犬のフィラリア予防薬の期間は何月から何月まで?

2026.05.15

犬のフィラリア予防薬の期間は何月から何月まで?

犬フィラリア症とは、蚊に刺されることで感染する、死に至る恐れもある怖い感染症です。犬を飼っている人ならば、ほとんどの方がご存じのフィラリア症。愛犬の健康のために、毎年決まった時期にフィラリア予防薬を飲ませているかと思います。さて、フィラリア症はいつからいつまで予防すればよいか、再確認してみましょう。

【掲載:2021.04.09  更新:2026.05.15】

【掲載:2016.11.24  更新:2021.04.09】

フィラリア症とは?

犬フィラリア症の原因となる蚊

犬にはフィラリア症という病気が多く発症します。フィラリアとは寄生虫の一種で、中でも犬に寄生するのは犬糸条虫というもので蚊などを媒介に犬に感染していきます。

媒介するのはトウゴウヤブカ、コガタアカイエカ、ヒトスジシマカなどの蚊です。それらの蚊がミクロフィラリアというフィラリアの幼虫を体内に含んで犬を刺すことで感染します。
成長したフィラリアは体長12cmから13cmの細長い虫で、犬の体内で交尾をし、ミクロフィラリアという幼虫を犬の血液中に生むのですが、この幼虫は犬の血液中では成長をすることができずに蚊に吸引してもらうことを待ちながら血液中を巡ります。

そして蚊に吸われたミクロフィラリアは蚊の体内で成長し、その蚊が犬を刺すことでできた傷口から犬の体内に侵入し、犬の皮下組織や筋肉の中で成長していきます。

フィラリア症は、感染すると命に関わりますが、正しく予防すれば感染を防げる病気です。


フィラリア症の症状は?

元気のない犬

犬はフィラリアに寄生されると血液の循環が悪くなるため様々な症状がでてきて、放置すれば死に至ります。フィラリア症には急性と慢性があります。

急性の症状

・赤い尿
・呼吸困難
・黄疸

上記のような症状が出て一刻も早い治療を要します。
急性の場合の治療としては外科手術でフィラリア虫を出します。

慢性の症状

・元気がない
・咳が出る
・散歩を嫌がる
・食欲減退
・水を多量に欲しがる

慢性のフィラリア症の症状は初めはわかりにくいので見過ごしてしまいがちですが、元気がないことが続くようなら少しでも早めに獣医に見せるようにします。
慢性の場合の治療法としては駆虫薬で虫を除去しますが、心臓内で死んだフィラリアが血管内で詰まる可能性もあるので投薬後1カ月くらいはあまり散歩を多くしないで安静にすることが大切です。

このように犬がフィラリア症にかかると苦しい経験をさせてしまうことになります。そして蚊を媒介として他の犬にも感染させてしまうことになります。
そのために薬があり、きちんと投薬をすれば予防できる病気です。
犬を飼えばその予防薬を投薬させることも、狂犬病の注射をするのと同じように飼い主の務めとなります。


フィラリア予防薬について知ろう

フィラリア予防薬

◆どこで手に入る?

予防薬はさまざまな種類があり、動物病院で処方をしてもらうことになります。
犬の体重によって薬の量が変わってくるので、きちんと獣医のもとで体重を測ってもらい、その時の体重に応じた薬を処方してもらうことになります。

インターネットなどでもフィラリアの薬を購入できないわけではありませんが、本来薬事法によって「要指示医薬品」にしていされている為、獣医師の診察を受けないまま購入することはできません。
そして犬の体重にあった薬があることなどをよく理解せずに購入すると、せっかく飲ませた薬も犬の体重に見合っていなくてあまり効果がなく、薬を飲ませたのにフィラリアにかかってしまっう可能性もあるのです。

またフィラリアの薬の中に含まれる「イベルメクチン」という成分はコリーやオーストラリアンシェパード、オールドイングリッシュシープドッグなど特定の犬種には過剰に反応して、服用後数時間から2日の間に倦怠感やよだれ、または重篤な副作用が起こることもあるので、獣医師による処方が必ず必要になります。

◆投薬前には必ず検査を受ける

フィラリアがすでに体内に存在していないかの事前検査が必要です。
もし、すでにフィラリアが寄生していてそれがミクロフィラリアをたくさん生んでいる場合に、それを知らずに駆除薬を飲ませてしまうと、一気に大量のミクロフィラリアが駆除されアナフィラキシーショックを起こし犬が死んでしまうことがあるのです。
初期症状が分かりにくい病気だからこそこのような事前検査は必ず受ける必要があるのです。

このような知識もなく、感染していないだろうという思う込みで検査もせずに薬を飲ませて犬がショック死してしまったら、それこそ飼い主さんの責任です。
そのため、きちんと病院に行って検査をしてもらってから薬を処方してもらうことが大事なのです。


フィラリアの予防期間

犬のフィラリア症予防のために血液検査

事前検査でもし体内にフィラリアがいれば、駆除薬を用いるなど獣医による適切な治療が行われ、いなければ予防のための薬を服用させます。

予防薬は1カ月に1回の割合で服用させますが、現在は犬が好きな肉味のドッグフードのような薬があるので、多くの犬が嫌がらずに服用することができるように工夫されています。

◆基本は蚊の活動期間

予防薬の目安は、「蚊の活動はじめ~蚊がいなくって1か月程度」とされています。
蚊は15度以上の気温であれば活動します。地域によって気候が異なりますが、4月から11月末頃まで蚊は活動する時期になります。
予防薬は活動開始後1カ月後くらいから服用するのが望ましいので、予防薬の期間は多くの地域で5月~12月までが推奨されています。

毎年動物病院に行ってきちんとフィラリアの予防薬を処方してもらっていれば、多くの病院では投薬開始の案内が送られてきます。

薬は毎月きちんと飲ませなければ意味がなく1回でも忘れたらその間に感染する可能性もあり危険です。
月に1度は確実に予防薬を飲ませることが重要です。

◆通年投薬のメリット

蚊の活動期間だけではなく、1年を通して毎月予防薬を投与する方法もあります。
近年は温暖化の影響もあり、環境や気温によっては蚊の活動時間が長くなることがあります。
冬の期間も予防をすることで、感染リスクをさらに下げることができます。


フィラリア対策

さらに、飼い主が気を付けなければならないことは、できるだけ蚊を寄せ付けないことです。
夏の間は多くの家庭で蚊に対しての対処をしますが、いつまでも続けてはいなくて秋になってくるとかがいることは忘れてしまいがちです。

しかし蚊もあまり暑いころよりも少々涼しくなってきた時の方が動きやすくなるので、結構寒さを感じるようになるころまで活動をしています。そのため夏だけでなくいつまでも、蚊対策が必要になってきます。


まとめ

フィラリア症を予防して愛犬といつまでも元気に過ごそう

飼い主によっては費用が掛かったり、病院に連れていく時間がないとかでこれらのことを怠っている場合もあります。
また室内外なので蚊には刺されないから大丈夫ということで予防をせずにいる場合も少なくはありません。

もちろん室内よりも屋外の方が蚊はたくさんいてそんな中で飼われている犬は蚊にも刺されやすいのですが、蚊は家の中にも入ってくることは十分あり得て、感染しないとは限りません。

結局病気になってつらくて苦しい思いをするのは犬で、そして飼い主もつらい思いをしなければならないので、予防できることは飼い主が責任をもって予防をすることが大切です。
そして愛犬といつまでも元気に過ごせられるようにしたいものです。



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