いた事がありますか?「犬にもうつ病なんてあるの?」と驚いてしまいますが、犬は人に劣らないほどの感受性を持っているため、ストレスを感じてしまいやすい動物です。では、愛犬のうつ病を早期に発見するためには、犬のどのような行動に注意すれば良いのでしょうか。 ストレスからくるうつ病にかかってしまった犬の取る行動をご紹介していきたいと思いますので、愛犬がうつ病に掛かっていないかをチェックする参考にしてみて下さいね。

記事はコチラボタン

◆気候

犬は気候によっても体調に変化が現れる場合があります。人間の場合でも、気圧の変化によって頭痛がしてしまうという方もいますよね。

季節の変わり目などは気温の変化について行けずに体調を崩しやすいので注意が必要ですね。

また、熱い日や湿度の高い日などは熱中症に掛かりやすくなるため、犬の体調に変化が見られた時には早めに適切な処置を施しましょう。

◆ヒート

避妊・去勢をしていない犬の場合、ヒート(発情期)の影響から元気がなくなってしまう事があります。生理後に元気がなくなってしまう犬が多いようですが、生理中でも体に不調が出てしまう犬もいます。

避妊・去勢をしていない犬で元気がないなと感じた場合には、生理が来ていないか一度チェックしてみて下さいね。

「生理のたびに元気がなくなってしまう」「元気がなくなるのが気になる」という方は、愛犬の避妊・去勢を検討してみてはいかがでしょうか?

●あわせて読みたい
知っているようで知らない?「犬の発情期」飼い主として正しい知識を!

犬の発情期という言葉は聞いたことはあっても、その意味と時期、対処法を正しく理解している飼い主さんは少ないのではないでしょうか?しつけ以外に、犬の発情期についての正しい知識を持っておくことは、飼い主としての役目でもあります。わかっているつもりでわかっていない?知っているようで知らないことも多い「犬の発情期」について、改めて理解してみましょう!

記事はコチラボタン

◆疲れ

私たち人間も、疲れると元気がなくなりますよね。犬も同じで、疲れると元気がなくなってしまう事があります。

「いつもよりたくさん歩いた」「旅行に行った」などの愛犬が疲れてしまった原因に思い当たる事がある場合には、愛犬の疲れが取れるまでそっとしてあげましょう。


健康状態を見極めるポイント

5902a917b30c8a426c0d22c0d3028249_s

さて、ここまで犬の元気がなくなる時にみられるサインや元気がなくなってしまう原因について触れてきましたが、犬の異変にいち早く気が付いてあげられるためにも、元気がない事を見極められることが大切です。

犬の健康状態を見極める時は、以下のポイントをチェックしてあげましょう。

◆排泄物

犬の健康状態をチェックするために一番に確認して欲しい事は「犬の排泄物」です。排泄物には、犬のその日の健康状態が詰まっています。

具体的には排泄物のどのような事を見れば良いのかというと、

・下痢、軟便をしていないか
・便秘になっていないか
・寄生虫は出ていないか
・異物は出ていないか

などをチェックしてあげると良いでしょう。

●あわせて読みたい
「あなたのワンちゃんは大丈夫?排泄物をみてワンちゃんの健康状態を知ろう!」

犬は人間と違って言葉を発することが出来ません。「お腹が痛いなぁ」「気分が悪くてあまりごはん食べたくないなぁ」そんなことがあっても口に出して伝えることが出来ません。 そして長年の習慣から具合が悪いことを周囲に隠そうとする傾向があります。身体の悪い者は他の動物の捕食対象になってしまったり、仲間から置いていかれることになってしまうからです。 ですから現代、飼い犬となった今でも少しくらい具合が悪くても我慢をして元気なそぶりをしてしまいます。 でも飼い主は犬の健康状態を把握しなければなりません。そのためにとても重要なことは、犬の様子を毎日よく観察するということです。 飼い主の「あれ?いつもと少し違うな?」という気づきは実はとても大切で、確かにどこか具合が悪い場合が多いのです。 一番わかりやすい例として排泄物のお話をします。

記事はコチラボタン

◆白目の色

目も体の健康状態を知るためには欠かせない場所です。黒目の部分だけでなく、犬の白目の部分が赤くなっていないかもしっかりとチェックしましょう。

◆皮膚の様子

犬の皮膚のチェックで確認して欲しい事は、

・ノミがいないか
・ダニがいないか
・皮膚が赤くなっていないか
・湿疹がないか
・ひっかき傷・咬み傷がないか

などの事をチェックしましょう。

●あわせて読みたい
【獣医師監修】犬の膿皮症の原因、治療法は?皮膚トラブルを予防しよう

犬の皮膚の様子が何か変と思って病院へ連れて行ったら、「膿皮症」と言われた!という経験はありますか?名前からして何かとても痒そうな名前ですが、犬の膿皮症とは、犬の皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染することで発症する化膿性の皮膚病の事をいいます。 今回は、犬の膿皮症について原因や治療法、おおよその治療費などを詳しく紹介していきたいと思います!犬の膿皮症を知り、愛犬の皮膚トラブルにいち早く気付いてあげられるようにしておきましょう!

記事はコチラボタン

◆口の中

口の中?と思うかもしれませんが、口の中もしっかりとチェックしてあげましょう。

・歯垢が付いていないか
・ニオイはしないか
・歯茎が赤く腫れていないか

などをチェックしましょう。

歯が抜けそうな時などに食欲がなくなってしまう犬もいますので、歯槽膿漏になっていないかきちんと確認してみましょうね。

●あわせて読みたい
【獣医師監修】愛犬のお口が臭くなったら歯周病のサイン! ―見逃していませんかお口のトラブル―

「最近、愛犬の息が臭くて気になる」と思っている飼い主さん、チョット待ってください、それはあなたのワンちゃんが歯周病になっているのかもしれません!たかがお口トラブル、されどお口トラブル。獣医師が監修した「お口チェック診断」をやって愛犬の口の中をチェックしましょう!!

記事はコチラボタン


日頃から愛犬の様子を見ておこう

29c425ce18c69240539a5b1743bae7ed_s

犬の元気がない時に考えられる原因やサイン、健康状態を見極めるポイントについてご紹介していきましたが、いかがでしたか?

普段一緒に過ごしていく中で、愛犬の元気ない姿を見かける瞬間は必ず一度は見かけると思います。そのような時にいち早く気付いてあげられるように、日頃から愛犬の様子をチェックしておきましょう!

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

<<コジマ動物病院 獣医師が監修した記事一覧はコチラ>>



– おすすめ記事 –

・犬が夏バテになる理由や原因は?対処法は温度や湿度で決まる?
・【獣医師監修】室内犬の熱中症対策はエアコンでの室温管理と水分補給が肝心!
・【獣医師監修】犬のてんかんの症状、原因、治療法は?
・ドッグフード選びで知っておきたいドライフードとウェットフードの基礎知識


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら