犬を海外から連れていくのに必要な手続き
海外から犬を日本に連れてくるのには、かなりの多くの手続きが必要になり「時間と労力」がかかります。
待機期間や証明書など注意が必要な点も多いので、手間をかけてひとつひとつ進めていかなければなりません。
・マイクロチップの埋め込み
事前に国際基準に沿ったマイクロチップを愛犬に埋め込む必要があります。
マイクロチップは、体に優しい素材でできているわずか11ミリの小さな器具です。
犬の体内に埋め込むことで心配してしまう飼い主さんも多いですが、体に悪い影響を及ぼすものではありません。
日本に持ち込む時は必須条件となっています。
ただ、規格以外のマイクロチップの場合には日本の動物検疫所で読み取りができないケースもあります。
その場合には180日間の係留期間が設けられるとのこと・・・。マイクロチップに関しては、
事前に到着する動物検疫所にしっかり確認しておくようにするといいでしょう。
・狂犬病の注射も必要
海外から犬を連れてくる際に、生後間もない場合は狂犬病注射は注意が必要です。狂犬病注射は2回以上接種することが条件となっていますが、
生後91日以降かつマイクロチップを埋め込んだ後に実施しなければなりません。
また、1回目と2回目の間隔は30日以上あけることになっています。
急いで接種をしようとして決められた間隔を守らなければ、その接種は「無効」となってしまうので期間や間隔に気をつけましょう。
・血液検査
狂犬病注射をした後に、採血にて抗体検査をしなければなりません。国によって検査機関がない場合には、
他の国の検査機関へ血液を送付して検査します。また、検査によっては再検査が必要なこともあります。
さらに抗体の確認ができれば180日以上の待機が必要です。もし、それを待たずに日本に来てしまうと
動物検疫所で係留検査をしなければなりません。
・書類の提出
海外から犬を日本に持ち込むのであれば、日本の空港の動物検疫所に必要書類を届け出なければなりません。
・輸出前の検査、証明書をもらう
海外から犬を持ち込むのであれば日本にやってくる直前に獣医による検査を受けます。
狂犬病にかかっていないかの確認です。また、マイクロチップが装着されているか、
個体情報、狂犬病の接種日、採血実施日などの記載をした証明書を発行してもらいます。
犬は飛行機に乗せることができるの?
日本は島国ですので、海外から日本という国境の移動の際には基本的に飛行機での移動となります。
犬を飼っている方は「家族」として考えるものですから、一緒に座席に乗って日本に来たいものですが、飛行機では人間と同じ扱いはされません。
どの国から日本にやってくるかによって、いろいろな違いがあります。
まず初めに覚えておきたいのは、短頭犬種についての規制です。
ブルドッグやパグ犬など鼻のペチャっとした犬種は可愛らしくて人気ですが、鼻が短いことから国境を超えることで、
温度変化や気圧変化の影響を受けやすい犬と考えられています。ケースバイケースですが、空輸ができないこともあるので確認が必要です。
気になる犬の飛行機への搭乗ですが、「手荷物」としてケージに入れて客室内の飼い主の足元に置くことができるケースもあれば、
貨物室へ入れられて空輸されることもあります。
また、長い時間空の旅になります。その間、ケージに入っていなければならないので、必要条件を満たしたものであることが求められます。
- 水分の補給ができているか
- ケージ内で身動きができる余裕のあるタイプのものか
- ケージがしっかりと丈夫な構造であるか
まとめ
このように、犬を海外から日本に連れてくることは、さまざまな手続きと規制があります。
長い時間の飛行機の搭乗は、犬にとっては大きなストレスであることは間違いないでしょう。
また、出発国によっては手順が異なることもあります。日本に到着してから愛犬と離れてしまう結果にならないよう、
事前の準備についてはしっかりと把握しておきたいことですね。
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