犬が家具を噛む理由は?
子犬が家具などを噛む理由は、好奇心旺盛で何にでも興味津々だからです。子犬はなんでも匂いを嗅いでみたり、噛んでどういうものなのか確認してみたりしますが、子犬はオモチャや家具などの区別はついていないのです。家具などもすべて子犬にとってはオモチャと同じで、食べられるものかどうか噛んで確認しています。自分の周りにあるものは全てオモチャと同じようにしか見えていないのです。
また、子犬の場合は歯も影響しています。犬は生後3週間ぐらいから乳歯が生え始めて、生後2ヶ月ごろには生え揃います。そして生後5ヶ月ごろから永久歯へと生え変わります。人間の赤ちゃんもですが、歯の生え始めは歯茎がなんだかむずむずして痒くてなんでも噛んでしまいます。それと同様に、子犬も歯茎がむずむずして気持ち悪くて何かを噛むということが考えられます。何かを噛んで、気を紛らわせようとしているのです。そう考えると納得ですね。
成犬になってから家具などを噛む場合、一番の理由はなんと、暇つぶしで家具を噛んでしまっているのです。犬は外に出られなかったりすると退屈な室内では暇を持て余してしまいます。ずっと室内にいると、ストレスが溜まってしまい、その反動で家具を噛む場合がほとんどなのです。
家具を噛ませない防止法は?
家具にカバーをつけるなどをして家具を守る防止法もありますが、噛む力が強い成犬にはあまり効果がありません。一番効果的で簡単な方法は、犬が家具を噛んでいるときに「ダメ!」とすぐに叱ることです。家具を噛んでいるときに叱らないと、後で叱っても犬はなんで怒られているのかサッパリわかっていません。噛んでいるときに叱らないと効果がないのです。犬は過去のやってしまったことなんて全然覚えていないので、その場ですぐに叱るようにしましょう。
また、なるべく犬にストレスが溜まらないように、外に連れ出す時間を増やしたり、室内で遊んであげるようにするのも防止法のひとつです。しっかり運動をすると、ストレスが溜まらずに家具を噛むこともなくなるはずです。
さらに、できるだけ犬にとって退屈な時間を与えないように、犬が大好きなオモチャなどを用意しておくと良いでしょう。犬もオモチャに夢中になり、家具を噛むことを忘れてしまうかもしれません。
●おすすめ商品
ワンちゃんネコちゃんの困った噛み癖をしつけるためのスプレーです。
それでもまだ家具を噛むようなら、犬が家具を噛まないようにするために、散布するスプレーなども売っています。犬が嫌いな匂いや成分で作られていますが、犬が舐めても大丈夫なように作られているので、安心して使用することができますよ。
犬が家具を噛まなくなる上手なしつけ方法
まず、犬という生き物は「物を噛むことでそれがどういう物なのかを確認して、学習している」と言うことを覚えておいてください。物を噛むことは犬にとっては当たり前の行動で、犬は噛むことが悪いことだとは思っていないのです。犬にとっては当たり前の行動でも人間にとっては問題行動となってしまいますので、人間がしつけていかなければなりません。
犬にとって家の中にある物すべては興味深い物であり、噛んで確認したいのは当たり前のことです。噛んでいいもの・悪いものの区別はつかないので、飼い主が根気よく教えていかなくてはいけません。
犬は褒められて学習していく生き物です。犬用のガムやオモチャなどを床にばらまいて、それらを噛んだら褒めるようにします。逆に、噛んではいけないものや噛まれて困るものなどを噛んでしまった場合は、すかさずその場で叱って噛むのをやめさせ、代わりに噛んでもいいオモチャなどを与え、それを噛んだらたくさん褒めてあげるようにします。この行動を、犬が余計な物を噛まなくなるまで根気よく続けていきます。そうすることにより、余計な物は噛まなくなるようになるのです。
犬社会と人間社会では行動が違って当たり前です。犬の習性を利用して、余計な物を噛まないようにしつけてあげることが飼い主の責任です。しつけだけではなく、愛犬とたくさんコミュニケーションをとることで犬との信頼関係も生まれ、飼い主との主従関係もきっちり作ることができます。飼い主にとっても犬にとってもストレスを溜めることなく生活することができるようになるはずです。上手にしつけをしてお互いにストレスを溜めることなく、愛犬と楽しく生活できたらいいですね。
– おすすめ記事 –
・犬が噛む9つの理由~噛む原因を取り除いて噛み癖を治そう! |
・子犬の歯の生え変わりで注意することとは? |
・人気沸騰中の「KONG」カミカミ大好き犬にはこれ!! |
・犬の甘噛みをしつけるには? |
これが出来れば散歩も快適に?正しいリ―ダ―ウォークをマスターしよう!