1.ビーグル犬の特徴
3.対策
3-1.ブラッシング
3-2.ファーミネーターの使い方
3-3.ファーミネーターの使用頻度
3-4.シャンプー
3-5.服を着せる
3-6.便利な抜け毛掃除グッズ
ビーグル犬の特徴
まずは、ビーグル犬の特徴をおさえておきましょう!
ビーグル犬は、狩猟犬として活躍していた歴史的背景がありました。
争いは好みませんが、今でも狩猟犬の名残があります。
小柄ながら、筋肉質でたくましい体つきをしていて、鳴き声は太く長く、嗅覚も麻薬探知犬として活躍する個体がいるほどです!
被毛は短いですが、密集して抜け毛が多いのが特徴です。
なんで抜け毛が多いの?
ビーグル犬の原産国はイギリスと言われています。
そのため、ビーグル犬の被毛は寒さをしのぐために、密集したダブルコートになっています。
ビーグル犬は短毛種ですが、オーバーコートとアンダーコートを持つ
「ダブルコート」
で毛量が多く、1年中抜け毛が多い犬種です。
ダブルコートの犬の毛は、1つの毛穴から7~15本の毛が生えています。
割合は、2~5本の太い毛と複数の細いとなっています。
この太い毛をオーバーコートと呼び、細い毛をアンダーコートと呼びます。
オーバーコートとは
オーバーコートとは上毛の事で、太くてしっかりした剛毛によって皮膚を保護するために需要な役割を果たす大切な毛です。
また、オーバーコートは紫外線から皮膚を守る役目もあります。
雨や雪などで濡れることから守ります。そのため、水を弾く性質も備えています。
アンダーコートとは
アンダーコートとは下毛の事で、寒さから身を守るために大切な役割を果たし、毛の増減によって体温調節を行います。
換毛期(春と秋)になると、この密集した下毛がゴッソリ生え変わります。
しかし、換毛期以外でも室内飼いするには、1年通して掃除が大変なほど毛が抜け落ちます。
◆毛の質、長さ
ビーグル犬の被毛はツヤがあり、1本1本しっかりしていますがゴワゴワしたりダマになったりする事はありません。
狩猟犬であった過去があることから、被毛が体を守るために、雨や風に強い作りになっています。
ダブルコートの犬は、オーバーコートが硬く、アンダーコートが柔らかくなっていて、毛質が異なります。
また、ビーグル犬は短毛のため、硬い毛がカーペットや服に刺さっていることが多いです。
対策
既に述べたように、ビーグル犬はダブルコートの犬種で1年中抜け毛が多く、掃除が大変です。
しかし、ブラッシングとシャンプーで抜け毛が部屋中に散らばることを抑えることができます。
◆ブラッシング
ビーグル犬のような毛の短い犬種には、
「ラバーブラシ」
「スリッカーブラシ」
以上のような面の広いブラシのほうが、毛が飛び散るのを防ぐことができ、処理が楽ちんでオススメです!
ラバーブラシとは
ゴムでできた柔らかいタイプのブラシです。
皮膚を傷つける心配がないことに加えて、マッサージ効果も高いので、ワンちゃんからしたら
”気持ちよく体もきれいになる”
願ったりかなったりではないでしょうか。
リラックスしながらお手入れできるので、小さい時から行っていれば嫌がることが少ないです!
シャンプーの時に使用できることも魅力の1つです!
スリッカーブラシとは
先端が針金状でくの字に曲がっているのが特徴です。
スリッカーブラシにもソフトタイプ、ハードタイプと種類があります。
ソフトタイプには先端にクッションがついていて、毛がサクサク取りやすいですが、それでも先端が鋭いので皮膚を傷つけてしまう危険性があります。
ソフトタイプでも注意が必要ですが、更にハードタイプは注意が必要です。
短毛種には針金がダイレクトに皮膚に当たってしまうため、皮膚を傷つける可能性がソフトタイプよりも高いです。
換毛期の抜け毛が多い時期には、サクサクお手入れできることがメリットですが、
もし使う場合は、ソフトタイプがオススメです。
短毛種であることから、毛玉ができたり被毛同士が絡まったりすることはあまりありませんが、ブラッシングは”毎日” 必ず行ってください。
換毛期には「ファーミネーター」がオススメです!
ファーミネーターとは
優しい力でブラッシングするだけで多くの抜け毛がゴッソリ取り除ける画期的なペットブラシです。
アメリカではペットの毛玉ケア対策として、ファーミネーターの使用を推奨している獣医師もいます。
なんといっても掃除が楽です。
ブラシの中でも抜け毛が空気中に舞いにくく、ブラシ部分についた毛もワンプッシュで捨てることが可能です。
床に落ちる毛も少ないため、掃除が楽だと言われています。
◆ファーミネーターの使い方
ファーミネーターについて説明しましたが、
実際にどのようにして使うのかご紹介します。
①犬の体の確認
ファーミネーターを使う前に犬の体にケガなどの異常がないかを確認しましょう。
シャンプー後にドライヤーでしっかり毛を乾かしてから使うと、ゴミやほこり、被毛の絡まりがなくなるのでより効果的です。
②撫でるようにブラッシングする
犬の毛並みに沿って優しくブラッシングしてください。
首筋や背中などの犬が嫌がらない箇所から始めることがコツです!
デリケートな部分のブラッシングは、犬が嫌がることがあるので、より慎重に丁寧に行ってください。
※ファーミネーターの刃は取り外せないため、刃がかけてしまったら買い替えてください。
◆ファーミネーターの使用頻度
ファーミネーターの使用頻度は、1週間に1回を目安にしましょう。
換毛期は2回にするなどで使い分けて、使用回数を調整してください。
ファーミネーターの使い過ぎは、抜けそうでまだ抜けていない毛を取り除いてしまう場合があります。
毛が抜けすぎてしまうと、皮膚のトラブルに繋がってしまうので注意してください。
ブラッシングは、汚れを落とすことや毛を整えること以外に、血行を良くすることにも繋がります。
また、何より犬とのコミュニケーションにもなるので、散歩後にブラッシングの習慣づけることをオススメします!
◆シャンプー
シャンプーは抜け毛を除去する方法として効果的です。
シャンプーには、「全犬種用」「短毛用」「長毛用」「剛毛用」の4つのカテゴリーがあります。
ビーグルにオススメなのは、短毛用です。
短毛種は長い毛で守られていないため、皮膚疾患になりやすいです。
短毛用シャンプーは皮膚を保護する成分を含んでおり、皮膚への刺激が強い化学物質はなるべく避けていることが特徴です。
シャンプーには「乾燥肌用」「皮脂肌用」もあります。
ビーグル犬には、「皮脂肌用」がオススメです。
寒い地域に適合しているビーグル犬は皮膚下に大きな脂肪を蓄えていて、皮脂肌になりやすいです。
皮脂肌用のシャンプーは洗浄力が高く、皮脂をスッキリ落とします。
皮脂を好む菌による疾患も予防できるでしょう。
しかし、皮脂の落としすぎも注意が必要です。
洗浄力が強すぎるシャンプーは皮脂を”取りすぎ”てしまいます。
皮脂は最低限残しておかないと、皮膚炎やアレルギー、老化の加速につながるので、頻繁にではなく、「ニオイが気になったら」「べたつきがきになったら」のように、必要に応じて使い分けましょう。
一般的にはビーグル犬の場合、2~3週間に1回が目安です。
ビーグルの被毛は脂っぽいので、短毛用であれば回数を増やしても大丈夫です!
人間が使用するシャンプーは刺激が強すぎるので、必ず犬用のものを使うようにしてください。
犬用のものの中でも、なるべく低刺激の商品を選んであげてください。
◆服を着せる
服を着せることで、室内の抜け毛対策にもなります。
犬の服はファッションという意味合いで見る方も多いかもしれませんが、抜け毛が落ちないようにするという意味もあります。
家の中でもそうですが、外出先で抜け毛をまき散らすわけにはいきません。
エチケットとして服を着せることが大事です。
また、丈夫なビーグル犬ですが、アレルギー性皮膚炎になりやすい体質にあります。
何がアレルギーになるかは個体次第ではありますが、仮に原因が外からのものであった場合、服を着ることで皮膚を守ることができ、アレルゲンが着くのを予防することができます。
不要な毛を放置することは皮膚にも悪影響なので、注意を払って定期的にお手入れしてあげてください!
◆便利な抜け毛掃除グッズ
お手入れしていてもビーグル犬の抜け毛がどうしても広がってしまうという方に!
オススメ便利掃除グッズをご紹介します!
コロコロ
王道はやっぱりこれ!
自宅に必ずあるといっても過言ではないコロコロ。
既に犬の抜け毛掃除で使われている方も多いでしょう。
最近ではフローリング用のコロコロもあります!
価格も安価ですので、使い分けて部屋ごとに置くと便利です。
フローリングワイパー
フローリングに落ちている犬の毛は、掃除機よりもフローリングワイパーがオススメです!
なぜなら、掃除機だと排気で抜け毛が舞ってしまい余計手間になってしまうからです。
ドライタイプのシートで抜け毛を集めた後、ウェットタイプでゴッソリ拭き上げるときれいになります!
ゴム手袋
カーペットやじゅうたん、布団に犬の毛が刺さってしまうとなかなかきれいに取れませんよね。特にビーグル犬の毛はよく刺さります。
そんな時はゴム手袋です!
意外と掃除機やコロコロだと残りやすい抜け毛が簡単に取れます!
ゴム手袋は長持ちしますし、一つあればいいかもしれませんね。
抜け毛の掃除は非常に大変です。
身近なグッズで手軽に掃除できる方法を知っておくだけで、換毛期を迎えた時のストレスも減らせるのではないでしょうか。
お手入れしないとどうなる?
ビーグル犬の抜け毛のお手入れは、比較的簡単ではありますが、頻度が多く少し面倒かと思われます。
しかし、お手入れしないと色々な問題が発生します。
体力の消耗
既に述べたようにビーグル犬のような、ダブルコートの犬は1年通して抜け毛が多く、換毛期にはたくさん毛が抜けます。
毛が短いからと言ってお手入れを怠ると、体力の消耗に繋がってしまう事をご存知でしょうか?
犬は毛を抜いたり生やしたりすることで体温調節をしています。
そのため、必要のない毛が抜けないことで、体温調節にムダな体力を消耗してしまいます。
若い元気なビーグルには体力的な問題はそこまでありませんが、体力のない老犬にとっては命取りになります。
体臭
ビーグル犬は皮脂が多く、被毛も密集していて蒸れやすいため、雑菌が繁殖しやすくなってしまい、体臭がきつくなる原因に繋がる恐れがあります。
飼い主さん中には、耳の中のにおいが好きという方もいらっしゃると思います。
ですが、耳の中の垂れ耳で耳の中も蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいので、耳掃除も怠らず行ってあげてください。
まとめ
短毛ですが密集しているビーグルの毛は大変です。
1回のお手入れは簡単でも、定期的に行ってあげなければいけません。
ビーグルを迎え入れた飼い主さんや今検討している方は、まずブラッシングなどのお手入れから慣れさせることがポイントです。
犬のストレスはもちろん大事ですが、飼い主さんのストレスも減らしてあげないと犬に伝わってしまいますので、できる限りストレスなくお手入れをしてあげましょう!
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