犬が車を運転する経緯とは?
この取り組みが行われているのはオークランドSPCA(動物虐待防止協会)という団体です。
飼い主から虐待を受けたり捨てられてしまった、居場所を失ったワンちゃんたちが暮らしている場所で、新しい家族に引き取られるまで数千頭も保護されているようです。
SPCAのCEOであるクリスティーンは、「ここで暮らす犬達が引き取られていくことが望み」と言っています。犬の素晴らしさを知ってもらうことで、新しい家族に引き取ってもらえるように今回のプロジェクトとして始めました。
それが今回の“犬の運転”というわけです。
「犬の運転」とだけ聞くと、無謀なチャレンジのように感じますが、犬の能力の高さを証明し、新しい家族の元、幸せに暮らせるきっかけとなることをCEOのクリスティーンは願っているようです。
◎犬の車の運転の訓練とは?
今回犬の運転の訓練を行ったのは、30年近く動物の訓練をしてきた4人のトレーナーにより、性格や運動能力から選抜された3頭の犬です。
「Can you teach a dog to drive?」にて訓練の様子の一部が紹介されています。
最初は犬に合わせた小さな木製の運転席を作りました。ギアを動かす練習をしたり、ひもで引っ張られて動く運転席のハンドルを回したり、スムーズに動かす姿はまさに運転手。
わずか8週間でどんどん上達していくワンちゃんたち。ゴールは、実際の乗用車でエンジンをスタートさせてギアを入れてアクセルを踏むという、一連の運転をすることです。
◎成功してもしなくても彼らは最高!
「一度捨てられてしまったワンちゃんたちは“劣っている”と見られているように思う。」とCEOのクリスティーンは話しています。
確かに、犬を飼う時に保健所で飼い犬を探す人より、ペットショップで探す人の割合の方が多いのではないでしょうか。それはやはり、保護施設や保健所にいる犬は“捨てられた犬”だというイメージがどこかにあるからかもしれません。
しかし、この選ばれた3匹のワンちゃんたちは、無謀とも思える「車の運転」に挑戦することで、「僕たちは劣っていないよ!」と必死に証明しようとしているように感じます。
この挑戦が成功しなかったとしても、彼らの挑戦を見た人たちは、必ず犬の高い能力に驚き感動するでしょう。
この挑戦をきっかけに、保健所から新しい家族の元へ行く事ができるワンちゃん達が増えることを願っています。
◎その後…訓練の成果は?
彼らはやり遂げました!!
運転に成功したのです!!
シェルターで暮らすたくさんの犬を救った彼らの名前は「MONTY」「GINNY」「PORTER」です。
飼い犬を迎える場所は、ペットショップだけでなくシェルターもあるということを、世間に知らしめ、名誉を挽回する事ができました。
日本でも犬の殺処分が問題視されています。
ペットショップで購入する人が増える中、売れ残った子達の末路や、悪徳業者によるペットの繁殖問題もニュースになっています。
この負のスパイラルから脱却するためにも、日本でも考えてほしい内容です。
まとめ
犬による車の運転という衝撃の内容から、シェルターにいる彼らの名誉や高い知能を改めて考える事ができました。
華やかなペットショップの裏側で、家族を求めるワンちゃん達がこんなにたくさんいることにも考えさせられたのではないでしょうか?
勇気ある3頭のワンちゃん達のおかげで、シェルターで過ごすたくさんのワンちゃん達にスポットライトが当たりました。
日本でもこのような番組や、シェルターの実情、悪徳ペットショップの裏側など、負のスパイラルが断ち切られるような取り組みが、もっと普及するといいかもしれませんね。
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