歯が生え変わってムズムズするから
犬は、生後3~4週間で乳歯が生え始め、4ヶ月~1歳頃に永久歯に生え変わります。
歯が生えたり生え変わったりするときのムズムズ感を、何かを噛むことで紛らわせているようです。
生え変わりの時期は、犬用のガムや噛み心地のよいおもちゃを与えて、好きなだけ噛ませてあげましょう。
子犬特有の好奇心があるから
人の赤ちゃんが何でもなめて確かめるように、犬の赤ちゃんは何でも噛んで覚えていきます。
何にでも興味を持って、噛むことで学んでいくための甘噛みは、幼犬の成長の一過程。知能が高い証拠なので、むしろ喜ばしいことです。
この時期は、噛んではいけないものを教えるチャンス!人の手足や家具を噛んだときは、犬に「ダメ」を教えていきましょう。
痛くない甘噛みのときは笑顔でいて、強く噛まれたときにキャーキャー騒いだら、犬は遊んでもらっていると勘違いします。また、時間がたってから怒っても意味がありません。
手に歯がふれたときは、いつでも必ずその瞬間に「ダメ」を伝えるようにします。
椅子の足などを噛んだときも同じです。
犬が嫌う味のスプレーがしつけ用に売られているので、どうしても噛んでは困るものには、
試してみるのもいいかもしれません。
身に迫る危険に恐怖を感じたから
散歩中、しつけができていない犬は、他の犬に近づいただけで、うなって吠えかかり、噛みつこうとすることがあります。
我が家のチワワは、最初にセントバーナードに会ったとき、歯をむき出しにして噛みつきそうになりました。
初対面の犬にむやみに近づけてはいけませんね。
神経質な犬は、目の前を飼い主の足がサッと通っただけで、おびえます。
大声を出して走り回る子どもなどは、とても怖いはず。
蹴られたり踏まれたりした経験があれば、なおさらです。
室内犬は、しっぽや足を踏まれがちですが、できるだけ怖い思いをさせず、安心感を与えることが大切です。
犬が怖がっているようなら、家族全員ゆっくり静かにあまり足を上げずに歩く!それだけでも違ってくると思います。
大切なものを守るため
犬は、大切なものに対する独占欲や支配欲が強く、必死で守ろうとします。
犬にとって大切なものは、飼い主・エサ・おもちゃなどいろいろ。
子育て中の犬が、赤ちゃん犬を守り、飼い主にさえ噛みつくのは、この典型的な例です。
飼い主が守ってくれるから自分はがんばらなくて大丈夫という上下関係が築けていれば、防げるでしょう。。
縄張りが荒らされそうだから
犬は、自分の小屋・部屋の中・庭など、自分のテリトリーだと思う場所に侵入されることを嫌います。
玄関に宅配便の人が来ただけで吠える犬もいますが、これがエスカレートすると噛むことに。
「番犬」の役目を果たせるのは、この本能があるからですが、来客に噛みつきそうなほどであれば、矯正の必要あり。
この家の主は飼い主であり、犬が守る必要はないのだと、根気強く教えなくてはいけません。
「噛む」という本能があるから
チワワが2頭の猟犬に首を噛まれて死亡する事件がありました。
猟犬はイノシシ狩り中で興奮させられていたのでしょうが、犬は本来肉食です。鋭い歯は、もともと肉を切り裂いて食べるためのものです。
イノシシをも狩る本能と能力が、発揮されるようなシーンを作ってはいけません。
犬が人や犬を噛むとき、人間に非がある場合がほとんどです。
興奮しているときは、落ち着かせてリラックスさせることが大切です。目を見て怒るのは、喧嘩を売っているのと同じで逆効果。
さらに興奮して、うなって噛みつきかねないので、気をつけてください。
発情期でイライラするから
発情期の犬は、ホルモンバランスが乱れ、イライラしてストレスがたまります。
とくにオスは、発情期中のメスを見るたびに発情期が来てしまうそうです。
そのたびにイライラしてストレスがたまるので、ふだんはおとなしい犬も噛みつくことがあります。これは、去勢手術や避妊手術をすれば、完全に防げます。
これらの手術後に噛み癖が治ったという話はよく聞きます。
病気やケガで痛いところに触られたから
通常のスキンシップやブラッシングなどのお手入れ中に、突然噛みつこうとすることがあります。
そんなときは、何かしらの外傷を負っている可能性があるので、体をよく見てあげましょう。
皮膚炎・外耳炎・関節はずれ・骨折などの異常が見つかるかもしれません。
噛んでしまう病気にかかっているから
レージ・シンドローム(激怒症候群)という、突然噛みつく症状の見られる先天性の病気があります。
このほか、脳腫瘍やてんかんも噛むことがある病気です。
視力や聴力が衰えている場合も、急に接近して来たものに驚いて噛みつくことがあります。
このような場合は、すぐに動物病院で診察を受けてください。
以上、犬が噛む原因の主なものを紹介しました。どんな原因であれ、噛み癖を直すには正しい訓練と長い時間がかかります。
でも、必ず治るので、あきらめずに根気強く犬と向き合ってくださいね。
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