【掲載:2016.12.7 更新:2024.06.26】
犬の祖先について
元々、犬の祖先はオオカミで、群れで生活している動物でした。必ず群れにはリーダーが存在し、群れをまとめる役割を果たしていました。リーダーは絶対的な存在ですので、ほかの中間はリーダーの指示に従わなければなりませんでした。
ですから群れの秩序を乱すような行動をした仲間には、リーダーが厳しく律する行動をとっていたのです。
犬が吠えたり噛んだりといった行為には必ず意味があり、群れのルールを破ろうものならそれをとがめる行動を示します。もし飼っている犬が来客時に吠えたり、自分の気に入らないことがあれば噛みついたりといった様子が見られたら、犬が家族のリーダーになっている可能性があります。
リーダーは群れの仲間を守る必要があるので、自分たちのテリトリーが侵されそうに感じたり、自分の邪魔をされたりすると、群れの仲間や秩序を必死に守ろうと行動します。おとなしくしていた犬がに急に機嫌が悪そうになり吠えるのはこれが理由です。
ですから「おすわり」や「まて」といったしつけはリーダーの指示としてとらえているので言うことを聞くようになるのです。
犬が犬にマーキングをする理由
多頭飼いは犬を飼っていらっしゃる方にとっては憧れでもあります。散歩をさせるときに仲良く寄り添いながら歩く姿に癒される方も多いでしょう。
いざ多頭飼いを始めるときに、お互い犬同士の顔合わせをしたら、後住犬にマーキングを始める犬がいます。飼い主さんの中には慌ててその行為を止める方がいらっしゃいますが、これは習性なので仕方がありません。
新たに加わった仲間に対し、「自分があなたより上なのよ。」と存在をアピールしたいという行動ですから様子を見守っておきましょう。
後住犬がすんなりそれを受け入れてくれたらよいのですが、中には反発し喧嘩になる場合があります。お互いが激しく衝突し危険だと感じたら、どちらかが折れるまで待つか引き離すか二つに一つしかありません。特に成犬同士の場合に見られることが多いので、もし多頭飼いをしたいと思ったら、後住犬は子犬の方がスムーズにいくケースが多く、仲良く暮らせる場合が多いのです。
先住犬がおとなしい子の場合は、後住犬と立場が逆転してしまうこともあります。
犬の多頭飼いはしつけが大切
最近は家族の一員のように犬を飼う人も増えています。まるで我が子のように溺愛してしまう人も少なくありません。愛情を注いで可愛がることはペットを飼う上での基本ですから当然のことではあるのですが、溺愛しすぎて甘やかすことはよくありません。
例えばご飯をあげるときには「おすわり」のコマンドを出し「まて」と声をかけ我慢をさせます。この我慢させるという行為は、リーダーの指示を待つという行為につながるので飼い主さんの言うことをきちんと聞ける犬に成長します。
なぜしつけをきちんとさせるかと言えば、周囲の人に迷惑をかけないように気をつけるためでもあります。世の中には犬好きの人ばかりではありませんし、そばに寄ってこられるのも嫌だという人もいます。しつけがきちんとされていれば飼い主さんの言うことをよく聞いておとなしくしているでしょうが、リーダーが逆転していると飼い主さんの注意は無視して、散歩中にほかの人に迷惑をかけてしまうことになります。
犬の数が増えれば増えるほどほどしつけはきちんとしなければなりませんが、逆にしつけさえすれば多頭飼いも難しいことではないのです。
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