出血
ちょっとしたケガや爪の切り過ぎなどで出血してしまうということはよくあるケースなのではないでしょうか。
ほんの少しの出血であれば何もしなくても止まってくれる可能性はありますが、なかなか止まってくれない時の応急処置の方法です。
出血の起こっている場所をピンポイントでぎゅっと押さえつけて、しばらくそのままにします。
これは圧迫止血という方法で、獣医さんも使うことのある方法ですが、一点気を付けなければならないことがあります。
それは、まさに出血の起こっている場所でないと、その前後で押さえてしまった場合、出血は悪化する可能性があるのです。
それでも止まらない場合はやはり診てもらい、処置をする必要があるので受診をするようにしましょう。
下痢
どこかから帰った後の下痢やお留守番後の下痢というのもよく出会うシチュエーションなのではないでしょうか。
ワンちゃんはちょっとした疲れや精神的ストレスなどで下痢を起こしやすい動物です。
ゼリー状のウンチが混じったり、最後の方が少しシーツについてしまう等のいわゆる軟便であれば、大腸炎である可能性が高く、自分の治癒能力で自然に治ることもありますが。大腸炎の場合お家でできる応急処置としてはご飯の量をほんの少し減らしてあげることでしょう。お腹が休まり、治りやすくなることがあります。
ただし、このときも気を付けなければならない点があります。水のような下痢だったり、何度も何度も続く下痢の場合です。その症状の多くは消化器の異常や感染性のもので、お薬がないと治りにくいものの可能性が高いので、その際は早めに受診するようにしましょう。
嘔吐
わんちゃんは嘔吐もしやすい動物なので、よく見かける症状だと思います。
ただし、吐くものによって原因が異なります。
未消化のフードであれば、消化不良を起こしている可能性が高いです。また、透明な胃液を吐く場合、胃粘膜があれていて、胃酸が刺激してしまって嘔吐につながっている場合が多くあります。
前者の場合はお腹を休めてあげるために食事量を減らしてあげる必要がありますし、後者の場合、空腹にあまりならないよう、少量を頻回に分けてご飯をあげると状態が改善される場合があります。
ただし、嘔吐に関しても、激しいものや長く続くものは内臓の異常や異物による閉塞なども考えられるため、その際は速やかに受診するべきでしょう。
歩き方がおかしい
足を上げてみたり、体重の掛け方がおかしいと気づくこともあるのではないでしょうか。
そういった際に考えられるのは、ねん挫やけが、そして骨折や関節の疾患、場合によっては椎間板ヘルニアなども考えられるでしょう。
その際はもちろんすぐに動物病院へ連れて行くのがベストですが、すぐには連れて行けない場合は、まずは無理に動かさず、運動を制限して安静にさせてあげましょう。
と言っても、わんちゃんたちに言葉で言っても聞いてもらえることはまずありません。
少しかわいそうですが、あまり身動きの取れない、狭めのケージで休んでもらうようにすることがおすすめです。
●おすすめ商品
はじめてワンちゃんを迎えるのに適したスモールサイズの室内サークル
このときに、天井がないものにしてしまうと、ジャンプをしてしまったり、上下運動により悪化させてしまう可能性もあるので、天井はついたものにした方が良いでしょう。
安静にしても治らない場合は精密検査が必要な可能性が高いので、受診をするようにしましょうね。
まとめ
以上、よく出会う可能性のある症状に関する応急処置をお話させていただきました。
これらのことは知っておくと便利ですが、知っているからと言って、安心して獣医さんに行かないという油断は禁物です。
受診するタイミングをしっかり見極めて頂けると、状態が悪化することもなく、急なトラブルであたふたすることも少なくなるのではないでしょうか。
– おすすめ記事 –
・寒い、この時期に多い!?ダックスフント、トイプードル要注意?手、足、腰、関節の病気について |
・冬の留守番!愛犬に合った対策、取れてますか? |
・止まらない子犬の下痢は、ジアルジア症の症状かも!? |
・犬からヒトへ感染するこの病気!「レプトスピラ症」の症状、治療、予防法とは? |
犬のフゴフゴ・ブヒブヒは逆くしゃみ!?愛犬に症状が出たときの対処法