呼吸が苦しい
「開口呼吸」と呼ばれ、息苦しいときに口を開けたままで「ハアハア」と粗い呼吸をすることがあります。
肺などの呼吸器の異常なのか、原因を突き止める必要があります。
ワンちゃんは興奮したり、運動後などに息が上がって開口呼吸をすることがよくありますが、猫ちゃんの場合、めったに開口呼吸をすることはありません。
猫ちゃんで見られた場合、すぐに受診を検討し、ワンちゃんも興奮しているのであれば少し落ち着くまで待って、続くようであれば受診を検討した方がよいでしょう。
暑い
これも「苦しい」に近いのですが、室温が上がり、湿度も上がると、呼吸もしづらくなったり、体温を下げるために、開口呼吸をすることがあります。
特に夏場などはこの原因が考えられますが、その場合、室温を下げ、通気を良くしてこの状態が改善されるかどうか見てみましょう。
暑いために起こっているこの状態が続いてしまうと、熱中症へとつながり、最悪は死に至る可能性も出てきます。
早期に気づいてあげられるよう、そして対処をしてしばらくしても続くようであれば動物病院を受診しましょう。
口の中の異常
口内炎などお口の中の痛み等でお口に違和感を感じて閉じられない場合があります。
ワンちゃんではおもちゃなどを噛んでいて、鋭いものでお口を傷つけてしまっているケースが多いですし、猫ちゃんの場合もウイルス性の口内炎にかかりやすいこともあるため、可能性がある場合はお口の中のチェックをしてみるとよいでしょう。
こういったケースも考えられるため、普段からお口を触っても嫌がらなかったり、お口の中を見せてくれるよう、しつけの一環やコミュニケーションの一環として習慣づけられるとよいですね。
お口の中のトラブルが発見された場合、自然に治ることもあるので、ご飯が負担にならないよう柔らかくするなどしてあげて、悪化しないよう気を付けてあげましょう。
それでも痛みがひどい場合や、なかなか治らない場合は動物病院を受診し、お薬を出してもらった方が治りも早いことがあります。
異物
異物を飲み込んでしまい、吐き出したくてお口を閉じられないということもあります。
ワンちゃんでも、猫ちゃんでも考えられるケースですが、無くなっているものがあったり、いたずらした跡があった場合可能性は高まります。
お口の中の見えるところに引っかかっているものが見える場合、飼い主さんでも取ることができることもありますが、食道へと進んでしまっていると、麻酔をかけて手術をしたり、内視鏡による除去をしたりという必要性も出てきて、そのまま放っておいても腸まで進んで腸閉塞が起こることも考えられます。
一番はこういったことが起こらないように、手の届くところに、飲み込んでしまいそうなものは置かない、お留守番の時はケージ内へ、といった予防策を取るのが一番ですが起こってしまって、自力では除去できない場合は速やかに動物病院を受診しましょう。
顎の異常
あごの関節や、筋肉、神経などに異常が起こった場合もお口を閉じられなくなることがあります。
その場合、顎のあたりを触ろうとすると痛がったり、神経の異常であれば、麻痺により急激におひげが抜けるなどの異常が見られることがあります。
原因を解明し、適したお薬での処置が必要となります。
速やかに動物病院を受診しましょう。
このようにお口を開けたままにしているというのは、あまりよくないことだというのがおわかりいただけたのではないでしょうか。
ぽかんとお口開けているようで見た目はかわいらしいですが、動物たちの体で非常事態が起こっているサインでもあります。
いち早くくみ取ってあげられたら良いですね。
– おすすめ記事 –
・こんなサインに注意 お外での動き編 |
・こんなサインに注意 おトイレ編 |
・必見!ワンちゃんに上手にお薬を飲ませるコツって? |
・お家でできる健康チェック 耳 |