室内で犬と暮らすときに意識してもらいたいこと
基本的に犬は屋外で生活していた生き物です。それが室内犬として飼われる事で一日のほとんどを室内で過ごすため、様々な影響が起こってきます。特に体を良く動かすような犬が室内に閉じ込められていると、運動量が少ない事により肥満に陥ったり筋力が低下したりする事があります。
もちろんこれだけでも大きな問題ではあるのですが、筋力が少なくなり体を支えにくくなる事や、肥満によって体を支えるだけでも重さが増えるという事を考えると、足にも大きな負担がかかってしまうという事になります。
室内犬として暮らし、このような状態が長く続くと関節や骨に異常が出てくるという事もあります。また、ある程度運動をしていると自然に爪が削れていくという事もありますが、室内でおとなしくしている事が多い場合は放っておくと爪が伸びてきてしまいます。爪が必要以上に伸びていると、人間や他の犬に危害を加える可能性があるほか、安全に歩く事ができなくなってしまうので、こういった部分もきちんとチェックしてメンテナンスをしてあげる事が、室内犬を飼ううえで重要になってくるといえるでしょう。
室内犬にとって、床はすべりやすいので注意
最近はフローリングの床が多くなっています。洋風でお洒落という事で人気が高いですが、室内犬を飼ううえでも便利なものです。毛が絡みつくという事もありませんから、ほこりや毛を掃除するときにはモップやほうきで掃除をすれば済みますし、おもらしをしてもふき取る事ができるため手軽に掃除ができます。
しかし、その便利さの裏に室内犬に対しての負担が隠れてしまっています。凹凸が少ないという事は、すべりやすい状態になっているという事でもあるのです。そうなると踏ん張りがきかず、足や付け根の部分において常に大きな力がかかっているという事もあるのです。こうした状態が長く続く事によって、室内犬のけがや病気につながりやすくなります。
確かにフローリングの床は便利なものではあるのですが、室内犬を飼うときには負担を減らすための対策をとってあげてできるだけ健康に暮らせるようにしてあげましょう。室内ばかりで生活させるのではなく、天気のいい日は庭を行き来できるようにして、外で過ごす時間を確保しておくという事も大きなポイントとなってくるでしょう。
室内犬のために滑らないようにするための工夫を
室内犬にとってフローリングが滑りやすいからといっても、床をすべて変えるという事は難しいものです。また、カーペットなどを敷くという事もクッション性を高めるという事では有効ですが、爪が引っ掛かりやすかったり、掃除の仕方が難しかったりという事が起こってきて、より大きな影響を及ぼす事もあるのです。
そのため、クッション性はありながら爪が引っ掛かりにくく、掃除のしやすさにも優れているフロアマットなどを利用してみましょう。防音などにもつながりやすいので、マンションなどの下の階への音が気になる方が使う場合には、大きなメリットがあります。室内犬に向いているものとして、クッション性があって滑りにくいコルクのフロアマットが売られています。広い範囲を一枚でカバーするカーペットタイプのものもありますが、汚れがひどい部分がわずかでもあれば、結局すべてを取り換えなくてはなりません。となると経済的に厳しくなります。タイル状で何枚かを組み合わせて敷くタイプのものであれば汚れや破損がひどくなった時でも、一部を取り換えるだけで済み、経済的です。こうしたものを上手に使い、室内犬が過ごしやすい環境を作りましょう。
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