犬がこたつにずっと入っているけど大丈夫?注意点は?

2022.11.01

犬がこたつにずっと入っているけど大丈夫?注意点は?

「冬になるとこたつからずっとでられない」とこたつ大好きな方は多いのではないでしょうか。 ただ、こたつにうとうとしてしまい寝てしまったりすると脱水症状の危険があるともいわれていますよね。 こたつは人間だけでなく犬も大好きで、よく顔だけだしてこたつに入っている姿をみますが、 犬も脱水症状などの危険性はあるのでしょうか。 今回はこたつのある家庭で犬を飼っている場合に気を付けるべきことを紹介します。

【掲載:2016.12.11  更新:2021.12.15/2022.11.01】

犬だって冬はこたつに入る

まずは可愛らしい次の動画のご紹介から。

こたつから顔を少~し出して飼い主さんの問いかけに耳を傾けるワンちゃんの可愛らしい動画です。飼い主さんが話しかけると、
犬は耳をピクピクして聞いてくれているものの、「温かくて動きたくない・・・」という様子が伝わってきますね。

こたつは布団で暖気が逃げるのを防ぐので、中はとにかく暖かいです。こたつに一度入るとトイレに行くのも億劫になるほど
動きたくなくなりますよね。

こたつの特徴は、体の下半身部分を特に暖めること。
冷たくなった足が、こたつに入ることで温まり血流もよくなりそうな感じがします。

こたつという日本独特の畳のある和室に合う家具のような気もしますが、最近では和室・洋室関係なく注目が集まっています。
冬が終わって布団を取り外した後には「テーブル」として使えるデザイン性に富んだものもあります。


犬も暖かいこたつは大好き!

犬もこたつが好き

誰もが知っている「猫はこたつで丸くなる♪」という歌がありますが、こたつで丸くなるのは猫だけではありません。
寒さに弱いワンちゃん達も多く、直接暖かい熱を感じられるこたつは犬達にとっても冬の必須アイテムになりつつあります。
冬の暖房器具であるストーブの前やこたつは飼い犬の指定席だというご家庭も多いでしょう。

◆室内での犬は「寒い」空間で過ごしている

そもそも犬と人間は体の特徴も違いますから、寒さに対しての反応も違います。
人間は「毛」で体を覆われていない代わりに洋服を着ています。そのため、洋服から出ている皮膚の部分が敏感に寒さに反応するものです。
寒さを感じると思わず手をさすってしまうこともありますよね。また、家の中にあるエアコンは室内の上部を暖めがちなので、足元が寒いと感じることも多いでしょう。

では、体全体を毛で覆われている犬たちはどうなのでしょうか。そもそも犬の体は人間よりも小さいです。
人間たちが「寒い」と思っている室内空間の下部分で常に生活しているのです。そのため、犬はドアや窓、入口などの「すきま風」を直に感じています。

◆寒さに弱い犬には「暖かさ」の配慮が必要

体の小さな犬ほど寒さを一層感じているでしょう。また、毛が少ない犬も寒がりの傾向にあります。
寒い地方が原産の犬種は比較的寒さに強いものの、暖かい地方が原産の犬種は寒さに弱く飼い主さんも愛犬の体温調節を考えてあげるべきです。
それに、赤ちゃん犬やシニア犬なども寒さに強くはありません。

人間とは体の大きさが違う犬達は寒さを感じやすく、自分で体を暖めようと縮こまっていたりすることもあります。
そんな時に、ストーブやこたつが登場すると犬達にとっては天国!離れられないほどの存在になるでしょう。
冷えやすい空間で過ごす犬の気持ちに寄り添ってあげたいものです。

◆犬にとってもこたつは100%安全ではない

最近は機能性を重視したこたつも多く開発されていますし、こたつの使用は安全面に配慮されている気がします。
しかし、使い方によっては火災を起こしてしまうリスクもあり、使用する時には注意が必要な暖房器具です。

犬を飼っているご家庭では安全面をしっかり考えなければなりません。こたつ布団から顔を出している愛犬は可愛らしいですが、
安全と愛犬の健康面に配慮して正しく使いましょう。

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犬がこたつで丸くなる時の注意ポイント

犬がこたつに入った時の注意

愛犬がこたつを気に入っているなら見守ってあげたいですが、ずっと入っていることでリスクもありますので、
飼い主さんは犬のために配慮をしてあげる必要があります。そこで、気をつけてあげるポイントについてお話していきます。

◆こたつの電源を時々切る

こたつ布団から顔だけ出している犬もいますが、顔も体もすべてこたつに入ってしまう場合もあります。
中に入ってしまうと、犬の様子が分かりません。こたつの熱の近くに直接顔や体を近づけていることで低温やけどのリスクも起こります。

通常のやけどと違って、「気づいたら低温やけどをしていた」と気づかないものです。
特に、こたつ・電気毛布・電気カーペットなど、じわじわ暖まる暖房器具の使用時には気をつけなければならない症状です。

犬は「低温やけどが起こるかも」などという現実的なことは分かりませんので、飼い主が注意しなければなりません。
温度を一番低く設定していたとしても低温やけどは気づかずに起きます。低温やけどの症状を起こしてしまったら愛犬の苦しみが増えるだけです。
時々、電源を切って中の温度を調節してあげましょう。

◆犬が電気のコードを噛み切らないか

電気コードをかみ切らないように注意

犬の中には、こたつの電気コードをガジガジ噛んでしまう子もいるでしょう。おもちゃや毛布をかじったりする程度なら問題ありませんが、
電気が通っている電気コードを噛んでしまっては犬が感電してしまう危険があります。

また、電気がついていない状態の時に噛んでしまった電気コードをそのまま使用して、火事になってしまう危険もあります。
定期的にコードに噛んだ跡がないかチェックすることも大切です。

そもそも「噛まない」というしつけが出来ているのが理想的なのですが、歯の生え変わりの時期など噛み癖がある犬の場合注意が必要です。
簡単にできる対策としてはコードにカバーを付けてガードすることです。また、愛犬の安全確保のために飼い主さんが一緒にこたつに入って
見守ってあげるようにするのもいいかもしれませんね。

◆犬の肌が乾燥しないように配慮を

ストーブやこたつで暖をとっている愛犬を見ると、可愛らしくもあり微笑ましくもあります。犬は自分で「暑過ぎる!」と
思えば移動していることもありますが、その時に体を触るとかなり高温になっていることも・・・。
ただ、同じ温度のこたつに人間が入っている時とは違う点は、犬の体は常に皮膚が出ている状態ということ。
人間は洋服を着ることで、こたつやストーブの熱から遮る何かがありますよね。しかし、犬の場合は「皮膚」だけなんです。その点は飼い主が注意してあげたいポイントです。

実は、その皮膚は人間の皮膚の厚みと比較すると薄くなっており、犬の皮膚は人間とくらべ1/3程度の厚みしかないと言われています。
また、被毛がそもそも薄いシングルコートの犬などは、さらに皮膚がデリケート。乾燥しがちな冬は特に注意が必要です。
犬の場合は自分でケアできませんから、飼い主が考えてあげたいものです。

こたつでは特に乾燥しやすいので犬の皮膚のケアはしっかりと保湿を重視しましょう。乾燥しやすい冬の室内は加湿器を設置するのも乾燥対策です。
また、舐めても安心の肉球専用のクリームも市販されていますので取り入れてみてもいいですね。

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まとめ

冬本番になるとワンちゃんも「暖まりたい」とこたつで丸くなることも多いはず。ただし、入ってばかりだとワンちゃんの健康面も心配です。
人間とは違って自分で温度調節ができませんので、愛犬がこたつに入り続けているようなら飼い主さんの小まめなチェックが大切です。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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