【獣医師監修】愛犬にも起こるかもしれないオムツかぶれ!その対処法は?

2021.10.24

【獣医師監修】愛犬にも起こるかもしれないオムツかぶれ!その対処法は?

愛犬がおむつを使用しているという家庭は少なくありません。様々な用途で活用されるペット用オムツですが、実はおむつかぶれを引き起こす原因ともなりえるのです。今回は、おむつかぶれの症状や原因、そして対処法などを紹介していきます。意外と簡単な方法で問題が解決できる場合もありますよ。おむつかぶれで困っている飼い主さんは、是非チェックしてみてくださいね。

犬の皮膚のかぶれとは

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代表的な皮膚疾患である皮膚のかぶれ。個体にもよりますが、犬にとって皮膚疾患はとても起きやすい症状ともいえるでしょう。
皮膚かぶれは、おむつやマナーパッドを使用している子に多く見られる疾患です。高齢になったことで排泄の失敗が増えた、寝たきりの状態である、トイレトレーニング中、外出時のマーキング防止、生理用品としてなど、様々なケースにおいてペット用オムツは力を発揮しますが、これを使用することで皮膚かぶれのリスクが高くなってしまうという問題があります。
しかし人間用のオムツに需要があるのと同様、犬用オムツも介護用として、マナー・トレーニング用として、暮らしになくてはならない存在となっている家庭やワンちゃんもいるでしょう。リスクを最小限に抑えて上手に使うことが重要なポイントとなってきます。

◆おむつかぶれの症状は?

もちろん皮膚の弱さや症状の出方には個体差がありますが、主な症状としては、オムツなどが直接皮膚に触れている部分が赤くなったり、湿疹やただれが起こることが挙げられます。
痒みを伴うことが多いので、犬自身がかぶれた部分を噛んだり引っ掻いたりする様子がみられ、それによって症状が悪化してしまうケースも少なくありません。
しかし、おむつなどが使用できなければ困難な状況に陥る場合もありますよね。
オムツかぶれは、オムツの選び方やケアの仕方で予防できる可能性があるので、しっかり対策をとって安全に使用できるようにポイントを押さえておきましょう。


犬がおむつでかぶれてしまう原因

犬の皮膚がおむつでかぶれてしまうのは、お腹など患部の皮膚に付着しているおしっこの成分の影響であったり、蒸れによって肌がふやけ真菌(カビ菌)の繁殖を促すことが要因していると考えられます。オムツの内部はどうしても湿度が上がって蒸れやすくなってしまうため、おしっこの成分による刺激も受けやすくなるといわれているのです。
オムツによってかぶれる主な原因として、以下の二点を詳しく紹介していきましょう。

◆通気性の悪さとサイズのずれ

オムツやマナーパッドなどは、おしっこやウンチなどの排泄物を防ぐ構造となっています。このため、排泄後のオムツ内はどうしてもムレやすい状態となってしまうのです。
高温多湿な環境によって、皮膚はふやけて傷つきやすくなってしまいます。そこにおしっこに含まれるアンモニア、ウンチに含まれる腸内細菌などが刺激となることで、おむつかぶれが引き起こされてしまうのです。
また、おむつのサイズが愛犬にあっていないことが原因でかぶれてしまうケースもあります。サイズが小さすぎて締め付けが強かったり、反対に大きすぎて擦れてしまっていたりすると、皮膚にダメージが与えられてしまうのです。

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近年、犬にも犬用のおむつが販売され、高齢犬の介護などに役立っています。 しかし、おむつがずれて漏れてしまう、おむつを嫌がるなど、問題も多く報告されています。 犬がおむつを嫌がる場合、何が原因しているのでしょう。 また、おむつがずれてしまう場合、どのような対処法があるのかも気になるところです。 そこでこの記事では、犬のおむつに多く聞かれる悩みと対処法などを詳しくまとめました。

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犬の皮膚がかぶれた際の対処法

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もしも愛犬がおむつかぶれを起こしてしまった場合は、かぶれた箇所を確認して原因を探りましょう。
こまめに取り替えができていたか、排泄物で汚れた場合はきれいに汚れを落とせていたか、飼い主さんのケア方法を思い返してみてください。サイズが合っていなかったら、サイズの見直しが必要です。
患部を清潔に保っても改善しなかったり、愛犬が痒みを感じて掻きむしっている状態であれば、できるだけ早く動物病院を受診して治療してもらいましょう。炎症を抑える軟膏を処方してくれる場合があります。その際、オムツの使い方や使用頻度に関しても相談してみるとよいでしょう。

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おむつでかぶれないための方法

愛犬の肌を守るためにも、おむつの使い方には注意する必要があります。
おむつかぶれを予防する方法をいくつか紹介していくので、参考にしてみてください。

◆毛を短くカットする

おしっこやウンチなどの排泄物が付きやすい箇所である、お腹周りやお尻周りの毛を短くカットしておくことが大切です。汚れが付きにくくなるうえに、蒸れを防ぐことにも繋がるのです。
ただし毛を短くしすぎると、皮膚が外部の刺激を受けやすくなってしまいます。特に愛犬が寝たきりの状態の場合は、床ずれのリスクが大きくなるために注意が必要です。
かかりつけの獣医師に相談して、どれくらいカットすればよいのか聞いてみると安心でしょう。

◆使用時間を短くする

排泄物のついたオムツ・マナーパッドなどを長時間装着していると、皮膚がダメージを受ける可能性が高まります。装着中も時々チェックするなどして、濡れていたり汚れていたらすぐに交換しましょう。
可能であれば、装着時間自体を短くすることが一番安心です。常に飼い主さんの目が届く時間帯は未装着で過ごすなどして、オムツをする時間を限定することが皮膚かぶれを防ぐ対策法の一つだといえるでしょう。

◆おむつをすぐに取り替える

ペット用オムツにも様々な種類があり、中には長時間使用可能のタイプもあります。しかし、排泄をしたら都度オムツを取り換えるのを基本とした方がよいでしょう。
装着中に直接中を確認すると確実ですが、オムツに手を当てたときの重みで排泄をしているかどうかも分かります。使用時間を短くすることにも繋がりますが、こまめなチェックが大切です。汚れたオムツを付けっぱなしにしていると衛生的にも良くありませんし、かぶれの原因になり得ます。特にシニア犬や子犬は皮膚は敏感であることが多いため、更に皮膚を弱めてしまう可能性もあるでしょう。
取り換える時は必ずお尻周りや腹部を清潔な状態にしてから、新しいオムツを履かせることを徹底してください。またこの時、肌や被毛が乾いていることも大切です。きちんと拭いて乾かしたり、ドライヤーを使用するなどして、蒸れやかぶれの発生を予防しましょう。

◆食事を変えてみる

元々お腹の弱い個体や消化器官の機能が衰えたシニア犬は、お腹を壊しやすいです。日常的に食べていたドッグフードなどで、突然お腹を壊し始めることも珍しくありません。
下痢になってしまうと、正常なウンチよりもお尻周りが汚れてしまいますし、トイレの回数も増えます。これが直接的にオムツかぶれの原因として影響するのです。
愛犬の下痢が続く場合は、フードの見直しを検討することも視野に入れなくてはいけません。もちろん獣医師に相談するのが一番ですが、その時の愛犬の状態にあったフードを与えることで、下痢の対策となる場合もあります。

◆おしりをきれいに洗う

紹介してきたように、排泄物が長時間被毛や皮膚に付着し続けることがかぶれの一因となります。新しいオムツに取り換える前に、きちんときれいにして清潔な状態にしてあげる必要があるのです。
ただし、お尻の拭き方にも一工夫することがすすめられます。拭きとるときの摩擦によっても、皮膚がダメージを受けるケースもあるのです。
ウンチが付着している箇所は無理に拭き取るのではなく、ぬるま湯で洗い流すのが一番のおすすめです。汚れをキレイに洗い流すことができる上に、皮膚へのダメージも減らすことができるのです。
洗い終わったらタオルを押し当てるようにして、水分をしっかり取り除きましょう。ここでも無理に擦らないことがポイントです。水分を拭き取った後は、ドライヤーできちんと被毛を乾かします。自然乾燥は雑菌の繁殖を促す要因となりますので覚えておきましょう。
ドライヤーを使用する際は高温にならないよう注意し、低温で皮膚から20cm程離してあててくださいね。ちなみにタオルドライをしっかり行うことで、ドライヤーを使用する時間を短縮できますよ。

◆サイズの合うものを使用する

前述したように、愛犬の身体におむつのサイズが合っていないこともかぶれの原因となります。
ペット用オムツにも様々なサイズがありますがSやMなどの表記は同じでも、メーカーによって生地やフィット感、吸収率には商品によって違いがあるでしょう。これは、ペットシーツにもいえることですね。
愛犬にとってちょうど良いサイズのオムツを使用することが重要なのです。
サイズが合っていなければ、オシッコなどの漏れに繋がりますし、皮膚へのダメージを促す場合もあります。オムツをした時に皮膚とオムツが当たる、足・尻尾・お腹の周りに人間の指が1~2本入るのが、ちょうど良いサイズの目安となるので覚えておきましょう。ただし個体差はありますので、実際に使用してみてから判断するのがおすすめです。
このようにオムツは実際に使ってみなければ、愛犬にピッタリのアイテムかどうかを判断しにくいペットグッズでもあるのです。現代ではオムツのお試しパックなども販売されているので、初めてオムツを購入する場合は、お試しパックを買って数枚使用してみるのが良いでしょう。
また、オムツにはパンツ型の他にも男の子用のマナーベルト型や、履かせるタイプ、テープでとめるタイプなど、その形状にも種類があります。愛犬にとってどれが合っているかは、様々な商品を使ってから決めていきましょう。

◆ベビーパウダーやワセリンなどを活用

オムツなどの交換時に、お尻やお腹などをキレイに拭いて清潔を保つことが重要ですが、併せてローションや抗菌水などを使うと尚良いでしょう。
ムレを防ぐためには、ベビーパウダーを使用するのが効果的だといわれています。ただし、ベビーパウダーの重ね塗りはしないよう気を付けましょう。たっぷりつけてしまうと、後に固まってしまい状態が悪くなるケースがあるので大変です。
また、ワセリンを塗ることでオシッコが皮膚に付着しにくい状態を作るという方法もあります。ワセリンはおしっこを弾くので、効果が期待できるでしょう。
アイテムを利用しつつ、こまめにオムツを取り換えること、衛生を保つことが、おむつかぶれを予防するコツとなるのです。


まとめ

オムツかぶれは、飼い主さんのケアの仕方やオムツの選び方で、症状を予防できる可能性のある皮膚疾患です。
もちろん個体差はありますので、日頃から愛犬の身体のことをしっかり把握しておくことが大切ですよ。
こまめな交換と清潔に保つこと、これを徹底しましょう。オムツかぶれになってしまったら、サイズや使用時間の見直しを行ってください。症状が出ている場合は、獣医師に早めに相談することをおすすめします。
愛犬のためにも、しっかりとポイントを抑えて上手にオムツを使いこなしましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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