【獣医師監修】犬の肌にブツブツ?発疹ができる病気と対策について

2020.04.30

【獣医師監修】犬の肌にブツブツ?発疹ができる病気と対策について

犬の肌にブツブツが現れるのは、乾燥や皮膚炎、皮膚病が原因かもしれません。ブツブツとしたできものを発見したら、まずは動物病院で検査を行い、獣医師指示のもと定期的に皮膚のケアを行いましょう。今回は、犬の皮膚にブツブツができる病気や皮膚の状態を良好に保つ方法など幅広くご紹介いたします。

【目次】
1.犬の肌にブツブツ(発疹)ができる病気
 1-1.ツメダニ症
 1-2.疥癬症
 1-3.膿皮症
 1-4.アレルギー性皮膚炎
 1-5.アトピー性皮膚炎

2.犬の肌の状態を良好に保つ方法
 2-1.シャンプーの方法や頻度を見直す
 2-2.シャンプー後はしっかりと乾かす
 2-3.免疫力を高める
 2-4.水分補給をしっかりと行う
 2-5.乾燥対策を行う

3.犬の肌ケアに使えるおすすめグッズ
 3-1.敏感肌、乾燥肌の犬におすすめ低刺激シャンプー
 3-2.細菌が気になる犬におすすめ犬猫専用薬用抗菌シャンプー
 3-3.皮膚の乾燥対策におすすめ保湿剤
 3-4.敏感肌、または乾燥肌の愛犬に最適な化粧水

4.犬の皮膚にブツブツを発見した時のまとめ

犬の肌にブツブツ(発疹)ができる病気

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◆ツメダニ症

ダニの一種であるツメダニは、犬を中心に動物同士が接触することで感染して痒みや大量のフケを伴う病気で、人に感染する危険性があります。

・ツメダニ症の症状や原因

皮膚にブツブツができたり、毛が抜ける、痒がる様子やフケが多い場合はツメダニ症の可能性があります。

多くの場合、ツメダニ症の犬との直接接触によって病気が引き起こされますが、単純に環境的な問題でツメダニが寄生することもあります。

◆疥癬症

疥癬症は、ヒゼンダニによって引き起こされる皮膚病で、ヒゼンダニは犬の皮膚の内部に寄生することで様々な症状を引き起こします。

・疥癬の症状や原因

疥癬症になると、ひどい痒みを伴うため犬がしきりに体を掻きむしり、皮膚に傷がつき炎症を進行させます。

ブツブツが皮膚にできたり傷ついた皮膚から二次感染が引き起こされることもあるので、早期発見、早期治療が大切です。

疥癬症を持っている犬との直接接触によって、犬同士の間で急速に感染しやすいので気をつけましょう。

◆膿皮症

健康体の犬であっても何かしらの菌が犬の皮膚に存在しますが、その菌の1つである「ブドウ球菌」が過剰に繁殖してしまうことによって引き起こされる病気が膿皮症です。

・膿皮症の症状や原因

重度の膿皮症の場合、皮膚に発疹のようなブツブツとしたできものが現れ、潰瘍(傷が深くえぐれてしまうような状態)ができたり、食欲不振や元気喪失を伴うこともあります。

膿皮症の原因は、免疫力が急激に低下していたり、内分泌系の問題の可能性も考えられますが、単純にシャンプーなどのケアが適切でない場合にも引き起こされます。

獣医師の診察に合わせてシャンプーの頻度が適切か、シャンプー剤が犬に合ったものか、シャンプーの際皮膚を傷つけてしまっていないかなども再度確認しましょう。

◆アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎は、何かしらのアレルゲン(アレルギーの原因物質)に体が過剰反応を起こし、皮膚炎を発症する病気です。

・アレルギー性皮膚炎の症状や原因

皮膚炎を招く危険性のあるアレルゲン物質は、食事内に含まれるアレルゲン物質、ノミによって引き起こされるアレルギー、花粉やハウスダストなど様々です。

犬がアレルギー性皮膚炎の場合、一般的にブツブツとしたできものや痒みを伴うので、体を気にしたり掻いたりしていないか確認しましょう。重度の場合は、皮膚にブツブツのような発疹や脱毛、皮膚が赤くなったり炎症を引き起こすので、早めに動物病院で検査しましょう。

シャンプーやリンスなどに含まれる成分がアレルゲン物質となっていることもあるので、注意が必要です。

◆アトピー性皮膚炎

犬のアトピー性皮膚炎は、人間のアトピー性皮膚炎ととても似ており、生活環境のアレルゲン物質に過剰い反応することによって皮膚炎を伴う病気です。

・アトピー性皮膚炎の症状や原因

アトピー性皮膚炎になると、皮膚にブツブツができたり、継続的な痒みを伴うため、犬のQOL低下を招きやすいので注意が必要です。

アトピー性皮膚炎の原因は、皮膚のバリア機能や体の免疫機能に何かしらの異常がでていたり、食事や細菌、神経的なことが原因で引き起こされるなど多くの可能性が考えられるため、原因を特定するのが困難になりがちです。


犬の肌の状態を良好に保つ方法

◆シャンプーの方法や頻度を見直す

シャンプー頻度が少なすぎて皮膚が衛生的に保たれていない、またはシャンプー頻度が多すぎて皮膚に負担がかかっていると、犬の肌の状態に影響を及ぼします。

犬によって個体差や生活環境によって差が生じますが、一般的に適切なシャンプー頻度は、2週間に1度~3週間に1度が目安です。

シャンプー頻度が少なすぎないか、または多すぎないか、シャンプー剤が刺激の強いものでないか、シャンプーの方法が適切であるかを今一度確認して、ブツブツなどの症状が現れないよう肌の状態を良好に保ちましょう。

アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、また脂漏症の犬の場合は特にシャンプーが大切で、シャンプーを怠ると、油脂やダニ、ノミや菌、ハウスダストが病気の症状を悪化させる原因になることがあります。

既に皮膚病を発症している犬の場合、シャンプー頻度やシャンプー剤、シャンプー方法が異なることがあるので、必ず獣医師にケア方法を確認しましょう。

◆シャンプー後はしっかりと乾かす

シャンプー後にしっかりと被毛を乾かさないと、皮膚がむれた状態になったり、水分が被毛に残ることで細菌やハウスダストなどを寄せ付けやすい環境になります。

ブツブツなどの皮膚炎や皮膚病の原因になるので、ブラッシングをしながらしっかりとドライヤーで乾かしてあげましょう。

◆免疫力を高める

免疫力が低下している場合、皮膚を外部刺激から守るためのバリア機能が低下して、細菌やカビ、ハウスダスト、ノミやダニ、花粉などに対して過剰に反応しやすくなります。

免疫力が高まる食事を心がけ、ストレス要因を犬の生活から排除することが肌の状態を良好に保つ上で大切です。

◆水分補給をしっかりと行う

犬の皮膚の角質層は、生体バリア機能という大きな役割を果たしています。

バリア機能が低下していると様々な皮膚病を発症しやすく、皮膚バリア機能が低下すると皮膚内に存在する水分量も低下しやすくなります。

適切な水分補給を心がけ、しっかりと皮膚内の水分維持ができるようにしましょう。

◆乾燥対策を行う

乾燥は人間同様、犬にとっても皮膚の状態を悪化させる大きな要因になります。

皮膚が乾燥すると痒みによって体を掻くことによって、ブツブツや皮膚炎を招いたり、重度に乾燥した皮膚は微生物や菌に対する防衛反応能力が低下するので、乾燥対策を行いましょう。

乾燥対策は、良質な脂質を食事から摂取させたりすることで内部から働きかけ、犬用保湿剤や保湿ローションなどを活用して外から働きかけることも大切です。


犬の肌ケアに使えるおすすめグッズ

◆敏感肌、乾燥肌の犬におすすめ低刺激シャンプー

MOOオーガニックシャンプー 125ml
購入



皮膚がデリケートな犬に適した、「MOOオーガニックシャンプー」です。

オーガニックに認定されている植物性オイルで作られている「100%天然由来成分」のシャンプーなので、皮膚への刺激が少なく、保湿成分の「植物性グリセリン」が配合されているので、敏感肌の犬や乾燥肌の犬におすすめ。

リンスを普段使用している場合はMOOオーガニックリンスもおすすめです。

◆細菌が気になる犬におすすめ犬猫専用薬用抗菌シャンプー

ノルバサン シャンプー0.5(コンディショナー入り) 236ml [医薬部外品]
購入



カビや細菌が気になる犬におすすめの、殺菌や消臭に効果的な低刺激シャンプーです。

◆皮膚の乾燥対策におすすめ保湿剤

グッドスキンデイズ スキンプロテクトオイル お肌も肉球も守るオイル 8ml
購入



皮膚にも肉球にも使用できる保湿に効果的な、犬用保護オイルで、皮膚のブツブツ対策にもおすすめです。

こちらのオイルは、犬の皮脂に近いと言われる「スクワランオイル」を100%使用したプロテクトオルで、皮膚への浸透性が速く持続効果も長いので、乾燥対策に効果的です。

◆敏感肌、または乾燥肌の愛犬に最適な化粧水

グッドスキンデイズ!
購入



獣医師が監修して作られている、化粧品会社で製造されたペット用の無添加化粧水です。

種類が敏感肌用と乾燥肌用があるので、愛犬の状態に合わせて使い分けると良いですね。


犬の皮膚にブツブツを発見した時のまとめ

犬の皮膚にブツブツを発見した場合は、まず動物病院でしっかりと検査を行いましょう。皮膚トラブルは原因が多く考えられ、素人判断で処置してしまうと症状を悪化させる原因になります。

皮膚病は、ブツブツや痒みを中心に犬のQOL低下を招きやすいので、適切な処置を行ってもらい、シャンプーや食事管理、ブラッシングや保湿など日々のケアをしっかりと行ってあげましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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