そもそも肉球はどういった役割をするの?
「肉球」という言葉からも分かるように、ワンちゃんの足の裏には丸いぷにぷにした球のような丸い部分があります。赤ちゃんの頃には、本当に柔らかくてぷにぷに感が強いですが、大人になり外で歩く機会が増えるにつれて、少しずつ固くなってきます。
肉球の皮膚は角質の厚くなったもの。実は、中は脂肪と弾性繊維によって構成されているんです。それでは、肉球の主な役割について見てみましょう。
–クッション材の役割–
人間にとって触り心地がいいと感じる「ぷにぷに感」は、クッションの役割をしています。人間と違って裸足で外の道路を歩くワンちゃん。土の上、アスファルトの上、草の上・・・とさまざま。歩いたり走ったりした時の衝撃を肉球のクッションで吸収しているんです。家の中でもソファの昇り降りでジャンプしたり、忙しく動き回りますよね。肉球は人間のスニーカーのような働きをしていると考えましょう。
ただ、古くから野生で生活してきた犬にとって、現在の人間社会の発達した環境は計算外。アスファルトやコンクリートの道路が多くなってしまいました。夏にはかなりの高温で足を守ってくれる肉球があっても暑くてツラいもの。温度変化には十分気をつけましょう。
また、ガラスの破片を踏んで肉球が傷つきケガをしてしまうことも・・・!しかし「丈夫」に思われている肉球ですが、実はケガが治りにくい部分です。
–汗をかく部分–
犬は毛におおわれているので、人間のように汗をかかないと思いがち。しかし、犬の肉球部分にだけあるエクリン腺で汗をかいて体温調整をしています。そして、汗をかいて適度にしっとりとした保湿で肉球に潤いを与えて皮膚を守っています。
肉球が臭くなるのにはワケがあった!?
さて、ワンちゃんにとってはこんなにも重要な「肉球」。しかし、肉球を嗅いでみると香ばしいようなニオイがすることもあります。その原因とはいったい何なのでしょう。
–肉球の臭さは「菌」が原因!?–
ほとんどのワンちゃんは、飼い主さんとの毎日の散歩が大好き。しかし、実はこの時にさまざまな菌が足の裏に付着してしまうとか。代表的なものに「シュードモナス菌」という菌がありますが、これがニオイの原因であると言われています。
–汗が原因!?–
犬が発汗できる場所は、さきほども話しましたが「肉球」。その汗のニオイが「臭い」ような「香ばしい」ような原因の元。汗は夏場の暑い季節だけしかかかないような印象がありますが、実は緊張した時にも汗をジワジワとかきます。人間も緊張すると汗をかいたりするのと一緒ですよね。
犬の肉球部分は、汗をかく器官でもあるため常時湿り気があります。そのため、菌が繁殖しやすく「臭う」原因でもあるのです。
–感染症が関係している?–
何らかの原因で感染症が肉球に発生して化膿し臭っているケースも。
–ベッドや愛犬グッズの汚れが原因–
愛犬のベッドやおもちゃなどに汚れが付着していて、それが足の裏の肉球部分に入りこみ菌が増えて臭っている可能性も。愛犬が暮らす環境は清潔にしておくことがベストです。
愛犬の肉球を守りたい!お手入れ方法について
このように肉球には、ニオイの原因になるもとがいっぱいです。
しかし、外を歩くワンちゃん達には肉球は足を守る大事な部分。健やかな肉球を保ってあげるように飼い主さんがケアしてあげたいものです。
寒い季節になると人間と同じように乾燥に気をつけなければなりません。乾燥しすぎでひび割れ状態になれば、痛いです。
そこでおススメなのが「肉球専用クリーム」。ワンちゃん用のハンドクリームでマッサージしながら保湿ケアをしてあげましょう。「舐めても安心」という但し書きが書かれているものが多いので、確認して買うといいですね。
また、清潔にするためには肉球周辺のケアが大切。小まめな爪切りや肉球の間の長い毛を切り、清潔で菌が繁殖しない肉球を考えてみてはいかがでしょうか。
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