1.犬が赤ちゃんを守る理由は?
1-1.赤ちゃんは自分より小さいから
1-2.赤ちゃんも自分の家族だから「守りたい」
3.犬はその場の雰囲気や感情を読み取る能力がすごい!
3-1.犬は表情から気持ちを読み取っている
3-2.犬は赤ちゃんを守ることに使命感を持つ
4.犬と赤ちゃんを触れ合わせるときの注意点
4-1.大人がしっかりと監視すること
4-2.しつけがしっかりとされていること
4-3.犬にも愛情をしっかりと注ぐ
【掲載:2016.10.17 更新:2020.05.26】
犬が赤ちゃんを守る理由は?
まるで「子どもに手を出すな!」とでも言っているかのような次の動画。子どもを必死で守っている様子がとても伝わってきます。
飼い主さんが何度も叩こうとするので、その度に必死で吠える犬。子どもを大事に思っている様子がこちら側にまで伝わってきますよね。
実は、このように子どもを守ろうとしたり、泣いている赤ちゃんにそっと寄り添ったりするような動画は多くあります。
犬がこのような行動を起こすのには、いったいどんな背景があるのでしょうか。
◆赤ちゃんは自分より小さいから
今まで大人の飼い主さんと生活してきた犬にとって、自分より小さい、あるいは自分と同じくらいの大きさの赤ちゃんは「不思議な存在」なのではないでしょうか。大人の人間と違って自分の周りを歩くこともありませんし、言葉を自分に投げかけることもありません。「赤ちゃんは、どこか違った存在である」ということを接しているうちに察していくようです。
◆赤ちゃんも自分の家族だから「守りたい」
愛犬にとって赤ちゃんはどこか特別な存在。そう分かった上で、一緒に過ごす「家族である」と認識していくでしょう。
そして「守るべき存在」と意識するのかもしれません。
「犬が飼い主を守った」というエピソードを耳にする機会が多いですが、注目なのが「飼い主を」というところ。
犬が「お世話をしたい」「守りたい」と思う対象は、いつも一緒にいる家族なのです。
犬の知能はどのくらい?
犬の知能や性格は犬種によっても違います。知能の高い犬は、訓練されることによって、人間社会のさまざまな現場で活躍していますよね。
動物の中でも、素晴らしい能力を持っている犬たちは、さまざまな研究により人間の子供の2~4歳程度の知能を持つと言われています。
人間の子供は、個人差はあるものの2歳前後から言葉を話し始め、大人のいうことを理解してきます。
「ダメ!」と怒られること、「おりこうさん」と褒められることは十分に理解できる年齢がその頃なのです。
つまり、犬はそのくらいの年齢の幼児なみに理解を示してくれることになります。
確かに、しつけをしっかりすれば、飼い主さんの言いつけを守り、「オスワリ」「マテ」などの指示に従うことができる犬が多数います。ただ、ひとつだけ違うのが「犬は言葉を発することができない」ということでしょう。
また、犬は250個ほどの単語をしっかり理解していると言われています。犬に毎日言葉を話しかけるほど、多くの単語を理解するようになり、飼い主さんの言葉を理解してくれるようになります。
犬はその場の雰囲気や感情を読み取る能力がすごい!
その場の雰囲気を読み取ることができることを「空気が読める人」などと表現することがありますが、犬はまさにそれができる動物。飼い主の感情を読み気持ちに寄り添うことができるというのです。
◆犬は表情から気持ちを読み取っている
犬は人間の「怒っている」「笑っている」という表情から、人間の感情を読み取っていると言われています。
そしてプラスされるのが「声」。怒られている時の低い声、褒められている時の高い声を区別して聞き取ることができるのです。
愛犬に高いトーンの声で笑いながら話しかけると、しっぽをブンブン振って喜んでいる様子が見られるものです。
逆に、しつけのために低い声で注意すると、ちょっと不安げな様子を見せたりすることもあります。
この様子は、人間の幼児ととても似ているところ。お父さん、お母さんに褒められるととびきりの笑顔ですが、怒られると泣いてシュンとしてしまうことはよくあるものです。やはり、犬は人間の幼児くらいの感受性を持っていると言えそうです。
犬たちは言葉で通じあえないからこそ、人間の表情、声、行動などの微妙な変化により、飼い主の気持ちを理解できているのかもしれませんね。
◆犬は赤ちゃんを守ることに使命感を持つ
泣いている赤ちゃんに対して優しく寄り添ったり、なぐさめるように舐めたり・・・。赤ちゃんに対して優しい行動をする愛犬を見ると、飼い主さんはきっと笑顔で褒めてくれるでしょう。すると犬はそれが自分の役割だと実感します。
使命感を持った犬は、赤ちゃんに手出しをする人が表れると必死で守ろうとします。
赤ちゃんの周りが平和であり、そっと近くで寄り添っていられることが幸せと感じているのかもしれませんね。
犬と赤ちゃんを触れ合わせるときの注意点
赤ちゃんの気持ちを理解して、寄り添っていってくれる優しい犬。一緒に寝ている姿を見るだけで、とても温かい気持ちになるものです。
愛犬も赤ちゃんも飼い主さんにとっては、大事な存在です。
ただ、愛犬が赤ちゃんを愛おしい、守りたいと思うには、家族の環境も関係してきます。
すべての犬がそう思えるとは限りません。愛犬と赤ちゃんを触れ合わせるためには、注意したい点もあります。
◆大人がしっかりと監視すること
まず、念頭におきたいのが犬も赤ちゃんも「言葉が話せない」ということ。そして、赤ちゃんは自由に動くこともできません。
そのような愛犬と赤ちゃんを二人きりにしないのは、とても大事なことです。
子育てをしていると小さい子供の行動は予測不可能だと話すお母さん達もいるでしょうが、それは幼児と同じくらいの知能を持つ犬にとっても当てはまりますよね。赤ちゃんと犬との関係がまだ上手く築かれていない場合は、なおさら注意しなければなりません。
◆しつけがしっかりとされていること
犬の知能は人間の幼児2~4歳くらいと言いますが、環境次第で変わってくるものです。人間でも育った環境によって個性の出方が変わるように、犬だってしつけのされ方によって、できることに差があります。
そのため、赤ちゃんと近づけるには「マテ」「オスワリ」などの基本的なしつけが重要です。状況次第では、犬の行動をストップしたいこともあるでしょう。そんな時に「マテ」で制止してくれる犬になるように「しつけ」はとても大切なのです。
◆犬にも愛情をしっかりと注ぐ
実は、これはとっても大事。赤ちゃんが生まれる前から家庭にいた犬にとっては、赤ちゃんと一緒に生活を始めることで、ストレスを感じやすくなると言います。飼い主さんが赤ちゃん中心の生活を送っていると、自分が仲間外れになってしまった・・・という感情さえ抱くことがあります。赤ちゃんを守るどころか攻撃対象と見てしまうと大変です。場合によっては、赤ちゃんを噛むなどの問題行動に発展することさえあります。
赤ちゃんと愛犬が寄り添う仲良しになって欲しいと願うならば、愛犬とも今まで通りコミュニケーションをとってあげましょう。
赤ちゃんと犬の関係に関するまとめ
犬には人間の子供の2~4歳程度の知能があり、人の表情や感情、その場の雰囲気を感じ取る能力があるとわかりました。
人間の赤ちゃんのことも家族として認識して守ろうとするようです。
赤ちゃんを守ってくれる存在となればとても微笑ましいものですが、環境次第では仲良くできないこともあります。
赤ちゃんを育てていくことももちろん大事ですが、家族の一員である愛犬の気持ちを理解することも考えながら生活して、良い関係を築いていきたいものですね。
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